池田大暉がJBMXF最終戦でチャンピオン男子初優勝

2019JBMXF大東建託シリーズ第5戦が、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園BMXコースで開催された。4月の岡山大会からスタートしたJBMXF大東建託シリーズも今大会が最終戦。チャンピオンシップと年齢別のチャレンジカテゴリーの双方で熱戦が繰り広げられた。エリートとジュニアの選手によって争われるチャンピオンシップカテゴリー で、男子は池田大暉が初優勝。女子は、今季好調の酒井亜樹が3勝目を挙げ、シリーズタイトルを獲得した。

大きなジャンプが連続するプロセクションでリードする池田大輝(左)が優勝。吉井康平(中央)と島田遼(右)の追撃を振り切った

チャンピオンシップ男子を制したのは池田大暉

チャンピオンシップ男子を制したのは、池田大暉(新潟県/Rockstar Rift Tangent)。池田にとってひたち海浜公園は、2010年にジュニアカテゴリーの全日本タイトルを獲得した場所で、エリートで走った2018年の全日本選手権では、最終コーナーまでトップを走ったもののゴール手前で松下巽に逆転されタイトルを逃した場所でもある。

決勝レースでスタートの混戦を抜け出し、第1コーナーをトップで通過した池田は、プロセクションのジャンプで2位以 下との差をさらに広げた。ゴール手前で吉井康平(東京都/フォスター電気)が迫るものの振り切り、思い出深いコース でチャンピオンシップ初優勝を決めた。2位に吉井、3位には島田遼(広島県/GAN TRIGGER AIC OSHU)が入った。

池田大暉のコメント
重めのギヤ選択ながらもスタートでうまく出ることができた。その後のプロセクションのひとつ目を飛びすぎるクセがあったので抑えて飛び、リードを広げることができた。その後は予選や準決勝で仕掛けられたところをケアして走りトップでフィニッシュできた。チャンピオンシップで初優勝できてうれしいし、この勝利を次につなげていきたい。

男子チャンピオンシップ結果
優勝 池田大暉(新潟県/Rockstar Rift Tangent、表彰中央)
2位 吉井康平(東京都/秩父 BMX 協会/フォスター電気、表彰左)
3位 島田遼(広島県/広島県 BMX 協会/GAN TRIGGER AIC OSHU、表彰右)

ジュニアの酒井亜樹がチャンピオンシップ女子で優勝

チャンピオンシップ女子を制した酒井亜樹(204)

3レースの合計で争われたチャンピオンシップ女子のレースを制したのは酒井亜樹(大阪府/DEUX ROUES ELITE TEAM)。ジュニアカテゴリーながら年上のエリートの選手を相手に戦う酒井、今季3勝目をすべてのレースをトップでフ ィニッシュする完全優勝で達成した。2位に瀬古遥加(三重県/IRC TIRE)、3位に酒井と同じジュニアの選手で第2戦を優勝した早川優衣(岡山県/岡山県 BMX 協会)が入った。

酒井亜樹のコメント
全レースでスタートから前に出てトップでフィニッシュできた。全レース出場してシリーズチャンピオンを獲得する目標も達成できた。エリートになる来年も引き続き上位に入れるように頑張りたい。

女子チャンピオンシップ結果

優勝 酒井亜樹(大阪府/関西 BMX 競技連盟/DEUX ROUES ELITE TEAM、表彰中央)
2位 瀬古遥加(三重県/中部 BMX 協会/IRC TIRE、表彰左)
3位 早川優衣(岡山県/岡山県 BMX 協会、表彰右)

チャンピオンシップとチャレンジの年間王者が決定!

4月からスタートしたJBMXF大東建託シリーズ5戦とJ2シリーズ9戦も本大会で全日程が終了。シーズンを締めくくる年間表彰が行われ、各カテゴリーのトップ選手には、記念品のナンバー1プレートが贈られた。チャンピオンシップのランキングはJBMXF大東建託シリーズとJ2シリーズ、すべてのポイントを合計。年齢別のチャレンジはJBMXF大東建託シリーズのベスト4戦と、J2シリーズすべてのポイントを合計し、年齢の枠を超えた男子と女子、24インチのBMXを使用するクルーザーの3カテゴリーでの表彰となる。チャレンジにおいては、このランキングによって来年度のゼッケンナンバーが決定する。

チャンピオンシップ男子はJBMXF大東建託シリーズ今季2勝の島田遼。チャンピオンシップ女子は今季JBMXF大東建託シリーズ3勝の酒井亜樹がタイトルを獲得した。チャレンジ男子は男子9-10歳クラスの古家凛音、チャレンジ女子は女子5-8歳クラスの中村優里、クルーザーはクルーザー男子12歳以下クラスの古家詩音がタイトルを獲得。チャレンジのチャンピオンにはナンバー1プレートと合わせてトロフィーも贈呈された。

チャンピオンシップ男子ランキング
1 位 島田遼 (広島県/広島県 BMX 協会、表彰中央)
2 位 深川匠 (埼玉県/秩父 BMX 協会、表彰左)
3 位 池上泰地 (大阪府/関西 BMX 競技連盟、表彰右)
4 位 吉井康平 (東京都/秩父 BMX 協会)
5 位 増田優一 (大阪府/関西 BMX 競技連盟)
6 位 池田大暉 (新潟県/新潟県 BMX 協会)
7 位 高山一成 (埼玉県/秩父 BMX 協会)
8 位 庄司佳真 (神奈川県/神奈川県 BMX 協会)

チャンピオンシップ女子ランキング
1 位 酒井亜樹(大阪府/関西 BMX 競技連盟/DEUX ROUES ELITE TEAM、表彰中央)
2位 瀬古遥加(三重県/中部 BMX 協会/IRC TIRE、表彰左)
3位 朝比奈綾香(大阪府/関西 BMX 競技連盟、表彰右)

チャレンジカテゴリーチャンピオン
チャレンジ男子 1 位 古家凛音(東京都/秩父 BMX 協会、表彰左)
チャレンジ女子 1 位 中村優里(広島県/広島県 BMX 協会、表彰中央)
クルーザー1 位 古家詩音(東京都/秩父 BMX 協会、表彰右)

UCI BMXワールドチャレンジ大会のファイナリストを表彰

7月にベルギーのヒュースデンゾルダーで開催された2019年UCI BMXワールドチャレンジ大会で入賞を果たした5選手を全日本BMX連盟が表彰した。記念品として、大会の走行写真が入ったパネルが贈られた。

2019年UCI BMXワールドチャレンジ大会入賞者。左より、女子9歳クラス4位 澤田茉奈、女子15歳クラス4位 西村寧々花、女子11歳クラス7位 西村優々花、クルーザー女子12歳以下8位 古家恵美、クルーザー女子13-16歳8位 野村凪沙