KINAN Cycling Team(キナンサイクリングチーム)が発足6年目となる2020年シーズンの体制を発表。来季は10選手で戦っていく。2019シーズンをもって2選手が退団したが、メンバーの補充と新規選手の採用は行わず、おおむね現体制を維持して次シーズンへと向かう。
その背景として、2019年の夏以降のレースで優勝をはじめとして大きな成果が上がっていること、それにともなってメンバー間の連携が強化され、戦術に厚み、さらには幅が広がってきていることが挙げられるという。
また、若手・中堅・ベテラン問わず個々の能力の向上も見られ、個人・チームそれぞれへの相乗効果が期待できるチーム状況にある。
10選手いずれもがどのレースにセレクトされても主力として走れる現況をより高めていくことを、チームとして選択した。2019年は5勝と、過去2年と比べて勝利数が減る結果に終わるが、個の力がアップし、連携強化が期待される2020年は再び勝利数を上げていくシーズンとなることを目指していくという。
2020年所属10選手の内訳は、日本人ライダー7選手、スペイン人ライダー2選手、フランス人ライダー1選手で、平均年齢は29歳。ロードレースを基本としながらも、トラック競技を主とする荒井佑太、競輪選手の福田真平はそれぞれの専門種目に応じたレース活動にも力を入れていく。荒井と福田は、2019年にスタートした国内ロードチームによるトラックレース対抗戦「バンクリーグ」においても、チームのエースライダーとして走ることになる。
アジアのレースをメインに活動
新シーズンのチーム活動は、これまで同様にUCIアジアツアーを主戦場にレースへと臨んでいく。2018年シーズンに同ツアーのチームランキングで1位を獲得したが、以来、アジアのみならず他の大陸からも招待されることが増え、2020年シーズンも多くの大会での招待・参戦が期待できる状況にある。
また、メインスポンサー「キナン」のお膝元である熊野地域を舞台に開催されるツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2、2020年5月28~31日)での個人総合優勝者の輩出を最大目標としていく。並行して、国際レース出場を通じた選手強化の継続、イベント開催・参加を通じた熊野地域や自転車界への貢献、自転車安全教室の実施、チームのホストレース「KINAN AACA CUP」の開催・盛り上げなど、多岐にわたる活動に取り組んでいくという。
来季序盤のレーススケジュールは2019年に続いてニュージーランド サイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2、2020年1月15~19日)でシーズン初戦を迎えることが決まった。
KINAN Cycling Team2019年シーズン所属選手
山本 元喜(やまもと げんき)/Genki YAMAMOTO 国籍:日本
1991年11月19日生まれ、身長163cm・体重62kg、脚質:パンチャー、ルーラー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2) 個人総合5位
ツール・ド・シアク(UCIアジアツアー2.2) 個人総合5位
椿 大志(つばき ひろし)/Hiroshi TSUBAKI 国籍:日本
1991年5月18日生まれ、身長173cm・体重60kg、脚質:パンチャー
・2019年主要リザルト
おおいたいこいの道クリテリウム 2位
おおいたアーバンクラシック(UCIアジアツアー1.2) 5位
マルコス・ガルシア/Marcos GARCIA 国籍:スペイン
1986年12月4日生まれ、身長169cm・体重55kg、脚質:クライマー
・2019 年主要リザルト
ツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2.1) 個人総合2位
ツアー・オブ・ペニンシュラ(UCIアジアツアー2.1) 個人総合優勝(ステージ1勝)
山本 大喜(やまもと まさき)/Masaki YAMAMOTO 国籍:日本
1996年1月8日、身長171cm・体重68kg、脚質:パンチャー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・とちぎ(UCIアジアツアー2.2) 第2ステージ6位
宇都宮クリテリウム(Jプロツアー) 10位
サルバドール・グアルディオラ/Salvador GUARDIOLA 国籍:スペイン
1989年7月22日生まれ、身長185cm・体重67kg、脚質:オールラウンダー、クライマー
・2019年主要リザルト
ツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2.1) 個人総合4位
ツール・ド・シアク(UCIアジアツアー2.2) 個人総合6位
福田 真平(ふくだ しんぺい)/Shimpei FUKUDA 国籍:日本 ※競輪並行
1987年11月22日生まれ、身長167cm・体重70kg、脚質:トラック・競輪
・2019年主要リザルト
競輪1着 24回(2019年12月13日現在)
シマノ鈴鹿ロードレースクラシック 7位
トマ・ルバ/Thomas LEBAS 国籍:フランス
1985年12月14日生まれ、身長182cm・体重65kg、脚質:クライマー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・インドネシア(UCIアジアツアー2.1) 個人総合優勝(山岳賞獲得)
ツール・ド・熊野(UCIアジアツアー2.2) 第2ステージ優勝
中島 康晴(なかじま やすはる)/Yasuharu NAKAJIMA 国籍:日本
1984年12月27日生まれ、身長172cm・体重64kg、脚質:ダウンヒラー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1) ポイント賞
ツール・ド・イスカンダル・ジョホール(UCIアジアツアー2.2) 個人総合9位
新城 雄大(あらしろ ゆうだい)/Yudai ARASHIRO 国籍:日本
1995年7月3日生まれ、身長176.5cm・体重65.5kg、脚質:パンチャー、ルーラー
・2019年主要リザルト
ツール・ド・インドネシア(UCIアジアツアー2.1) 第3ステージ3位
全日本選手権タイムトライアル 19位
荒井 佑太(あらい ゆうた)/Yuta ARAI 国籍:日本 ※トラック並行
1995年7月19日生まれ、脚質:スプリンター、トラック・中距離
・2019年主要リザルト
茨城国体トラック競技・スクラッチ 2位
全日本自転車競技選手権大会トラックレース スクラッチ8位
KINAN Cycling Team2020年シーズン スタッフ
ゼネラルマネージャー/General Manager
加藤 康則(かとう やすのり)/Yasunori KATO
監督/Sports Director
石田 哲也(いしだ てつや)/Tetsuya ISHIDA
メディアオフィサー/Media Officer
福光 俊介(ふくみつ しゅんすけ)/Syunsuke FUKUMITSU
アドバイザー/Adviser
鈴木 新史(すずき しんじ)/Shinji SUZUKI
アカデミーコーチ/Academy Coach
中西 健児(なかにし けんじ)/Kenji NAKANISHI
メカニック/Mechanic
星野 貴大(ほしの たかひろ)/Takahiro HOSHINO
イベントディレクター/Event Director
田中 国大(たなか ともひろ)/Tomohiro TANAKA
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