キナンがお膝元の和歌山県新宮市で自転車安全教室

KINAN Cycling Teamが1月7日、和歌山県新宮市で交通安全マナー向上や事故のないサイクルライフを目指して小学生を対象とした自転車安全教室を行った。発足6年目を迎えたシーズンにおいて最初のチーム活動となった。

©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

メインスポンサー「キナン」が本社を構える新宮市で開催される国際ロードレース「ツール・ド・熊野」のPRも行って、子どもたちにより自転車に興味を持ってもらうための機会となった。

例年5月下旬から6月上旬にかけて開催される(2020年は5月28~31日を予定)ツール・ド・熊野の普及と、和歌山県唯一のプロスポーツチームであるKINAN Cycling Teamへの応援のきっかけづくりを目指す地域貢献活動の一環。今回は新宮市立神倉小学校を訪問。おおよそ1年ぶりに同校へとチームが足を運ぶことになった。

5年生を対象に行った講義は、中西健児アカデミーコーチの進行のもと座学と実技に分けての実施。基本的な交通ルールをベースとしながら、「自転車は車道を走る。ただし小学生は歩道走行が可能」「歩道を走る際は車道側を進む」「車道の左側を走る」「危険運転はしない」「ヘルメットをかぶり、信号を守る」の5つを約束ごととして明示。また、児童たちにとって身近でもある、同校付近の交差点の写真を見ながら注意すべき箇所を確認していくと、次々と声が挙がり、安全への意欲の高さを感じさせた。

実技では、自転車操縦における基礎をマスターすべく、レール上を走る「一本橋」、数メートルおきに置かれたポイントをすり抜けていく「スラローム」にトライ。しっかりと前方を目視して走ることや、停止線できっちりとブレーキすること、左右への体重移動で進路をコントロールすることなどを重視して、バイクテクニックを養っていった。

この講義では所属選手を代表して椿大志、山本大喜、新城雄大も参加。児童ひとりひとりに声掛けしていきながら、各課題への取り組みをアシスト。要所では実演も織り交ぜ、そのテクニックに児童たちから感嘆の声がたびたび上がった。

今回の交通安全教室では、同校5年のクラスごとに講義を行ったことも特筆すべき点といえる。全3クラス、1組あたり約30人へのレクチャーは、選手・スタッフがひとりの児童により多くかかわることができ、コミュニケーションを図りながら課題への意欲を高める効果も生まれた。そして5月下旬に待ち受ける、最大目標のツール・ド・熊野での活躍を誓う場に。日々迫る“本番”に向けて、チームにとっても気が引き締まるものとなった。

●キナンサイクリングのホームページ