自転車通勤で生活イキイキ…ペダルが踏めるビジネス靴も後押し

自転車通勤は気分・メンタルの向上につながる。内臓脂肪を燃やし、ガンや心臓疾患による死亡・発症リスクの軽減が期待される。さらには近・中距離なら通勤時間が短縮でき、遅刻もしにくい。自転車通勤をする人が増えてきて、大手の靴メーカーがついに「ペダルが踏めるビジネスシューズ」を発売した。そこで、快適な自転車通勤をする上でのポイントを紹介。

ムーンスターの自転車通勤向けビジネスシューズ

自転車ツーキニスト待望の紳士靴が登場

フラットペダルをしっかりと踏めるビジネスシューズがムーンスターから発売された。足の裏のソール部がペダルを確実にグリップして、革底靴にありがちな踏み外しを低減させたことが画期的だ。階段の上り下りなどのシーンでもグリップ力を発揮するので、外回りのビジネスマンにとってとてもいい。

従来の自転車用シューズは歩くことを考慮していない。専用ペダルにガチャッと固定する機能もスポーツバイクでは常識。その際に使用する専用シューズは靴底がカーボンや固めの樹脂ででできているので歩行は完全に困難だ。そこで発売されたのが自転車通勤者待望のビジネスシューズである。

フラットペダルにピタッとマッチする

ペダルに足を乗せる位置にグリップ力のある材質とデザインを配置したというだけではない。柔らかさと固さのバランスがちょうどいいのである。接する面積が小さいペダル踏み面に集中する圧力をソール全体にまんべんなく分散させているのが特徴。さらに特殊な発泡素材で衝撃吸収率を約30%向上させている。しかも軽量なのでペダルを踏むときも、徒歩で移動するときも軽やかな気持ちになれる。

これまでの自転車通勤といえば、スニーカーをはいて乗車し、会社に到着したらビジネスシューズに変えるというのが定番だった。新製品は通気性も快適性もいいので、これ1足で仕事日の朝から夜までこなせることは間違いない。デザインは3タイプ・2カラー。税込み9790円。サイズ29cm以上は1万780円。素材は天然皮革(ステア)。

ソール以外はビジネスでも冠婚葬祭でもはいていけるルックスだ

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IT企業はこぞって自転車通勤推奨

グーグルやヤフー、LINE、アマゾン、日本マイクロソフト、日本オラクルなど大手外資系IT企業の多くが自転車通勤を推奨しているという。駐輪場代や自転車保険料、整備費などに充てるため自転車通勤手当も支給される。推奨企業はさまざまな従業員の実情と公平性などを考慮して、自転車通勤手当の支給額を規定しているようだ。

一方で、事故やトラブルを未然に防ぐため、従業員に交通ルールやマナーを理解してもらう安全教育・指導をすることも重要。仕事中に雨が降り始めたり、いきなり飲みに誘われたりしたときは会社に自転車を置いておくことになるので、盗難の心配が少ない駐輪場を整備する必要もある。渋谷駅直結の渋谷ストリームに本社を移転させたグーグルは、道路からすぐにアクセスできる社員用駐輪場と上層階にあるオフィスを専用エレベーターで結んでいる。うらやましい限りだ。

自転車通勤による気分の「安定度(リラックス)」と「活性度(イキイキ)」を2カ月間調査した結果、自転車通勤をした場合、出勤時・帰宅時ともに気分の「安定度」と「活性度」が向上することが明らかになった

自転車通勤のメリット
●自転車通勤推奨企業は通勤費が1人あたり年間5万7000円削減
●時間管理力や集中力が向上し、労働生産性がアップ
●5km以下の通勤距離なら他のどの交通機関より自転車が一番早い
●がんや心臓疾患による死亡・発症リスクが大幅ダウン
●出勤時から帰宅後まで気分がイキイキ、リラックスした状態に
自転車活用推進官民連携協議会の「自転車通勤導入に関する手引き」より

政府が自転車通勤の手引き書

2018年6月に閣議決定された自転車活用推進計画に基づいて、自転車活用推進官民連携協議会が「自転車通勤導入に関する手引き」を公表した。企業や団体が自転車通勤制度を導入することのメリットや課題などを詳しく紹介したものだ。

単に推奨するだけではなく、すぐ使える「自転車通勤規定」や「自転車通勤許可申請書」のひな形まで提供して、面倒だからと及び腰の総務担当の尻を叩く内容となっている。自転車通勤が禁止されていたり、規定や制度を持たない会社の社員は、この手引きをダウンロードして総務部長のデスクにさりげなく置いておこう。