2023ラグビーW杯でリヨンを訪れたらこれを食べたい!

フランスは2023年のラグビーワールドカップ開催国。2020年12月14日には世界中が注目するプール組み分け抽選会がパリのブロンニャール宮で行われる。試合が行われる都市は9つで、現地に足を運んだら訪れてみたい場所を順次紹介。1903年の第1回ツール・ド・フランスのステージ順に紹介するので、第1回はリヨン。

リヨン旧市街 ©S.Delyons

フランス第2の都市リヨンは、フランス流アール・ド・ヴィーヴル(暮らしの美学)を体現する街。2000年の歴史をたどる秀逸な観光コースを備え、美しさと魅力にあふれるヨーロッパ屈指の観光都市となっています。「美食の都」、「巨匠ポール・ボキューズの街」としても名高く、さまざまな生産地から質の高い産物が集まるそのロケーションと、さらには才能と創造性に長けたシェフたちの卓越した腕により、驚くほど豊かで多彩な食を提案しています。

そんな数々の魅力を抱えながらも、リヨンは人のぬくもりを感じさせる街で、責任ある開発に心を砕きつつ、訪れた人に特別な体験を用意しています。加えて、ボジョレー地区に点在する「黄金の石の村」からコート・ロティの険しい斜面に広がるブドウ畑まで、リヨン近郊は1日エクスカーションにうってつけ。歴史、美しい風景、ワインを愛する人たちを喜ばせること請け合いです。

必見の場所

旧市街 Vieux-Lyonとトラブール(抜け道)
リヨンの旧市街にはルネサンス期の建造物が集まっており、その面積はヨーロッパ最大級。1964年にこの地区の24ヘクタールがマルロー法によって保全されることになり、以来、この歩行者専用の観光地区に残る15~16世紀の建造物が行政当局によって修復されてきました。旧市街には石畳の小道が走り、店やレストランのほか、さまざまなアクティビティで賑わっています。またリヨン名物のトラブールを歩けば、通りから通りへ、建物の中庭や回廊を突っ切って移動できます。

フルヴィエールの丘と古代ローマ劇場跡 ©S.Delyons

フルヴィエールFourvièreの丘と大聖堂および古代ローマ劇場
この「祈りの丘」に紀元前43年、古代ローマの植民都市「ルグドゥヌム」が建設されました。丘には現在、大規模な古代遺跡が残っています。丘の頂上にそびえ立つフルヴィエール大聖堂Basilique de Fourvièreはリヨンのランドマークのひとつで、街を見晴らす格好の展望スポットになっています。

リヨン市場 ©Jack Leone

ポール・ボキューズ市場
Les Halles Paul Bocuse
リヨンっ子や星を持つ偉大なシェフが、地元の質の高い食材を求めて訪れる有名な屋根付き市場。色とりどりの食材が並び、あちこちから美味しそうな匂いが漂ってくる場内は、フレンドリーで活気に満ちた独特の雰囲気に包まれています。ハムやソーセージを扱うシビリアSibilia、クネル専門店ジローデGiraudet、チーズ「サン・マルスラン」のラ・メール・リシャールla Mère Richard、タルト・ア・ラ・プラリーヌで有名なセーヴSèveなど50店が入っています。

リヨン旧市街の屋根を見下ろす ©Jean-Charles Garrivet


ぜひ試したい食

カワカマスのクネル、ナンチュアソースがけ
La quenelle de brochet sauce Nantua
クネルとは、魚のすり身に牛乳、卵、小麦粉、バターを加えて焼いたスフレの一種。ナンチュアソース(ザリガニ風味のベシャメルソース)とともにいただきます。

カマスのクネル、ナンチュアソース ©Julien Bouvier

タルト・ア・ラ・プラリーヌ
La tarte à la praline
砂糖をコーティングしたアーモンドを使ったリヨンの名物菓子。パティシエの数だけレシピがありますが、特にセーヴSèveとジョクトゥールJocteurのタルトが有名です。

プラリネのタルト ©Stéphanie Iguna

リヨン新情報 

フード・トラブール
Food Traboule
全面的に改修された元4つ星ホテル内に設けられた新ジャンルのフードコート。660m2のこのユニークなスペースは、フレンドリーな雰囲気のもとでグルメを楽しんでもらうことを目指しています。フードコートは3フロアーに分かれ、12人のシェフがカウンターの向こうですばやく調理。新鮮な地元の食材を使った料理やスイーツを振る舞います。

フード・トラブールは老舗ホテル「トゥール・ローズ」跡にできたフードコート ©Alexandra Battut

ミーホテル・トゥール・ローズ
MiHotel Tour Rose
長いあいだ眠りについていたトゥール・ローズが、ミーホテルグループのおかげで目覚めました。シックでコンテンポラリーなデザインでまとめられた14室のスイートとイベントラウンジ、テラス、プライベートガーデンで宿泊客をもてなしています。

スイートルーム「パラッツォ」 ©Sabine Serrad
スイートルーム「ビアンカ」 ©Sabine Serrad


周辺の見どころ

ボジョレー Beaujolais地区の「黄金の石の村」
テルナンTernand、シャティヨン・ダゼルグChâtillon d’Azergues、シャルネCharnayといった個性的な村々では、「黄金の石の村」の呼び名が示すように、金色味を帯びた石材が景観に独特の色合いを授けています。「フランスの最も美しい村」に認定されているワンOingtもおすすめ。

ボジョレーワインの生産地ワン村 ©JB Laissard

ペルージュ
Pérouges
秀逸な建築遺産を抱える中世の城塞都市で、「フランスの最も美しい村」に認定されています。

ペルージュの老舗ホテル「オステルリー・デュ・ヴュ―・ペルージュ」。建物は歴史建造物に指定 ©Ketty Tranchina


地元の有名クラブ

ル・ルー・ラグビー
le LOU Rugby (Lyon Olympique Universitaire rugby)
男子チームの創設は1896年。1932年と33年の2回、フランス選手権で優勝しました。2010年代初頭までトップ14とプロD2のあいだを何度か行き来したあと、2016-17シーズンよりトップ14でプレーしています。2008年には女子のチームも発足し、2019年以降、一部リーグのエリート1でプレーしています。

ラグビー好きにおススメ

RWC2023スタジアム
Groupama Stadium グルパマ・スタジアム
5万9186席

ブラッスリー・デュ・ルー Brasserie du LOU
マットミュット・スタジタム・ド・ジェルラン Matmut Stadium de Gerland
スタジアムの複合施設内にあるフレンドリーで居心地のよいブラッスリー。ランチスペース、バースペース、リラックススペースに分かれ、それぞれ異なる雰囲気を味わえます。選手、サポーター、パートナー、一般客が混じり合い、日常的に交流できるのも魅力。

ベルクール広場 Place Bellecour
リヨンの中心部にある広場で、巨大スクリーンを設置したファンゾーンはサポーターの集結場所。このファンゾーンによって、広場は試合前、試合後の控室と化しています。最高潮の熱気を体験できること間違いなし!


パリからのアクセス
鉄道:パリからリヨン・パールデュー駅またはペラーシュ駅まで2時間、リヨン・サン=テグジュペリ駅まで1時間52分 
車:高速A6号線を利用して4時間50分
飛行機:リヨン・サン=テグジュペリ国際空港まで1時間10分
●リヨン市のホームページ

2023ラグビーワールドカップの開催都市
クリックすると各都市のおすすめポイント紹介ページに飛びます。
●Bordeaux ボルドー
●Lille リール
●Lyon リヨン
●Marseille マルセイユ
●Nantes ナント
●Nice ニース
●Paris パリ
●Saint-Etienne サンテティエンヌ
●Toulouse トゥールーズ

【特集ページ】ラグビーワールドカップ2023

シールドが追加搭載できてマルチに使えるREZZA-2に新色

シールド対応にアップデートし、マルチに使えるカブトの本格モデル「REZZA-2(レッツア・2)」に新色が追加された。REZZA-2はコンパクトな帽体形状、上位機種よりフィードバックしたエアインテーク形状、包み込むようなフィット感の「XF-8アジャスター」採用などクラスを超えた快適性を実現し、コストパフォーマンスに優れたモデル。

G-2ブラックレッド

今回追加される新色は、スポーティーなアシンメトリーデザインのグラフィックを採用したG-2 ブラックネイビー、G-2ブラックレッドの2色。

シールドスタイルへの変更は、新開発のREZZA-2専用「シールドアタッチメント-01」(別売)を装着することで可能となる。このアタッチメントを利用して装着できるシールドは「AR-5シールド」(別売)、また「AERO-R1(エアロ・R1)」のオプションなどでおなじみの軽量タイプ「ARS-3シールド」(別売)。

G-2 ブラックネイビー

REZZA-2(レッツア・2)
価格:9100円(税別)
2020年12月上旬発売予定
カラー:G-2 ブラックネイビー、G-2ブラックレッド
サイズ(参考重量): M/L(215g)、XL/XXL(230g)
<JCF(公財)日本自転車競技連盟公認>

・REZZA-2専用「シールドアタッチメント-01」(別売)を取り付けることで、「AR-5シールド」および「ARS-3シールド」(別売)の装着が可能。
・アジャスターを心地よいサポート感とワンランク上のフィット感が得られ、頭部形状や好みに応じて上下4段階の調節を可能な「XF-8 アジャスター」にアップグレード。
・虫の侵入を防止する「A.I.ネット」を標準装着。
・用途やお好みに合わせて簡単に着脱可能なフロントバイザーを同梱。

究極の快適性とスピードを両立…キャノンデールホイール

キャノンデール・ジャパンは、ディスクブレーキ専用のHollowGram SL KNØT Carbon Wheel(ホログラム SL ノットカーボンホイール)の発売を開始した。リムハイトは64mmと45mmの2モデル。

KNØT64ホイール

KNØT64ホイールは、世界最速のエアロバイクSystemSix(システムシックス)のために開発された新しい発想を取り入れたカーボンホイールで、一般的なロードホイールがタイヤ幅よりもリム幅の方が狭いのに対し、KNØT64ホイールはタイヤ幅よりもリム幅が広いのが特徴。

リム幅を大幅に広げることでタイヤ側面を抜ける空気の流れがスムーズになりホイールのエアロ効果を最大限高めている。

さらに細いタイヤでも接地面が増すため、快適性とグリップ力 の大幅な向上を実現している。これはチューブレス化することで、さらに効果が増す。

また今回、同時発売するKNØT45ホイールはKNØT64ホイールの強みを活かしながらリムハイトを下げることで軽量化と登坂性能を高め、軽快な走りを実現している。アップダウンを繰り返すシーンで圧倒的なアドバンテージを体感できるのが特徴。

KNØT45ホイール

KNØT64ホイールは、スピードの限界に挑戦したいライダーへ。また、KNØT45 ホイールはいつどんな時でも速く、扱いやすいホイールを求めるライダーにおすすめ。

両モデルともチューブレスレディに対応し、ディスクロードの定番となったフロント「100m x 12」、リヤ「142mm x 12」のスルーアクスルに適合しているためキャノンデールディスクロードはもちろん、他社バイクのアップグレードに最適なフルカーボンホイール。

新しい発想から生まれた超ワイドリム

内径21mm幅のワイドリムを採用することで、タイヤのメジャードサイズ(実測幅)は23cを装着した場合は26mm、25cの場合は28mmにワイド化。タイヤの変形量を最小限に抑え、重量を増加させることなく、ワイドなタイヤのメリットを享受することが可能。さらに外径32 mmのリムは、タイヤ前面を通過したあとの気流が乱れることなくホイール側面を沿いながら後方へきれいに流れて空力性能を最大化し、快適性とスピードを両立。

高品質なDTスイス社製ハブ&エアロスポーク

ハブはメンテナンス性に優れ軽い回転が特徴的な「DT スイス・240」を採用し、ライダー自身で日々のメンテナンスが可能。スポークはDTスイス社でもっともエアロ形状の「エアロライト」を使用。耐久性も高く使い込むほどにそのよさを実感できる組み合わせ。

●キャノンデールの詳細ホームページ

HollowGram SL 64 KNØT Carbon Wheel

KNØT64ホイール

ホイールサイズ:700c
リム高さ:64mm
リム幅:21mm(内径)、32 ㎜(外径)
ハブセット:DT スイス・240 ストレートプル
スポーク:DT スイス・エアロライト
タイヤタイプ:チューブレスレディー、クリンチャー
付属品: TLR バルブ

100×12 CL(フロント)765g 13万2000円(税込み)
142×12 CL Shimano(リヤ)877g 19万2500(税込み)
142×12 CL XDR(リヤ)877g 19万2500(税込み)

HollowGram SL 45 KNØT Carbon Wheel

KNØT45ホイール

ホイールサイズ:700c
リム高さ:64mm
リム幅:21mm(内径)、32 ㎜(外径)
ハブセット:DT スイス・240 ストレートプル
スポーク:DT スイス・エアロライト
タイヤタイプ:チューブレスレディー、クリンチャー
付属品: TLR バルブ

100×12 CL(フロント)740g 12万6500円(税込み)
142×12 CL Shimano(リヤ)838g 18万7000円(税込み)
142×12 CL XDR(リヤ)838g 18万7000円(税込み)

川崎嘉久がKINAN AACA CUP 2020最終戦で優勝

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」の2020年シーズン最終戦が、11月28日に愛知県新城市・鬼久保ふれあい広場を主会場に開催。メインクラスの1-1カテゴリーは、終盤に逃げる選手を捕まえた集団によるスプリント勝負に。最後は川崎嘉久(Nerebani)が制し、レース中3度の周回賞と合わせてタイトルを複数獲得した。

KINAN AACA CUP 2020最終戦は川崎嘉久が優勝 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

新型コロナウイルス感染拡大にともない、開催の中止・延期が続いた今季の同シリーズ。出場選手や関係者、観客の感染リスクを避けながら、おおよそ月1回のペースでレースを開催。今節は2020年シーズンの最終戦として、愛知県新城市での実施となった。

鬼久保ふれあい広場を基点とする1周1.4kmのコースは、アップダウンとコーナーが連続するテクニカルなレイアウト。選手たちのライドテクニックやダウンヒルスピードなど、観る者にとっては魅力満載。また、紅葉の時期とあって赤や黄色に色づいたコース周囲の景色もイベントに彩りを添える。

そんなシーズンの締めとなる一戦には、KINAN Cycling Teamから椿大志、山本大喜、中島康晴の3人がホストライダーとして参戦。キッズレースでの伴走や会場に訪れたファンへの対応と並行しながら、レース本番へと臨んだ。

リアルスタートからアタックが散発した序盤だが、変化に富むコースでは簡単には決定打が生まれない。激しい出入りが続いたまま周回数を重ねていく。

そんな状勢が変化を見せたのは、15周を過ぎようかというタイミング。椿ら数人が集団から抜け出すと、山本も合流。そのまま5人が逃げる展開となる。前を行く選手たちはその後もペースを緩めず進むと、先頭はトム・ボシスと山本の2人に。20周目には山本がボシスを引き離して独走態勢へと持ち込んだ。

1人先行する山本をのぞき、一時的に逃げていた選手たちはいずれもメイン集団へと戻る。その集団はペースの上下が起きたこともあり、山本との差は30秒まで開く。集団では代わる代わる牽引役がスピードアップを図るが、先頭とのタイム差に大きな変化はないままレースは後半へと入っていく。

快調に飛ばし続ける山本だが、30周を過ぎてメイン集団もいよいよ追撃ムードが本格化。周回を重ねるごとにその差は縮まり、タイムギャップは9秒に。これを受けて山本が再度ペースを上げて差を拡大するなど、戦況は一進一退を繰り返した。

そんな流れに大きな局面が訪れたのは残り3周。早川朋宏(Aisan Supporters)、上野颯斗(京都産業大学)、そして椿を加えた3人が集団から飛び出し追走を開始。これでレース全体が活性化すると、次の周回でついに山本をキャッチ。メンバーの入れ替わりを経てパックとなった5人ほどが、集団に対してわずかにリードした状態で最終周回の鐘を聞いた。

この直後に集団が前をゆく選手たちに合流すると、そのまま最終局面に向けたポジション争いへ。フィニッシュ直前の短い上りを前に、位置取りをかけた攻防が激化。前方で上りに入れば有利になるとあり、選手たちがひしめき合う。

迎えた最後の上り。ここへ一番に飛び込んだのは川崎。他の追随を許さないパワーとスプリントを発揮し、トップでフィニッシュラインを通過。このレースでは再三のアタックで、途中に設けられた周回賞4回のうち3回を獲得。さらには優勝と、タイトルを総取りする活躍を見せた。

また、長時間の独走で魅せた山本のシリーズ年間総合1位も確定。今節の上位フィニッシュはならなかったものの、第7戦と第8戦で連勝するなど、随所で持ち味を発揮し総合タイトル獲得につなげている。

そのほか、この日はキャリア最終レースを迎えた椿の引退セレモニーが開かれるなど、シーズンの締めくくりらしい催しも。チーム活動も今年残りわずかとあって、椿をお目当てに会場へと赴いたファンも多かった様子。それに応えようと椿も長時間ファン対応に努めた。

例年と比較してもよりアクティブに、そして勝利を賭けた激しいレースが繰り返されたKINAN AACA CUP。2021年シーズンもレースシーンの活性化を目指してあらゆる趣向で開催していく見通しとなっている。

●キナンのホームページ