サイクリスト女子にとってこれからの季節の宿敵は強烈な紫外線。UVカット機能を持つサイクリングウエアや日焼け止めクリームを総動員して、大切なお肌をガードしなくちゃ。「夏場は太陽の向きを考えて走るコースさえ変えます」というのは、埼玉県所沢市の自転車ショップ「バイクプラス所沢店」の宮﨑早香店長。紫外線は極度の疲労も誘発するので、その徹底ガード作戦は男性にも役立つはずだ。
露出減だけでなくダブル対策で
最近の日差しは強烈で、長時間の屋外活動となるサイクリングはその対策が必要になる。とりわけ女性にとっては大事なお肌の大敵で、シミやソバカスの原因になる。「疲労の原因にもなります。急にガクッと体力が落ちて、帰り道は大丈夫かなと不安になることも。翌日の仕事に悪影響を与えないためにも、なるべく露出は少なく、そして日焼け止めクリームを塗るというダブルチェックで行きましょう」と宮﨑店長。
肌をできるだけ露出しないウエアを着用することが基本。アイウエアは大きめのレンズのもの。フェイスカバーは耳まで覆うタイプのものを愛用している。いかにムレないかも課題なので、通気性と透湿性を機能追求した自転車専門メーカーのものがおすすめだ。
日焼けしたところとそうでないところの境目ができるのを避けたいという。アイウエアとフェイスカバーでは守れない頬の部分などだ。そのため、汗をかいても落ちにくいスポーツ用で、SPF50+++といった最高レベルのUVカット機能を備えたクリームをまんべんなく使用する。
「UVカット素材が採用されている夏用ウエアといっても、白いジャージーは紫外線が透過しやすいので、肩から背中にかけて焼けやすいです。ウエアの首部分から手を入れて、できるだけクリームを塗ります」
UVケアクリームは化粧ファンデーションの代わりに下地としてなじませ、「その日の気分で(化粧を)のせます。1人で走るときはのせない(笑)」と告白。
宮﨑店長は半袖に夏用アームカバーの組み合わせ。「休憩時にカバーを脱いだときの爽快感がスキ」と言うが、上腕が細い女性は走行中にカバーがズリ落ちてしまい、露出した部分が日焼けしてしまいがち。最近は野球選手のように、ジャージーのなかに着用するUVカット機能つき長袖アンダーウエアがあるので、これで問題解決する。
パンツはヒザ上までのショーツタイプが夏の定番だが、確実に太もも部分がクッキリと日焼けする。こうなると短めのスカートは二度とはけない。そのため宮﨑店長は、足首までガードするUVカット素材の夏用タイツを愛用。「ある年齢になったら脚は見せないのが私のポリシーです」。脚はタイツのUVカット機能にお任せで、クリームは塗らない。
グローブは女性向けのフルフィンガータイプが販売されるが、「指先は意外と焼けないので、暑さを感じない指切りタイプを使っています」(宮﨑店長)。
アフターケアは専用クレンジングで
日焼け止めクリームはポケットに入るものを携行し、休憩のたびに塗り直す。くちびるも日焼けしたくない部分で、リップクリームを頻繁に塗り直す。走り終わったら専用のクレンジングオイルを使ってしっかりと落とすことも女性として重要だ。
ところで宮﨑店長。クッキリと日焼けしたサイクリスト男子は好きですか?
「うーん、きれいな日焼け跡を見せたがる男性もいますよね。嫌いじゃないけど、白い肌がちょっと痛々しく見えちゃうかな」。世の男性陣、気をつけましょう。
バイクプラス所沢店
米国の人気自転車「トレック」を扱うスポーツ自転車専門店。埼玉県の大宮・三郷・戸田・所沢、東京都の多摩、神奈川県横浜市の港北に6店舗を構える。今回は所沢店におじゃました。埼玉県所沢市北中1-190-4
営業時間:平日13~20時、土日祝12〜19時
定休日:水・木(祝日の場合は営業)
●バイクプラスのホームページ