2022ツール・ド・フランスはラルプデュエズ復活

2022年に開催される第109回ツール・ド・フランスのコースが発表された。大会史上初めて北欧のデンマークで開幕。大会4日目にフランスに移動し、全日程は1日増の24日間となる。前半にアルプス、後半にピレネーを越える。

コース発表を見守るジュリアン・アラフィリップら ©A.S.O. Fabien Boukla

デンマークで最初の3日間を過ごした後、空路で北フランスのダンケルクへ。第5ステージは北の地獄と呼ばれる石畳の悪路を走る。山岳コースに突入するのは第7ステージで、ボージュ山脈が舞台。近年の大会でも総合優勝に大きく関わってきたラ・プランシュデベルフィーユが「スーパー」の冠をつけた新コースで登場する。

10月14日にパリ国際会議場でコースプレゼンテーションが行われた ©A.S.O. Fabien Boukla

さらにスイスを訪問し、アルプスでは4年ぶりに復活した最高の大舞台、ラルプデュエズへ。ブリアンソン〜ラルプデュエズ間は1986ツール・ド・フランスでベルナール・イノーとグレッグ・レモンが手を取り合ってゴールしたステージとまったく同じルートを採用した。日本では前年にNHKで初めて特集番組が組まれ、2年目の1986年もイノーとレモンというチームメートの確執に揺れた戦いを克明に紹介し、日本でのツール・ド・フランス認知が一気に高まった。そんな伝説のステージをフランス革命記念日の7月14日に走る。

レースは中央山塊を経て、後半の勝負どころのピレネーでの戦い。最終日前日に個人タイムトライアルを走り、最終日となる7月24日にパリ・シャンゼリゼに凱旋する。総距離3328km。

プレゼンテーションに出席したタデイ・ポガチャル ©A.S.O.-Fabien-Boukla
世界に誇るサイクルシティ、コペンハーゲン ©Thomas Rousing

●2022ツール・ド・フランスのコース

7月1日(金) 第1ステージ コペンハーゲン(デンマーク) 13km(個人タイムトライアル)
7月2日(土) 第2ステージ ロスキレ〜ニュボー(デンマーク) 199km
7月3日(日) 第3ステージ バイレ〜セナボー(デンマーク) 182km
7月4日(月) 移動日
7月5日(火) 第4ステージ ダンケルク〜カレー 172km
7月6日(水) 第5ステージ リール〜アランベール 155km
7月7日(木) 第6ステージ バンシュ(ベルギー)〜ロンウィー 220km
7月8日(金) 第7ステージ トンブレーヌ〜ラ・シュペールプランシュ・デ・ベルフィーユ 176km
7月9日(土) 第8ステージ ドル〜ローザンヌ(スイス) 184km
7月10日(日) 第9ステージ エーグル(スイス)〜シャテル 183km
7月11日(月) 休日
7月12日(火) 第10ステージ モルジンヌ〜ムジェーブ 148km
7月13日(水) 第11ステージ アルベールビル〜グラノン峠 149km
7月14日(木) 第12ステージ ブリアンソン〜ラルプデュエズ 166km
7月15日(金) 第13ステージ ブールドワザン〜サンテティエンヌ 193km
7月16日(土) 第14ステージ サンテティエンヌ〜マンド 195km
7月17日(日) 第15ステージ ロデズ〜カルカッソンヌ 200km
7月18日(月) 休日
7月19日(火) 第16ステージ カルカッソンヌ〜フォワ 179km
7月20日(水) 第17ステージ サンゴーダン〜ペラギュード 130km
7月21日(木) 第18ステージ ルルド〜オタカム 143km
7月22日(金) 第19ステージ カステルノ・マニョアック〜カオール 189km
7月23日(土) 第20ステージ ラカペル・マリバル〜ロカマドゥール 40km(個人タイムトライアル)
7月24日(日) 第21ステージ パリ・ラデファンス〜パリ・シャンゼリゼ 112km
★は難易度 総距離3328km

クリスティアン・プリュドム(左)と女子レースディレクターのマリオン・ルス ©A.S.O. Fabien Boukla
第5ステージの石畳セクション
第11ステージ
第12ステージ
第17ステージ
第18ステージ

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