名古屋サイクルクラブ…日常ツールとしての自転車やサイクルスポーツを体験

自転車の正しい知識と技術、走行時の交通安全について学ぶとともに、サイクルスポーツとしての自転車を感じる場として船出を切った「名古屋サイクルクラブ」。名古屋競輪場を主会場に、小学生と中学生を対象とする自転車教室にKINAN Cycling Teamも全面協力している。

名古屋サイクルクラブ ©Syunsuke FUKUMITSU

クラブでは自転車の走行技能の向上はもとより、体を動かす楽しさを経験することを重視し、スポーツ全般に役立つ心身の発達を目的としている。新型コロナウイルスの感染拡大状況を見ながら開催時期を調整し、晴れて12月から活動が本格スタート。2021年中は2回の開催が実現した。

12月29日に行われたプログラムでは、2022シーズンから選手として走る鈴木宏幸サイクルインストラクターをメイン講師に、所属選手からは花田聖誠がレクチャー役として参加。鈴木インストラクターの進行のもと、ジョギングやハードル越え、腿上げなどの陸上トレーニングでウォーミングアップ。体が温まったところで、いよいよ自転車へとまたがった。

名古屋サイクルクラブ ©Syunsuke FUKUMITSU

実技は、一本橋走行やスラローム、8の字走行といった、バイクスキルの基本を重視した内容。一度の走行で複数種目をこなせるようコースをセッティングし、参加者たちは繰り返し課題にチャレンジした。

そして締めには、プログラムのメインともいえるバンク走行体験へ。今回はカント(傾斜)の緩い内側のみだったが、今後は参加者のスキルなどを見定めながら走行ラインの設定を行っていく。

名古屋サイクルクラブ ©Syunsuke FUKUMITSU

この日は小学校1年生から中学3年生までの約20人が参加。ここまでの2回は自転車教室の体験参加を主なコンセプトに据えたが、今後は操作技術のレベルアップをねらいとした取り組みや、アスレチックトレーニングといった基礎体力アップを目指したカリキュラムも導入していく予定。そして、グループワークによって社会性や協調性を身につけていくことも図っていく。

名古屋サイクルクラブは毎月数回のペースで開催。2022年1月は12日(水)・26日(水)の実施に向けて調整中。開催日時が決定し次第、KINAN春日井サイクルターミナルのTwitter、KINAN Racing TeamのWEB・SNSで案内する。ここまでの2回同様、所属選手も講師陣に加わる予定となっている。

名古屋サイクルクラブ ©Syunsuke FUKUMITSU

名古屋サイクルクラブ「ジュニア育成プログラム」
●教室の目的と効果
・体を動かす楽しさを経験して心身の発達と個々の能力向上を自発的に行い、良好な人間関係の構築と社会性を身につけることを目的とする。
・参加児童・生徒及び保護者が自転車へのかかわり方を知り、安全性および危険性、特性を理解できる場にする。
●参加料金
初回参加500円
(2回目以降)事前予約2000円、当日参加2500円
※名古屋サイクルクラブ会員は1500円
※いずれも保険料含
●参加定員:20人
●対象年齢:小学生、中学生
●場所:名古屋競輪場(名古屋市中村区中村町字高畑68)
●コーチ:鈴木宏幸(KINAN Racing Teamサイクルインストラクター)
●協力:KINAN Cycling Team(2022年よりKINAN Racing Team)
●その他
自転車(補助輪付き可)・ヘルメット・グローブは持参
※自転車のレンタル対応あり(子供用スポーツバイク1000円、ヘルメット・グローブ各500円)
●予約・問い合わせ
KINAN春日井サイクルターミナル 090-2925-9711