【ツール・ド・フランス現場雑感】緑のネオンがあったらファーマシーか来々軒かどっちかだ

2022ツール・ド・フランス第11ステージは7月13日、アルベールビルからグラノン峠までの距離152kmの山岳区間で行われ、2021年の総合2位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)が独走して初優勝。同選手は前日までの総合成績で首位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)から39秒遅れ。この日ポガチャルに2分51秒差をつけ、初めてマイヨジョーヌを獲得した。

マイヨジョーヌのポガチャルをマークするビンゲゴー ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ラセドモンベルニエ。日本語にするとモンベルニエの靴紐 ©A.S.O. Pauline Ballet
第11ステージを制してマイヨジョーヌを獲得したビンゲゴー ©A.S.O. Charly Lopez
2022ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

感染拡大防止対策としてこの日から選手へのアクセス禁止

ツール・ド・フランスではよく登場する冬季五輪開催地のアルベールビルをスタート。フランスはこれからしばらく天気がよく、最高気温30度後半の猛暑が続いていくようです。レースはこのあと南フランスに行くので、熱波到来がちょっと怖いです。

この人に聞くとたいていのことは案内してくれます。後ろにあるのはアルベールビル冬季五輪の聖火

この日からスタート地点のチームバスエリアに招待者や取材陣が入れなくなりました。すでに4選手がコロナ罹患でリタイアを余儀なくされているからです。この先もPCR検査で陽性となれば、無症状の場合はレース続行が認められる可能性もあるというものの、その裁量は大会専属ドクターに委ねられます。

2022ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

つまりマイヨジョーヌがいきなりいなくなるという事態も想定できるんです。フランス人は手洗いはしっかりとしているものの、ほとんどマスクを着用していません。有力チームがナーバスになるのもいたしかたない気がします。

B&Bホテル近くの商業施設に来々軒を発見

この日の夜はグルノーブル郊外へ。駐車場も少ないながらあって、そしてたまに利用するチェーン系のB&Bホテル。今回のツール・ド・フランスにも出場している第2カテゴリーのプロチームも持っています。気兼ねなくチェックインして、そして我が家のようにくつろげました。

2022ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte

すぐ近くに都市型のショッピングモールがあって、ひとまわりしてみました。スポーツ用品店のGOスポルトでアディダスのサイクリングボトルを購入し、レストランもチェック。いったんホテルで原稿を仕上げて、気分を軽くしてからお目当てのところに繰り出しました。

フランスの中華料理店はほとんどビュッフェスタイル

中華料理のテイクアウトコーナーがあったので興味をもって眺めていると、ワインリストを掲げた看板も発見。カンボジアかベトナム系のお兄さんに尋ねると、いわゆるお金を支払ったらビュッフェスタイルで食べ放題という中華料理屋のようです。

「日本の寿司と思ってはいけない」コーナー

フランスの中華料理店はほとんど食べ放題のビュッフェ形式を採用しています。でもたいていは郊外にあるので、「フランスで緑のネオンを見つけたらファーマシーか来々軒かどっちか」という取材仲間との共通意識があります。

で、都市型モール内での来々軒。いわゆる取り放題のビュフェでした。金土曜日じゃなければ割安です。しかもここのお寿司は小ぶりでうれしい。だって3つ食べたらお腹いっぱいになったりするもん。

第11ステージはアルプスでの戦い ©A.S.O. Charly Lopez

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