ツール・ド・フランスファム…男子とは全く異なる魅力的で熱き戦い

女子版ツール・ド・フランスの第1回ツール・ド・フランスファムが2022年7月24日にフランスの首都パリで開幕。首位選手にマイヨジョーヌが与えられるステージレースとしてはじつに33年ぶりの開催。31日まで全8ステージで争われる。

FDJスエズ・フチュロスコープのセシリーウトラップ・ルドビクが第3ステージで初優勝 ©A.S.O. Fabien Boukla 

大会名のFemmesは「女性」という意味のフランス語。1984年から1989年まで女子部門として「ツール・ド・フランスフェミナン」が男子集団に先行して走っていた時代がある。男子よりも短い日程、短い距離ながら同じコースを使って3時間ほど前を走った。

女子レースは男子のツール・ド・フランス最終日、7月24日に同じパリで開幕 ©A.S.O. Fabien Boukla
ウルスカ・ジガートのボーイフレンド、男子のトップ選手タデイ・ポガチャルが応援にやってきた ©A.S.O. Fabien Boukla 

ツール・ド・フランスファムは、開幕日こそ男子レースの最終日としてゴールするパリだが、全8ステージのレースコースは独自のものだ。

第2ステージで優勝し総合成績でマイヨジョーヌを獲得したマリアンヌ・フォス(ユンボ・ビスマ) ©A.S.O. Fabien Boukla 
世界チャンピオンのエリーザ・バルサモらが出走サインステージから出撃 ©A.S.O. Fabien Boukla 

パリのエッフェル塔前をスタートし、シャンゼリゼの周回コースで行われた第1ステージでは、スプリンターのロレーナ・ウィーブス(オランダ、DSM)が優勝。続く第2ステージでは平坦区間に強いユンボ・ビスマのマリアンヌ・フォス(オランダ)がゴール勝負を制してマイヨジョーヌを奪取。

ツール・ド・フランスファムはレースも熱いが、気候も暑い。スタート前に冷却ベストを着用する  ©A.S.O. Fabien Boukla

大ベテランのフォスは第6ステージまで首位をキープしているが、最後の2ステージはドイツ国境にも近いボージュ山脈へ。山岳スペシャリストの出番となり、総合成績は大きく変わるはずだ。 最終日は逆転優勝の可能性があるラ・シュペールプランシュ・デ・ベルフィーユにゴールする。近年の大会でも総合優勝に大きく関わってきたラ・プランシュデベルフィーユが「スーパー=シュペール」の形容詞をつけた新コースで登場する。

キャニオン・スラムのエース、カタリナ・ニーウィアドナ(ポーランド) ©A.S.O. Thomas Maheux