今村駿介、兒島直樹がマディソンで激闘を制して金【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-5となる9月29日、トラック男子マディソンが行われ、今村駿介、兒島直樹がペアを組む日本が優勝した。日本勢は内野艶和(つやか)垣⽥真穂のペアが優勝し、男女ともにこの種目を制した。

2023アジア競技大会トラック男子マディソンで優勝した今村駿介と兒島直樹 ©日本自転車競技連盟

今村、兒島で参戦した日本は、序盤の落車が響き、韓国と一進一退のレース展開となったが、最終のスプリント周回で先着したことで、韓国と同ポイントながら上位となって優勝、金メダルを獲得した。

今村駿介のコメント
「結果的に勝ててよかったです。兒島選手が全部助けてくれたので、兒島選手のためと思って必死でした。途中の落車で痛みとの闘いでしたが、それでも集中力を切らしたらダメだと思い耐えながら走りました。でも、やってはいけないミスでしたので、今後は気をつけたいと思います。ケガをしっかり治して、オリンピックに向けて再始動していきます」

2023アジア競技大会トラック男子マディソンで優勝した今村駿介(中央左)と兒島直樹 ©日本自転車競技連盟

兒島直樹のコメント
「余裕を持って戦えると思っていたのですが、序盤の落車で思うように走れなくて結果的に接戦となってしまいました。最後はきつかったですが、日本のためにも勝たなくてはいけなかったので、2人で息を合わせて、力を振り絞って頑張りました。今村選手とも初めて組んだのですが、いい経験になりました」

男子ケイリンはまさかの中野慎詞4位、太⽥海也7位

男子ケイリンは決勝に駒を進めた中野慎詞だったが、逃げ切りという予想外の展開に対応できず、4位という不本意な結果となった。準決勝で敗退した太⽥海也は、7-12位決定で先着、全体の7位でレースを終えた。

2023アジア競技大会トラック男子ケイリンの中野慎詞 ©日本自転車競技連盟

中野慎詞のコメント
「ちょっと予想外の展開で、対応できませんでした。それでも、この展開で勝つということは相手の作戦でもありますし、実力がなければ逃げ切れないと思いますので、そこは相手を認めつつ自分もしっかり反省しなくていけません。まれにある展開でしたが、それでも自分がメダルを獲れなったのは、ちょっとすっきりしないです。これからも、オリンピックに向けて重要な戦いが続きますので、しっかりコンディションを整えて勝ち切れる ように努力していきます」

2023アジア競技大会トラック男子ケイリンの太田海也 ©日本自転車競技連盟

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

梶原悠未が緻密なレース運びでオムニアム金【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-5となる9月29日、トラック女子の複合種目オムニアムが行われ、梶原悠未(日本)が優勝した。4人編成のチームパシュートと合わせて2冠を達成。

2023アジア競技大会トラック女子オムニアムで優勝した梶原悠未 ©日本自転車競技連盟

梶原はスクラッチ1位、テンポレース2位、エリミネーション1位で、暫定トップで最終のポイントレースを迎えた。当面のライバルとなる香港選手を相手に緻密なレース運びでポイント差を縮める余地を与えず、最終のスプリント周回をきっちりとトップで駆け抜け、見事に優勝、金メダルを獲得した。

2023アジア競技大会トラック女子オムニアム優勝の梶原悠未(中央) ©日本自転車競技連盟

梶原悠未のコメント
「今日は戦略的に走ることができて、思い通りのレース運びができました。今日の走りは、来年のオリンピックにつながると思います。これからも応援よろしくお願いします」

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

佐藤水菜がスプリントとケイリンで2冠達成【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-5となる9月29日、トラック女子スプリントが行われ、佐藤水菜(日本)が優勝した。女子ケイリンと合わせて2冠。太田りゆは3位。

2023アジア競技大会トラック女子スプリントで優勝した佐藤水菜 ©日本自転車競技連盟

日本代表の佐藤は、準々決勝、準決勝と1本も落とすことなく決勝に駒を進め、その決勝もきっちりと2本先取して優勝、金メダルを獲得した。

2023アジア競技大会トラック女子スプリントの佐藤水菜(右) ©日本自転車競技連盟

同じく準々決勝に進出した太⽥は、その準々決勝を突破するしたものの準決勝で敗れて3-4位決定戦にまわり、最終的に3位の銅メダルを確保した。

佐藤水菜のコメント
「昨日の予選から、ジェイソンコーチと戦略的に戦って来たのがいい結果につながったと思います。中国の選手はとても強く、アジアの中でも一番警戒していました。その中国の選手に対して、しっかり自分の力を出して勝ち切ったことはすごく自信になりました。この大会を通して、自分の気持ちもすごく前向きになれて、自身の成長も感じられたので、とてもうれしいです」

2023アジア競技大会トラック女子スプリント優勝の佐藤水菜(左)と3位太田りゆ ©日本自転車競技連盟

太⽥りゆのコメント
「今大会は競技生活のなかでも本当に一番きつかったです。最後、勝ち切ることで今までよりも成長した自分になれると思って一生懸命走りました。きつい中でも踏ん張れたので、来年のオリンピックにつなげられるように頑張ります」

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

男子スプリントで太⽥海也が金メダル【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-4となる9月28日、トラック男子スプリントが行われ、太⽥海也(日本)が優勝した。

2023アジア競技大会トラック男子スプリント優勝の太田海也 ©日本自転車競技連盟

日本代表の太田は、準々決勝、準決勝と1本も落とすことなく決勝に駒を進め、その決勝もきっちりと2本先取して優勝、金メダルを獲得した。

準々決勝に進出していた中野慎詞は、その準々決勝で敗れて最終的に6位でレースを終えた。

2023アジア競技大会トラックスプリント1-2決定戦を走る太田海也 ©日本自転車競技連盟

太田海也のコメント
「決勝は特にレース内容がいいわけではなく、今回は自転車の神様が味方してくれて勝てたようなものなので、実力だと思わずに今後も自分の苦手な部分を克服していく必要があると思いました。オリンピックに向けて、ここでは絶対に勝たなくてはいけないと思っていましたので、その気持ちが現れた勝利だったと思います。ケイリンが残っていますが、コンディションも整っていますので、しっかり勝てるように頑張ります」

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

窪木一茂が最終種目で逆転しオムニアム金メダル【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-4となる9月28日、トラックで複合種目の男子オムニアムが行われ、窪木一茂(日本)が178 ポイントで優勝した。

2023アジア競技大会トラック男子オムニアムを走る窪木一茂(中央) ©日本自転車競技連盟

日本代表の窪木は、スクラッチ2位、テンポレース3位、エリミネーション9位、総合暫定4位で迎えた最終のポイントレース。終始、スプリント周回でポイントに絡む走りをしつつ、さらに2ラップポイントを獲得して逆転で優勝、金メダルを獲得した。

2023アジア競技大会トラック男子オムニアムで金メダルを獲得した窪木一茂 ©日本自転車競技連盟

窪木一茂のコメント
「現地に入る直前に熱中症になってしまい、チームパシュートはみんなのお陰で優勝できましたし、今日もなんとか優勝できて本当によかったです。これで、自分の出場種目は終わりになりますが、本当にホッとしました。これで、ちょっと肩の荷がおりました」

●アジア競技大会のホームページ(JOC)

内野艶和と垣⽥真穂が女子マディソンで金【アジア競技大会】

中国の杭州で開催されている第19回アジア競技大会は自転車競技のDAY-4となる9月28日、トラックで2人1組になって戦う女子マディソンが行われ、日本の内野艶和(つやか)垣⽥真穂のペアが優勝。チームパシュートに続いて金メダルを獲得した。

2023アジア競技大会トラック女子マディソンで金メダルを獲得した垣⽥真穂(左)と内野艶和 ©日本自転車競技連盟

250mのトラックを交代しながら120周でポイントを争う種目。内野、垣田のコンビで参戦の日本は、全てのスプリント周回でポイントを獲得しながら終始優勢にレ ースを進め、最終スプリント周回も1位となり、合計50点までポイントを積み上げて優勝、金メダルを獲得した。

2023アジア競技大会トラック女子マディソンで優勝した内野艶和(左)と垣⽥真穂 ©日本自転車競技連盟
2023アジア競技大会トラック女子マディソンで優勝した内野艶和 ©日本自転車競技連盟

内野艶和のコメント
「レースでポイント積み上げていく上で危ない場面もあったのですが、落ち着いて対応して行けましたので、結果的に優勝できてよかったです。次は年明けのアジア選手権になると思いますが、この勢いでしっかりUCIポイントを獲得して、マディソンでもオリンピックに出場できるように頑張りたいと思います」

2023アジア競技大会トラック女子マディソンで優勝した内野艶和 ©日本自転車競技連盟

垣田真穂のコメント
「今日は、内野選手と2回目のコンビだったので、思うようにいかないことが多くて悔しい部分もありますが、金メダルを獲得できてホッとしています」

2023アジア競技大会トラック女子マディソンの垣⽥真穂(左)と内野艶和 ©日本自転車競技連盟

●アジア競技大会のホームページ(JOC)