アユソが第6ステージ独走勝利でティレーノ~アドリアティコ首位に

イタリア半島の西側に広がるティレニア海と東側のアドリア海を結ぶ7日間のステージレース、第60回ティレーノ〜アドリアティコは3月15日、カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ)間の163kmで第6ステージが行われ、2024年の総合2位、UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソ(スペイン)が独走勝利。

アユソがティレーノ~アドリアティコ第6ステージで独走して首位に ©Massimo Paolone/LaPresse

アユソは総合成績でも初日から首位に立っていたイネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)を逆転して、紺碧のリーダージャージ、マリア・アッズーラを獲得した。

ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

総合優勝の有力候補であるアユソは、ガンナの影に6日間隠れた後、最終日前日の山岳区間でマリア・アッズーラを取った。アユソはフロンティニャーノへの最後の上りの途中で加速。Q36.5プロサイクリングチームのトーマス・ピドコック(英国)とレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)の反撃をかわし、13秒差をつけてフィニッシュ。ガンナは総合3位以内に留まった。

アユソに食らいつくピドコックとジャイ・ヒンドレー。ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコはジロ・デ・イタリアに向けた最初のチェックポイント

「この日の戦術はチーム全員で練ったものだった。計画を立て、それぞれがそれにコミットした。完璧に実行することができた。私は非常に速いペースを望んでいた。バーレーン勢がペースアップを始めたが、それが不十分だとわかったのでアタックすることに決めた」とアユソ。

「チームは素晴らしい仕事をした。イサーク・デルトロは私を含む全員を限界まで追い込み、彼の最後の引きで私は攻撃する必要すらなかった。ペースを上げて一人で行くことができた」

「ティレーノ・アドリアティコはシーズン初めの大きな目標としていた。ジロ・デ・イタリアに向けて、自分を証明したいと思っていた。これは私が取りたかった最初の大きなステップであり、準備ができていると示すことができた。これは大きな前進だ。今年は3レースに勝った。これ以上のスタートはなかっただろう。冬の間に行った改善が効果を発揮し、レースにそれを反映させることが重要だった。ティレーノ〜アドリアティコはジロ・デ・イタリアに向けた最初のチェックポイントだ」

アユソが総合1位のマリア・アッズーラを獲得 ©Massimo Paolone/LaPresse
ピドコックがポイント賞1位に ©Massimo Paolone/LaPresse
ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ ©LaPresse

ティレーノ〜アドリアティコ日程
3月10日 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月11日 第2ステージ カマイオーレ〜フォッローニカ 192km
3月12日 第3ステージ フォッローニカ〜コルフィオリート(フォリーニョ) 239km★★
3月13日 第4ステージ ノルチャ〜トラサッコ 190km★★★
3月14日 第5ステージ アスコリピチェノ〜ペルゴーラ 205km★
3月15日 第6ステージ カルトチェート〜フロンティニャーノ(ウッシータ) 163km★★★
3月16日 第7ステージ ポルト・ポテンザ・ピチェーナ〜サンベネデット・デル・トロント 147km
★は難易度
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