イタリアの客船クルーズ会社、コスタクルーズは、2019年4月29日(月)にコスタベネチアの日本初入港を記念して、初入港セレモニーCOSTA VENEZIA MAIDEN CALLを実施した。コスタベネチアは総トン数13万5500トン、全長323m、客室数2116室、最大乗客定員5260人。東京港に入港した客船として過去最大級となる巨大クルーズ船となった。
コスタベネチアは、2019年3月にイタリアにて建造されたコスタクルーズ最大のクルーズ船で、2019年3月8日(金)にイタリアのトリエステを出港したのち、“マルコ・ポーロの足跡”をイメージした東回りのクルーズを53日間かけ、4月29日に東京の大井ふ頭に入港した。
イタリアが楽しめるコスタベネチア
イタリアのトリエステを出発して日本へ向かう航路は、13世紀に中央アジアや中国を旅し「東方見聞録」を口述したベニスの商人マルコ・ポーロの旅をイメージした53日間だった。アドリア海のドブロブニクやバーリ、エーゲ海の島々など地中海を進み、スエズ運河の通航、ヨルダンやオマーン、ドバイやアブダビなど中東の景色、そしてインド、スリランカ、マレーシア、シンガポール、そしてタイ、ベトナムなど東南アジア各地を通った。香港、台湾を経て東京へ到着した。
コスタクルーズ社として初めてアジア市場向けに建造された「コスタベネチア」では、船内のデザインテーマを“ベネチア”とし、イタリアの豊かな食、アート、音楽、エンターテインメントなどを通して、五感でベネチアの雰囲気を感じられるようになっている。
「アジア市場向けに特別に設計された船舶であるコスタベネチアは、コスタクルーズだけでなくイタリアの造船会社であるフィンカンティエリ、そしてアジアのクルーズ業界全体にとって新たな章の幕開けを告げるもの」と、コスタグループ・アジアのマリオ・ザネッティ社長。
「コンセプトから引き渡しまで、コスタベネチアはそのすべてがアジアのお客さまを念頭に計画された。お客さまのニーズによりよい形で応えるためにコスタベネチアはコスタクルーズの特徴である本場イタリアの体験を引き続きご提供していきたい」
ちなみにコスタベネチア乗船のお値段は
最長53日間の旅程は3つのセクションに分けることも可能だった。イタリア~東京の52泊53日のプランだけでなく、ドバイ~東京の33泊34日、シンガポール~東京の16泊17日のプランの3つから選択できた。すでに航海は終了しているが参考までに、52泊53日のプランは75万3800円~278万5800円、33泊34日プランでは53万3800円~182万4800円、16泊17日プランでは25万6800円~88万2800円。
料金の安いほうは内側クラシックと呼ばれる窓のないキャビンを2人で使用したときの1人料金。船内のさまざまなアクティビティを楽しんで、キャビンには寝るために戻るという人にはリーズナブル。船窓から大海原をながめたいという人にはわずかに高い料金の窓付きキャビンがいい。最も高いのはスイートだ。チケットはBEST1クルーズ、クラブツーリズム、Cruise Planet、JTB、JTB旅物語各社で申し込めるものだった。
旅程が長いだけにかなり貯金しないと支払いきれない額にはなるが、最安値のキャビンで1日単価は1万4000円ほど。朝・昼・晩の食事は「インクルード」で、込みの金額設定だ。メインダイニングから和洋中華などの専門店もあり、メニュー表で「有料」という表示がなければチケット代金に含まれる。アルコール類は原則的に有料となるが、ドリンクパッケージも設定されることがあるので、賢い価格設定を探してみるのも楽しい。
29日午前8時に東京に到着したコスタベネチア。それまでの乗船客を降ろすと、「台湾・鹿児島クルーズ7泊8日」の乗船者を迎え、18時には出港していった。10連休の期間ともあってクルーズは完売だった。
コスタベネチアとは
コスタベネチアは総トン数13万5500トン、客室数2116室、最大乗客定員5260人の大型客船。船内はベニスの街をイメージしたデザインとなり、乗客は食べ物、アート、音楽、エンターテインメントなど五感でベニスの街を旅する気分が楽しめる。ベニスの有名な祭り「ベニスのカーニバル」も船上に再現、乗客も参加できる。
■コスタクルーズとは
コスタクルーズはおよそ70年の歴史を誇り、アジアへ最も早く参入したクルーズ会社の一つで、イタリア船籍15隻の客船が、世界中の300におよぶ寄港地に就航している。陽気なおもてなしや多彩な美食、「海の上のイタリア」を体現する楽しいイタリアンスタイルの船旅をお届けしている。
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