次は2023ラグビーW杯フランス大会…観光局が全面支援

フランス観光開発機構とラグビーワールドカップ2023組織委員会は、フランスへの旅行者誘客を目的にRWC2023大会の国際プロモーションにおけるパートナーシップ協定に調印した。フランス観光開発機構はいわゆるフランスの政府観光局。

パートナーシップ協定に調印した(左から)クロード・アチェ(ラグビーワールドカップ 2023 組織委員会CEO)、カロリーヌ・ルブーシェ(フランス観光開発機構総裁)、クリスチャン・マンテイ(同会長)

ラグビーワールドカップ2019日本大会があと数日でフィナーレを迎える10月30日、フランス観光開発機構とラグビーワールドカップ2023組織委員会は、フランスが2023年大会の開催国として立候補した3年前より築かれていた協力関係をさらに強固なものにする意思を表明した。

日本での2019年大会実施の成功に敬意を表したこの2団体は、次大会となる第10回大会を、国外から60万人もの観客が来仏し、9つの試合開催都市を訪れる重大イベントと認識し、これをより魅力あるイベントとするため双方の力を合わせることに合意した。世界 209カ国で放映されるラグビーワールドカップは、フランスの観光デスティネーションが持つ魅力を国外に発信できるまたとない機会だ。

調印会場には優勝杯ウェブ・エリスカップが

今から2023年まで、フランス観光開発機構はラグビーワールドカップ2023年大会に関連するさまざまな国際プロモーションを図っていく。フランス観光開発機構が実施する各種施策(プレスイベント、旅行会社向けワークショップ、イベントなど)の中で、またフランス観光開発機構が参加するイベント(国際見本市、フランス全土および地方レベルのPRオペレーション)の中で、そのコミュニケーション網を活用しながらワールドカップのプロモーションを行う。イベントやワールドカップに向けた特別キャンペーンを実施 し、一般コンシューマー、メディア、国外の旅行業者に向けて意識づけを行い、特にチケット販売開始やチームの組み合わせ抽選会など、重要な局面でのPRを強化するという。

フランスのさまざまな観光デスティネーションと協力して行う一連のプロモーションでは、フランスを躍動感にあふれ祝祭に満ちた場所として訴求。試合をきっかけに訪仏するサポーターに滞仏期間を長期化させ、観光デスティネーションに足を向かわせるプロモーションを目指す。さらに、ワールドカップの期間中に海外からの訪仏客を最良の環境で迎えるため、フランス観光開発機構は、外国人旅行者が旅先に期待することなどの情報ツールを、大会組織委員会へ提供する。

調印式後のレセプションではフランスラグビー界の伝説で、2023年大会のアンバサダーを務めるスバスチャン・シャバルが特別ゲストとして登場

クロード・アチェ(ラグビーワールドカップ2023CEO)のコメント
「経験にあふれ多様性を持つ国フランスが2023年大会のホスト国になる。このワールドカップは我が国を対外的に見せる最良の機会、我が国の旅行の魅力を発信するまたとない機会であると思う。フランス観光開発機構とのパートナーシップは我々が持つ共通の目標を一つにするもので、たいへん喜ばしい。その目標とは、世界すべての大陸から集まる旅行者に、スタジアムの中であれ外であれ、フランスのテロワールや歴史遺産を身近に感じながら、唯一無二の経験をしてもらうことに尽きる」

カロリーヌ・ルブーシェ(フランス観光開発機構総裁)のコメント
「フランスでのラグビーワールドカップ2023年大会は、フランスの旅行デスティネーションに付加価値を与え、国外からの訪仏客に試合の合間にフランス人との交流を通じてフランスのライフスタイルを知ってもらい、フランスを周遊してもらうまたとない機会だ」

クリスチャン・マンテイ(フランス観光開発機構、経営委員会、会長)のコメント
「209カ国でTV放映され、国外から60万人の観客を迎えるラグビーワールドカップのフランス開催は、観光業の発展に大きな弾みをつけるだろう。我々は2023年大会組織員会とともに協力し、この大会を成功に導きたい、そして訪仏客にこの国での類まれなる体験をしてほしい」

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ラグビーワールドカップ2023フランス大会
1987年から4年おきに開催されている大会は次回で10回目を迎える。2023年9月8日から10月21日まで、20チームがフランスに集結し、まもなく誕生から200年を迎える楕円形のラグビーボールをめぐって熱い48試合を繰り広げる。
●開催都市
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