第75回ブエルタ・ア・エスパーニャは最終日となる11月8日、ザルツエラ〜マドリード間の124.2kmで第18ステージが行われ、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)がイネオス・グレナディアスのリチャル・カラパス(エクアドル)を24秒差で振り切り、連覇を達成した。
優勝争いは大会初日にログリッチがステージ優勝して、深紅のリーダージャージ「マイヨロホ」を着用すると、カラパスとの奪い合いとなった。第6ステージでカラパスへ。第10ステージでログリッチとカラパスはタイム差なしで並んだが、着順の累計でログリッチが首位。I12ステージの山岳でカラパスがこれを奪い返したが、翌13ステージでログリッチのもとに戻った。
最終的なタイム差は24秒だったが、ログリッチは合計で48秒のボーナスタイムを獲得し、これに対してカラパスは16秒だった。タイムトライアルを含めて区間4勝を挙げたログリッチはゴールスプリントでも上位に入ってボーナスタイムを集め、これが総合優勝につながった。カラパスはステージ優勝なしだった。
「最後の走りをただただ楽しんでいた。コロナ禍で混乱したシーズンだったけど、こうなふうに優勝で締めくくることができたのは美しい」とログリッチ。
「いつもすべての勝利が美しいと言っているけど、勝つのは本当に難しい。だから2019年の初優勝と比較するのは難しい。(ツール・ド・フランスなど)勝てなかったレースはまだあるが、今日はまずお祝いしたい」
「特別な年であったし、みんなの健康を願っている。間違いなく主催者に感謝したいと思う。彼らはそれを実現した。レースは本当によく組織され、選手は毎日楽しかった。すべての選手、特にチームメイトに感謝したい。来年お会いしましょう」
ジュニア時代はスキーのジャンプ選手。スロベニア代表としてW杯長野大会に参戦したこともあるアスリートがツール・ド・フランス逆転負けの雪辱を晴らした。
3度目の総合優勝を目指したイネオス・グレナディアスのクリストファー・フルーム(英国)は大ケガからの復調が見られず、初日から低迷。エースの座をカラパスに譲ってアシスト役に徹し、3時間32分14秒遅れの総合98位で完走した。
第75回大会は20日間の全日程を終えるとともに、コロナ禍で混乱した2020ロードシーズンも終幕した。
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
●マイヨルナレス(山岳賞)ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)
□マイヨブランコ(新人賞)エンリク・マス(スペイン、モビスター)
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