イタリア半島を挟むティレニア海からアドリア海までを走るティレーノ~アドリアティコは3月10日、未舗装路区間を含む第2ステージが行われ、アルペシン・プレミアテックのマチュー・ファンデルプール(オランダ)がUAEチームエミレーツ・XRGのイサーク・デルトロ(メキシコ)を制して優勝。総合成績ではデルトロがイネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナ(イタリア)を逆転して首位に立った。
区間2位のデルトロがボーナスタイムを利して首位に
ファンデルプールはグラベルロードと呼ばれる未舗装路で決して期待を裏切らない。チューダー プロサイクリングチームのジュリアン・アラフィリップ(フランス)がレースを盛り上げた後、5.3kmの長い上り坂でファンデルプールが抜け出した。
チーム ヴィスマ・リースアバイクのエース、マッテオ・ジョーゲンソン(米国)がクラッシュしたため、ファンデルプールとの差を埋めることができたのはデルトロとレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)だけだった。中世の町サン・ジミニャーノまでの上り坂のスプリントは3人で争われ、ファンデルプールが僅差で勝利。デルトロはペリツァーリに総合成績で3秒差をつけ、首位に躍り出た。
テレビで観戦してもよかったが、勝ててうれしい(ファンデルプール)
「今日は負けるのが怖かった。雨で最後はかなりトリッキーで、とても滑りやすく、不安定だった。まずはグラベルセクション前のポジション取りが重要だった。でも、レース前にはみんな分かっていた」とファンデルプール。
「グラベルを走れたのは本当に最高だった。トラブルを起こさないように努力したし、チームもいい仕事をしてくれた。テレビで観戦していてよかったし、僕も楽しんだ。実際、フィナーレは美しく、とても厳しかった。デルトロとペリツァーリを待ったわけではなく、彼らはすぐに追いついてきた。コーナーで滑ってチェーンが切れてしまった。その時、デルトロが総合優勝を狙っていることがわかった。
また勝てて最高だ。2025年はステージ優勝できなかったが、いい感触はあった。勝つには少しの幸運も必要だ。シーズンの目標に向けて、少しでも上達するためにここに来た。ティレーノ〜アドリアティコの次のステージはまだ見据えておかなければならない。スプリントステージではチームにヤスペル・フィリプセンもいる。ボクが優勝を狙えるステージがほかにあるかどうか確認しないといけない。ぜひ勝ちたいからね!」(ファンデルプール)
グラベルは楽な気持ちで走れた(デルトロ)
「フィニッシュの展開にはかなり満足している。最終コーナーでの転倒を避けることが重要だった。とても長いスプリントだったので、リーダージャージを獲得できてまずはよかった。この順位にいられて本当にうれしい」と首位に立ったデルトロ。
「ジョーゲンソンが転倒した後、彼が追いつくのは難しいだろうと思い、最後まで全力で走り切った。グラベルは本当に楽しかった。初めてストラーデ・ビアンケを走った時も、安心して走れたが、今回はさらに気持ちが楽になった。総合優勝争いには多くの選手が迫っている。ペリツァーリが最も近いが、他にも新しい選手が加わると思う。彼が今日はいい成績を残すだろうと思っていた。彼は本当に強いので、私にとっては驚きではなかった」
●2026ティレーノ~アドリアティコのコース
3月9日(月) 第1ステージ リド・ディ・カマイオーレ〜リド・ディ・カマイオーレ 11.5km(個人タイムトライアル)
3月10日(火) 第2ステージ カマイオーレ〜サン・ジミニャーノ 206km
3月11日(水) 第3ステージ コルトナ〜マリアーノ・デ・マルジ 221km
3月12日(木) 第4ステージ タリアコッツォ〜マルチンシキュロ 213km
3月13日(金) 第5ステージ マロッタ・モンドルフォ〜モンバロッキオ 184km
3月14日(土) 第6ステージ サン・セヴェリーノ・マルケ〜カメリーノ 188km
3月15日(日) 第7ステージ シビタノーヴァ・マルケ〜サン・ベネデット・デルトロント 142km
