ピナレロがツール・ド・フランス第1ステージに新兵器ボリデFを投入

ピナレロが7月1日に開催されたツール・ド・フランス第1ステージで新しいタイムトライアルマシン「BOLIDE F (ボリデF)」を公開した。

ツール・ド・フランス第1ステージでコロンビアのTTチャンピオン、ダニエル・マルティネスが走る ©A.S.O. Pauline Ballet
世界チャンピオンのガンナが使用するボリデFのスペシャルバージョン
6月22日のイタリア選手権タイムトライアルでガンナがボリデFを実戦投入 ©Tommaso Pelagalli/SprintCyclingAgency©2022
自動車メーカーが開発中のモデルに施すようなカモフラージュ柄にして、ツール・ド・スイスなどでイネオスグレナディアーズが投入 ©Tim de Waele/Getty Images

●ピナレロジャパンのホームページ

トレック・マドンの第7世代登場…速さを求める選手に

トレック・ジャパンは第7世代としてフルモデルチェンジを果たした究極のレースバイク“Madone SLR”を発売する。

シートチューブ部に設けられた新たなIsoFlowテクノロジー。特徴的な空洞は前作と比較し空気抵抗となる気流の渦を軽減し、空気の流れが乱れることなく空力性を高める

以前より強度が30%高まったOCLV800カーボン、そしてスピードコンセプトをアワーレコード樹立へと導いた風洞実験。 

これら二つの要素が、今まで最速だったMadoneをさらに速く、そして軽くした。 

新型のハンドルバーはシームレスな仕上がりで、高いエアロダイナミクスを発揮し、重量も削減。ブラケット幅が3cm狭くなっているためライダーポジションが抵抗を受けにくくになり、エアロ性能がさらに高まる

前作と比べ、1時間あたり約1分速くなる空力性、そして300gの軽量化といった脅威の進化を遂げ、新たな究極のレースバイクとして、その名を轟かせる。

●トレックの詳細ページ

2022ツール・ド・フランス出場176選手リスト

UAEエミレーツ(UAE)
1* タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2 ジョージ・ベネット(ニュージーランド)
3* ミッケル・ビョーグ(デンマーク)
4 ベガールステイク・ラエンゲン(ノルウェー)
5 ラファウ・マイカ(ポーランド)
6* ブランドン・マクナルティ(米国)
7 マルク・ソレル(スペイン)
8* マルク・ヒルシ(スイス)

©A.S.O. Charly Lopez

ユンボ・ビスマ(オランダ)
11 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
12 ティシュ・ベノート(ベルギー)
13 ステフェン・クライスバイク(オランダ)
14 セップ・クス(米国)
15 クリストフ・ラポルト(フランス)
16 ワウト・ファンアールト(ベルギー)
17 ネイサン・ファンホーイドンク(ベルギー)
18 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)

イネオスグレナディアーズ(英国)
21 ゲラント・トーマス(英国)
22 ダニエル・マルティネス(コロンビア)
23 ジョナタン・カストロビエホ(スペイン)
24 フィリッポ・ガンナ(イタリア)
25* トーマス・ピドコック(英国)
26 ルーク・ロウ(英国)
27 ディラン・ファンバーレ(オランダ)
28 アダム・イェーツ(英国)

AG2Rシトロエン(フランス)
31 ベン・オコーナー(オーストラリア)
32 ジョフレ・ブシャール(フランス)
33 ミカエル・シェレル(フランス)
34 ブノワ・コスヌフロワ(フランス)
35* スタン・デウルフ(ベルギー)
36 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)
37 オリベル・ナーセン(ベルギー)
38 オレリアン・パレパントル(フランス)

ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
41 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)
42 フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア)
43 マルコ・ハラー(オーストリア)
44 レナード・ケムナ(ドイツ)
45 パトリック・コンラッド(オーストリア)
46 ニルス・ポリッツ(ドイツ)
47 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ)
48 ダニー・ファンポッペル(オランダ)

クイックステップアルファビニル(ベルギー)
51 ファビオ・ヤコブセン(オランダ)
52 カスパー・アスグリーン(デンマーク)
53* アンドレア・バジオーリ(イタリア)
54 マティア・カッタネオ(イタリア)
55* ミッケル・ホノレ(デンマーク)
56 イブ・ランパールト(ベルギー)
57 ミケル・モルコフ(デンマーク)
58 フロリアン・セネシャル(フランス)

モビスター(スペイン)
61 エンリク・マス(スペイン)
62 イマノル・エルビティ(スペイン)
63 ゴルカ・イサギレ(スペイン)
64* マッテオ・ヨルゲンソン(米国)
65 グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア)
66 ネルソン・オリベイラ(ポルトガル)
67 アルベルト・トレス(スペイン)
68 カルロス・ベローナ(スペイン)

コフィディス(フランス)
71 ギヨーム・マルタン(フランス)
72 ピエールリュック・ペリション(フランス)
73 シモン・ゲシュケ(ドイツ)
74 ヨン・イサギレ(スペイン)
75 ビクトル・ラフェ(フランス)
76 アントニー・ペレス(フランス)
77 バンジャマン・トマ(フランス)
78 マキシミリアン・バルシャイド(ドイツ)

バーレーンビクトリアス(バーレーン)
81 ジャック・ヘイグ(オーストラリア)
82 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
83 カミル・グラデク(ポーランド)
84 マテイ・モホリッチ(スロベニア)
85 ルイスレオン・サンチェス(スペイン)
86 ディラン・トゥーンス(ベルギー)
87 ヤン・トラトニク(スロベニア)
88* フレッド・ライト(英国)

グルパマFDJ(フランス)
91 ダビド・ゴデュ(フランス)
92 アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ)
93* ケビン・ゲニエッツ(ルクセンブルク)
94 シュテファン・キュング(スイス)
95 オリビエ・ルガック(フランス)
96 バランタン・マデュアス(フランス)
97 ティボー・ピノ(フランス)
98* マイケル・ストーラー(オーストラリア)

アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
101 マチュー・ファンデルプール(オランダ)
102 シルバン・ディリエ(スイス)
103 ミヒャエル・ゴグル(オーストリア)
104 アレクサンダー・クリーガー(ドイツ)
105* ヤスパー・フィリプセン(ベルギー)
106 エドワード・プランカールト(ベルギー)
107 クリスティアン・ズバラーリ(イタリア)
108 ギヨーム・ファンケイルスブルク(ベルギー)

DSM(ドイツ)
111 ロマン・バルデ(フランス)
112* アルベルト・ダイネーゼ(イタリア)
113 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ)
114* ニルス・エーコフ(オランダ)
115 クリス・ハミルトン(オーストラリア)
116* アンドレアス・レックネスン(ノルウェー)
117 マーティン・トゥスフェルト(オランダ)
118* ケビン・ベルマーク(米国)

アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)
121 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)
122 スベンエリック・ビーストルム(ノルウェー)
123 コービー・ホーセンス(ベルギー)
124 ルイス・メインチェス(南アフリカ)
125 アンドレア・パスクアロン(イタリア)
126 アドリアン・プティ(フランス)
127 タコ・ファンデルホールン(オランダ)
128* ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ)

アスタナ・カザフスタン(カザフスタン)
131 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)
132 アレクサンドル・リアブシェンコ(ベラルーシ)
133 ジョセフロイド・ドンブロウスキー(米国)
134 ファビオ・フェリーネ(イタリア)
135 ドミトリー・グルズジェフ(カザフスタン)
136 ジャンニ・モスコン(イタリア)
137 シモーネ・ベラスコ(イタリア)
138 アンドレイ・ツェイツ(カザフスタン)

EFエデュケーション・イージーポスト(米国)
141 リゴベルト・ウラン(コロンビア)
142 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル)
143 アルベルト・ベッティオル(イタリア)
144* シュテファン・ビッセガー(スイス)
145 オウェイン・ドゥール(英国)
146 マグナス・コルト(デンマーク)
147 ニールソン・ポーレス(米国)
148* ヨナス・ルッチ(ドイツ)

アルケア・サムシック(フランス)
151 ナイロ・キンタナ(コロンビア)
152 ワレン・バルギル(フランス)
153 マキシム・ブエ(フランス)
154 アモリ・カピオ(ベルギー)
155 ユーゴ・オフステテール(フランス)
156* マティス・ルーベル(フランス)
157 ルーカス・オウシアン(ポーランド)
158 コナー・スウィフト(英国)

ロットスーダル(ベルギー)
161 カレブ・ユアン(オーストラリア)
162 フレデリック・フリソン(ベルギー)
163 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
164 レイナット・ジャンス(南アフリカ)
165* アンドレアス・クロン(デンマーク)
166* ブレント・ファンムール(ベルギー)
167* フロリアン・フェルメールス(ベルギー)
168 ティム・ウェレンス(ベルギー)

トレック・セガフレード(米国)
171 マッズ・ピーダスン(デンマーク)
172 ジュリオ・チッコーネ(イタリア)
173 トニー・ガロパン(フランス)
174 アレックス・キルシュ(ルクセンブルク)
175 バウケ・モレマ(オランダ)
176* クイン・シモンズ(米国)
177 トムス・スクインシュ(ラトビア)
178 ヤスパー・ストゥイベン(ベルギー)

トタルエネルジー(フランス)
181 ペテル・サガン(スロバキア)
182 エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)
183 マチェイ・ボドナル(ポーランド)
184* マチュー・ビュルゴドー(フランス)
185 ピエール・ラトゥール(フランス)
186 ダニエル・オス(イタリア)
187 アントニー・テュルジス(フランス)
188 アレクシー・ビエルモ(フランス)

イスラエル・プレミアテック(イスラエル)
191 クリストファー・フルーム(英国)
192 ギヨーム・ボワバン(カナダ)
193 サイモン・クラーク(オーストラリア)
194 ヤコブ・フルサン(デンマーク)
195 ガイ・ニーブ(イスラエル)
196 ユーゴ・ウル(カナダ)
197 クリスツ・ニーランズ(ラトビア)
198 マイケル・ウッズ(カナダ)

バイクエクスチェンジ・ジェイコ(オーストラリア)
201 マイケル・マシューズ(オーストラリア)
202 ジャック・バウアー(オーストラリア)
203 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)
204 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)
205 アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー)
206 クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)
207 ルカ・メズゲッツ(スロベニア)
208 ニック・シュルツ(オーストラリア)

B&BホテルズKTM(フランス)
211 フランク・ボナムール(フランス)
212 シリル・バルト(フランス)
213 アレクシー・グジャール(フランス)
214 ジェレミー・ルクロック(フランス)
215 シリル・ルモワンヌ(フランス)
216* ルーカ・モッツァート(イタリア)
217 ピエール・ロラン(フランス)
218 セバスティアン・シェーンベルガー(オーストリア)

数字の後の * は新人賞対象選手

ラファが女子ツール・ド・フランスのためのスペシャルジャージ制作

ラファとパレススケートボードがツール・ド・フランスファムの開催に備えて、EFエデュケーションTIBCO-SVBとEFエデュケーション・イージーポストの特別なチームジャージを作った。

フランスを巡る壮大な旅はパリで終わらない。メンズのプロトンだけでなく、2022年はウィメンズのプロトンが世界最大のロードレースのスタートラインにつく。ツール・ド・フランスが終わると、もう1つのツール・ド・フランスが始まる。

メンズ ラファ + パレス EFエデュケーション・イージーポスト プロチーム エアロ ジャージ

これはロードレースにとってもファンにとっても、そしてもちろんライダーにとっても革新的な出来事だ。この夏を盛り上げるツール・ド・フォースに注目しよう。

ウィメンズ ラファ + パレス EFエデュケーションTIBCO・SVB プロチーム トレーニング ジャージ
メンズ ラファ + パレス EFエデュケーション・イージーポスト プロチーム トレーニング ジャージ

ツール・ド・フォースを祝福するために、再びラファはパレススケートボードとパートナーシップを締結。EFエデュケーションTIBCO-SVBとEFエデュケーション・イージーポストのために、目をひく限定版スイッチアウトキットを製作した。

それだけでなく、両チームの装いが全面的に一新。一般販売予定のキャノンデールスーパーシックスEVOのフレームセットや、POCのヘルメット、クロックスがパレスとのコラボレーションにより誕生した特別なデザインをまとって登場する。

キャノンデールスーパーシックスEVOも同じデザインに

チームのパートナーであるWHOOPやワフーも加わり、それぞれスイッチアウトキットから着想を得たデザインの製品を発売予定。

●ラファの詳細ページ

ツール・ド・フランスさいたまにカベンディッシュが参戦

英国チャンピオンのマーク・カベンディッシュ(クイックステップ・アルファビニル)が2022年11月6日にさいたま新都心駅周辺で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに参戦することが発表された。

カベンディッシュのいつものサムアップ ©A.S.O. Charly Lopez

カベンディッシュはツール・ド・フランスで区間通算最多タイとなる34勝、ポイント賞を2度獲得している。さいたまは3大会ぶり2回目の出場。2017 年には初出場のさいたまクリテリウムで優勝を果たしている。

2017ツール・ド・フランスさいたまで日本のファンと交流するマーク・カベンディッシュ ©Yuzuru SUNADA

その他の出場選手は、決定次第発表されるという。

●ツール・ド・フランスさいたまのホームページ

現在最も自転車に詳しい直木賞作家、熊谷達也『明日へのペダル』

直木賞作家・熊谷達也の『明日へのペダル』がNHK出版から6月28日に発売された。定価:1870円(税込)。四六判。336ページ。

いつもの明日は必ずやってくるとは限らない、ある日突然分断されることも。新型コロナ禍で息苦しい時代に、自転車を通して前向きに生きようとする人々の明日へと向かう営みを描く。自ら愛車を駆り入賞も果たす小説家が、ロードバイク愛を込めて描く感動の物語。

『明日へのペダル』のあらすじ

本間優一は多少のさざ波はあっても大過なく仙台で会社員生活を送ってきた。50代半ばに差し掛かり、健康上の理由からロードバイク(本格的なスポーツ用自転車)に乗るようになる。部下の唯の指導を受けて、優一のロードバイク技術はめきめき向上していく。

思えば本気になって趣味に打ち込むことは、いままでに経験のないことだった。おりしも新型コロナウイルスのパンデミックが仙台にも広がり経済にも影響を及ぼすように。そんな息苦しい状況にあっても、自転車を通して、優一たちは新しい扉を開いてゆく。 

熊谷達也 (クマガイ・タツヤ)
1958年、宮城県仙台市生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒。97年、『ウエンカムイの爪』で第十回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。2000年、『漂泊の牙』で第十九回新田次郎文学賞、04年、『邂逅の森』で第十七回山本周五郎賞、第百三十一回直木賞のダブル受賞を果たす。

近著に『潮の音、空の青、海の詩』(NHK出版)、『エスケープトレイン』(光文社)、『無刑人芦東山』(潮出版)ほか

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