バウケ・モレマがイルロンバルディアで独走勝利

トレック・セガフレードのバウケ・モレマ(オランダ)が10月12日にイタリアのベルガモ〜コモ間で行われたイルロンバルディアで、残り18.5kmのチビーリョ峠から単独で抜け出して優勝した。「モニュメント」と呼ばれる伝統レースで32歳になるモレマが優勝したのは初めて。

バイケ・モレマが渾身のアタック ©LaPresse – Fabio Ferrari

16秒遅れの2位はモビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)、3位はイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)、4位はアスタナのヤコブ・フルサング(デンマーク)。モレマは10月20日のジャパンカップに、バルベルデ、ベルナル、フルサングは同27日のツール・ド・フランスさいたまに参戦する。

オランダ選手の優勝は4人目。モレマは優勝選手として9番目の高年齢。最高年齢は36歳のターノ・ベッローニ。また39歳のバルベルデは、表彰台に登壇した最高齢の37歳を塗り替えた。22歳のベルナルの登壇は、21歳で登壇したリゴベルト・ウラン(コロンビア)に続く最年少記録。

「20秒差がまたたく間についたので驚いた。後続選手がお互いをけん制していたからだ。絶好のチャンスだと思った。下り坂はよく知っていたので、ゴールまではタイムトライアルのように独走で飛ばした」とモレマ。

スペインチャンピオンのバルベルデが揺さぶりをかける ©LaPresse – Fabio Ferrari
サイクリストを祀るマドンナデルギザロ教会の前を通過 ©LaPresse

「後続を振り返ったとき、優勝候補のプリモシュ・ログリッチェがかなり後ろに見えたので、これは行けると思った。残り2kmから1kmで勝利を確信した。シーズンをモニュメント優勝で締めくくるのは最高に幸せだ。両親もゴールに来ていたのでなおさらだ」

ツール・ド・フランス総合優勝のベルナル(右)も積極的に動く ©LaPresse
優勝のモレマを中央に左が2位バルベルデ、右が3位ベルナル ©LaPresse – Fabio Ferrari

●イルロンバルディアのホームページ

オフィシャルサポーターズヴィレッジ…ツール・ド・フランスさいたまを楽しむ特設エリア

「J:COM presents 2019ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」(10月27日、さいたま新都心駅周辺で開催)は、大会当日にさいたまスーパーアリーナ内に設置する「オフィシャルサポーターズヴィレッジ」の詳細を発表した。

20種類のマイヨジョーヌ ©ASO/Pauline Ballet

「オフィシャルサポーターズヴィレッジ」は、ツール・ド・フランス本大会で各ステージのスタートエリアに設置される、入場者へのホスピタリティとファンサービスをメインの目的とする「Village(ヴィラージュ)」に由来し、「オフィシャルサポーターズ」会員とゲスト招待関係者のみが入場できる限定エリア。

サポーターズヴィレッジは、「ツール・ド・フランスエリア」、「展示・体験エリア」、「スポンサーエリア」、「さいたまエリア」、「セレモニー エリア」の5つのエリアから構成され、各エリアのコンセプトに応じたサービスを楽しむことができる。

ツール・ド・フランスエリアには、 総合優勝者が着用するマイヨジョーヌの誕生100周年を記念して制作されたツール・ド・フランス2019全20種類のマイヨジョーヌを展示。

ステージ前に陣取れば全選手が確実に見られる ©Saitama city

オフィシャルサポーターズヴィレッジに入場できるオフィシャルサポーターズの申し込みは10月16日(水)正午まで。

オフィシャルサポーターズヴィレッジ応募(大会公式サイト)

オフィシャルサポーターズヴィレッジ会場マップ

会場コンセプト

ツール・ド・フランスエリア
ツール・ド・フランス公式フレグランス、さいたまクリテリウムオフィシャルグッズの販売、ツール・ド・フランス2019のマイヨジョーヌ全20種類の展示

展示・体験エリア
ARアプリを活用した合成写真撮影コーナー、オリジナルフェイスペイントの体験、ロードバイク・パラサイクリング車両の展示

スポンサーエリア
スポンサー企業の商品、サービスの提供

さいたまエリア
地元さいたまの文化の紹介、地元グルメの販売

セレモニーエリア
選手ピットエリア、各種セレモニー、表彰式の観覧、大型ビジョンでのレース放映

出展ブース

ステージイベント

さいたまクリテリウムの開幕を告げるオープニングセレモニーを実施。レース後には、特設コースでしのぎを削った世界トップレベルの選手たちの表彰式や記念撮影が行われる。また、当日のレースの模様もステージに隣接した大型LEDビジョンで放映し、ヴィレッジ内で観覧できる。

オープニングセレモニー
(11:55〜12:40)

表彰式
(16:30〜17:00)

クビアトコウスキーがツール・ド・フランスさいたま参戦

イネオスのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)が10月27日、さいたま新都心駅周辺で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに出場する。コロンビアのイバン・ソーサに代わっての出場と、10月11日に主催者が発表した。

ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝のミハウ・クビアトコウスキー © LaPresse/Spada

同選手は2014年の世界チャンピオン。2016年から現チームの前身スカイに加入し、2020年も現チームで走る。2015アムステルゴールドレース、2017ミラノ〜サンレモとメジャーレースで優勝するとともに、2018ティレーノ〜アドリアティコ、同ツール・ド・ポーランドなど中規模のステージレースで総合優勝。

ツール・ド・フランスでクリストファー・フルームやゲラント・トーマスの頼もしいアシスト役として活躍し、信頼されている。さいたま大会は2017年以来2年ぶり2回目の出場となる。

●ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのホームページ

ツール・ド・フランス1勝のブリス・フェイユが引退レースへ

アルケア・サムシックのブリス・フェイユ(フランス)が10月13日に開催されるパリ〜ツールを最後にプロ生活10年、チーム在籍6年の現役活動にピリオドを打つ。2009年のツール・ド・フランスではピレネーのアンドラにゴールする山岳ステージで区間優勝。兄のロマンは2008年のツール・ド・フランスで区間優勝し、マイヨジョーヌを着用している。

ブリス・フェイユ © Team Arkéa – Samsic

パリ〜ツールのコースとなるぶどう畑の小径は小さいころからよく通ったとこる。両親の家も近いし、若いときにトレーニングした道もパリ〜ツールのコースをかなり占めている。だから最後のレースをここにした」とフェイユ。

「レースの序盤だけでも集団を抜け出していい位置で走りたい。自転車と出会えたことはとても幸せで、いい思い出をしっかりと胸に刻みたい」

© Team Arkéa – Samsic

●パリ〜ツールのホームページ

新城幸也による本格トレーニングキャンプ開催へ

バーレーン・メリダに所属する新城幸也を特別ゲストに迎え、レースで上位を目指している人を対象とした本格トレーニングキャンプを2019年11月23、24日の2日間、静岡県伊豆の国市で初開催する。主催はミヤタサイクル。

©Yuzuru SUNADA

日本国内での独占 販売権を有する MERIDA(メリダ)の試乗・展示施設 『MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース)』で『MERIDA CYCLING ACADMY(メリダ・サイクリング・アカデミー)』を開設し、地域へのスポーツ自転車文化の浸透と発展を促進するプログラムを定期的に開催している。 今回もその一環。

プログラムの1日目はトッププロ選手として活躍している新城のトレーニングなどについての座学と、実践で2時間ほどのライド。夜は道の駅に併設されているGKBビレッジで交流会を行い、さまざまな質問に答える。2日目は距離85kmのコースで新城と一緒にトレーニングを行いながらアド バイスもらえる充実した2日間となっている。

参加予約は10月14日(月)より MERIDA X BASE 公式 HP の予約ページで受け付けを開始する。

【講座概要】
2019年11月23、24日(土、日) 12:30~ 受付開始
受講料 3万5000 円(税込) (1日目交流会費、2日目昼食、新城選手トレーニング DVD込み)
定員5名
講座の詳細・申し込みは、MERIDA X BASE 公式サイト

※レンタル費用は含まれませんので、ご利用の際は別途利用料金が必要となります。
※宿泊は受講料に含まれませんので各自手配をお願いします。
道の駅伊豆のへそ内に宿泊施設「HESO HOTEL」あり。

【参加基準】
今イベントは競技者に向けたイベントになりますので参加基準を設けます。現在レースに参加していてレベルアップを目指している方。

©Yuzuru SUNADA

【特別ゲストライダー:新城幸也選手】
沖縄県石垣市出身のサイクルロードレース選手。BAHRAIN MERIDA所属。2009年7月には日本選手として13年ぶりにツール・ド・フランスに出場し、日本人で初めて近代ツール・ド・フランスを完走した選手の一人となった。さらに2010年のジロ・デ・イタリアを完走し、ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアの2大グランツールを初めて完走した日本人ライダーとなった。2012年ツール・ド・フランスでは第4ステージにおいて敢闘賞を獲得。日本人で初めてグランツールの表彰台に上がった選手。東京オリンピックを目指し2020年も BAHRAIN MERIDAに所属する。

【新城幸也・バイシクルトレーニング・バイブル 初級者向けベース・ビルディング編】世界最高峰の自転車レース・ツール・ド・フランスに7度出場、2度の敢闘賞を獲得している日本のトップサイクルロードレース選手・新城幸也。その新城幸也選手が今まで培ってきた自身のノウハウを語るべく出演する初めての競技自転車用トレーニングDVD。 DVDでは、新城幸也選手による実技映像を交えつつ、日本を代表するバイシクルトレーニングの専門家、 柿木克之氏と中野喜文氏が、2人のベース・ビルディング・トレーニングに関する知見をつまびらかにしながら、 新城幸也選手の強さの根源・トレーニングの真髄に迫ってゆく。今回は参加者全員にプレゼントいたします。

【スケジュール】
10 月 23 日(土)
12:30~ 受付開始
13:00~ 開会式
13:15~ 座学開始(トレーニング、生活、質疑応答、約 1 時間)
15:00~ ライド(2 時間程度を予定)
18:30~ 交流会(GKB にて 90 分程を予定)


10 月 24 日(日) 85kmのコースで実走トレーニングを予定
8:30~ 集合
9:00~ ライド開始
12:30~ 昼食 70 ㎞時点(やま弥 海鮮等の生ものを予定しております。)
15:00~ 到着後閉会式
※MERIDA バイク購入者限定の優待プランは対象外です。
※MERIDA X BASE にてロッカーをご利用いただけます。
※レンタル料金は含まれておりません。ご希望の方は別途お申し込みください。
※食事代は含まれていますが、小銭の携帯を推奨いたします。
※XPERIENCE チケットの使用はできません。
※当日の天候によってはレインウェアなどの携行を推奨いたします。
※MERIDA X BASE までの往復交通費、宿泊費等は各自でご負担をお願いいたし ます。
※2日目昼食は生ものを予定しておりますが、アレルギー等ありましたらご連絡ください。
※両日ともライドにはサポートカーが伴走いたします。
※中学生以下の方は必ず保護者の同伴が必要です。

ベルナルがグランピエモンテ優勝…イタリアのワンデー制覇は初

2019ツール・ド・フランス総合優勝者、イネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)が10月10日にイタリアで開催された伝統あるワンデーレース、第103回グランピエモンテで優勝した。ベルナルがプロ選手としてイタリア国内で、同時にワンデーレースで優勝したのは初めて。2位は同じチーム、コロンビア選手のイバン・ソーサ。

ベルナルの同胞でチームメートのソーサが後方で抑え役を務めた ©LaPresse – Marco Alpozzi

「ボクがロードレースのためにヨーロッパに来たときに住んでいた場所から10kmしか離れていない。ここで勝つことができてとても感慨深い。ピエモンテにはたくさんの友達が住んでいて、とても落ち着くことができる」とベルナル。

第103回グランピエモンテ ©LaPresse – Marco Alpozzi
ベルナルが最後の坂でアタック。後ろにいるイバン・ソーサが抑え役に回る ©LaPresse – Marco Alpozzi

「これはイタリアでの最初の勝利であり、マルコ・パンターニがかつて上った憧れのコースだ。週末に開催されるイル・ロンバルディアに向けてこのコンディションには満足している。イル・ロンバルディアでは最高の結果を出したいが、この勝利のおかげで満足してシーズンを終えることができる。2020年はジロ・デ・イタリアに参加したいけど、まずはルートを見てチームと話し合おうと思う」

ベルナルがイタリアのワンデーレースで優勝したのは初めて ©LaPresse – Marco Alpozzi
グランピエモンテを制したベルナル ©LaPresse – Fabio Ferrari

●グランピエモンテの公式サイト