NIPPOのザッカンティがツール・ド・北海道優勝

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネのフィリッポ・ザッカンティが3日間のステージレース、ツール・ド・北海道で総合優勝した。9月6日の初日に個人総合リーダーとなったザッカンティを最後までチーム一丸となった走りで守りきり、個人総合優勝を達成。さらにフアンホセ・ロバトがポイント賞、ジョアン・ボウが山岳賞ジャージを獲得した。

9月6日から3日間にわたり、旭川を発着として大雪山系を一周するようにして道央、道東地域を駆け抜けたツール・ド・北海道(UCIアジアツアー2.2)が8日に閉幕した。

最終日となる第3ステージは北見市から北見峠を越えて、当麻町をめざす179kmのステージで、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネは、第1ステージ終了後に個人総合リーダーとなったザッカンティのリードを守りきることを絶対的なミッションとし、最終ステージに挑んだ。

序盤はアタックが頻発するものの、各チームのさまざまな思惑から決定的な動きにはならず、20km地点の登坂区間を使って、力ずくでフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が先行し、そこにロバトらが反応して6名の強力な逃げが形成された。しかし、集団はそれを容認せず追走。一度レースを振り出しに戻すとともに、山岳エリアを前に新しく4名の逃げが決まった。

メイン集団はリーダーチームであるNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネがコントロール。第2ステージに引き続いて、伊藤雅和と初山翔が世界のレースでつちかった確かな実力をもって、力強く集団を牽引した。逃げとのタイム差は2分には届かず、ゴール前15km地点で集団は逃げを吸収。その後も危なげな攻撃は見られず、一つの大集団でのフィニッシュを迎え、緩やかな登り基調のスプリントでロバトが2位でゴールした。

第2ステージでは、9名の強力な逃げが作られ、タイム差を詰めるために伊藤と初山が力を尽くすシーンもみられたが、確かなチーム力をもって、レースリーダーのザッカンティは初日に獲得した29秒のアドバンテージを危なげなく守りきり、第33回大会を制して個人総合優勝の証となるマラカイトグリーンジャージを獲得した。

23歳のザッカンティは6月に開催されたツール・ド・コリアに次ぐ総合優勝。プロとして2シーズン目となる今季はツアー・オブ・ジャパンでも山岳賞を獲得するなど、飛躍的なシーズンを過ごしている。

また第1ステージでザッカンティとともに逃げ、山岳賞を獲得したボウもリーダージャージを最後まで守りきり、最終日のスプリントで2位となったロバトは最終日に逆転しポイント賞ランキングで首位に立ち、チームは三賞ジャージを独占。チーム総合成績でも優勝。NIPPOが大会のメインスポンサーを務める特別な大会でこれ以上ない成績を修めた。

フィリッポ・ザッカンティのコメント
初日の逃げに乗ったのがこの勝利のキーポイント。2日目、3日目とチームでそれを守るべく走り、最終的に勝利することができた。完璧なレースだったように思われるかもしれないが、その背景にはチームメートたちの素晴らしい走りがあり、この勝利は自分のものではなく、チームみんなのもの。チーム力なくして、この結果はありえない。チームメートに感謝している。

表彰式を終えてNIPPOの関係者と記念撮影

初山翔のコメント
理想を言うならば、日本のレースなので、自分か伊藤が総合成績を狙いたかった。しかし、初日の結果を受けて、ザッカンティがレースリーダーになったので、そこからは彼のリーダージャージを守るという目標に切り替えて、チームで力を合わせて戦った。レースを通じて自分たちの実力を他のチームに見せることができ、またNIPPOにとって大事な大会で、この上ない結果を出すことができて良かったと思っている。このあとも大きなレースがあるので、引き続き頑張っていきたい。

伊藤雅和のコメント
ザッカンティがリーダージャージを取ってからは、初山と二人で集団を引き続けた。最終日も山岳でもしっかりと前に残っって仕事をこなすことができたので、コンディションのよさやトレーニングの成果を感じられた。急きょ参加が決まったレースだったが、ここまで走れたので、今後につなげていきたい。この上ないチームの成績に貢献することができてよかった。次は10月のレースになる予定なので、ここからさらに調子を上げていきたい。

●ツール・ド・北海道のホームページ

ベネット2勝目、首位は依然ログリッチェ…ブエルタ・ア・エスパーニャ第14S

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月7日(土)、サンビセンテ・デラバルケラ〜オビエド間の188kmで第14ステージが行われ、アイルランドチャンピオンのサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)が第3ステージに続く2勝目を挙げた。

ベネットが第14ステージで優勝 ©Photogómez Sport

数少ない平たんステージだけにスプリンターにとっては勝利をもぎ取りたいレース。序盤に形成された第1集団は、ドゥークニンク・クイックステップやボーラ・ハンスグローエらの追走によって残り5kmで吸収された。大集団のゴール勝負となる展開だったが、残り1kmで落車が発生。前方に位置していたベネットは難を逃れたが、スプリンターの多くはここで停滞を余儀なくされた。ベネットは2位以下を大きく離してゴールした。

「フィニッシュラインを通過したとき、逃げていた選手が先着しているのではと思って、ガッツポーズできなかった。ぬか喜びはカッコ悪いからね。すぐにチームのメカニックが勝ったことを教えてくれ、初勝利の時と同じようにホッとした」とベネット。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ ©Photogómez Sport
タデイ・ポガチャルが新人賞ジャージを着る ©Photogómez Sport

残り1kmの落車にモビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)や UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)らも巻き込まれたが、ケガはなくゴールした。首位のプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)ら総合成績の上位陣はタイム差なしでゴールし、順位の変動はなかった。

「かなりのスピードで走っていたときの落車だったので、状況が分からなかった。ボク自身は大丈夫だけど、すべての選手がケガしていないことを祈りたい」と新人賞1位を守ったポガチャル。

マイヨロホのログリッチェ ©Photogómez Sport
ログリッチェが第14ステージも首位を守った ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

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台風接近予測で9月8日の富士山ロングライドが中止に

台風15号の影響により「富士山ロングライド」の開催を中止とすることを大会主催者が9月7日11時15分に発表した。本大会は8日に、7日も前日イベントが開催される予定だったが、参加者・ボランティア・スタッフ全員のゴール後の帰路までを考慮すると、最後まで安全に運営することが難しいと総合的に判断した。

富士山と富士五湖が織りなす幻想的な風景が魅力だった

参加費は規約のとおり返金されないが、イベント当日に配付予定だった品物は可能な限り送付するという。

●開催中止についてのお知らせ2(11:15発表)

GIANTとLivのウェブサイトが2020年モデルに更新

GIANT(ジャイアント)Liv(リブ)の日本版ホームページが9月6日に2020モデルに更新された。

今回はBIKE/GEAR製品ページのレイアウトや機能をリニューアルした。上部メニューをメガメニューに変更し、見たい製品へのアクセスを容易に。またBIKEメニューには「ジャンルで選ぶ」タブを追加し、よりわかりやすく。製品一覧の画像はより見やすく拡大。カラーバリエーションも一覧の中でチェック可能となった。

●ジャイアントの日本版ホームページ
●リブの日本版ホームページ

ポガチャル区間V、ログリッチェ首位堅持…スロベニア勢活躍

第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月6日(金)、ビルバオ〜ロスマンチュコス間の166.4kmで第13 ステージが行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャルと首位のプリモシュ・ログリッチェ(ユンボ・ビスマ)のスロベニア勢が抜け出し、最後はポガチャルが先着して、第9ステージに続く2勝目を挙げた。タイム差なしの2位になったログリッチェはライバル選手との差をさらに広げ、総合優勝に前進した。

ポガチャルとログリッチェのスロベニア勢がゴールを目指す ©Photogómez Sport

コース序盤からアップダウンが多く、最後は峠の頂上にゴールが設定されている難関区間。ここで抜け出したのはツール・ド・ラブニール総合優勝の実力を持つ20歳のポガチャルだ。ゴールまであと2.5kmの地点でポガチャルが仕掛けると、これに着いていけたのはログリッチェだけ。最後はポガチャルがログリッチェを制して優勝した。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ ©Photogómez Sport

「この日はリタイアすることなく生き残ろうと思っていた。まさか最後にこんな調子がよくなるなんて思わなかった」とメジャー初出場にして2勝目を挙げたポガチャル。

先行するポガチャル、それに追従するマイヨロホのログリッチェ ©Photogómez Sport
アルカンシエルを着るバルベルデ ©Photogómez Sport

総合3位のミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)らが脱落したことで、前日まで総合5位だったボガチャルは3位に浮上。さらに新人賞でロペスを逆転してトップに躍り出て純白のリーダージャージを獲得した。

「ログリッチェはとても強い。だから最終日のマドリードで彼の横に並んで、総合3位とか5位、そして新人賞ジャージを着て登壇できたらうれしい」とポガチャル。

ログリッチェとポガチャルが協力してゴールを目指す ©Photogómez Sport
ログリッチェが首位を守った ©Photogómez Sport

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨルナレス(山岳賞)アンヘル・マドラゾ(スペイン、ブルゴスBH)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

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イタリアのユニークなサイクルウエア7ITAの新作入荷

イタリアのユニークなデザインで人気があるサイクルウエア、7ITA(セブンアイティーエー)の新作が入荷した。

7ITAは今回もポップでユニークなデザインのアイテムが勢ぞろいした。落ち着いたシンプルなデザインが主流になっているなかで、一際目立つ存在になっている。

●サイクルウエア7ITAのホームページ