キナンがスリランカ入り…ビッグレースに向けた布石づくりの3ステージに
UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム、キナンサイクリングは5月4日から始まるスリランカTカップ(SRI LANKA T-CUP)に出場する。開幕の2日前にスリランカ入りし、開幕前日の3日には開幕地のバサイクーダに到着。南アジアに位置するスリランカでのレースはチームにとって初めてとなるが、準備を着々と進めている。
スリランカTカップは2017年に初開催され、2018年からUCI公認の国際レースに昇格。全3ステージ、総距離327.7kmで争われる。なかでも注目されるのが、この大会唯一の山岳ステージに設定された第2ステージ。海抜約90mから最も高度のあるポイントで889.3mまで上るルートとなっているものの、最高標高地点からフィニッシュ地点までは約37km。レース距離が85.3kmと短いこともあり、山岳ステージとはいえスピードに富んだ勝負になることが予想され、総合争いにも関係するクイーンステージと目されている。その他2ステージは平坦で、こちらも120km前後のレース距離となっている。
キナンはスピード域の高いレースに対応すべく、中西健児、雨乞竜己、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の5選手をセレクト。スプリントは雨乞を軸に、リードアウトに中西と新城、発射台に中島。また、山岳ではルバで勝負ができるよう、登坂力のある中西や集団コントロールに長ける新城と中島がレースを作る役割を担う。
この先にチームにとってシーズン最大目標とするツアー・オブ・ジャパンやツール・ド・熊野が控えていて、スリランカでの3日間は、選手の調整状況の把握や本番に臨む選手の選考にも大きくかかわってくるものとなる。今大会は10カ国から14チーム、64選手が出走。日本からはキナンのほか、チームUKYOが参戦。4日の第1ステージは、現地時間午前9時10分(午後0時40分)にスタート。3日間の戦いの火蓋が切られる。
スリランカTカップ(UCIアジアツアー2.2)
5月4日 第1ステージ バサイクーダ(Passikudah)〜マヒヤンガーナヤ(Mahiyanganaya) 123.9km
5月5日 第2ステージ マヒヤンガーナヤ〜キャンディ(Kandy) 85.3km
5月6日 第3ステージ キャンディ〜ニゴンボ(Negombo) 118.5km
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第101回ジロ・デ・イタリア出場176選手…1チームは1人減の8人編成に
このページに掲載されているのは2018年のものです。
2019年の第102回ジロ・デ・イタリア出場176選手リストはこちらをごらんくださいね。
●サンウェブ(ドイツ)
1 トム・デュムラン(オランダ)
2 ロイ・クルフェルス(オランダ)
3 チャド・ハガ(米国)
4 クリストファー・ハミルトン(オーストラリア)
5 レナード・ホフステッド(オランダ)
6 サム・オーメン(オランダ)
7 ローレンス・テンダム(オランダ)
8 ルイス・ブルバーグ(ベルギー)
●AG2Rラモンディアル(フランス)
11 アレクサンドル・ジェニエス(フランス)
12 フランソワ・ビダール(フランス)
13 ミカエル・シュレル(フランス)
14 ニコ・デンツ(ドイツ)
15 ユベール・デュポン(フランス)
16 カンタン・ジョレギ(フランス)
17 マッテーオ・モンタグーティ(イタリア)
18 クレマン・バントリーニ(フランス)
●アンドローニジョカットリ・シデルメック(イタリア)
21 フランチェスコ・カバッツィ(イタリア)
22 ダビデ・バッレリーニ(イタリア)
23 マヌエル・ベレッティ(イタリア)
24 マティア・カッタネオ(イタリア)
25 マルコ・フラッポルティ(イタリア)
26 ファウスト・マスナダ(イタリア)
27 ロドルフォ・トレス(コロンビア)
28 アンドレア・ベンドラーメ(イタリア)
●アスタナ(カザフスタン)
21 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
22 ペリョ・ビルバオ(スペイン)
23 ヤン・ヒルト(チェコ)
24 タネル・カンゲルト(エストニア)
25 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)
26 ルイスレオン・サンチェス(スペイン)
27 ダビデ・ビレッラ(イタリア)
28 アンドレイ・ツェイツ (カザフスタン)
●バーレーン・メリダ(バーレーン)
41 ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア)
42 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア)
43 ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア)
44 マテイ・モホリッチ(スロベニア)
45 アントニオ・ニーバリ(スペイン)
46 ドメン・ノバク(スロベニア)
47 カンスタンティン・シウツォウ(ベラルーシ)
48 ジョバンニ・ビスコンティ(イタリア)
●バルディアーニCSF(イタリア)
51 ジュリオ・チッコーネ(イタリア)
52 シモーネ・アンドレッタ(イタリア)
53 エンリーコ・バルビン(イタリア)
54 アンドレア・グアルディーニ(イタリア)
55 ミルコ・マエストリ(イタリア)
56 マヌエル・センニ(イタリア)
57 パオロ・シミオン(イタリア)
58 アレッサンドロ・トネッリ(イタリア)
●BMC(米国)
61 ローハン・デニス(オーストラリア)
62 アレッサンドロ・デマルキ(イタリア)
63 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク)
64 キリアン・フランキニー(スイス)
65 ニコラ・ロッシュ(アイルランド)
66 フルゲン・ルーランズ(ベルギー)
67 フランシスコ・ベントソ(スペイン)
68 ロイック・ブリーヘン(ベルギー)
●ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
71 ダビデ・フォルモロ(イタリア)
72 チェーザレ・ベネデッティ(イタリア)
73 サム・ベネット(アイルランド)
74 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア)
75 パトリック・コンラッド(オーストリア)
76 クリストフ・フィングステン(ドイツ)
77 アンドレアス・シリンガー(ドイツ)
78 リュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ)
●グルパマFDJ(フランス)
81 ティボー・ピノ(フランス)
82 ウイリアム・ボネ(フランス)
83 マチュー・ラダニュ(フランス)
84 スティーブ・モラビト(スイス)
85 ゲオルグ・プライドラー(オーストリア)
86 セバスティアン・ライヒェンバッハ(スイス)
87 アントニー・ルー(フランス)
88 ジェレミー・ロワ(フランス)
●イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル)
91 ベン・ヘルマンス(ベルギー)
92 ギヨーム・ボワバン(カナダ)
93 ザッカリ・デンプスター(オーストラリア)
94 クリスツ・ニーランズ(ラトビア)
95 ガイ・ニブ(イスラエル)
96 ルーベン・プラサ(スペイン)
97 クリスティアン・ズバラーリ(イタリア)
98 ガイ・サジブ(イスラエル)
●ロット・フィックスオール(ベルギー)
101 ティム・ウェレンス(ベルギー)
102 サンデル・アルメ(ベルギー)
103 ラルス・バク(デンマーク)
104 ビクトール・カンペナールツ(ベルギー)
105 イェンス・デブシェール(ベルギー)
106 アダム・ハンセン(オーストラリア)
107 トッシュ・バンデルサンド(ベルギー)
108 フレデリック・フリソン(ベルギー)
●ミッチェルトン・スコット(オースラトリア)
111 エステバン・チャベス(コロンビア)
112 サム・ビューリー(ニュージーランド)
113 ジャック・ヘイグ(オースラトリア)
114 クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)
115 ロマン・クロイツィゲル(チェコ)
116 ミケル・ニエベ(スペイン)
117 スベイン・タフト(カナダ)
118 サイモン・イェーツ(英国)
●モビスター(スペイン)
121 カルロス・ベタンクール(コロンビア)
122 リカルド・カラパス(エクアドル)
123 ビクトル・デラパルテ(スペイン)
124 ルーベン・フェルナンデス(スペイン)
125 アントニオ・ペドレロ(スペイン)
126 ダイエ・キンタナ(コロンビア)
127 エドアルド・セプルベダ(アルゼンチン)
128 ラファエル・バルス(スペイン)
●クイックステップフロアーズ(ベルギー)
131 エリア・ビビアーニ(イタリア)
132 エロス・カペッキ(イタリア)
133 レミ・カバニャ(フランス)
134 ミケル・モルコフ(デンマーク)
135 ファビオ・サバティーニ(イタリア)
136 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ)
137 フロリアン・セネシャル(フランス)
138 ゼネク・スティバル(チェコ)
●ディメンションデータ(南アフリカ)
141 ルイス・メンチェス(南アフリカ)
142 イゴール・アントン(スペイン)
143 ナトナエル・ベルハネ(エリトリア)
144 ライアン・ギボンズ(南アフリカ)
145 ベンジャミン・キング(米国)
146 ベン・オコーナー(オーストラリア)
147 ジャック・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ)
148 ジェイコブス・フェンター(南アフリカ)
●EFエデュケーションファースト・ドラパックP/Bキャノンデール(米国)
151 マイケル・ウッズ(カナダ)
152 トーマス・スクーリー(ニュージーランド)
153 ヒュー・カーシー(英国)
154 ミッチェル・ドッカー(オーストラリア)
155 ジョセフ・ドンブロウスキー(米国)
156 サーシャ・モドロ(イタリア)
157 トム・バンアスブロック(ベルギー)
158 ネイサン・ブラウン(米国)
●カチューシャ・アルペシン(スイス)
161 マキシム・ベルコフ(ロシア)
162 アレックス・ドーセット(英国)
163 ジョゼ・ゴンサルベス(ポルトガル)
164 ビアチェスラフ・クズネツォフ(ロシア)
165 マリウス・ラメルティンク(オランダ)
166 トニー・マルティン(ドイツ)
167 バティスト・プランカールト(ベルギー)
168 マッズウルト・シュミット(デンマーク)
●ロットNLユンボ(オランダ)
171 エンリーコ・バッタリン(イタリア)
172 ジョージ・ベネット(ニュージーランド)
173 クーン・ボウマン(オランダ)
174 ヨス・ファンエムデン(オランダ)
175 ロベルト・ヘーシンク(オランダ)
176 ハイス・バンフック(ベルギー)
177 ベルトヤン・リンデマン(オランダ)
178 ダニー・ファンポッペル(オランダ)
●スカイ(英国)
181 クリストファー・フルーム(英国)
182 ダビ・デラクルス(スペイン)
183 ケニー・エリッソンド(フランス)
184 セルジオルイス・エナオ(コロンビア)
185 バシル・キリエンカ(ベラルーシ)
186 クリスティアン・クネース(ドイツ)
187 ワウト・プールス(オランダ)
188 サルバトーレ・プッチョ(イタリア)
●トレック・セガフレード(米国)
191 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア)
192 ローラン・ディディエ(ルクセンブルク)
193 ニクラス・イーグ(デンマーク)
194 マイケル・イリサル(スペイン)
195 ライアン・ミューレン(アイルランド)
196 ヤルリンソン・パンタノ(コロンビア)
197 ボーイ・ファンポッペル(オランダ)
198 マッズ・ペデルセン(デンマーク)
●UAEエミレーツ(アラブ首長国連邦)
201 ファビオ・アルー(イタリア)
202 ダルウィン・アタプマ(コロンビア)
203 バレリオ・コンティ(イタリア)
204 ベガールステイク・ラエンゲン(ノルウェー)
205 マルコ・マルカート(イタリア)
206 マヌエーレ・モーリ(イタリア)
207 ヤン・ポランツェ(スロベニア)
208 ディエゴ・ウリッシ(イタリア)
●ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア(イタリア)
211 ヤクブ・マレツェコ(イタリア)
212 リアム・ベルタッツォ(イタリア)
213 マルコ・コレダン(イタリア)
214 ジュゼッペ・フォンツィ(イタリア)
215 ジャコポ・モスカ(イタリア)
216 アレックス・トゥリン(イタリア)
217 エドアルド・ザルディーニ(イタリア)
218 エウゲルト・ズパ(アルバニア)
エルサレム旧市街を普段着で走った…ジロ・デ・イタリア連覇をねらうデュムラン
第101回ジロ・デ・イタリアは開幕地となるイスラエルのエルサレムで5月2日、有力選手が記者会見に出席し、それぞれの抱負を語った。大会は4日に第1ステージが行われ、24日間の戦いが始まる。
「エルサレムには前夜、かなり遅い時間に到着したが、歴史ある旧市街を見にいきたいという衝撃に駆られた。市民はボクがレースバイクに乗って街中を走っているのをちょっと奇妙な感じで見ていただろう。だって普段着だったからね」と、大会2連覇に挑むサンウェブのトム・デュムラン(オランダ)。
「第1ステージの個人タイムトライアルを試走していないが、ロードブックを見るととても起伏がある。トレがボクにとってはちょうどいい」
「ジロ・デ・イタリアへの出場はシーズン前の冬にチームと話し合って決めた。プロ1年目のバルロワールド時代にこの大会はボクを迎えてくれたが、今回は優勝しに戻ってきた」とスカイのクリストファー・フルーム(英国)。
「グランツールを3連勝するというモチベーションはとても強い。直前のツール・ド・アルプスでの感触は悪くないが、3週間のレースでどんな結果が待っているのかは走ってみないと判断できない」
「前日にイスラエルにやって来たが、気温が高いので給水に気をつけたほうがいいと感じた。第2ステージと第3ステージは強い風にも注意すべきだと思う」とUAEエミレーツのファビオ・アルー(イタリア)。
「昨年はデュムランから1分20秒遅れだったが、タイムトライアルでロスしたことと、大会2週間目に体調を崩したことが原因だった。この暑さはボクには不利だが、タイムをどこでも失わないようにして最終的な表彰台を目指したい」とグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)。
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http://pressports.com/giro-ditalia/
ジーノ・バルタリがエルサレムで憲章…ナチスに迫害されたユダヤ人解放に尽力
イタリアの伝説的自転車選手ジーノ・バルタリが第101回ジロ・デ・イタリアの開幕地であるイスラエルのエルサレムで、「諸国民の中の正義の人」憲章を受賞した。ナチス・ドイツによるユダヤ人絶滅、ホロコーストから自らの生命の危険を冒してまでユダヤ人を守った非ユダヤ人の人々を表す称号。2003年10月に制定されたが、バルタリはその3年前に他界していた。
現地にはバルタリの孫娘ジオイアさんが訪れ、ヤド・ヴァシェム(ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺の犠牲者達を追悼するためのイスラエルの国立記念館)のアブネル・シャレフ理事長から称号を受け取った。バルタリの名は記念館の中庭に置かれた記念碑に刻まれている。
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KINAN AACA CUP第5戦にU23アジアチャンピオンの山本大喜ら出場
KINAN AACA CUP 2018第5戦が5月5日に岐阜県海津市の国営木曽三川公園長良川サービスセンター特設コースで行われる。20周回・102kmで争われる1-1カテゴリーには、ホストチームのキナンサイクリングから山本元喜、椿大志、塚本一樹、2018年のアンダー23(23歳未満)ロードアジア王者の山本大喜が初参戦する。チームは同時期にスリランカ遠征をしていて、今節は日本国内で調整中の選手たちが出走する。KINAN AACA CUPは東海地区のレースレベル向上と選手のスキルアップを目的に行われているシリーズ戦。
ホスト役をキナンが務めるだけでなく、プロ・アマはもとより、年齢・性別を問わず混走する点も大きな特徴として挙げられる。毎回、最上級カテゴリーの1-1から1-4、さらには個人タイムトライアルも実施。選手一人ひとりの参加目的やスキルに合わせてレース参戦できることで多くの参加者を集めている。
5月5日に開催される今シーズン第5戦は、シリーズの主会場でもある海津市・国営木曽三川公園内に設けられる特設コースで行われる。1周5.1kmのコース(1-3と1-4は3.1km)のコースはオールフラット。アップダウンがまったくない一方で、この地域特有ともいえる長良川に沿って吹く風が毎回レース展開に大きく影響する。北からの風であればバックストレートが追い風になる。優勝争いのみならず、レース途中に設けられる周回賞などの“お楽しみ”も、選手たちの意欲をかき立てる要素となる。
また、レースのほかにもキナン選手が講師を務める「レーススキルアップ講座」や、実際にレースコースを走行できる「キッズラン」などさまざまな催しも予定している。
KINAN AACA CUP 2018 第5戦
5月5日開催 国営木曽三川公園長良川サービスセンター特設コース
1-1カテゴリー 5.1km×20周 102km 正午スタート
レーススキルアップ講座は午前11時開始
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