NIPPO・ヴィーニファンティーニがスペイン南部での難関山岳レースに初参戦

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが2月14日から5日間の日程で開催されるブエルタ・ア・アンダルシア(スペイン)に初出場する。厳しい山岳で有名な世界のトップレースに、日本人3選手も果敢に挑む。

今季4戦目となるのはスペイン南部アンダルシア地方を舞台にした5日間のステージレース。太陽の光がふんだんに降り注ぐ温暖なエリアでの開催となるため、別名“ルータデルソル(太陽の道)”とも呼ばれ、2018年で64回目の開催となる。スペインで長年親しまれている伝統的なレース。

グランツールの山岳ステージに匹敵する厳しい山岳がコースに組み込まれるのが特徴で、世界のトップクライマーがエントリーする。2018年はクリストファー・フルーム(スカイ)が参戦することで大きな注目を集めている。また7つのワールドチームと14のプロコンチネンタルチームが出走。ハイレベルな戦いが繰り広げられると予想される。

第1、2、4ステージが山岳ステージで、とりわけ第2ステージは山頂フィニッシュが設定されたクイーンステージ。また最終日は個人タイムトライアル、第3ステージが比較的平坦なステージになっている。

NIPPOは出場予定であったアラン・マランゴーニが直前のレースで脚を痛めたため、急遽ネオプロのフィリッポ・ザッカンティがメンバー入り。ネオプロ3選手という平均年齢の若い布陣で、エーススプリンターのエドアルド・グロスとともに経験のある内間康平はチームキャプテンとしての役割を担う。

日本人選手の初山翔と小林海はツール・ドラプロバンスから中2日での連戦となるが、ラプロバンスでは厳しい山岳ステージを走破していて、コンディションを上げての参戦となる。また内間康平は直前までスペイン・カルペでトレーニングを積んでいて、この大会が待ち望んだ今季初戦となる。

プロデビュー戦となったラプロバンスの第3ステージで区間7位の成績をあげた好調なダミアーノ・チーマ、自国開催となるクライマーのジョアン・ボウも期待を背負い、果敢に格上チームに挑む。そしてスペイン在住のステファノ・ガルゼッリが第2監督を務める。

内間康平のコメント
すでにチームはシーズンインとなっているが、自分にとってはこのレースからシーズンイン! トレーナーからの練習メニューもしっかりこなせているので、準備は万全。日本での放送もあるので目立つ走りができるように、そしてチームの歯車となるよう走っていきたい。

内間康平

初山翔のコメント
ラプロバンスを終え、中2日での今大会。もちろん疲労感はあるが、こういうサイクルに順応していきたい。世界トップレベルの大会で全力を尽くす。

初山翔

小林海のコメント
コース、メンバー、スケジュール、全てがハードだが全力で走りたい。頑張ります!

小林海(まりの)

ステファノ・ガルゼッリ監督のコメント
この時期のレースのなかでもこの大会はフルームやミケル・ランダが参戦する世界的にも非常に重要なレースという位置付け。自分たちは若手中心のチーム構成になるが、それぞれにトレーニングの成果を発揮して格上選手に挑んでほしい。スプリンターでありルーマニアTTチャンピオンのグロスを中心に成績を狙っていきたいが、第3ステージ以外でも、第1ステージはステージ中盤に登坂区間があるが、ある程度まとまった人数でのスプリントになると考えられる。登りで遅れないようチームで協力して、スプリントの展開に持ち込みたい。

ステファノ・ガルゼッリ監督

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AG2Rのジェニエがツール・ドラプロバンスで総合優勝

ツール・ドラプロバンスが南フランスのマルセイユ近郊を舞台に2月8日から4日間の日程で開催され、地元フランスチームのひとつ、AG2Rラモンディアルのアレクサンドル・ジェニエが総合優勝した。総合2位も同チームのトニー・ガロパン。

ツール・ドラプロバンスで総合優勝したアレクサンドル・ジェニエを中央にしたAG2Rラモンディアル勢

大会は初日のプロローグと3ステージで構成され、ジェニエはプロローグの個人タイムトライアルでトップタイムを記録して首位に。その後の3ステージでタイム差を守って逃げ切った。

「チームメートのコントロールがうまくいって、とても楽しいステージレースだった。2月11日までに3区間のステージレースで総合優勝した経験はないので、とてもいいシーズンインになった」とジェニエ。
「このあとすこし休みを取って、2月21日から25日まで開催されるアブダビツアーで再びいい走りをしたい」

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別府史之がアジア選手権ロードで2位…新城幸也5位、畑中勇介16位、小野寺玲26位

ミャンマー・ネピドーで開催されている第38回アジア自転車競技選手権、第25回アジア・ジュニア自転車競技選手権はロード競技の最終日となる2月12日、男子エリート(176km)が行われ、UAEのミルザアルハマディがゴール勝負で別府史之(トレック・セガフレード)を制して優勝。3位はイランのメヒディ・ソフラビ。

アジア選手権エリート男子ロード。ゴール勝負で別府史之が2着 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子ロードはスタート ©Kenji NAKAMURA/JCF

新城幸也(バーレーン・メリダ)は5位、畑中勇介(チーム右京)は16位、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)は26位。

アジア選手権エリート男子ロードの日本代表。左から別府史之、新城幸也、小野寺玲、畑中勇介 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの小野寺玲 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードを走る別府史之 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの畑中勇介(手前)と別府史之 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの別府史之 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロード ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの新城幸也 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの新城幸也 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの小野寺玲 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの畑中勇介 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの別府史之(中央手前)。その向こうに新城幸也 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードで2位になった別府史之(左) ©Kenji NAKAMURA/JCF

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吉川美穂はアジア選手権女子ロードで4位。唐見実世子10位

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吉川美穂はアジア選手権女子ロードで4位。唐見実世子10位

ミャンマーのネピドーで開催されている第38回アジア自転車競技選手権、第25回アジア・ジュニア自転車競技選手権は大会4日目となる2月11日、エリート女子のロードレース(106km)が行われ、集団スプリント勝負で吉川美穂(ライブガーデン・ビチステンレ)が3時間11分59秒で4位になった。

アジア選手権のエリート女子ロードを走る吉川美穂(左から2人目) ©Kenji NAKAMURA/JCF

唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)は10位。樫木祥子(オーエンス)21位、福田咲絵(慶應義塾大・フィッツ)22位。優勝はベトナムのチタグエン。

アジア選手権のエリート女子ロード ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権のエリート女子ロードを制したベトナムのチタグエン ©Kenji NAKAMURA/JCF

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中井彩子がアジア選手権ロード女子U23で6位。下山美寿々8位、菅原朱音12位

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中井彩子がアジア選手権ロード女子U23で6位。下山美寿々8位、菅原朱音12位

ミャンマーのネピドーで開催されている第38回アジア自転車競技選手権、第25回アジア・ジュニア自転車競技選手権は大会4日目となる2月11日、女子アンダー23のロードレース(70km)が行われ、中井彩子(鹿屋体育大)が2時間02分25秒で6位になった。

アジア選手権ロード女子U23の中井彩子 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ロード女子U23で中井彩子(左)は6位 ©Kenji NAKAMURA/JCF

下山美寿々(大阪・大阪教育大学附属天王寺高)は8位、菅原朱音(八戸学院大)は12位。優勝は中国のジシンリウ。

アジア選手権ロード女子U23の下山美寿々 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ロード女子U23を8位でゴールする下山美寿々 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ロード女子U23の菅原朱音 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権ロード女子U23を制したのは中国のジシンリウ ©Kenji NAKAMURA/JCF

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ルイスレオン・サンチェスがバルベルデとの接戦を制す…ブエルタ・ア・ムルシア

ブエルタ・ア・ムルシアが2月10日にスペインで開催され、アスタナのルイスレオン・サンチェス(スペイン)がモビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)との接戦を制して、シーズン初戦にして初優勝を飾った。

ブエルタ・ア・ムルシアで優勝したルイスレオン・サンチェス ©Bettiniphoto

サンチェスは34歳、バルベルデは37歳。スペイン自転車界をけん引してきたベテランの2人が残り2kmで一騎打ちになった。最初にスパートしたのはバルベルデだが、サンチェスが冷静にこれを追い、先行していたバルベルデに追いつくと見事なカウンターアタックを決めて優勝した。

「とにかくこの勝利はチーム全員の走りで獲得したものだ。40人の先行集団ができてしまい、それを追走する集団をコントロールするのは至難の業だったが、チームのアシスト陣はそれをやってのけた」とサンチェス。
「優勝するためにはゴール勝負に持ち込むことなく、なにかを打開する必要があった。だから残り2kmで勝負を仕掛けた。バルベルデのような実力者と2人になれたのはおあつらえ向きの展開だった」

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