ツール・ド・フランスは悠久のロワール川へ…古城と自転車道と

2021ツール・ド・フランスは7月1日にツール〜シャトールー間で第6ステージが、2日にベルゾンをスタートする第7ステージが行われる。ロワール川沿いにある数々の古城が国際映像で映し出されるのは間違いない。

ブールジュの町はずれにあるベリー運河沿いに気持ちのいいサイクリングロードがある ©AD2T

ロワール渓谷周辺280kmは「ロワールの古城群」としてユネスコ世界遺産に指定されていて、シャンボール城やシュノンソー城などの観光名所が人気だ。

2021ツール・ド・フランス第7ステージの25.8km地点にあるブールジュ ©Ch. Mouton
第7ステージの25.8km地点、ブールジュのカテドラル ©AD2T

こういた古城をツール・ド・フランスは通過していくが、知られざるロワール情報として、トログロディット(洞窟住居)がある。

チュフォーと呼ばれる石灰岩を建築材として切り出した跡を、キノコ栽培場、ワイン貯蔵庫はもちろん、おしゃれな民宿(シャンブルドット)として使われている。

トログロディット(洞窟住居)はシャンブルドットというホテルタイプで宿泊できる ©Jean-Christophe COUTAND

第6ステージのパレード区間が終わり、KMゼロ地点を通過して500m走ったところにあるロシュコルボン Rochecorbon にある。

ベリー運河のグラベルロード。現地のレンタルサイクルはタイヤが太めなので快適に飛ばせる ©AD2T
第6ステージの41.9km地点にあるシュノンソー城と、シェール川沿いのサイクリングコース ©Jean-Christophe COUTAND

フランスでサイクリングするならロワール川沿い

サイクリストなら、ロワール川沿いのサイクリングロード、ロワール・ア・ベロが世界各国からのサイクリング旅行者を楽しませてくれる。自転車レンタル+お宿+食事+コース説明のガイドブックがセットになった至れり尽くせりパックがおすすめ。
●ロワール・ア・ベロのホームページ

その名もシャトーロワイヤル。ロワール川沿いにはこんな古城がいっぱいある ©Loïc Lagarde

●J SPORTSの連載コラム
Tourの景色に誘われて | ロワール

●フランス観光開発機構のホームページ

ポガチャル最速、ファンデルプール首位死守【ツール・ド・フランス5S】

第108回ツール・ド・フランスは6月30日、シャンジェ〜ラバル・エスパスメイエンヌ間の27.2kmで第5ステージとして個人タイムトライアルが行われ、前年の総合優勝者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が32分00秒の最速タイムをたたき出して区間勝利。大会通算4勝目を挙げた。

2021ツール・ド・フランス第5ステージでトップタイムを記録したポガチャル ©A.S.O. Pauline Ballet

総合1位のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は31秒遅れの区間5位。総合成績でポガチャルを8秒上回り、首位選手に与えられるマイヨジョーヌを守った。

バイクエクスチェンジのアムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー)がスタート ©A.S.O. Charly Lopez
クリストファー・フルーム ©A.S.O. Charly Lopez
ボーラ・ハンスグローエのニルス・ポリッツ(ドイツ) ©A.S.O. Pauline Ballet
ジュリアン・アラフィリップをトリコロール旗が声援 ©A.S.O. Pauline Ballet
ファンデルプールがマイヨジョーヌを守った ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

フランス期待のブノワ・コスヌフロワ(AG2Rシトロエン) ©A.S.O. Charly Lopez

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カベンディッシュ5年ぶり通算31勝【ツール・ド・フランス4S】

第108回ツール・ド・フランスは6月29日、ルドン〜フジェール間の150.4kmで第4ステージが行われ、ドゥクーニンク・クイックステップのマーク・カベンディッシュ(英国)が大集団のゴール勝負を制し、5年ぶり31回目の区間勝利を挙げた。

カベンディッシュが区間通算31勝目 ©A.S.O. Charly Lopez

総合1位のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は同タイムの12位でゴールして首位のマイヨジョーヌを守った。

2021年は3ステージをかけてブルターニュ半島の4県を回った ©A.S.O. Charly Lopez
シャトジロン城の前を走るファンデルプール ©A.S.O. Charly Lopez
ピエールリュック・ペリションとブレント・ファンムールが逃げ続ける ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第4ステージでラ・ミノトリーを通過 ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
スタート前の取材もソーシャルディスタンスで ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ゴール150m手前で捕まったブレント・ファンムールが敢闘賞 ©A.S.O. Charly Lopez

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2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O.

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2021ツール・ド・フランス第4ステージ ©A.S.O.

落車多発レースはメルリールが制す【ツール・ド・フランス3S】

第108回ツール・ド・フランスは6月28日、ロリアン〜ポンタビー間の182.9kmで第3ステージが行われ、アルペシン・フェニックスのティム・メルリール(ベルギー)がゴール勝負を制して初優勝。前日に優勝して首位に立つチームメートのマチュー・ファンデルプール(オランダ)も同タイムの7位でゴールしてマイヨジョーヌを守った。

2021ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
ソーセージの販促部隊コショヌは必ずシトロエン2CVで走る ©A.S.O. Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
ブルターニュ地方の古城を巡る ©A.S.O. Aurélien Vialatte
第3ステージで巨石遺跡のカルナックを通過 ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第3ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte
逃げ続ける選手は必死 ©A.S.O. Charly Lopez
フランスもあじさいの季節 ©A.S.O. Aurélien Vialatte
ティム・メルリールが第3ステージ優勝 ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

カルナック ©A.S.O. Aurélien Vialatte

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ファンデルプールがボーナスTで首位に【ツール・ド・フランス2S】

第108回ツール・ド・フランスは6月27日、ペロギレック〜ミュールドブルターニュ間の183.5kmで第2ステージが行われ、アルペシン・フェニックスのマチュー・ファンデルプール(オランダ)が2位集団に6秒差をつけて初優勝。

ファンデルプールが第2ステージ優勝 ©A.S.O. Charly Lopez

前日の成績で18秒遅れの総合20位だったファンデルプールは途中の特別ポイントで8秒、ゴールで10秒のボーナスタイムを獲得し、総合成績で一気に首位に立った。

キャラバン隊が放水サービス。2021ツール・ド・フランス第2ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第2ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第2ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第2ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第2ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第2ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

祖父レイモン・プリドールがなし得なかったマイヨジョーヌを獲得したファンデルプール ©A.S.O. Charly Lopez

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アラフィリップ、マイヨジョーヌ【ツール・ド・フランス1S】

第108回ツール・ド・フランスが6月26日に開幕した。ブルターニュ半島最先端のブレスト〜ランデルノー間197.8kmで行われた第1ステージは、世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が最後の上り坂で単独となり区間優勝。

第1ステージでマイヨジョーヌを獲得したアラフィリップ ©A.S.O. Pauline Ballet

フランス勢が初日を制したのは20年ぶり。世界チャンピオンの称号である5色の虹色ジャージー、アルカンシエルを着用した同国選手としては3人目。アラフィリップは総合成績で首位に立ち、黄色いリーダージャージ、マイヨジョーヌを獲得した。

ツール・ド・フランス第1ステージが正式スタート ©A.S.O. Pauline Ballet
ブルターニュ地方の特徴的な石造りの建造物の中を行く ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第1ステージを走るシモン・ゲシュケら選手たち ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨベール(ポイント賞)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2021ツール・ド・フランス第1ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

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