【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ後編】登山に使ったら頂上までの残り距離や所要時間を教えてくれた

高度計(Altimeter)、気圧計(Barometer)、コンパス(Compass)機能があるABCウォッチに光学式心拍計とGPSを搭載したfenix 5X Sapphire(フェニックス・ファイブエックス・サファイア)を駆使して、本格的な登山に出かけた。

アクティビティによってその運動に必要な表示項目が出現。登山なら獲得標高などがわかる

パソコンでルート作成して転送すれば登山ナビに

日本人なら一度は国内最高峰の富士山に登りたい。夏山シーズンにそんな計画を立て、その練習のために丹沢の塔ノ岳(標高1491m)登頂を目指した。筆者の登山歴は初級レベルだが、同行する仲間は始めたばかり。低山ハイキングの途中にいつも質問されるのが、「もう半分くらい歩きましたか?」「あとどのくらいで頂上ですかね?」。こちらも明確な回答が出せないので、用意した地図を示しながら適当なことを答えるしかない。

大自然のまっただ中にいて、現在はコースのどの位置にいるのか。距離にしてあと何km、標高差にしてあと何m上ればいいのか。そんな魔法のアイテムがあったらいいな、と思ったらあったのだ。fenix 5X Sapphireだ。

アクティビティで登山を選ぶと獲得標高、所要時間、昇降速度が自動的に表示されるようになる
GPS稼働中の軌跡は水色ラインで表示される。赤い矢印は北を指し示す
コースナビ中の地図。アップとダウンボタンで拡大と縮小ができる

登山コースをパソコンサイトで作って、あらかじめデバイスに送り込んでおけば、残り距離や高度、到着予想時間などが表示される。すでにランやサイクリングで使いこなしてきた機能だが、フルカラー登山地形図を収納しているfenix 5X Sapphireなら本格的登山に使えるのである。

最も簡単なのはデバイス内の地図データに収録されたPOI(ポイント・オブ・インタレスト)を選択してナビしてもらうこと。ただし「富士山」や「丹沢山」などの著名な山岳しかプリインストールされていない。今回の目標である「塔ノ岳」は見つからなかったので、座標を調べて設定するしかない。

チャージングクリップを使ってデバイスと同期すれば自作コースも同時に送り込まれる
ここまで11.17km歩いて、所要時間は2時間22分03秒、現在のペースは1kmあたり24分30秒
GPSによる捕捉は森の中でもかなり正確にその位置を特定してくれる
気圧は日々変化するので出発地点で高度を校正しておく必要がある。写真は校正していなかったケース

座標には60進数(度分秒)と10進数の単位があって、fenix 5Xに入力する単位は60進数となる。登山の目的地に割り当てられた座標は登山サイトなどで簡単に見つけることができるが、10進数の場合は変換する必要がある。

例えば丹沢山系の塔ノ岳なら「北緯35°27′2565″、東経139°09′7892″」とあれば60進数。「北緯35.454064、東経139.163278」とあれば10進数で、ガーミンデバイスには前者を入力する。インターネットに変換サイトがあってこれを利用するといいし、googleマップを利用して目的地にポイントを合わせると2種類の座標が表示されるサイトもある。

さらに確実なのは登山計画ルートを入れておくこと。丹沢くらいに人気があるルートなら途中の山小屋の位置がPOIとしてプリインストールされているので、それを次々と選んでいき、頂上までのコースを作成する。もしPOIが見つからなければパソコンのgaminconnect.comサイトで作成する。作業はそれほど難しいものではなく、今回はコースを自作してデバイスに送り込んでおいた。

塔ノ岳にいたる大倉尾根。ひたすらバカのように上るのでバカ尾根とも呼ばれている
直近4時間の心拍数の推移。運動の強さを5段階で色分け表示する
休憩時にストップボタンを押したときは、再スタートの時に「再開」ボタンを押すのを忘れないように
コースナビ中の高低図。歩いたところが緑色になり、その先は青色に表示される
コースナビ中。残り距離、到着予想時刻が表示されるのが頼もしい。赤い三角はゴール地点の方角
コースナビ中。これまで歩いた距離、タイム、現在のペースが表示される

富士山のトレーニングルート、丹沢塔ノ岳に投入

当日は早朝に小田急線の渋沢駅に仲間と集合し、路線バスで15分ほどの大倉バス停へ。現地に到着したらまずはGPSを起動して、デバイスの高度計を校正しておく。高度は天気の気圧配置によって変動するので、その日の気象状況に合わせて修正しておく必要があるのだ。例えば富士山須走口五合目の高度は2500mだが、高気圧に覆われていると2400mなどと表示されてしまう。そのまま富士山に登ると山頂の高度が3676mと残念な数字になる。できればここは3776mの数字を見て登頂を祝したい。

大倉バス停で気圧校正を済ませたら、「塔ノ岳」と名前を付けておいたコースを選択してスタートボタンを押す。

ところでよくある失敗。休憩時に停止ボタンを押して計測をいったん止めることがよくあるが、再スタート時に50パーセントの確率で「再開」ボタンを押し忘れる。記録が途中で途切れてしまった経験はGPSデザイスユーザーならだれでもあるだろう。だったら休憩時もGPSを稼働したままにしておき、ゴールするまで右サイドのボタンはさわらないほうがいい。だからデバイスの電池寿命は重要なのだ。あるいは設定で「自動停止」をオンにしておき、止まっているとデバイスが判断したときは「自動停止」するようにしておくといい。

コースナビ中の高低図。歩いたところが緑色。山頂まで、まだ半分程度だ
アクティビティを終了したあとは詳細を手元でも確認できるが、Gamin Connectに転送したほうがさらに詳しく分かる
塔ノ岳の自作ルートをデバイスの地図で表示。拡大/縮小も自在にできる

頂上までの距離が分かれば残りの体力配分ができる

こうして塔ノ岳を目指す登山に挑んだのだが、大自然の中で現在地の把握、気圧変動による天候予測、心拍数による身体的な状況などを数値で確認できることの安心感たるやこの上ない。あとどのくらい頑張ればいいかがつかめれば、残りの体力と相談してペース配分を的確にコントロールすることができる。これほどまでに便利なものがあるとは。

こうして塔ノ岳から無事に下山したあとは、Bluetooth接続でスマホにデータを送り込み、歩いたコースを確認したり、勾配に応じて変化する心拍数を照らし合わせたりしながら、登山仲間と楽しいひとときを過ごす。みんな、富士山の初登頂に向けて自信を深めることができたトレーニングに大満足だった。 もちろん登山地図や装備品は従来どおりに用意するのは当然として、ABC機能・心拍計・GPSという三種の神器がそろった最先端ツールが本格的登山においても頼もしい存在となるのは間違いない。

アクティビティ終了後に歩いたルートの高低図を表示する
塔ノ岳登山の実績をパソコンのgaminconnect.comサイトで確認してみよう
標高、スピード、心拍、気温の推移、消費カロリーや最大心拍数などさまざまなデータが収集されている
ペリカン社製「Pelican 1150」プロテクターケースに収納されている

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【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ前編】本格登山にも使えるABCウォッチ
【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ中編】アプリやオプション連携でできるスゴいこと

GARMIN ガーミン fenix5X Sapphire フェニックスファイブエックス サファイア ウェアラブル ウォッチ 腕時計 スマートウォッチ ランニング トレーニング ダイエット器具 健康器具 スポーツ GPS

価格:107,784円
(2019/3/24 12:27時点)

【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ中編】アプリやオプション連携でできるスゴいこと

フルカラー地図ガイド付き、高品質マルチスポーツGPSウォッチのfenix 5X Sapphire(フェニックス・ファイブエックス・サファイア)。手首に装着するだけで計れる光学式心拍計、GPSナビゲーション、高度・気圧計などさまざまなスポーツを楽しむための多彩な機能を搭載している。

保護用のDLCコーティングを施したステンレス製ベゼルとボタンが魅力

無料ダウンロードで文字盤がお好みに変更できる

fēnix 3シリーズが発売されたのは2015年秋。そして1年半ぶりにリリースされた待望の新シリーズは4を飛ばして5シリーズとなった。5X Sapphireは現在のところそのフラッグシップモデルであり、フルカラー登山地形図と日本詳細道路地図をプリインストールしている。

自転車ロードレースの三大大会すべてで総合優勝しているイタリアのビンチェンツォ・ニーバリもこのfenix 5X Sapphireを使用していた。チームカラーと同じ赤の特製ベルトをしていて、ウォッチフェイスはチームロゴがデザインされたものに変更されていた。

ウォーキング。ここまで1.54km歩いて、所要時間は20分18秒、現在のペースは1kmあたり18分40秒
心拍数は年齢や安静時心拍数に応じて5段階の強度に区分され、運動の強さを色分け表示する
ランやウォーキングの基本ページ。停止しているとペースは非表示になる

ウォッチフェイスはConnect IQという機能を駆使して好みのものに変更することができる。もちろん無償なので、デバイスを手に入れたらまっさきに着手するとても楽しい作業だ。Garmin Face Itというアプリは手持ちの写真やロゴをウォッチフェイスにするアプリで、この選手もおそらくそれを駆使してウォッチフェイスをチーム仕様にしたのだと思われる。

次にやることはユーザープロフィール設定。性別、誕生年、身長、体重、着用する手首、心拍ゾーンなどを入力していく。もちろん入力しなくても使えるが、より精度の高いトレーニングデータの計測が可能となる。心拍ゾーンの設定がよく分からない場合は、最大心拍数に「220-年齢」を入力しておけばいい。平静時心拍数はデバイスを2日ほど着用していれば自動的に計測される。

GPS精度はコンビニ店内の移動まで捕捉されてしまうレベル

fenix 5X Sapphireをさっそく使ってみた。最も身近な「ウォーク」をアクティビティの中から選択し、右上のスタート/ストップボタンを押して歩き始める。ウォークアクティビティには4ページがプレ設定されていて、左サイドの中央と下部の2ボタンでスクロールする。1ページ目が「タイム・距離・ペース」、2ページ目が「心拍数」、3ページ目が「マップ」、4ページ目が一般的な「時計」だ。

GPSによる位置情報の取得は、これまでのあらゆるfenixシリーズの中で最も精度が高く驚くべきものがあった。ウォーキング時にコンビニに立ち寄って、トイレをお借りし、いくつかの商品を手に取り、レジで支払いを済ませて出ていったのだが、歩き終わってスマホにデータを転送させて確認してみると、コンビニ店内の動きまで記録されていたのである。

自作コースを実際に走ってトレーニング。過去の記録とバーチャル競争できる
ナビ機能で土地勘のないエリアを歩いてみる。スマホアプリのほうが利用しやすいと思う
ナビゲーション中。「あと113mで左折してください」という表示

同期(アップロード)が速いのも実感した。Gamin Connect Mobileアプリをスマホにインストールして、Bluetooth接続でペアリングしておけば、デバイスに保存されたデータは自動的にアップロードされる。旧来モデルはデバイス側の「同期する」項目を選択してその都度手動でデータを送り込んでいた。そんな時代から見ると画期的だ。さらにはこれまでも「自動的に同期」とうたっていたが、なかなか反応しない機種もあって、じれったくなって手動で同期することも多かった。しかしfenix 5シリーズではもはやそんなイライラは体験しないだろう。

Bluetoothを常に接続しておくと、スマホに電話やメール、SNSの新着が入ったことをウォッチフェイスで教えてくれる。ただし、Bluetoothをオンにして接続しているとスマホ側のバッテリーが多少消耗するので、不要なときはオフにしておくといい。

すでにガーミンデバイスを愛用している人なら、スマホのGamin Connect Mobileアプリ、あるいはパソコンのgaminconnect.comサイトにはこれまでの練習コースや実績が蓄積されているはずで、fenix 5X Sapphireを新規のデバイスとして追加すれば、そのまま練習コースをデバイスに送り込むなどして効果的なトレーニングができる。初めてGamin Connectを利用する人でも、他の人が公開しているコースを取得して、トレーニングすることも可能だ。

ランやウォーキングの基本ページ。停止して撮影しているのでペースはゼロに
スマホがポケットに入っていてもBluetooth接続していれば着信や新着情報が手元で分かる

fenix 5X Sapphireには一般路や登山ルートをナビゲーションする機能が進化したので、これを利用しない手はない。ナビ機能はいくつかの方法がある。

マラソンの自己ベスト更新をサポートしてくれる

地図データ内に収録されたPOI(ポイント・オブ・インタレスト)を選択してナビしてもらう方法。大画面のナビゲーション専用機には及ばないが、土地勘のないところである程度は進むべきルートが把握できる。ポイントだけでなくコースをナビしてくれることもできる。新規コースはデバイスでも作成できるが、パソコンのgaminconnect.comサイトで作るほうが画面が大きいのでやりやすい。

ランニングフォームの状態がモニターできる。記録されるのではなく走りながら数値をチェックする
ランや自転車の練習後はトレーニング効果が表示される。有酸素運動3.2は能力向上を意味する値
この日のトレーニングは高強度のレッドゾーンを含めてまずまずの負荷で走りきった
ハードなトレーニングをしたあとはカラダに必要なリカバリー時間が表示される

Gamin Connectに記録しておいた過去のアクティビティを選択して、バーチャルレースをするのも面白い。例えばランニングで、1年前のハーフマラソンを走ったときのデータが保存されていれば、それをデバイス上で呼び出し、そのときの距離、ペース(スピード)、タイムが仮想のライバルとなって出現するので、自分自身の練習成果を試せるのだ。

ここ1週間のトレーニング効果をチェック。VO2 Maxは47でとてもいい練習ができている

表示されるページに先行あるいは遅延時間、平均ペースとともに、赤いランナーとグレーのランナーが走るイラストが出現する。赤いランナーは自分で、グレーは過去のペースだ。赤が先行していれば過去の自分を上回るペース、グレーが先行していればそれに追いつかないと新記録は達成できない。

ランやバイクのトレーニングが充実したものになるのは間違いない。インプレ後編ではfenix 5X Sapphireの真骨頂が発揮される登山に投入して、さらなる使い勝手を試してみよう。

練習効果によってマラソンなどの予想タイムも提示される。3時間31分? ちょっとお世辞ありすぎ
過去7日間のトレーニング負荷は228で最適。オーバーワークも防止できる

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【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ前編】本格登山にも使えるABCウォッチ
【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ後編】登山に使ったら頂上までの残り距離や所要時間を教えてくれた

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【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ前編】本格登山にも使えるABCウォッチ

マルチスポーツ対応プレミアムGPSウォッチのfenix(フェニックス)シリーズから、「fenix 5X Sapphire(ファイブエックス・サファイア)」が発売された。光学式心拍計とGPSを標準装備し、フルカラー登山地形図と日本詳細道路地図を搭載した最新モデルだ。

日本詳細道路地図を搭載した最新モデル。日なたでも画面が鮮明に見える

ペリカン社製ケースにしまい込まれたデバイス

2017年春から相次いで発売されたfenix 5シリーズ。5X Sapphireはそのフラッグシップモデルとなる。価格は9万9800円(以下すべて税別)で、交換用のレザーバンド(ブラウン)が付属し、米軍も採用しているペリカン社製「Pelican 1150」プロテクターケースに収納されている。

ペリカン社製「Pelican 1150」プロテクターケースに収納されている

ホームページにはプロテクターケースが付属すると明記されていないが、先代モデルのfenix 3J Titaniumと同様にこの無骨な小型防水ハードケースが付いてくる。本機や付属品を取り出したら精密機器などの持ち運びに使えるので便利。ちょっとしたオトナの遊びアイテムという感じで、単品で購入すればこれだけで1万円超の価格になるようだ。

fenix 5X Sapphireに標準装備されるベルトはブラックで、モス、イエロー、レッドと同様に別売で5800円するもの。さたに付属するブラウンレザーは9400円だ。別売ではこれ以外にグレーステンレススチール1万7800円がある。特別な工具がなくても、ライフスタイルやアクティビティに合わせて簡単にバンド交換ができるのが特徴。

付属品のブラックバンドと交換用のレザーバンド(ブラウン)
fenix 5シリーズからチャージングケーブルが統一された。最新のForeAthlete935も同じタイプ

先行発売されたfenix 5 Sapphireは6万9800円、コンパクトモデルのfenix 5Sは6万4800円だ。本体サイズは5X Sapphireが51mm、5 Sapphireが47mm、fenix 5Sが42mm。今回インプレする5X Sapphireのみに搭載された機能は冒頭にも記したプレロード地図。カタログ上の稼働時間はGPS稼働時20時間・ウルトラトラックモード30時間で、fenix 5 SapphireのGPS稼働時21時間・ウルトラトラックモード44時間よりも短い

実際のところGPSを20時間もオンにして挑戦するアクティビティは「ウルトラトレイル」クラスのアベンチャーで、一般的に使用する限りバッテリー寿命は十分だ。山に入るときはフル充電をして臨むはずだし、1泊2日の縦走でも山小屋や幕営で落ち着いたら、GPSはオフにしても問題ないはずだ。5X Sapphireを心拍計付きスマートウォッチとして使用する際は12日間の連続使用が可能。

まずはfenix 5 Sapphireの外観からチェックしていこう

fenixシリーズはこれまで3J、3J Titanium、3J HR、5 Sapphire、5Sと製品インプレしてきたが、5X Sapphireは最も無骨でfenixの持つ魅力を十分に踏襲した上位モデルであることは一目瞭然だ。保護用のDLCコーティングを施したステンレス製ベゼルとボタンが特徴。このステンレスベゼルは衛星受信機として組み込まれ、信号の強力なアンテナとして作用していて、GLONASS、みちびき三測位対応の位置情報をサポート。これによって正確な測位ができるのだと推測できる。

無償提供されるConnect IQアプリでウォッチフェイスを変更してみた
右上のボタンを押してアクティビティを表示し、なにをやるかを選択する
アクティビティによってその運動に必要な表示項目が出現。トレイルランなら獲得標高などがわかる
心拍数は年齢や安静時心拍数に応じて5段階の強度に区分され、運動の強さを色分け表示する
GPS稼働中の軌跡は水色ラインで表示される。赤い矢印は北を指し示す

さらには耐傷性サファイアレンズ仕様で、ガラス面の美しさとキズつきにくさが加わる。LEDバックライトが付いた明るい高解像度のフルカラーディスプレーは、強烈な日差しから薄闇までどんな環境下でも優れた可読性を提供してくれる。光の反射と透過を同時に行う半透過型技術により強い太陽光のもとでも文字盤を容易に読み取ることができるという。

直近4時間の心拍数の推移。運動の強さを5段階で色分け表示する

登山やトレイルランにも使えるABCウォッチ

次に搭載されている代表的な機能を紹介していきたい。高度計(Altimeter)、気圧計(Barometer)、コンパス(Compass)を搭載した多機能時計はABCウォッチと呼ばれるが、fenixシリーズはこのカテゴリーに区分される。これに光学式心拍計とGPSナビゲーション機能が加わる。有酸素運動の代表であるランニングやサイクリングはもちろん、ハイキング、登山、トレイルランなどが搭載された機能性を最も活用できることは明白。

走ってきたコースの高低図。きちんと標高を把握したいときはスタート時に高度を校正する。それを怠るとこうなってしまう
ウォーキング。ここまで1.9km歩いて、所要時間は23分42秒、現在のペースは1kmあたり20分05秒
高低図はトレイルランやハイキング、登山に便利。コースを作成しておけばこの先の高低図も表示される
トレイルラン、ハイキング、登山では獲得標高と昇降速度も表示される

スイムは内部に組み込まれた加速度センサーによって泳法を識別。距離・ペース・ストローク数などが記録できる。SUP(スタンドアップパドル)やボートなどのストローク計測。スキー/スノーボードモードでは速度・距離・標高差・自動滑走計測を表示。ゴルフモードも充実している。

さまざまなアクティビティを行って計測されたデータはガーミン社から無償提供されるスマホのGamin Connect Mobileアプリ、パソコンのgaminconnect.comサイトでその詳細が確認できる。これまではBluetooth、パソコンの場合はBluetoothに加えて付属のチャージングケーブルを使って同期していたが、Wi-Fi経由も可能になった。利用できる無線ネットワークに接続して、アクティビティ記録を自動アップロードしてGarmin Connectで共有することができる機能だ。

保護用のDLCコーティングを施したステンレス製ベゼルが無骨でカッコいい

日常的にビジネスなどで使用する腕時計としてもまったく違和感はない。fēnix 3シリーズは大ぶりなクレードルで充電したが、5シリーズからは持ち運びしやすいチャージングケーブルになった。USBから電源を取るタイプだが、どこでも売っているものではないので遠征時などはこれを忘れないようにしよう。

GPSによる現在位置の捕捉はシリーズ最速。初めての土地でもわずか数秒で特定する
さまざまなタイプのウォッチフェイスが提供され、必要なデータを表示しておくことができる
ランやウォーキングの基本ページ。停止しているとペースは非表示になる

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【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ中編】アプリやオプション連携でできるスゴいこと
【GARMIN fenix 5X Sapphireインプレ後編】登山に使ったら頂上までの残り距離や所要時間を教えてくれた

GARMIN ガーミン fenix5X Sapphire フェニックスファイブエックス サファイア ウェアラブル ウォッチ 腕時計 スマートウォッチ ランニング トレーニング ダイエット器具 健康器具 スポーツ GPS

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業界初、新型の光オービスに対応したレーザー&レーダー探知機 ユピテルLS300

レーザー式移動オービスも受信対応した業界初のレーザー&レーダー探知機「スーパーキャット LS300」がユピテルから発売される。レーザー光もレーダー波も誤警報をカットするなどの最新技術を搭載。3.6インチ大画面液晶。業界最薄17mmボディ。

高さ調節ができるブラケットは特許を取得した技術となる

「レーザー式移動オービス」受信対応

これまでのGPSのオービス位置登録だけでは警報できなかった、新型の「レーザー光を用いたオービス」に業界で初めて受信対応したモデル。レーザー光の受信警報が可能なため、取り締りのたびに設置場所が移動される「レーザー式移動オービス」も対応できる。

●レーザー式移動オービスとは
レーザー光により車速を計測するオービス(自動速度違反取締装置)。三脚により簡単に移動ができ、かつ小スペースで設置が可能なため、今後重点的に取り締りが行われる通学路などの生活道路で使用される。

新たに打ち上げられた衛星からの電波をキャッチ。「ガリレオ」「GAGAN」の受信可能衛星数が増え、さらに測位精度が向上した。今後打ち上げられる上記の測位システム衛星にも受信対応する。

レーザー光の誤警報をカット
LASER Twin Receiver(レーザーツインレシーバー)は、2つのセンサーでレーザー光を受光。これにより誤警報を軽減し、高精度の警報を実現する。

GPS アンテナ内蔵レーザー&レーダー探知機

レーザー式の固定オービスにもGPSデータで対応

レーダー探知機では受信できない「レーザー式」の固定オービスも、独自調査により設置場所をいち早く特定。GPSデータにより対応する。

取締中の路線が点滅!リアルタイムに正確な警報を実現
公開取締情報や、速度取締り指針の情報を、日付・時間・場所に合わせてリアルタイムに警報する。テロップ表示の他、取締路線が公開されている場合、その路線を点滅させてお知らせする。

本体背面にレーザー光を受信する2つのセンサーを搭載。誤警報を軽減し、高精度の警報を実現

標高データ収録
標高データで自車位置の特定を補完。安定した道路識別が可能となり、誤警報を低減する。

高速道 制限速度引き上げ対応
2019年3月より試験的に導入される制限速度120km引き上げ区間に対応。引き上げ区間の手前でお知らせするので、事前に車線変更するなど、周囲の車の速度アップに備えられる。

待ち受け画面は全11種類から選択可能。ローテーション表示(1分間隔)や、待受画面を表示しないOFF設定も可能。ハイブリッド画面はトヨタHV車のうち適応車種で、OBDⅡアダプター接続時のみ表示

【キャッシュレス決済5%還元!対象店】YupiteruユピテルLS300(または同等品GS103)レーザー光受信対応/レーダー式移動オービス識別/3.6型液晶搭載レーザー&レーダー探知機

価格:28,300円
(2020/6/8 13:02時点)
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アルソアスキンケアがキャンペーン…浅田真央アイスパーティ・ペアチケットも

プロスケーターとして活躍する浅田真央さんも愛用するスキンケア製品「アルソア」が新製品発売を機に浅田さんが出演するアイスショー「ARSOA with MAO Ice Party 2019」のチケットなどをプレゼントする「アルソア美肌ラインキャンペーン Season5」を、2019年3月1日(金)から6月30日(日)まで実施する。

同キャンペーンは、2015年から続くスペシャル企画で、今回で5回目を迎える。対象製品の購入者を対象に、アルソアと浅田さんがお届けするアイスショー「ARSOA with MAO Ice Party 2019」のペアチケットが当たる「アイスパーティ賞」と、浅田さんのスケートシューズを手がけた アーティスト舘鼻則孝氏さんのデザインによるオリジナルソープトレイが当たる「グッズ賞」の2つの賞品が用意された。

アルソア美肌ラインキャンペーン Season5
期間:2019年3月1日(金)から6月30日(日)まで
応募ハガキは7月5日(金)当日消印有効
賞品:
アイスパーティ賞=「ARSOA with MAO Ice Party 2019」ペアチケット500組1000人
グッズ賞=オリジナルソープトレイ1000人
応募方法:店舗で配布する専用ハガキと、対象製品の購入者に提供する応募券が必要。応募券を専用ハガキに貼り付けて、必要事項を記入して郵送する。
対象製品と応募券:アルソア クイーンシルバー(135g)とパック、ローションの3点購入で応募券を1口進呈。アルソア クイーンシルバー(135g)とパック、ローション、エッセンスの4点購入で応募券を2口進呈。

●アルソアのホームページ(キャンペーン特設サイトは3月1日公開予定)

スキンケア商品発表会に、水と光をイメージした青いドレスで登場した浅田真央
レディー・ガガの靴を手がけたアーティスト舘鼻則孝氏が、浅田さんのために制作した世界で唯一のスケートシューズ
オリジナルソープトレイ
アルソアスキンケア新製品
アルソアスキンケア新製品発表会に登場した浅田真央さん

【GARMIN ForeAthlete 935 インプレ後編】ラン用デバイスを登山や自転車で使ってみた

ランニング用ウォッチのForeAthlete(フォアアスリート)935はランニングフォームの解析に役立つだけではなく、搭載されたGPSと光学式心拍計を駆使してさまざまなアウトドアアクティビティに活用できる。インプレ後編ではサイクリングと登山に使ってみた。

実走中の高低マップ。まずは標高1494mの峠をクリア。獲得標高は現在829m

最高機種なのであらゆるアクティビティに使える

数あるスポーツウォッチの中で持久系スポーツやアウトドアライフを充実させたいという目的で選択するなら、このForeAthlete 935のように心拍計とGPS機能を兼ね備えたモデルがいい。手首で計測できる光学式心拍計はわずらわしさがなく、継続的に練習するぞというモチベーションを長く維持させてくれる。胸にセンサーベルトを着ける心拍計のほうが正確なデータが取得できるといわれるが、一般向けには手首計測のほうがおすすめである。

そしてトレーニング成果をGPSによって取得し、それを心拍の変化と照らし合わせることで自分の苦手としている部分が分かるかも知れないし、さらなるステップアップのための指針になるはずだ。

西上州のぶどう峠。デバイス上に頂上までどれくらいか表示されるので本当に心強かった
パソコンのgaminconnect.comサイトで地図に通過点を打ち込んでいき、登山コースを作成する
丹沢の塔ノ岳までの登山コースを作成。予想タイムを入力しておくとそれに対する先行/遅延がデバイスで分かる
パソコンでコースを作成したらチャージングケーブルでデバイスに転送しておく

ForeAthlete 935はGPS/GLONASS/みちびき衛星に対応しているので、高層ビルに囲まれた都心部や谷間など環境が厳しい場所でも正確な位置を捕捉することが可能だ。ランニング用ウォッチでありながら気圧計が内蔵されていて、高度情報をリアルタイムで表示することもできる。ラン、自転車、水泳、トライアスロンのみならずハイキング、ボート、ゴルフ、スキー、SUPなどのアクティビティにも対応している。

屋外でのGPS衛星信号補足は最高レベルだ。ランニングで直径10mの環状交差点(ロータリー)をグルッと回ってみて、走り終わった後にスマホのGamin Connect Mobileアプリに取り込み、パソコンのgaminconnect.comサイトで確認してみると、実走ルートが三角形になっていた。10秒ほどでロータリーを1周したのでおそらく3秒ごとに現在位置を捕捉して記録していくのだろう。

スタートしてぶどう峠まで12.67kmを走行。所要時間は1時間24分15秒
設定時間よりも大幅に遅れているが、ここまで激しい上りだったので下りで巻き返せばいい

このツラい上りがあとどれくらいで終わるかが分かる!

サイクリングの活用方法の1つとしては、定番コースをGPSで記録し、タイム計測して練習成果をはかることが挙げられる。Garmin Connectサイトでコースを作成することもできるので、それをGSPウォッチに送り込んで記録計測することは意外と簡単。トレーニングでもいいし、景色を楽しむサイクリングでもいい。

今回は山岳サイクリストの聖地といわれる西上州の上野村にある2つの峠をパスする全長75kmのコースを事前にGarmin Connectサイト地図で作成し、それをGSPウォッチに送って実走することに。その先の高低差はどうなっているのか、峠の頂上やゴールまではあとどのくらいか、ゴールの到着時間は何時何分かなどが表示される。さらには目標タイムを設定しておけば、それに対してどのくらい遅れているのか先行しているのか、つまりパーソナルなペースメーカーになってくれるのである。

緑が予定コース。黒が実走コース。ゴールまであと66.6kmだ
この日2つ目の峠に突入する前にコンビニで補給。なんとかギリギリ体力が続くかなあ?
この日2つ目の十石峠に到着。最新デバイスの性能をいかんなく発揮して楽しくサイクリング

パソコンのGarmin Connectサイトでコース作成をしてみよう。「コース」という項目の歯車マーク(設定の意味)をプルダウンすると「コースの作成」という項目があるのでこれを選択する。Googleマップが出現するのでスタート地点を設定し、走行予定の道路をたどってゴールまで赤く表示されるルートを引く。その作業が完了したら名前を付けて「保存」する。高低表も自動的に地図下に表示されるので、上り坂の難易度が分かるのがうれしい。

作成が終わったら「デバイスへの送信」をクリックする。もちろんその前にデバイス(本体)とGarmin Connectのペアリングを済ませ、Bluetooth機能を立ち上げておく必要がある。パソコンならBluetoothのほかにANT+やデバイス充電時に使用するUSBチャージングケーブルで同期ができる。デバイスへの送信が済むと、本体画面にコースの名前が表示されるので、それを選択して出発とともにスタートボタンを押す。それと同時にGPSを補足してデータを取り始めるので、走ったあとは実績を確認することができる。

GPSによって現在位置が特定されていくのだから、作成した地図上のゴールまでの残り距離や予想到着時間が算出される。それがこの機能のメリットだ。つまり「峠まで」「ゴールまで」あとどのくらいかというのが把握できるのだ。こうしてコースを走破したら、それが実績としてGarmin Connectに記録されるので、毎年参加するイベントやお気に入りのルートでペース配分に不安を抱くことはないだろう。

西上州サイクリングの実績をスマホのGamin Connect Mobileアプリでチェック
西上州サイクリングの実走コースをパソコンのgaminconnect.comサイトでチェック
直径10mのロータリーを10秒ほどで走ってみるとこんな感じだった
塔ノ岳登山ルートも作成してスマホのGamin Connect Mobileアプリで確認

冒険の思い出がデータとして残るのがうれしい

実際にやってみるとこれがじつにいい。青色の高低マップは走った部分が緑色に変化していくので、峠の頂上まであとどのくらい上ればいいかが把握できる。これまで「あのコーナーを曲がれば頂上かな?」なんて淡い期待を何度も裏切られた経験があるので、これは安心。その先の情報が分かれば体力のコントロールも容易にできる。

丹沢の塔ノ岳登山でも地図を作成して使ってみたが、高低マップは同様にかなり使える。さらに、登山やハイキングモードでは積算の獲得標高が表示されるようになるので、これまでどのくらい上ったか、あとどのくらい上ればいいかがグラフと数字でチェックできる。インプレ記者は泳げないのでスイムには使えなかったが、内蔵される加速度センサーによって泳法を特定し、ストローク数やターン回数、休憩時間などがデータ取得できるらしい。 ForeAthlete 935はもはや単なるランニング用ウォッチではなく、マルチスポーツに対応する最新デバイスなのである。

登山モード。スタートからの距離、所要時間を表示。立ち止まっているのでスピードは0
ラップは距離と時間で自動的に区切ることができる。ペース変化をあとでチェックするときに便利
登山時の無理ないペースメークのために心拍数を常にチェックする
実走ルートの高低差の推移をデバイス上で確認する。これは下山時のもの
塔ノ岳までの実走ルートの高低差をデバイス上で確認する。やっぱり上りはキツい
登山時の心拍レベル。登山は緑色のゾーン3あたりで上るのがいいと思う

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