アプリランで東京マラソン2025出走権が当たるバーチャル大会募集中

一般財団法人東京マラソン財団が、東京マラソン2024(3月3日開催)に向けて、世界各国からランニングアプリで参加可能な「バーチャル東京マラソン2024」を開催する。完走者の中から「東京マラソン2025」の出走権が抽選で100名に付与される。

東京マラソン2023のリアル大会

バーチャル東京マラソン2024は、好きな時間に好きな場所でできるフルマラソンチャレンジ。トレーニングでの活用はもちろん、ランキング発表やデジタル完走証を目指して普段のランニングモチベーションアップとして活用できる。使用するランニングアプリはASICS Runkeeper。

バーチャル東京マラソン 2024
開催日時:2024年2 月17日(土)7:00 ~ 3月17日(日)17:00
種目:マラソン(42.195km)
<個人の部(1回で完走)> 開催期間中において、1アクティビティ・1回の計測での走行距離が42.195km以上に なるように走行。
<ペアの部(各自累積で完走)> 開催期間中における複数アクティビティ・複数回の計測での累積走行距離がメンバーそれぞれ42.195km以上になるように走行。
参加料 税込 :<個人の部>3,500円 <ペアの部>7,000円
参加特典:完走者の中から「東京マラソン 2025」の出走権を抽選で100名に付与(個人の部およびペアの部合計)※特典抽選対象となるのは参加メンバーとして参加した人のみ。ペアの部で参加された場合、それぞれの人に出走権が付与される。なお、メンバーそれぞれの累積走行距離が42.195kmを超えていない場合は対象とならない。

エントリー期間:2023年12月8日(金)12:00 ~ 2024年1月31日(水)17:00
エントリー方法:TMF VIRTUAL RUN 公式ウェブサイトよりエントリー
◯個人の部エントリー
◯ペアの部エントリー

2024年の追いつかれるまで逃げ続けるラン大会は5月5日、世界同時スタート

全世界で一斉にスタートするランニングイベント「Wings for Life World Run(ウィングスフォーライフ・ワールドラン)」がパリ五輪イヤーとなる2024年も開催される。日本時間の5月5日(日)20時スタート。追いつかれるまで逃げ続けるラン大会で、地球上で最後まで捕まらなかった選手がチャンピオンとなる。

レッドブルアスリートでモータードライバーの笹原右京とMTBライダーの西窪友海も ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

日本だけでなく、オーストリア、ブラジル、ス ロバキアなど脊髄損傷の治療方法発見に取り組む研究の資金助成を目的に全世界で一斉にスタ ートするランニングイベント。2023年11月8日20時からエントリーが始まった。

参加費は3900円。アディダスが協賛メーカーとなり、参加者にはTシャツが提供される。

アプリの中でキャッチャーカーに追われる ©Suguru Saito for Wings for Life World Run
女優でマラソンランナーとしても知られる福島和可菜がアプリ内の日本語ナレーションを務めた ©Jason Halayko for Wings for Life World Run
紀平梨花らレッドブルアスリートも2022年大会に参加

日本では、スマホアプリを使って自身が好きな場所自由を走るアプリランと、アプリランの 参加者が集まって走るアプリランイベントを開催予定。アプリランイベントは現在のところ、岩手県盛岡市郊外の矢巾町。

2023年は東京の明治神宮外苑でも開催され、日本の福田穣が2022年に続き男子の世界チャンピオンに輝いた。

福田穣が2年連続で世界チャンピオンに ©Suguru Saito for Wings for Life World Run
東京の明治神宮外苑大会 ©Suguru Saito for Wings for Life World Run

●Wings for Life World Runのホームページ

AMIがパリ開催のブレイキンで2度目の世界チャンピオンに

世界最高峰の1on1ブレイキンバトル世界大会、Red Bull BC One World Final 2023(レッドブル・ビーシーワ ン・ワールドファイナル)が10月22日にフランス・パリで開催され、 AMI(24歳/埼玉県)が優勝した。

Amiが2度目のワールドチャンピオンに ©Dean Treml / Red Bull Content Pool

AMIは、「高いテクニックを持った選手が多くいましたが、自分がやりたい踊りを行う、 自分の踊りを行って負けても後悔はしないという想いでやってきました」とコメント。

パリのローランギャロで踊るAmi ©Red Bull Content Pool

「これまでに出場した Red Bull BC One は勝手にプレッシャーを感じ緊張していましたが、今回は、ベルトを獲れたこともうれしいですが、このRed Bull BC Oneというステージで自分らしく楽しんで踊れたことがとにかくうれしいです」

「今日の優勝は家族と、一緒に頑張ってきた仲間たちに捧げます」

自分の走りができず自信が持てない日々が続いた…一山麻緖パリ五輪へ

東京五輪女子マラソン代表の一山麻緖(資生堂)が、10月15日に行われた2024パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で2位となり、パリ五輪行きの切符をつかんだ。

一山麻緖(資生堂)が東京に続いてパリ五輪の出場権を獲得 ©東京マラソン財団

「雨の中でたくさんの人たちが応援をしてくれて、今まで陸上をしてきたなかで一番うれしかった2位となりました。パリの切符が取れてホッとした気持ちです」という一山。

4年前に女子最年少で臨んだMGCではいい走りができず、最後の1枠をかけたマラソンファイナルチャレンジで競り勝った末の東京五輪代表。それだけに「今日内定が決まってうれしい」と安堵の表情を浮かべた。

MGC女子レース ©東京マラソン財団

この2年間、とりわけ1年間はパッとした成績が出せず、目標としていた世界陸上も走れなかった。「自分の走りができなかった。自信が持てない日々が続いた」という。

この日はレース中盤、それまで先頭を走っていた前田穂南(てんまや)に代わって主導権を握った。

前田穂南は前半戦で先頭を走ったが、最後は失速 ©東京マラソン財団

「自分のリズムで行きたかったので、自信があったわけではないが予定よりも早く前に出た。ラップタイムは見ていなかった。残り4kmで太股の後ろに疲れが出たので苦しかった。後ろとの差があまりないとわかっていたのでドキドキしながら走っていた」

3位と差が少なく、最後は必死で走ったという。

一山麻緒が2位でパリ五輪代表を決めた ©東京マラソン財団

「東京が終わってからパリに行きたいとずっと思って今日まで来たので、東京とは違うアプローチでもっといい走りをしたい」

パリ五輪出場を決めた、左から一山麻緖(資生堂)、鈴木優花(第一生命グループ)、小山直城(ホンダ)、赤崎暁(九電工) ©東京マラソン財団

田中希実、廣中璃梨佳の活躍にも焦らず身につけたレース運び…鈴木優花MGC優勝

2024パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が10月15日、東京の国立競技場を発着として都心部を走る42.195kmで行われ、女子は鈴木優花(第一生命グループ)が優勝、一山麻緖(資生堂)が2位となり、ともにパリ五輪行きの切符をつかんだ。

鈴木優花(第一生命グループ)がMGC女子優勝 ©東京マラソン財団

レースは激しい雨の中、中盤から一山と細田あい(エディオン)が抜け出した。これに対して鈴木は終盤にその差を詰めていき、最後は逆転。「リラックスして走れていたので最後は集中できた」と勝因を語った。

MGC女子レース ©東京マラソン財団

「このレースで2番以内になればパリ五輪の出場権は取れるけれど、国内で一番を取らなければいけないと思っていたので、最後はしっかりと勝ちに行く走りに徹した」という。

東京五輪のときは同級生の田中希実、1歳下の廣中璃梨佳が活躍して、「自分はまだ低い位置にいるな」と痛感。「ネガティブ思考から脱却しなくちゃ」という思いを強くした。覚悟を決めてからは勝負するために練習を積み重ねてきた。

前田穂南は前半戦で先頭を走ったが、最後は失速 ©東京マラソン財団

「練習ではひたすら前を追って無心に走った。無心になることで実力の積み重ねができた。一番変わったのは思考回路。高校駅伝のときは前を行く選手全員を追い抜いてやろうと必死になったけど、今は冷静に走ることができている」。

パリ五輪出場を決めた、左から一山麻緖(資生堂)、鈴木優花(第一生命グループ)、小山直城(ホンダ)、赤崎暁(九電工) ©東京マラソン財団

この日はその冷静さが結実。無理にペースアップをせず、先行する細田、そして一山が落ちていくのを見計らった。「潜むようなレース運び」を身に着けた最年少24歳の優勝だった。

一山麻緖(資生堂)が東京に続いてパリ五輪の出場権を獲得 ©東京マラソン財団

35kmまで追いつかれないとは思わなかった…MGC激走の川内優輝

2024パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が10月15日、東京の国立競技場を発着として都心部を走る42.195kmで行われ、川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)がスタート直後から35km地点まで独走。最後は4位になったが、「勇気を持つのが選手権大会。集団に埋もれて走るより、悔いのない走りがしたくて」と気を吐いた。

4位でゴールした川内優輝。左は3位大迫傑 ©東京マラソン財団

昨日まで読んでた漫画『奈緒子』の主人公になった気持ちで、先頭を突っ走っていたという。

「ペースメーカーはいない。雨も降っていて、風も強い。そんな中でも勇気を持つというのが選手権レース」。だからスタート直後から飛び出した。

スタート直後から35km地点まで独走した川内優輝 ©東京マラソン財団

「でも35kmまで追いつかれないとは思わなかった。ハーフでも追いついてこない。沿道から40秒差があると聞いて、そのタイム差があったらまだ10kmは行けると思った。若手はこのロートル選手を舐めていると思ったので、舐めんなよ!という気持ちになった」

MGC男子レースのスタート ©東京マラソン財団

ボストンマラソンでも独走を続け、いったんは後続集団に飲み込まれたものの再スパートして優勝した経験もある。

大迫傑が前回MGCと同じ、2位と5秒差の3位 ©東京マラソン財団

「だって集団の中にいて見えない位置で走っていたのではつまらない。しっかりと見せ場を作るレースがしたかった。もう36歳ですよ。だから若い選手はもっと勇気を持って、海外にどんどん出て経験を積んでほしい」

豪雨に見舞われたMGC ©東京マラソン財団