ブルックスも厚底…ハイペリオンエリート世界同時発売

米国ランニングシューズブランド「BROOKS」がトップモデルとしてHYPERION ELITE(ハイペリオンエリート)の世界同時発売する。日本ではアキレスが2月29日(土)から新宿西口ハルクや主要店舗10店のほか、「BROOKS」公式サイトで220足を限定発売する。

ブルックスのハイペリオン エリート

「HYPERION ELITE」は「BROOKS」がトップランナーとともに4年の歳月を経て開発したトップモデル。世界のトップランナーに寄り添うことをテーマに、彼らが求めていた速さと安定感を両立させることに成功した。独自のミッドソール材とカーボンプレートを搭載しているため、走行中の足首やその付近のブレが競合品より少なく、レース後半までの走力を少しでも温存し、より速くより長く走れるという。


ハイペリオンエリートの3大特性

伸縮性に富むメッシュアッパーが快適なフィット感を生み出す

① ミッドソール材「DNA ZERO」フォーム

軽量(従来モデルから45%軽量化、15%ソフト化)なのに必要十分な硬度と反発力を持ち 、足首の内反やブレを軽減。ランニングフォームの安定に加え、エネルギーロスの軽減にもつながる。試走したアスリートから「足首 が安定し、力を伝えやすい」という声も聞かれた。

強力な推進力を生む可変形状カーボンプレートを内装

② 強力な推進力を生む可変形状カーボンプレート搭載

その復元力で踏み蹴り動作を助けふくらはぎ部・下腿三等筋(かたいさんとうきん)の筋活動を軽減。レース後半までの走力を温存できる。

③ 着地時の安定感をサポートするソール形状

接地面積を最適化したソール形状が安定した着地を生む

ドロップ(シューズのつま先と踵のソールの厚さの差)8mmで自然な前傾姿勢と体重移動を生み出す。

【価格】 2万7000円(税別)
【サイズ】 25.0~28.0cm
【ソール厚さ(大―小)】 35mm-27mm
【ドロップ】 8mm
【重量】 196g (27.0cm/片足)


ブルックスとは

「BROOKS」は1914 年の創業以降、数々の革新的技術を搭載したランニングシューズでビギナーからトップアスリートまで、多くのランナーたちをサポートしてきた。2018 年には米国ランニングシューズ専門店における大人用ランニングシューズカテゴリー(販売価格100ドル以上)で No.1のシェアを誇る。日常のランニングが身体と心にいい変化を与える“RUN HAPPY”をブランドアイデンティティに、ランニングがライフスタイルとして根付く米国で支持されている。また製造工程におけるブルーサイン認証の取得や昨今の環境問題にも配慮したミッドソールの開発など、サスティナブルな取り組みも高く評価されている。

ラグビー日本代表受賞ならず…ローレウス成長賞はエガン・ベルナル

スポーツ界のアカデミー賞といわれるローレウス・ワールドスポーツアワード2020が2月17日(日本時間18日未明)にドイツのベルリンで発表され、最優秀成長部門にノミネートされていたラグビー日本男子代表は受賞を逃した。ツール・ド・フランスを22歳で初制覇したコロンビアのエガン・ベルナルが受賞した。

ローレウス・スポーツアワード2020の受賞者 ©Getty Images for Laureus

ローレウス・ワールドスポーツアワードを自転車選手が受賞したのは現在の記録のうえでは唯一となる。米国のランス・アームストロングが2003年に最優秀男子賞を、2000年にカムバック賞を受賞したが、現在はドーピングで記録抹消されている。

エガン・ベルナル

2019年に同賞を獲得した女子テニスの大坂なおみは最優秀女子選手部門にノミネートされていたが、女子体操のシモーネ・バイルズ(米国)が2年連続3度目の受賞を果たした。

シモーネ・バイルズ

最優秀男子選手部門はF1チャンピオンのルイス・ハミルトン(英国)、サッカーのリオネル・メッシ(アルゼンチン)が史上初の同時受賞。

ルイス・ハミルトンがローレウス・スポーツアワードを受賞者 ©Andreas Rentz/Getty Images for Laureus

最優秀チーム部門では日本で開催されたラグビーワールドカップを制した南アフリカ男子代表が選ばれた。

ラグビーワールドカップ南アフリカ男子代表

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが2019年のスポーツシーンにおいて、最も優れた功績を残した個人や団体を表彰した。

セレモニーのホストを俳優のヒュー・グラントが務め、過去から現在に至るまでの世代を超えたスポーツ界のレジェンドやスターたちに加え、ワン・ダイレクションのメンバーでシンガーソングライターのリアム・ペインによるステージパフォーマンスも行われ、セレモニーは華々しく彩られた。

チーム賞を獲得したラグビー南アフリカ代表 ©Ian Gavan/Getty Images for Laureus

■受賞一覧
・ローレウス年間最優秀男子選手部門:ルイス・ハミルトン、リオネル・メッシ ※史上初の2名同時受賞
・ローレウス年間最優秀女子選手部門:シモーネ・バイルズ
・ローレウス年間最優秀チーム部門:ラグビー南アフリカ男子代表
・ローレウス年間最優秀成長部門:エガン・ベルナル
・ローレウス年間最優秀復活部門:ソフィア・フローシュ
・ローレウス年間最優秀障害者スポーツ部門:オクサナ・マスターズ
・ローレウス年間最優秀アクションスポーツ部門:クロエ・キム
・ローレウス・スポーティング・モーメント賞2000-2020:「Carried on the Shoulder of a Nation」サチン・テンドルカール
・ローレウス生涯功労賞:ダーク・ノヴィツキー
・ローレウス・アカデミー偉業達成賞:スペインバスケットボール連盟
・ローレウス・スポーツ・フォー・グッド賞:サウス・ブロンクス・ユナイテッド

■ローレウス年間最優秀男子選手部門
F1チャンピオンのルイス・ハミルトン(英国)と、世界最高のサッカー選手リオネル・メッシ(アルゼンチン)が史上初のダブル受賞を果たした。F1世界選手権で6度目の優勝を飾り、タイトル獲得数2位となったハミルトンと、6度目のFIFA年間最優秀選手賞に輝いたメッシの活躍は甲乙つけがたいものであり、メンバーによる最終投票で、過去20年の歴史において初めて同数となり、史上初のダブル受賞に。

■ローレウス年間最優秀女子選手部門
シモーネ・バイルズ(米国)が2年連続、4年間で3度目の受賞。2019年、22歳のバイルズは世界選手権女子個人総合で5度目の優勝のほか、驚異の金メダル5個を獲得した。また、米国の団体総合5連覇にも大きく貢献した。これまで世界選手権で計25個のメダルを獲得していて、史上最多メダル獲得数を誇る体操選手。

■ローレウス年間最優秀チーム部門
2019年ワールドカップ優勝を果たしたラグビー南アフリカ男子代表が、リバプールやサッカー米国女子代表をしのぎ、2008年以来2度目の受賞。南アフリカラグビー代表史上初の黒人キャプテンとなったシヤ・コリシが、決勝の地横浜でウェブ・エリス・カップのトロフィーを掲げたシーンは、世界にインパクトを与えた印象的な瞬間であり、大会3度目の優勝を果たした功績も評価された。チームの勝利により南アフリカ全体が一つになり、スポーツが世界を変えることができることが証明された。

■ローレウス年間最優秀成長部門
3週間におよぶツール・ド・フランスのフィナーレとなったシャンゼリゼ通りを黄色のジャージで駆け抜け、わずか2度目の出場ながら優勝した22歳のエガン・ベルナル(コロンビア)が受賞。戦後のツール・ド・フランスの歴史の中で最年少優勝者となった。この世界的に有名なサイクリングレースでの優勝はコロンビア人初であり、国中にいいニュースをもたらした。

■ローレウス年間最優秀復活部門
F3ドライバーのソフィア・フローシュ(ドイツ)は、マカオのサーキットを時速267kmで走行中、車のコントロールを失いガードレールに衝突。背骨を骨折する重傷を負い、11時間の手術と数カ月におよぶリハビ 生活を余儀なくされた。この事故からわずか1年後の2019年11月、18歳のフローシュはコックピットに復帰し、マカオ・グランプリ再出場を果たした。

■ローレウス年間最優秀障害者スポーツ部門
チェルノブイリ原発事故の影響により、生まれながらに四肢障害を持ち、米国人の里親に育てられたオクサナ・マスターズ(米国)が、2019年の素晴らしい成績が認められ受賞した。パラノルディックスキー世界選手権で金メダル5個、銀メダル1個を獲得。さらに、クロスカントリーではワールドカップ総合優勝を成し遂げた。また、パラサイクリングロード世界選手権のロードレースとタイムトライアルH5で銀メダルを獲得した。

■ローレウス年間最優秀アクションスポーツ部門
スノーボードの天才と称されるクロエ・キム(米国)が2年連続受賞。2019年よりさらに躍進の一年となり、世界選手権ハーフパイプとXゲームズ・スーパーパイプで金メダルを獲得した。19歳ながらすでにXゲームズの金メダル5個、オリンピック金メダル1個、世界選手権の金メダル1個を獲得。

■ローレウス・スポーティング・モーメント賞 2000-2020
過去20年間のスポーツシーンにおいて、これまでになかった新しい方法や他にはない素晴らしい方法で、スポーツが人々に団結力をもたらし、世界中に大きなインパクトを与えた瞬間(モーメント)を表彰する賞。世界中のスポーツファンの投票により、長年国を背負い、インド代表チームをけん引して戦い続けたクリケット選手、サチン・テンドルカール(インド)の「Carried on the Shoulders of a Nation」が選ばれた。テンドルカールの6度にわたる挑戦の末、2011年ICCワールドカップでついに優勝。 史上2度目、かつインドにとって初のホームでのワールドカップ優勝は歴史的な勝利となった。

■ローレウス生涯功労賞
ドイツのバスケットボールスター、ダーク・ノヴィツキーはバスケットボール界への貢献が評価され、ローレウス生涯功労賞を受賞した。かつてヨーロッパNo.1のバスケットボール選手であったノヴィツキーは、21年間のキャリアすべてをダラス・マーベリックスに捧げプレイした。2018-19シーズン終了後に引退し、通算3万1000 得点、1万リバウンド、3000アシスト、1000スティール、1000ブロック、1000スリーポイントシュートを超える成績を残した唯一の選手として、歴史にその名を刻んでいる。

■ローレウス・アカデミー偉業達成賞
スペインバスケットボール連盟に、史上初となる4度目の ローレウス・アカデミー偉業達成賞を授与した。スペインのバスケットボールは目覚ましく成長を遂げ、男子代表チームは中国で開催された2019年FIBAワールドカップで優勝し、2020年に開催されるオリン ピックでも優勝が期待されている。また女子代表チームは、バスケットボール欧州選手権の直近4大会で3度優勝を修め、ヨーロッパのバスケットボールにおいて確固たる地位を確立している。

■ローレウス・スポーツフォーグッド賞
ニューヨークのサッカーチーム「サウス・ブロンクス・ユナイテッド 」が受賞した。サッカーを通じ、貧困地域出身の若者の生活向上を目的に、若者が学校やキャリア、地域社会で成果をあげられるよう支援しているプログラム。

レッドカーペットのキプチョゲ ©Sebastian Reuter/Getty Images for Laureus
ベルリンで開催された授賞式 ©Margarethe Wichert/Getty Images for Laureus

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サッカーで貧困者を支援するニューヨークのサウス・ブロンクス・ユナイテッド

サッカーを通じて米国ニューヨークで貧困地域出身の社会的格差に苦しむ若者の生活向上を支援するプログラム「サウス・ブロンクス・ユナイテッド(South Bronx United)」がローレウス・スポーツフォーグッド部門賞を受賞した。

サウス・ブロンクス・ユナイテッド

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスが選んだ。2020年2月17日にドイツのベルリンで開催するローレウス・ワールドスポーツアワード2020に先立っての発表。会見には、ローレウス・ワールドスポーツアカデミーメンバーのショーン・フィッツパトリック、マイケル・ジョンソン、ミッシー・フランクリン、ローレウスアンバサダーのイェンス・レーマンが登壇した。

ローレウス・スポーツフォーグッド部門は、ローレウスアカデミーのメンバーの意見を基に、スポーツの力を通じて暴力、紛争、差別によって生じる影響を軽減し、社会的および情緒的発達を促してポジティブな変化を生み出し、教育と就業能力の向上に取り組む組織または個人を表彰する。

受賞となったサウス・ブロンクス・ユナイテッドは、若者たちをストリートから社会へと 繋げるプログラム、サッカーに情熱を持つ若者の成長を図る魅力的なプログラムが必要だというアイデアを基に2009年に設立。ニューヨークの貧困地域出身の若者が、社会を変革するためのツールとしてサッカーを用いて、若者の人格形成を助け、チームワーク、リーダーシップを向上させ、学校やキャリア、地域社会で活躍することができるよう支援することを目的としている。

過去10年にわたり、地域社会のニーズに応え、若者が直面している課題に対応し、サッカー、教育、メンタリング、 移住、支援サービスの相乗効果により発展を続けてきた。その功績がローレウスアカデミーに認められた。

2月17日のアワードでは、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの共同設立者・理事長アンドリュー・ソー氏と、同組織から直接支援を受けた2名の参加者モハメド・コナートさん(18)とマリア・マルティネスさん(18)の3名に代表して賞が授与される。

モハメド・コナートさんは、ギニアから逃れた両親のもと、コートジボワールで生まれた。その後、家族の元を離れ米国へ。 8歳の時にサウス・ブロンクス・ユナイテッドに参加し、そのチームだけでなく、地域でもリーダーとなった。

マリア・マルティネスさんは母親とともに、よりよい生活と機会を求め、メキシコから米国に移住してきた。マリアさんはサッカーや学業に留まらず、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの審判も務め、コーチの訓練も受けている。

両名2人とも現在高校生だが、サウス・ブロンクス・ユナイテッドの支援を受け、すでに複数のカレッジから入学許可を受けていて、2020年に入学する予定。

スポーツで世界はひとつに

ローレウス・スポーツフォーグッドは、スポーツの力で世界中の若者のために暴力、差別、社会的格差をなくすべく支援活動を行っている。2000年設立以降、パートナーとともに、ローレウス・スポーツフォーグッドはおよそ600万人もの子供たちや若者の生活を変革するための支援を続け、Sport for Development(スポーツを通じた青少年育成)の分野において1億5000万ユーロ(約180億円)を超える資金調達を行った。

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉 「スポーツには世界を変える力がある。それは他に類を見ない、人々を一つにする力だ」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポーツフォーグッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”している。

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元ラグビー南ア代表のライアン・ハバナがアカデミーに

世界40カ国以上でスポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいるローレウスのワールドスポーツアカデミーメンバーに、元ラグビー南アフリカ代表のレジェンド、ブライアン・ハバナが加わった。2020年2月17日にベルリンで開催するローレウス・ワールドスポーツアワード2020に先立って発表された。

元ラグビー南アフリカ代表のブライアン・ハバナ

世界トップクラスのラグビー選手の一人として知られるブライアン・ハバナ。1995年南アフリカ代表がワールドカップ優勝を果たした歴史的瞬間をエリス・パーク・スタジアムの観客席で目の当たりにし、ネルソン・マンデラや当時南アフリカ代表を牽引していたフランソワ・ピナールに感銘を受けてラグビーを始めた。以来、将来最多トライ王になることを夢見て努力を続けた。

2007年のラグビーワールドカップで8トライを決め、チームを世界一に導いた。1999年にニュージーランド代表のジョナ・ロムーが打ち出したワールドカップ最多トライ記録に並び、同年国際ラグビーボード(現ワール ドラグビー)最優秀選手賞にも輝いた。さらにハバナは、ザ・ラグビーチャンピオンシップ、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュライオンズ、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップでも優勝。通算67トライは、世界歴代トライ数ランキングで2位を記録している。

ハバナは2009年にローレウス・アンバサダーに就任。この10年間で世界中のプログラムに参加し、プログラム支援のために認知度向上と募金活動に貢献した。今回、現在68名のスポーツレジェンドやスターを擁するローレウス・ワールドスポーツアカデミーに仲間入りを果たした。

ラグビーW杯開催中に六本木で行われたトークショー。田中史朗(中央)やブライアン・ハバナ(左端)

ブライアン・ハバナのコメント
「2人のレジェンドサッカー選手にちなんで名付けられ、物心ついたころからスポーツは私の人生の一部となっています。スポーツは大きなインスピレーションであり、選手として活躍する場でもありましたが、さらには社会貢献のきっかけにもなりました。 また、ファンとして、選手として、スポーツが持つ世界を変える力が、ここまで私の人生に大きな影響を及ばすとは夢にも思いませんでした。

ローレウスアカデミーは、選手として素晴らしい功績を残したレジェンドたちが、スポーツを通じた社会貢献を行い、世界中の人たちに喜びをもたらしています。 その一員になれることを、大変光栄に思っています。アカデミー、アンバサダー、そしてローレウスが掲げている目標は、まさに私が心に抱き続けてきたものでもありました。ローレウスアカデミーの一員として、より一層世界中の子供たちの生活向上に向けて、活動していきたいと思います」

ショーン・フィッツパトリック(ローレウス・アカデミー・チェアマン)のコメント
ブライアンは世界を代表するラグビー選手であり、過去10年間ローレウス・スポーツフォーグッドのアンバサダーとして大きく貢献してくれました。我々がローレウス・ワールドスポーツアカデミーの信念に共感してくれている彼とともに、今後もスポーツの力で世界中の恵まれない若者の生活向上のために、活動していけることを楽しみにしています」

スポーツで世界はひとつに

ローレウス・スポーツフォーグッドは、スポーツの力で世界中の若者のために暴力、差別、社会的格差をなくすべく支援活動を行っている。2000年設立以降、パートナーとともに、ローレウス・スポーツフォーグッドはおよそ600万人もの子供たちや若者の生活を変革するための支援を続け、Sport for Development(スポーツを通じた青少年育成)の分野において1億5000万ユーロ(約180億円)を超える資金調達を行った。

2000年に行われた第1回ローレウス・ワールドスポーツアワードで、ローレウス設立時の支援者の一人であるネルソン・マンデラ氏が語った言葉 「スポーツには世界を変える力がある。それは他に類を見ない、人々を一つにする力だ」は、20年経った現在もローレウスの原動力となっている。スポーツ界のスター、レジェンドから、スポーツファンやローレウス・スポーツフォーグッドプログラムに参加する世界中の青少年まで“スポーツは私たちをひとつに(Sport Unites Us)”している。

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世界スポーツ賞が2月17日発表…歌手リアム・ペインも登壇

スポーツ界で最も優れた功績を残した個人や団体を表彰するローレウス・ワールドスポーツアワード2020がドイツのベルリンで現地時間2月17日19時から21時(日本時間2月18日3時から5時)に開催される。日本から大坂なおみが年間最優秀女子選手部門、ラグビー日本代表チームが年間最優秀成長部門にノミネートされている。

英国のシンガーソングライター、リアム・ペイン

セレモニー当日のステージパフォーマンスには、ワン・ダイレクションのメンバーで、
ソロとしても活躍する英国のシンガーソングライターのリアム・ペインが出演が決定。スポーツ好きとしても知られるリアムが、記念すべき20回目のセレモニーのステージに登場する。

リアム・ペインのコメント
「ベルリンでのセレモニーは特別なものになるでしょう。当日のステージを楽しみにしています。テニス、ボクシング、サッカー、サーフィンなど、スポーツは常に私の人生の大部分を占めてきました。音楽と同じように、スポーツは人々に希望を与え、社会を結び付けてくれます。今年ノミネートされている方々が持つストーリーや功績に大きな感銘を受けました。また、ローレウスが、世界中でスポーツを通じて若者のために実施してきた素晴らしい事業についても聞きました。私自身もスポーツが与えてくれるポジティブな影響を経験したことがあるので、心からローレウスを応援しています」

リアムは人気オーディション番組「Xファクター」で注目を浴び、その後ボーイズグループ、ワン・ ダイレクションのメンバーとなり、世界中で爆発的な人気を獲得した。世界のトップチャートを 席巻したワン・ダイレクションは、ビルボード・ミュージック・アワードで6つ、ブリット・アワード で7つ、アメリカン・ミュージック・アワードで7つ、ティーン・チョイス・アワードで28など、合計200以上の賞を受賞している。

2016年、リアムはレコード会社と契約を結び、2017年5月には ソロデビューシングル「Strip That Down」をリリース。ブリット・アワード2部門にノミネートされた。また、ソロでの作品に加え、エド・シーラン、ファレル・ウィリアムス、リタ・オラなどの音楽界のスターらともコラボレーションを果たしている。2019年12月、リアムはデビューアルバム「LP1」をリリースした。

© Alexander Scheuber/Getty Images

リアムは10代の頃から、音楽だけでなくアスリートとしての才能も発揮していた。地元のウォルブズ・ブリストンACの陸上選手として活躍し、1500m走では3年間、英国国内の同年代でトップ3に名を連ねていた。また、音楽やスポーツのほか、ユニセフや英国の慈善団体コミックリリーフなどの組織と協力し、慈善活動にも取り組んでいる。

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レッドブル・アイスクロス横浜でナーズとプラント優勝

レッドブル・アイスクロス横浜が2月15日、横浜市の臨港パーク特設会場で開催され、男子は米国のキャメロン・ナーズ(30)が2018年の第1回大会に続いて優勝した。日本勢は山内斗真が42位。7000人が熱いバトルに興奮した。

米国のキャメロン・ナーズ(左)がレッドブル・アイスクロス横浜大会で優勝 ©Mihai Stetcu/Red Bull Content Pool

女子はカナダのマキシ・プラント(27)が優勝。日本勢は山本純子が11位。吉田安里沙が16位。

カナダのマキシ・プラントがレッドブル・アイスクロス横浜大会で優勝 ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

アイスクロス世界選手権の歴代ワールドチャンピオンのうち、レッドブル・アイスクロス横浜に出場した選手は、2012年王者のカイル・クロクソール(カナダ=31)、2014年王者のマルコ・ダラーゴ(オーストリア=29)、2015年と2018年王者のスコット・クロクソール(カナダ=29、カイルの弟)そして2016年、2017年、2019年のチャンピオンで、前回の横浜大会でも優勝しているナーズ。

マルコ・ダラーゴは準々決勝で同じく強豪選手で弟のルカ・ダラーゴ(オーストリア=28)そしてスコット・クロクソールと対戦。スタート直後の混戦でスコットと接触。ここで転倒し、巻き返すことができずに敗退。そのスコットは準決勝で兄カイル、ルカ・ダラーゴと対戦。レース終盤まで 先行する兄とともに決勝進出かと思われたが、最終コーナー手前でルカに追い越され、思わず手を出してしまった。バランスを崩したルカはコーナーを曲がり切れずに壁に激突。2番目にゴールしたスコットはその行為で失格となり敗退した。

レッドブル・アイスクロス横浜大会 ©Mihai Stetcu/Red Bull Content Pool

決勝戦の顔ぶれは、若手有望株のミルコ・ラティ(フィンランド=23)、明るい人柄で人気者のスティーブン・コックス(カナダ=29)、風格漂う往年のチャンピオンのカイル、そしてキャメロン・ナーズとなった。

スタートして最初のコーナーに先に突入したのはキャメロンだったが、後ろをピッタリと重なるようにコーナーを曲がるカイルの圧力に屈してバランスを崩し、危うく転倒するかと思われた。うまく体勢を立て直したが、その間を縫ってラティが先頭に躍り出た。そのラティもすぐにキャメロンに追いつかれると、足がキャメロンの足ともつれて転倒し、 優勝争いはキャメロンとカイルの一騎打ちとなる。

最終コーナー前までは1~2mほど差があった両者だが徐々にカイルが追いつき、ゴール手前のバンプを両者同時にジャンプ。つま先が先にフィニッシュラインを越えた選手が勝ちになるため、両者ともに足を投げ出し、ほぼ同時にゴール。写真判定の結果、スケート靴の刃の差でキャメロンが優勝した。

液体窒素が流れるホースを張りめぐらしてアイスコースを作る ©Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

女子決勝は、2016年に世界選手権が始まって以来ワールドチャンピオンを二分しているアマンダ・トルンゾ(アメリカ=30)とジャクリーン・レジェール(カナダ=28)、そしてマキシ・プラント(カナダ=27)とジュニアながら決勝に勝ち進んだジャスティン・ゾンネ(ラトビア=18)。

レースはプラントがスタートダッシュを決めると歴代チャンピオンたちの追随を許さず、そのまま独走してゴールした。2位争いは、最後の直線からブリッジの登りの間にレジェールを追い越したトルンゾがゴール手前のバンプでバランスを崩して転倒し、レジェールが2位でゴールした。

レッドブル・アイスクロス横浜大会 ©Mihai Stetcu/Red Bull Content Pool

大会後キャメロン・ナーズは「再び横浜で優勝できてとても気分がいいです。これまでアイスクロス・ワールドチャンピオンシップはさまざまな地域で開催していますが、このようにアジアで開催されて、しかも 優勝を飾ることができてとてもうれしいです。ATSX 1000はポイントが高く、参加選手はポイント獲得のためにとても強い気持ちで来ています。また事前にそれぞれしっかりとした準備をしているので、力の差がなくなっていると感じています」とコメント。

初優勝を果たした女子のプラントは「大会に出場してから今回で6シーズン目ですが、これまでは小さな大会でしか優勝したことがありませんでした。今回のような大きな大会で優勝できてとてもうれしく思います」とコメント。

山本純子は「2回目の母国開催に大勢のお客さんが来場し、大会を盛り上げてくれたことをうれしく思います。日本の若い選手も出てきており、年々アイスクロスという競技が日本でも広まっていることを感じています」と語った。

●レッドブル・アイスクロス横浜の関連ニュースまとめページ

●レッドブル・アイスクロス横浜の公式サイト