山小屋にフェイスシールド提供…モンベルのアウトドア義援隊

日本のアウトドアブランド、モンベルが新型コロナウイルス感染の抑制のため、医療機関に提供していたフェイスシールドについて、登山シーズン本番に向けて、山小屋への無償提供を行なっていく。登山を楽しむ人と山小屋運営者の安全のため。

モンベルが医療機関に提供した防護服やフェイスシールド ©東京医科歯科大

「アウトドア義援隊」という支援活動を行っているモンベルは、新型コロナウイルス感染拡大を受け、医療活動を行っている機関や感染抑制のため活動されている各自治体保健所・役所などへの支援を行なっている。医療機関にタイベック素材の防護服やフェイスシールド、レインウエアを提供してきた。

アウトドア義援隊は医療機関への義援金を広く募集。義援金は銀行振り込みの他、モンベル店舗での購入時に付帯するメンバーズポイントでの支払い(一口100ポイントから)、さらに準備ができ次第、モンベルストア店頭に募金箱を設置し、援助金の受け付けを継続している。

●アウトドア義援隊の活動内容

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モンベルが医療機関に防護服やフェイスシールド、レインウエア提供

日本のアウトドアブランド、モンベルが新型コロナウイルス感染症拡大を受け、医療活動を行っている機関や感染抑制のため活動されている各自治体保健所・役所などへの支援を行なっている。医療機関にタイベック素材の防護服やフェイスシールド、レインウエアを提供し、最前線の医療現場で活用されている。

医療機関へタイベック素材の防護服やフェイスシールドを提供

また、アウトドア義援隊として医療機関への義援金を広く募集。義援金は銀行振り込みの他、モンベル店舗での購入時に付帯するメンバーズポイントでの支払い(一口100ポイントから)、さらに準備ができ次第、モンベルストア店頭に募金箱を設置し、援助金の受け付けを開始する。

写真下は防護服の試作品をつくる辰野勇モンベル代表

●モンベルの詳細ホームページ

湘南の海が南国のビーチのようにきれいな本当の理由

相模湾に面した湘南海岸のうち、鎌倉から逗子や葉山にかけてエメラルドグリーン色の海が広がっていて、地元では話題になっている。新型コロナウイルス感染拡大により観光地の店舗が営業を取りやめていて、人通りが少なくなったのが原因か?

葉山町の真名瀬海岸から江ノ島を臨む(2020年5月17日撮影)

神奈川県鎌倉市の海では2017年5月にもニュースで報じられるほど、海の色が変わって話題になったことがある。

鎌倉市の海岸で2017年5月上旬、水温上昇でプランクトンが異常増殖して海面の色が変わる、赤潮とみられる現象が確認されていた。さらに夜光虫が波の刺激で発光し、青白い光が波間にゆらめく幻想的な光景が一面に広がった。夜光虫はプランクトンの一種だという。

このときはかなり衝撃的な赤い海だったが、今回は南国を思わせるようなエメラルドグリーン色だ。ただし遠目に見れば南国パラダイスのようだが、海面に接近してみると透明度に乏しく、抹茶ラテを大量に流し込んだかのように濁っている。

秋谷の立石公園(2020年5月17日撮影)

実は今回も植物プランクトンの大増殖によって、白潮という現象が起きたのではないかと、横浜国立大学臨海海洋センターがfacebookに書き込んでいる。

「これは赤潮ならぬ白潮と呼ばれる現象です。白潮も植物プランクトンの大増殖の結果であり、円石藻という藻類が原因です」(横浜国立大学臨海海洋センターのfacebookより)

「南国の海のようですが、透明度はどの測点でも4mほどしか無く、どちらかというと抹茶ミルクでしょうか」

秋谷の立石公園。駐車場は緊急事態宣言のため閉鎖中(2020年5月17日撮影)

新型コロナウイルス感染拡大により、経済活動が停止し、化石燃料を使った交通手段や工場などの稼動がストップしている。こころなしかこれまでより青空が広がったような気もするが、湘南海岸の海は自然の浄化によってもたらされたとは言えないようだ。

5月14日には緊急事態宣言が一部で解除された。神奈川県は依然として宣言が継続しているが、5月17日の日曜日には湘南海岸で渋滞が発生。観光地として多くの飲食店が軒を連ねる鎌倉の小町通りも営業再開する店舗が増え、人通りが増えてきた印象がある。
【関連ニュース】「鎌倉には来ないで」感染率が高い観光地鎌倉が悲痛な訴え

見た目は美しいが、湘南海岸では極めて珍しい白潮現象は海産物にも打撃を与えることになり、地元の漁業関係者は警戒心を強めているという。

同センターでは採集した試料を使って、さまざまな解析をしていく予定だという。

●横浜国立大学臨海海洋センターのfacebook

葉山町の真名瀬海岸から江ノ島を臨む(2020年5月17日撮影)

「鎌倉には来ないで」感染率が高い観光地鎌倉が悲痛な訴え

鎌倉市は人口あたりの新型コロナウイルス罹患率が神奈川県で一番高く、大阪府を上回っている。鎌倉市など神奈川県内沿岸部11市町の首長は4月22日、緊急事態宣言の発令中にもかかわらず観光客の混雑が激しさを増している状況を憂慮。新型コロナウイルスの感染拡大を防止することを目的として、「いまは観光に来ないでほしい」と宣言した。

北鎌倉駅からすぐに行ける円覚寺は拝観できなくなった(4月24日撮影)

ゴールデンウィークの混雑に生命をおびやかされるほどの危機感

大型連休を前にして鎌倉市は逗子市・葉山町とともに4月25日(土)、26日(日)の対応について協議し、海岸でのバーベキューなどの自粛要請をする。

4月25、26日の週末は引き続き多くの観光客が来訪することを想定できることから、海岸の利用の自粛(例:バーベキュー、テントやサンシェードの利用、その他集団で行うスポーツなど)のご協力をお願いする。そのために、各市町の海岸の巡視、注意活動を行う。

円覚寺(えんがくじ)は閉門されている
円覚寺の座禅会も当面中止
鎌倉五山の第一位建長寺。時間限定で伽藍には入場できる

また、日本サーフィン連盟湘南鎌倉支部と鎌倉市は、国の「緊急事態宣言」の発令を受け、海と海岸利用の自粛を求める。

「市民の感染リスクや精神的不安を少しでも軽減できるよう、ローカル、ビジターともに心ある行動とご理解ご協力をお願いいたします。今の私たちの行動が自分自身を、また自分の大切な人たち、そして社会を守ることにつながります。日本のサーフカルチャーを牽引してきた鎌倉、これからも新たな時代を築いてまいります。そのためにも今は#STAY HOME、そして、また鎌倉の海で会いましょう」

鶴岡八幡宮(4月24日撮影)
鶴岡八幡宮は門がないのでだれでも入場できるが人の姿はない(4月24日撮影)

「今は鎌倉への観光を控えるようお願いいたします。みなさまのご協力により、少しでも早く通常の生活が戻り、いつものような鎌倉観光ができるようになればと願っております」と、鎌倉市の松尾崇市長が鎌倉商工会議所の久保田陽彦会頭、鎌倉市観光協会の大森道明会長と連名で発信した。

若宮大路の三の鳥居から段葛を望む(4月24日撮影)

普段なら観光客でにぎわう小町通りもお店はほとんど閉まっている。また公共駐車場はすべて封鎖された。鎌倉観光は新型コロナウイルスが収束してから、のんびりいくのがオススメ。

普段は行楽客でごった返す小町通りだが、ほとんどの店舗が休業中(4月24日撮影)

●鎌倉市のホームページ

モンベルがアウトドア義援隊協力お願い…医療現場を支援

日本のアウトドアブランド、モンベルが新型コロナウイルス感染症対策を支援するため、アウトドア義援隊による援助金受け付けを開始した。

辰野勇代表自らがミシンを使って医療用防護服を試作する

東日本大震災、熊本地震、2019年の令和元年台風第19号災害の折にも、モンベルは一般に呼びかけて義援金を集めて被災者を支援した。今回の新型コロナウイルス感染症拡大を受け、医療活動を行っている機関や感染抑制のため活動している各自治体保健所や役所などへの支援を実施する。

「できることから着手させていただきたく、ご協力をお願いいたします。今回の災害は国民のすべて、世界人類すべてが被災者です。しかし、被災者も互いにできることで助け合うしかありません」と同社。

モンベルはすでにスリーピングバッグカバーの素材、デュポン社製「タイベック」を使った防護服を製造し、大阪市にある住友病院へ届けた。また、災害時用に備蓄したレインウエアも医療現場に届ける予定だという。

●モンベルの詳細ホームページ