ビビアーニがジロ・デ・イタリア第17ステージで優勝…今大会4勝目

第101回ジロ・デ・イタリアは5月23日、フランチャコルタステージ間の155kmで第17ステージが行われ、ステージクイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)が雨中のゴール勝負を制し、第2、3、13ステージに続いて4勝目、大会通算5勝目を挙げた。総合成績では首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)がその座を守った。

ビビアーニがジロ・デ・イタリア第17ステージで優勝 © Massimo Paolone – LaPresse

クイックステップチームは2017年もフェルナンド・ガビリア(コロンビア)がステージ4勝していて、ビビアーニの4勝がこれに並んだ。イタリア勢が1大会に4勝したのは2005年のアレッサンドロ・ペタッキ以来。

ジロ・デ・イタリア第17ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse
メイン集団はボーラ・ハンスグローエがコントロール。ジロ・デ・イタリア第17ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

「とても過酷なステージになるとは思ったけど、実際にそのとおりだった。強い選手たちが逃げて、(ライバルのサム・ベネットを擁する)ボーラ・ハンスグローエが後続集団をコントロールした。ボクたちのチームもすこしだけ追走に協力した。スプリンターが勝てるステージとしては最後から2つ目なので、2チームはそうするよね。ベネットはボクのマリアチクラミーノを脅かす存在だった」とビビアーニ。
「集団スプリントに持ち込むことになり、ボクはチームメートにけん引役をお願いした。ボーイ・ファンポッペルが最初に抜け出したけど、それは早すぎると見抜いていた。完ぺきなタイミングでスプリントしたので、彼を追い抜くのは簡単だった」

●ダイジェスト動画

マリアチクラミーノのビビアーニ(右)がベネットを制して優勝 © Fabio Ferrari – LaPresse
ビビアーニがゴール直後にチームメートに感謝の意を伝えた。ジロ・デ・イタリア第17ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

第6ステージでマリアローザを獲得したイェーツはこれで12日間着用していることになる。現役選手としてはビンチェンツォ・ニーバリの合計21日、トム・デュムランの17日に続いて3位。イェーツが最終日のローマまでマリアローザを守ると連続16日となるが、これは1995年にスイスのトニー・ロミンゲルが第2ステージから第22ステージまで21日間連続で守ったときに続く記録になる(この年は休息1日)。歴代最長記録はベルギーのエディ・メルクスの36日。1972年の第7ステージから1973年の最終日まで。1973年はスタートからゴールまでマリアローザを着続けた。

マリアローザを守ったイェーツ。ジロ・デ・イタリア第17ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「ジロ・デ・イタリアに簡単な日なんてないね。きょうも本当に厳しいレースだった。このインパクトは明日からの山岳ステージに影響を与えるだろう」とイェーツ。
この日は途中で集団が分断され、後続集団にスカイのクリストファー・フルーム(英国)が一時取り残され、しばらくのちに復帰したが、「後ろの集団にだれが残ってしまったのかなんて知ることもなかった。みんな疲れていることを願うよ。だってボクが疲れているから」

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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ビビアーニがステージ3勝目、首位は依然イェーツ…ジロ・デ・イタリア

第101回ジロ・デ・イタリアは5月18日、フェッラーラ〜ネルベーザデッラバッタリア間の180kmで第13ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制し、第2、3ステージに続いて今大会3勝目、大会通算4勝目を挙げた。総合成績では首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)がその座を守った。

ジロ・デ・イタリア第13ステージ © Fabio Ferrari- LaPresse

クリストファー・フルーム。ジロ・デ・イタリア第13ステージ © LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Paolone / Alpozzi

この日は序盤から5選手が先頭集団を形成してゴールを目指した。集団スプリント勝負に持ち込みたいカチューシャ・アルペシンがメイン集団をペースメークして、残り6kmで逃げていた選手を吸収。ゴール勝負でビビアーニが持ち前の爆発力を発揮してトップフィニッシュした。ステージ2位は前日に2勝目を挙げて、ポイント賞争いでビビアーニを追い上げているボーラ・ハンスグローエのサム・ベネット(アイルランド)。ベネットはこれで区間3位までの表彰台に10回登壇したことになる(1位2回、2位2回、3位6回)。

ジロ・デ・イタリア第13ステージ © Fabio Ferrari- LaPresse

ビビアーニのこの日の優勝で地元イタリア勢は通算1250勝目となったという。
「このところ2、3日はとても調子が悪かった。ポイント賞のマリアチクラミーノを守り続ける気持ちだけを持って走っていた。厳しい日々が続いていたので、表彰台に戻ってこられたのはうれしい。いいときもあり、悪いときもあって、夢を持ち続けるのがこのスポーツだ」とビビアーニ。

エリア・ビビアーニがジロ・デ・イタリア第13ステージで優勝 © Marco Alpozzi – LaPresse

「いざというときに備えて常に安全な走りを心がけていた。ボクが集団の前方に位置していられるようにチームメートが最善の仕事をしてくれた。みんな疲れているようで、今日はこれまでのようにハードなステージではなかったけど、明日のゴールであるゾンコランに備えているのが分かる」とイェーツ。
「ボクはゾンコランを経験したことがなく、テレビで見るに過ぎない。明日はいい脚を持っていることを望むよ。そうしたらアタックしたい。でも明日に体力を集中させてしまうとあさってにそのつけを払うことになる。マリアローザを着ていることはとても大きな使命を持つことになるが、ボクはジロ・デ・イタリアで勝つために来ていて、レースをリードしていることに心地よさを感じている」

ジロ・デ・イタリア第13ステージでマリアローザを守ったイェーツ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●ダイジェスト動画

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)

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ビビアーニがジロ・デ・イタリア区間2連勝…デニスが首位堅持

第101回ジロ・デ・イタリアは5月6日、イスラエルのベエルシェバ〜エイラト間の229kmで第3ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制し、2日連続、大会通算3勝目を挙げた。総合成績ではBMCのローハン・デニス(オーストラリア)がタイム差なしの大集団の中でゴールしてマリアローザを守った。

© Fabio Ferrari – LaPresse

ジロ・デ・イタリア第3ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

イスラエルで展開した3日間の最終日は砂漠の中を走るステージ。常に強風が吹き荒れる1日だったが、大きなトラブルはなかった。スタート直後から山岳賞のマリアアッズーラを着たエンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)、アンドローニジョカットリ・シデルメックのマルコ・フラッポルティ(イタリア)、イスラエルサイクリングアカデミーのギヨーム・ボワバン(カナダ)が第1集団を形成。集団スプリントに持ち込みたいチームがゴールまでの距離を頭に入れながら追走し、残り5kmで吸収した。

ビビアーニを擁するクイックステップフロアーズが先頭で隊列を組むが、連続する環状交差点と残り350m地点の180度ターンでビビアーニがわずかに集団に埋もれた状態に。ボーラ・ハンスグローエのサム・ベネット(アイルランド)が最初にスパートすると、ビビアーニが追走。ベネットにフェンス際に押し込まれたビビアーニだが、接触することなくかわすと最後は持ち前のスプリント力を発揮して優勝をさらった。

●ダイジェスト動画

ビビアーニがジロ・デ・イタリア第3ステージを制した © Fabio Ferrari – LaPresse

イタリア勢が最初の集団スタートの2日間で2勝を挙げたのは2009年のアレッサンドロ・ペタッキ以来。2017年のイタリア勢はビンチェンツォ・ニーバリの1勝にとどまっていた。
「最後の数kmは向かい風になり、残り350mで180度ターンのコーナーがあったりして、ゴールスプリントのスピードは低かった。砂漠の中を2000m上って降りる。ハードなステージで、総合優勝をねらう有力選手はみんな先頭に位置していたね」とビビアーニ。
この日は最初の2時間は調子が悪かったという。前日の勝利でプレッシャーはなくなっていたので、なんとか調子を取り戻すと、ゴール勝負では集団の中に埋もれそうな位置から最後は持ち前のパワーを発揮してトップフィニッシュを飾った。
「今年はジロ・デ・イタリアを選んだ。グランツールはすべてに出場しているが、ジロ・デ・イタリアは一番完走するのが難しいと思う。今年の目標はポイント賞のマリアチクラミーノ(シクラメン色のジャージ)を着て最後まで戦うことだ」

ジロ・デ・イタリア第3ステージを終えてデニスがマリアローザ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

「グランツールでリーダージャージを守ったのは初めてだ。ジロ・デ・イタリアにとってこのマリアローザは特別な存在だと痛感している」とデニス。ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャでも首位に立っているが、いずれも1日でその座を明け渡しているからだ。
「これまでも欧州以外の米国やオーストラリアでレースをしているが、沿道の観衆はとても静かだ。でもイスラエルはボクたちを熱狂的に応援してくれる。とてもうれしいことだった。そんなサポートがあって、マリアローザを着たままイタリアのシチリア島に渡ることができる。できるかぎりこのジャージを守っていきたい」

ジロ・デ・イタリア第3ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

ジロ・デ・イタリア第3ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

大会は4日目となる5月7日は移動日。地中海を飛び越えてシチリア島に向かい、8日の第4ステージから再開する。

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)

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ビビアーニがジロ・デ・イタリア第2ステージ優勝…首位はデニスに

第101回ジロ・デ・イタリアは5月5日、イスラエルのハイファ〜テルアビブ間の167kmで第2ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制して、2015年の第2ステージ以来となる区間2勝目を挙げた。総合成績ではBMCのローハン・デニス(オーストラリア)が途中のスプリントポイントでボーナスタイム3秒を獲得。前日の個人タイムトライアルで2秒遅れのタイムをマークしていたデニスは、サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)を1秒差で逆転して首位に立った。

イスラエルを走るジロ・デ・イタリア第2ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

イスラエルの大地を走る集団スタートのロードレースは地元ファンの大声援に包まれた。2つ目のスプリントポイントでデニスをトップ通過させるためにBMCがコントロール。サンウェブ勢はデュムランの着るマリアローザを守る意志がなく、デニスがトップ通過した。スプリンターのビビアーニもポイント賞のマリアチクラミーノ獲得のためにスパート合戦に加わったが、デニスに先着を譲るかたちで通過。

レースはゴール前までに逃げていたすべての選手を吸収し、ビビアーニが圧倒的なパワーでステージ優勝を飾る。
「ここ2年間、ジロ・デ・イタリアを欠場していたので、この日の優勝のためにかなりナーバスになっていた。多くの人たちがボクの勝利を望んでいたことも分かっていた。この勝利は多くの犠牲を払ってきたガールフレンドに捧げたい」とビビアーニ。

●ダイジェスト動画

エリア・ビビアーニ(イタリア)がジロ・デ・イタリア第2ステージで優勝 © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

BMCのローハン・デニス(オーストラリア) © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

初めてマリアローザを着用したデニスは、グランツール(三大ステージレース)のすべてのリーダージャージを獲得した23人目の選手。マリアローザはオーストラリア勢として9人目。
「前日のタイムトライアルは勝ちにいったのに残念な結果になった。この日は中間スプリントで3秒を取れたが、これで逆転できるとは思わなかった。チームメートがその状況を堅持する働きをしてくれた」とデニス。
「これでグランツールのリーダージャージをすべて獲得したことになるけど、すべてその手段は異なっている。ツール・ド・フランスでは個人タイムトライアルでつかんだ。ブエルタ・ア・エスパーニャではチームタイムトライアルで、みんなで獲得したジャージなのにボクが着ることになってビタースイートな気持ちだった。マリアローザは数日で失うことになる。この大会の最終週はボクにとって厳しすぎるからね」

ジロ・デ・イタリア第2ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

ハイファ〜テルアビブ間を走るジロ・デ・イタリア第2ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse

大会は6日に、イスラエルのベエルシェバ〜エイラト間の229kmで第3ステージが行われる。7日はイタリアの
シチリア島までの移動。8日に第4ステージが開催される。

ジロ・デ・イタリア第2ステージで首位に立ったデニス © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)ローハン・デニス(オーストラリア、BMC)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)
□マリアビアンカ(新人賞)マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)

サポートカーのルーフキャリアのどの位置にだれのスペアバイクが積まれているかをメモ © TeamSunweb
© TeamSunweb

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ビビアーニがアブダビツアー第2ステージを制して首位に【動画】

UAEで開催されている5日間のステージレース、第4回アブダビツアーは2月22日に距離148kmの第2ステージを行い、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)がゴール勝負を制して優勝。ボーナスタイムを獲得したビビアーニは、総合成績でUAEエミレーツのアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー)に並び、2日間の着順合計の優劣によって首位に立った。

アブダビツアー第2ステージを制したエリア・ビビアーニ(右) ©LaPresse – Fabio Ferrari

「ステージレースの序盤戦はまだ調子が上がりきらないので、たいてい勝つことはできないんだ。でもチームメートが抜群のアシストをしてくれたので、この日の最終局面では楽に勝利することができた」とビビアーニ。

アブダビツアー第2ステージで首位に立ったエリア・ビビアーニ ©LaPresse – Fabio Ferrari

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ビビアーニが最終ステージも制してドバイツアーで総合優勝

エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)が2月6日から10までUAEで行われたドバイツアーで総合優勝した。同選手は29回目の誕生日に行われた第2ステージをゴール勝負で制すると、翌第3ステージで首位に浮上。最終日の第5ステージでも優勝し、総合成績でもその座を守り抜いた。

エリア・ビビアーニ ©LaPresse – Fabio Ferrari

「このチームに移籍したことで大きなステップアップになった。シーズン序盤でタイトルを獲得できたのはチームの総合力のおかげだと思う。これまでと変わらない準備でシーズンインしたけど、チーム力と戦略が大きく左右している」とビビアーニ。
「第2ステージで世界屈指のスプリンターを相手に勝利できたのが誇らしい。最終ステージはトラックレースでの経験を生かして2勝目をものにすることができた。今後は春のクラシックやグランツールに照準を合わせていくつもりだ」

ドバイツアー第5ステージ

ドバイツアー第5ステージを制したビビアーニ ©LaPresse – Fabio Ferrari

ドバイツアーで総合優勝したビビアーニ ©LaPresse – Massimo Paolone

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