田中克尚がキナンに…トラックのバンクリーグをメインに

田中克尚(たなかかつひさ)がKINAN Cycling Teamに6月1日付で加入した。トラック・短距離種目を専門とし、早稲田大自転車部時代はスプリント、チームスプリントで国内大会の上位入賞を数多く経験。2020年3月に同大学を卒業し、この春から三重県を拠点にエリートライダーとしての歩みを進めた。

田中克尚

KINAN Cycling Teamではトラックパートに属し、ベロドローム(自転車競技場・競輪場)のバンクを主戦場としてレース活動を行っていく。また、国内ロードレースチームによるトラックレース対抗戦「バンクリーグ」のメンバーとして登録し、そのスピードを生かして戦う見込みになっている。

「まだまだ実力不足ではありますが、KINAN Cycling Teamの短距離選手(スプリンター)として、バンクリーグではチームを勝利に導き、貢献できるよう努めてまいります。応援よろしくお願いします!」と田中。

田中克尚
田中克尚(たなかかつひさ)
1998年2月18日生まれ 岡山県出身 身長167cm・体重65kg
岡山県立岡山工高→早稲田大スポーツ科学部スポーツ科学科卒業
●主な戦績
・2017年
全日本学生個人選手権自転車競技大会 スプリント3位
JICF INTERNATIONAL TRACK CUP チームスプリント4位
国民体育大会 スプリント7位
・2018年
都道府県対抗自転車競技大会 スプリント2位
全日本大学対抗選手権自転車競技大会 スプリント5位、チームスプリント3位

●キナンのホームページ

キナンが新型コロナウイルスに立ち向かう人に感謝の拍手

KINAN Cycling Teamは、医療・介護関係者、新型コロナウイルス感染症に立ち向かう人たちに感謝と敬意を表し、「Clap for Carers(クラップ・フォー・ケアラーズ)」を実施する。

画像キャプチャーにつき、YouTube再生は下段の画像をクリックしてください。

クラップ・フォー・ケアラーズとは、医療・介護従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーに対し、感謝を表すための拍手を送る取り組み。ハッシュタグは #ClapforCarers

現在、世界的に緊急事態宣言やロックダウン(都市封鎖)の解除、外出・イベントなどの段階的な自粛緩和が進み、サイクルスポーツ界も活動再開に向けて各所で動き始めた。少しずつ日常が戻りつつあるが、それも、リスクをいとわず感染拡大を防ぐべく最前線で戦い続けるエッセンシャルワーカーの働きがあってこそ。チームでは、世界各地で尽力する命を守るすべての人への感謝を伝えたいと考えたという。

6月2日に配信した動画では、KINAN Cycling Teamに所属する選手・スタッフがそれぞれの環境から拍手を送った。「1つの拍手から大きな拍手へ」との願いも込められた構成に仕上げている。当面はチームが実施する小規模イベント開催の場でも拍手を実施し、実際に感謝の輪を大きなものにしていきたいと構想しているという。

「いまもなお感染拡大を防ぐために戦い続ける方々、そして活動自粛に協力いただいたみなさまのおかげで、チームは再び活動再開に向けて動き出すことができています。KINAN Cycling Teamは、これらの方々に感謝と敬意を込めて、心からの拍手を送ります」と同チーム。

●キナンのホームページ

キナンが出張自転車相談…チームメカニックを派遣

KINAN Cycling Teamが、これから自転車通勤を始める人、これまで以上に自転車通勤を積極的に取り入れていこうという人に向けて、自転車の整備を主とする「出張自転車相談」のサービスをスタートさせる。

日本国内は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の地域ごとの解除、外出・イベントなどの段階的な自粛緩和によって日常を取り戻そうという動きが進みつつある。

政府は「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」内で、職場への出勤を必要とする際の時差出勤や自転車通勤によって、人との接触を低減する取り組みを強力に推進している。

本来であれば、自転車の修理・相談は購入店をはじめ自転車販売店へ持ち込むことが多いが、外出の機会を最小限にとどめ、さらには「三つの密(密閉・密集・密接)」を徹底的に避ける生活の中では、お店へ持っていくことが困難であるケースが多分にある。しかし、不安のある自転車を使うこと、さらには事故など万が一の場合のリスクを考えると、やはり自転車の整備は必須になってくる。

そうした苦労を少しでも軽減できるよう、KINAN Cycling Teamではチームメカニックを自転車の整備を必要とする方のもとへと派遣し、修理や相談に応じていきたいと考えた。

感染対策の徹底を目的に、本サービス開始の6月から当面は三重県いなべ市内限定とするが、その後は感染リスクの状態確認を進めながら、順次サービス範囲の拡大を目指しいけるよう努める。

KINAN Cycling Team 出張自転車相談
●サービスの流れ

1. 「いなべサイクルターミナル」ウェブサイト内、申込フォームに必要事項を入力し送信
2. 数日以内にメカニックまたは「いなべサイクルターミナル」から受付ならびにスケジュール、自転車の状態を確認するための連絡
3. お客さまのもとへうかがい、自転車を引き取り
4. パーツ・修理金額(工賃含)の見積もりをお客さまに提示。修理するかどうか判断いただく
5. 修理の場合は、完了後お客さま宅または職場へお届け
※大がかりな修理や高額な自転車については対応できない場合あり
※原則として持ち帰り修理を行うため、1週間程度のお預かり期間が発生する
※新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては、サービス中止となる場合あり
※感染対策の徹底を目的に、作業はすべて屋外で行い、作業者はマスクを着用する

●サービス実施期間
2020年6月2日(火)~30日(金)のうち、火曜・金曜11:00~18:00
※7月以降の実施は利用状況やレース・イベント開催スケジュールと照らし合わせて決定

●対象車種
ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク、シティサイクル
※シティサイクルをのぞき、メカニックが直接修理を行う
※シティサイクル(主に「ママチャリ」と呼ばれるもの)は、いなべ市内の自転車店との協力体制のもと、整備を行う

●初期費用
いなべ市内在住・在勤者の場合:出張料金・基本調整 無料
いなべ市外在住・在勤者の場合:出張料金・基本調整 3000円
いなべ市内・市外問わず、部品交換がともなう場合は部品代と工賃を実費請求。部品代と工賃は、いなべサイクルターミナルウェブサイトにて記載
※原則として、当面はいなべ市内在住・在勤者をサービス対象とする

出張自転車相談 サービスメカニック  
KINAN Cycling Teamメカニック 星野 貴大(ほしの たかひろ)

1992年2月27日 愛知県出身  
・経歴
2011年~ サイクルジョイ(愛知県)勤務
2013年~ Y’s Road名古屋店勤務。6年間にわたって自転車販売、組み立てを担当
2020年1月~ KINAN Cycling Teamメカニック就任
 ・自転車競技歴
2014年 Y’s Road実業団チームでE3からE1カテゴリーを経験
2015年 Jプロツアー出場。シクロクロスではC3からC1を経験
2016年 Y’s Road実業団チーム復帰。このシーズンをもってレース活動を引退

・お客さまへのメッセージ
KINAN Cycling Teamメカニックの星野貴大です!  
サイクルロードレースでの選手経験を生かして、選手の気持ちに寄り添った自転車の組み立て整備を心掛けています。このサービスを通じて、整備を必要とするみなさまに寄り添い、よりよい生活に役立てるよう努めてまいります。

●詳細・問い合わせは、いなべサイクルターミナルまで
TEL.0594-37-5116

室内トレは精神的に疲れるが常に前向きな気持ちで…マルコス・ガルシア

KINAN Cycling Teamマルコス・ガルシアの地元スペインは世界の中でもとりわけ感染者数が多く、1カ月以上もの間厳格なロックダウン(都市封鎖)が施されていた。先日それが解除され、屋外トレーニングを再開。今回のインタビューではロックダウン開始から今までの生活、トレーニング、今後のビジョンについて聞いた。

マルコス・ガルシア

-Hola!(やあ!)久しぶり! 現在の生活拠点とロックダウン(都市封鎖)時の状況を教えてください
こんにちは、みなさん元気にしていますか? 私は元気です。私はマドリード州のサン・マルティン・デ・バルデイグレシアス(※)を拠点にしています。ロックダウン時もこの街で過ごしていました。※首都マドリードから西へ約80kmに位置する街

-最近のトレーニングは順調ですか? 屋内トレーニングがメインでしょうか?
1週間前に屋外でのトレーニングができるようになりました(※)。ただ、まだ集団でのトレーニングはできず、1人で走っています。※3月27日にマドリードやバルセロナといった大都市からロックダウンを開始。5月4日にマドリードや4つの島部から制限が緩和された

-ロックダウン期間中の屋内トレーニングはどのように行っていましたか?
ロックダウン期間中は、1時間から1時間30分のローラートレーニングを行い、その後は自宅にある器具で筋力トレーニングを行っていました。週に1日から2日は休息を取り入れて、心身をリフレッシュさせることにも努めていました。

-1日の過ごし方に大きな変化は出ていますか?
2人の子供たちと毎日を楽しんでいるので、退屈する暇はないですね。現在は午前9時から午後2時までをトレーニング時間に充てていますが、その後の時間は妻が家事などに励めるよう、私は子供たちとの時間を過ごしています。

-こうした状況下で、モチベーションはいかにして保っていますか?
難しい状況ですが、常にポジティブでいなければいけませんね。走りにおける基礎的な部分はマウンテンバイク(MTB)で養うスタイルですが、これからMTBを取り入れて戦える体づくりをしていきたいと思っています。100%とはいわず、200%の状態に仕上げてみせますよ!

-自転車に限らず、日々なにか楽しみを見つけていますか?
最近の楽しみは、家族と一緒に田舎道を散歩することですね。

マルコス・ガルシア

-「Stay Home」が叫ばれる中で、何か健康を維持する効果的な方法があれば教えてください
(外出が減り)体型を維持すること自体がとても難しいのではないでしょうか。ただ、屋内でのトレーニングに執着しすぎると、肉体的よりも精神的に疲れてしまいます。それよりは、いまは前向きな気持ちで過ごすことが最善ではないかと思います。

-レースに目を向けて、いま一度オーストラリアでのご自身のシーズン初戦について振り返ってみてください
オーストラリア(ヘラルド・サン・ツアー)では、レースで戦える下地が完全に整った状態ではありませんでした。ただ、ステージを経るごとに調子が上がっていく実感があり、レースを終えたときには満足感がありました。次の目標も定まり、軌道にも乗っていたので、シーズンの中断は正直残念に思っています。

-UCI通達により7月に入ってからのレースシーズン再開に向けた動きが出てきました。レースカレンダーは未確定ですが、短期的な目標としてはどのあたりを考えていますか?
次のレースがいつになるか分からないので、現時点での目標設定は難しいです。いま確実なのは、トレーニングを継続し、自転車を楽しむこと。この先のレーススケジュールが決まるのを期待しながら待ちたいと思います。

聞き手:KINAN Cycling Teamメディアオフィサー 福光俊介
インタビュー実施日:2020年5月19日

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1日も早く日本に戻りたい…スペインのグアルディオラ

KINAN Cycling Teamに所属するスペインのサルバドール・グアルディオラが、地元スペインでのロックダウンなど現在の同国の状況から、自身のトレーニング、日々の暮らしについて語った。「日本のすべての人々が前向きに暮らしていると信じています。すべてが正常に戻った時、必ずレースで活躍したい」と意気込む。

サルバドール・グアルディオラ

-Hola!(やあ!)久しぶり! 現在の生活拠点とロックダウン(都市封鎖)時の状況を教えてください
みなさん、こんにちは! 元気ですか!? Covid-19(新型コロナウイルス)がスペインで本格的に感染拡大した時期は、生活拠点であるマドリードにいました。ロックダウンはまず、首都のマドリードから始まり、その後段階を追ってスペイン国内の各地へと広がっていきました(※)。

※3月27日にマドリードやバルセロナといった大都市からロックダウンを開始。5月4日にマドリードや4つの島部から制限が緩和された

-最近のトレーニングは順調ですか? 屋内トレーニングがメインでしょうか?
先週から屋外でのトレーニングができるようになりましたが、まだ他の地域(マドリード圏外)へ行くことはできません。今後の計画としては、ロングライドとパワー系のインターバルからトレーニング強度を上げていくことになります。いまはレースがいつ再開するかを待っている状況ですが、それが分かり次第、高地トレーニングを取り入れるなどして調子を上げていきたいと思っています。

-ロックダウン期間中の屋内トレーニングはどのように行っていましたか?
自宅での滞在が約2カ月続きましたが、それはもう、本当に大変でした。屋外でトレーニングすることが好きなだけに、自宅でローラーを行わざるを得ない日々は困難としか言いようがありませんでした。

-1日の過ごし方に大きな変化は出ていますか?
ロックダウンが緩和されてからは、朝のうちにトレーニングへ出かけて、その後はTwitterのチェックや読書をして過ごしています。また、午後8時からの散歩も許可されているので、少しの時間ですが屋外へ出ることもできるようになりました。

-こうした状況下で、モチベーションはいかにして保っていますか?
レースを観ることや、自分自身がレースに挑むことが好きなので、とにかく次のレースが待ち遠しいです。1日でも早く、KINAN Cycling Teamの一員としてレースができればうれしいです。

-自転車に限らず、日々なにか楽しみを見つけていますか?
普段は読書やNetflixを観て過ごしていますが、最近はパエリアのようなスペイン料理を作るのも楽しみになっていますよ!

-「Stay Home」が叫ばれる中で、なにか健康を維持する効果的な方法があれば教えてください
強い気持ちを持って、連帯することではないでしょうか。私たちは気持ちを一つにして、ウイルスに立ち向かっていかなければなりません。

-レースに目を向けて、いま一度オーストラリアでのご自身のシーズン初戦について振り返ってみてください
シーズン初戦とあって、オーストラリアでのレース(ヘラルド・サン・ツアー)はとてもハードでした。先々の目標レースへつなげていきたいと思っていましたが、予期せぬ事態が私たちの生活を脅かすこととなりました。困難に直面していますが、それらはすべて過去のことであり、私たちはとにかく将来を見据えていかなければならないと思っています。

-UCI通達により7月に入ってからのレースシーズン再開に向けた動きが出てきました。レースカレンダーは未確定ですが、短期的な目標としてはどのあたりを考えていますか?
すぐにでもレースに臨みたいですが、まずはチームがどのような状況にあるのかを尊重する必要があります。  

最後にみなさんに一言お伝えさせてください。

私は1日も早く、日本へ戻ることを楽しみにしています。日本にいるチームメート全員が元気で、そして日本のすべての人々が前向きに暮らしていると信じています。すべてが正常に戻った時、必ずレースで活躍することを誓います。

聞き手:KINAN Cycling Teamメディアオフィサー 福光俊介
インタビュー実施日:2020年5月18日

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室内トレーナーは好きじゃないが、周囲の支えで幸せな日本生活…トマ・ルバ

KINAN Cycling Teamに所属するフランスのトマ・ルバは2020シーズンから本格的に日本にベースを置いた競技活動にシフトした。しかし、チームとより多くの時間を共有し、国内外ビッグレースでの活躍を誓っていた矢先の新型コロナウイルス感染拡大。現在の生活やレースシーズン再開への思いを聞いてみた。

トマ・ルバ

-今シーズンから拠点を日本へと移した直後でのこの驚きの状況。いま、どのように受け止めていますか?
2019年11月に日本での生活を始めました。計画としては、チームとより多くの時間を過ごし、成長の力になるとともに、若いチームメートにアドバイスする機会を増やすことでした。しかし3月以降、「待機」の状態を余儀なくされ、外部とのコンタクトは最小限にとどめています。したがって、当初の計画はその都度先々へとスライドしています。

サイクリング以外での日本における生活は非常に満足しています。年々、日本で過ごす時間が長くなっていたので、新生活への順応もスムーズでした。また、自国フランスをはじめとするヨーロッパをとりまく状況は非常に厳しく、厳格なロックダウン(都市封鎖)が行われていたので、こうしたことからも日本で過ごしていてよかったと感じています。

-最近のトレーニングは順調ですか? 屋内トレーニングがメインでしょうか?
ホームトレーナーがあまり好きではなくて…(笑)。それもあって、3月から4月にかけてのトレーニング量は30%ほど減らしました。同時に、社会的接触を減らすために生活習慣も変えました。どんなときでもトレーニングは単独で行うこと。外出は静かな場所へ。家から遠く離れない。コンビニでの買い物も店内にはとどまらない。できる限りの安全対策を心がけています。

また、空いた時間を利用してウィークポイントの改善にも取り組んでいます。自宅でのボディトレーニングやジムセッションを多く取り入れるようになりました。どれも、レースや遠征が多くなるシーズン中にはトライできないものばかりです。

-1日の過ごし方に大きな変化は出ていますか?
コロナ騒動前の日常と比較して、1日の過ごし方そのものには大幅な変化はありません。ちなみにこれまでであれば、交通量の少ない午前7時頃にトレーニングを開始し、帰宅後に昼食を摂っていました。いまは午後からボディトレーニングやジムセッションといった室内トレーニングが入ってきます。その後は回復に充てるとともに、家族との時間を過ごします。その繰り返しですね。これが私のサイクリングライフです。

トマ・ルバ

-こうした状況下で、モチベーションはいかにして保っていますか?
レースや活動のスケジュールがない状態なので、計画を立てることは非常に難しいです。ただ、サイクリングは私の仕事であって、大好きな仕事でもあります。まずはできる限りのトレーニングを続けて、体調を保ち、レース再開に備えていきます。

いま多くの人が困難に直面していて、その状況はとても厳しいものがあります。その一方で、レースがなくても情熱を持ち続けられる私たちは本当に幸運だと思います。それも、この困難な時期をサポートしてくださるキナンやサプライヤー企業のみなさんあってのこと。周囲の人々に恵まれていることも幸運で、なにひとつ不満はありません。

-自転車に限らず、日々なにか楽しみを見つけていますか?
この状況下で唯一よい面を挙げるとするならば、趣味の時間を確保できることでしょうか。

妻との時間も大切にできますし、日本語の上達にもチャレンジ中です。日本語の勉強においては、中島(康晴)“大先生”に教わることができないのが寂しいのですが…(笑)。また外食を控えていますが、その分好きな料理にも時間を割くことができるので、新しいレシピにも挑戦しています。成功したかどうかですか…まあ、それは聞かないでください(笑)。

それと、多くのサイクリストのみなさんと同じかもしれませんが、私もNetflixを楽しむ1人です。どんなスポーツも好きですが、なかでもマイケル・ジョーダンの大ファンです。シカゴ・ブルズでの最終シーズン(1997-98シーズン)の物語である「マイケル・ジョーダン:ラストダンス」が毎週配信されているのですが、新しいエピソードが本当に待ちきれません。

-「Stay Home」が叫ばれる中で、なにか健康を維持する効果的な方法があれば教えてください
スポーツは生活習慣を整えるのに効果的です。やりすぎは免疫力の低下につながる可能性がありますが、適度な運動は効果的です。また、気持ちをポジティブに保つことも大切ですね。どんな状況にあっても、ポジティブなことを見つけるようにしてほしいです。

これを乗り越えた先には、必ず普通の生活が戻ってきますからね。

-レースに目を向けて、ニュージーランドとオーストラリアでのレースではともに個人総合8位で終えました。シーズン序盤の2レースを振り返って、どんな走りができましたか?
2019年12月、トレーニング中に落車してしまいました。さらなるトレーニングの時間が失われてしまい、1月はそれを取り戻すために急ピッチで仕上げました。その影響で、ニュージーランドとオーストラリアでのレース後は疲労感がありましたが、先々のレースへつなげていくことを意識していました。

この2戦での結果そのものは悪くなかったと思います。実際に、ツアー・オブ・タイランドやツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野といった大きな目標に向けて、好感触を得られていました。それだけに、この状況には言葉がありません…。

-UCI通達により7月に入ってからのレースシーズン再開に向けた動きが出てきました。レースカレンダーは未確定ですが、短期的な目標としてはどのあたりを考えていますか?
2020年内にレースが開催されるのか、または2021年まで待たなければならないのか、スケジュールがまったく読めないだけに、どのレースをターゲットにするかは正直挙げられません。1つ確かなことは、トレーニングを継続し、いつシーズン再開を迎えても大丈夫なよう準備しておくことです。今年中にレースシーズン再開がかなえば、すべてのレースが私にとっての目標になると確信しています。そうなればもちろん、全力を尽くしますよ!

聞き手:KINAN Cycling Teamメディアオフィサー 福光俊介
インタビュー実施日:2020年5月15日

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