ジロ・デ・イタリアがフードステージ設定…2014年のワインステージに続く

2022年5月6日から29日まで開催されるジロ・デ・イタリアに史上初のフードステージと銘打たれた区間が設定された。2014年のワインステージの誕生に続くもの。世界中で認められているイタリアの卓越性の1つであるパルミジャーノレッジャーノがクローズアップされた。

パルミジャーノレッジャーノ ©LaPresse

第11ステージはパルミジャーノレッジャーノの大産地

有名なイタリアンチーズの名前が組み合わされたステージは、サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャをスタートし、レッジョエミリア・パルミジャーノレッジャーノにゴールする第11ステージ、距離201kmだ。

パルミジャーノレッジャーノ・フードステージのプレゼンテーションは4月14日、ミラノのホテルVIUミラノのモレッリレストランで、受賞歴のあるシェフ、ジャンカルロ・モレッリによって発表された。

世界中で認められている2つのイタリアの卓越性が組み合わさっているのが特徴。ジロ・デ・イタリアとパルミジャーノレッジャーノがコラボして、その魅力を全世界に発信していくという。

2022ジロ・デ・イタリア第11ステージ

パルミジャーノレッジャーノはアスリートに欠かせない優良食材

パルミジャーノレッジャーノは、イタリア伝統のアイコンだが、同時に健康的でダイナミックなライフスタイルに沿った非常に現代的な製品だ。材料は生乳、塩、レンネットという3つだけ。添加物や防腐剤を含まず、消化しやすく、自然に乳糖も含まない。

パルミジャーノレッジャーノを25g摂るだけで、筋肉量が維持できるタンパク質を体に供給する。そのためサイクリスト、スポーツマン全般の貴重な味方となる。

シェフのジャンカルロ・モレッリ(中央) ©LaPresse

さらに、パルミジャーノレッジャーノにおけるロイシン(製品100gあたり約3g)の高い存在は、タンパク質合成にプラスの効果となり、スポーツ疲労後の筋肉回復を促進する。ジロ・デ・イタリアをはじめとするあらゆるスポーツは自然エネルギーを提供するためにパルミジャーノレッジャーノを必要とし、パルミジャーノレッジャーノはその資質を世界に伝えるためにジロ・デ・イタリアを必要としている。

トヨタの注目バッテリーEV、bZ4Xがジロ・デ・イタリアで先行デビュー

トヨタが第105回ジロ・デ・イタリアとそのeスポーツレース、ジロEのオフィシャルカーを引き続き務める。注目の新型バッテリーEV(電気自動車)bZ4Xが3月30日、2022年夏に欧州で発売されることが明らかになったが、それに先立つ5月6日開幕のジロ・デ・イタリアでデビューする。

ミラノにあるRCSメディアグループ本社にジロ・デ・イタリアで走るトヨタ車が集結 ©LaPresse

トヨタは、RCSスポルトが主催するジロ・デ・イタリアとジロEに50台以上の全電動化車両を提供することになった。

ゼロエミッションバッテリー電気自動車(BEV)の新型トヨタbZの最初のモデルである新型トヨタbZ4Xは、5月6日から29日まで行われる202ジロ・デ・イタリアで欧州デビューし、21ステージにわたって選手たちに随行する。

2022ティレーノ~アドリアティコでレースをサポートするトヨタ車 ©Fabio Ferrari – LaPresse

2代目トヨタ・ミライも、トヨタグループのビヨンド・ゼロ・ビジョンを体現するモデル。水蒸気のみを排出し、フィルターによって空気をきれいにすることさえできる水素燃料電池を搭載した電気自動車だ。

トヨタイタリアCEOのルイジ・クサエリ・ルカ(左) ©LaPresse

レース帯同する車両は、フルハイブリッドとプラグインハイブリッドのバージョンとRAV4、およびカローラハイブリッドツーリングスポーツ、高いエネルギー効率と非常に低い気候変動と汚染排出量と組み合わせることができる車が選択された。

2021年大会では、レースに同行したRAV4ハイブリッドとカローラハイブリッドツーリングスポーツが最高レベルのパフォーマンスを記録し、全ステージの50%以上となる時間をゼロエミッションモードで走行し、トヨタの電動化技術が環境保護と持続可能なモビリティに大きく貢献できることを実証した。

RCSメディアグループのウルバノ・カイロ社長 ©LaPresse

フィニッシュラインで選手を待っているのは新型トヨタアイゴXとなる。革新的なアーバンクロスオーバー車で、シティカーとしてユニークな提案と豊富な技術を併せ持つトヨタ車だ。

2022ジロ・デ・イタリア出場チーム…主催者推薦でイタリア3チーム

2022年5月6日から29日まで開催される第105回ジロ・デ・イタリアの出場22チームが2月28日に発表された。UCIワールドツアー18チームとUCIプロチーム第1位のアルペシン・フェニックスが自動的に出場権を獲得。主催者推薦でイタリアの3チームが選出された。1チームは8人編成。

2022ジロ・デ・イタリアはブダペストで開幕へ ©LaPresse

●UCIワールドツアーチーム
AG2Rシトロエン(フランス)
アスタナカザクスタン(カザフスタン)
バーレーンビクトリアス(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
コフィディス(フランス)
EFエデュケーション・イージーポスト(米国)
グルパマFDJ(フランス)
イネオスグレナディアーズ(英国)
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)
イスラエル・プレミアテック(イスラエル)
ユンボ・ビスマ(オランダ)
ロット・スーダル(ベルギー)
モビスター(スペイン)
クイックステップ・アルファビニル(ベルギー)
バイクエクスチェンジ・ジェイコ(オーストラリア)
DSM(オランダ)
トレック・セガフレード(米国)
UAEエミレーツ(UAE)

●UCIプロチーム第1位
アルペシン・フェニックス(ベルギー)

●ワイルドカード
バルディアーニCSFファイザネ(イタリア)
ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ(イタリア)
エオーロ・コメタ(イタリア)

ジロ・デ・イタリアがカステリ製室内専用ジャージを発表

ジロ・デ・イタリアがスマートトレーナーを使ったバーチャルレースのためのレーシングジャージを発表した。ジロ・デ・イタリアバーチャルの協賛メーカーであるサイクリングアパレルのカステリと、トレーニングマシンのテクノジムがコラボした。

ジロ・デ・イタリアバーチャルのレーシングジャージ ©RCS Sport

ジャージは屋内トレーニングのために特別に作成された。3Dメッシュ素材は、最高の通気性を保ち、100%ポリエステルで吸汗速乾性を高めている。

バックポケットは2つ ©RCS Sport

グループワークアウトのために、過度に透けないように配慮。長いファスナーで簡単に脱着できる。バックポケットは2つで、スマホやヘアバンドなどを収納できる。低めのエリは最高の通気性を確保する。夏の暑い日にアウトドアで着用することもできるという。

トレーニングマシンのテクノジムが機材提供する ©RCS Sport
©RCS Sport
©RCS Sport

2022ジロ・デ・イタリアのコース発表…例年より1日増の24日間

2022年5月6日に開幕する第105回ジロ・デ・イタリアのコースが発表された。開幕から3日間はハンガリーで行われ、大会4日目が移動日。全21ステージと休息2日を加えると、例年よりも1増の24日間の日程となった。

2022ジロ・デ・イタリアのコース

平たん7、起伏がち区間6、山岳区間6、個人タイムトライアル2。総距離3410.3km、獲得標高は5万1000m。

2022ジロ・デ・イタリア日程

5月6日(金) 第1ステージ ブダペスト〜ビシェグラード(ハンガリー) 195km
5月7日(土) 第2ステージ ブダペスト 8.6km(個人タイムトライアル)9.2km
5月8日(日) 第3ステージ カポシュバール~バラトンフュレド(ハンガリー) 201km
5月9日(月) 移動日
5月10日(火) 第4ステージ アボラ〜エトナ 166km★★★
5月11日(水) 第5ステージ カタニア〜メッシーナ 172km
5月12日(木) 第6ステージ パルミ〜スカレア 192km
5月13日(金) 第7ステージ ディアマンテ〜ポテンザ 198km★
5月14日(土) 第8ステージ ナポリ〜ナポリ 149km★
5月15日(日) 第9ステージ イゼルニア〜ブロックハウス 187km★★★
5月16日(月) 休養日
5月17日(火) 第10ステージ ペスカーラ〜ジェシ 194km★
5月18日(水) 第11ステージ サンタルカンジェロディロマーニャ〜レッジョエミリア 201km
5月19日(木) 第12ステージ パルマ〜ジェノバ 186km★
5月20日(金) 第13ステージ サンレモ〜クネオ 157km
5月21日(土) 第14ステージ サンテナ〜トリノ 153km★
5月22日(日) 第15ステージ リバローロカナベーゼ〜コーニュ 177km★★
5月23日(月) 休養日
5月24日(火) 第16ステージ サロ〜アプリカ 200km★★
5月25日(水) 第17ステージ ポンテディレーニョ〜ラバローネ 165km★★
5月26日(木) 第18ステージ ボルゴバルスガナ〜トレビソ 146km
5月27日(金) 第19ステージ マラーノラグナーレ〜カステルモンテ 178km★
5月28日(土) 第20ステージ ベッルーノ〜パッソフェダイア 165km★★★
5月29日(日) 第21ステージ ベローナ 15km(個人タイムトライアル)
★は難易度

2021ジロ・デ・イタリアもベローナでフィナーレを迎えた ©Massimo Paolone / LaPresse

サガンがベルナルを制してジロ・デ・イタリアクリテリウム優勝

初開催となるジロ・デ・イタリアクリテリウムが2021年11月6日、エキスポ2020ドバイで開催され、5月のジロ・デ・イタリア本大会でポイント賞を獲得したペテル・サガン(スロバキア)が総合優勝のエガン・ベルナル(コロンビア)を制して優勝した。

ジロ・デ・イタリアクリテリウム優勝のサガン。左が2位ベルナル、右が3位マルク・ヒルシ ©Luca Bettini

「こんなユニークな場所で勝利できてうれしい。レースをコントロールし続けたチームメイトに感謝したい」とサガン。

「クリテリウムの前半戦は先頭あたりに位置していて、ポイント賞を獲得するためにスプリントを争おうとしたが、すぐにエリア・ビビアーニが今日の私よりも強いと気づいて戦術を変えることにした。とにかく高速レースだった。その後、ベルナル、ヒルシ、ブシャールがアタックしたので、それに反応したのは正解だった。そこからベルナルが再びアタックしたので、一緒に走り、ゴールラインでベルナルを打ち破ることができた」

ドバイエクスポのイタリア館前で ©Luca Bettini
エクスポ2020ドバイで行われたジロ・デ・イタリアクリテリウム ©Luca Bettini
マリアローザのエガン・ベルナルが先頭を走る ©Luca Bettini
サガンがベルナルを制してジロ・デ・イタリアクリテリウム優勝 ©Luca Bettini
エリア・ビビアーニがポイント賞を獲得 ©Luca Bettini
2022ジロ・デ・イタリア開幕地ハンガリー出身のアッティラ・バルテルが敢闘賞 ©Luca Bettini
最速ラップ賞のフィリッポ・ガンナ ©Luca Bettini

●エキスポ2020ドバイのホームページ