ニッツォーロが悲願のジロ・デ・イタリア初区間勝利

第104回ジロ・デ・イタリアは5月21日、ラベンナ〜ベローナ間の198kmで第13ステージが行われ、欧州チャンピオンのジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ケベカアソス)が初めてのステージ優勝を果たした。

欧州チャンピオンのジャコモ・ニッツォーロが第13ステージ優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse

32歳のニッツォーロはこれまでステージのトップ3に16回入っているが、1着になったのはこれが初めて。

2021ジロ・デ・イタリア第13ステージのペテル・サガン ©LaPresse
ホームタウンで勝てなかったエリア・ビビアーニ ©LaPresse

総合成績ではマリアローザを着るイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)が首位を守った。

2021ジロ・デ・イタリア第13ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

第13ステージを制したジャコモ・ニッツォーロ ©Massimo Paolone/LaPresse

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ベンドラーメがジロ・デ・イタリア初勝利…第12S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月20日、シエナ〜バーニョ・ディ・ロマーニャ間の212kmで第12ステージが行われ、AG2Rシトロエンのアンドレア・ベンドラーメ(イタリア)が優勝。総合成績ではマリアローザを着るイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)が首位を守った。

アンドレア・ベンドラーメ(イタリア)が第12ステージ優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

2021ジロ・デ・イタリア第12ステージ優勝 ©Fabio Ferrari/LaPresse

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シュミット初V、ベルナルが総合差を広げる…ジロ・デ・イタリア第11S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月19日、ペルージャ〜モンタルチーノ間の162kmで第11ステージが行われ、11人の第1集団から抜け出したケベカアソスのマウロ・シュミット(スイス)がUAEエミレーツのアレッサンドロ・コービ(イタリア)を制し、21歳でプロ初勝利を挙げた。

未舗装路でチームメートにけん引されて走るマリアローザのベルナル ©Fabio Ferrari/LaPresse

総合成績ではマリアローザを着るイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)がアタック。総合優勝を争うライバルたちとの差を広げることに成功した。

2021ジロ・デ・イタリア第11ステージ。マリアローザのベルナル ©LaPresse
ポイント賞のペテル・サガン ©LaPresse
新人賞2位、繰り下がりで純白ジャージを着用したレムコ・エベネプール ©LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア第11ステージ ©LaPresse
ストラーデビアンケ(白い道)と呼ばれる未舗装路を走る ©Fabio Ferrari/LaPresse
ベルナルがチッコーネ、ウラソフ、カルーゾらをうかがう ©Fabio Ferrari/LaPresse
マウロ・シュミットが2021ジロ・デ・イタリア第11ステージを制した ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

総合2位との差を広げたベルナル ©Marco Alpozzi/LaPresse

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ジロ・デ・イタリア出場選手とスタッフはすべて陰性

第104回ジロ・デ・イタリアは5月17日にフォリーニョで最初の休息日を迎え、出場選手とチームスタッフ合計600人の新型コロナウイルス検査を行った結果、陽性者はいなかった。翌18日に主催するRCSスポルトと国際統括団体のUCI(国際自転車競技連合)が共同で声明を出した。

©LaPresse

ジロ・デ・イタリアの健康プロトコルに従って、自転車競技の国際的統括機関であるUCIによって策定された「コロナウイルス・パンデミックにおける組織とロードレース参加にかかる規則」と、イタリア保健省による対策に従って、すべての出場選手とチームスタッフが検査を受けた。

合計600人が検査され、陽性を示した選手・スタッフはいなかった。

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サガン通算2勝目、ベルナル首位堅持…ジロ・デ・イタリア第10S

第104回ジロ・デ・イタリアは5月17日、ラクイラ〜フォリーニョ間の139kmで第10ステージが行われ、ボーラ・ハンスグローエのペテル・サガン(スロバキア)がゴール勝負を制して優勝。2020年に続く大会通算2勝目を挙げた。ポイント賞でもトップに立った。

サガンが2020年に続いてステージ優勝 ©LaPresse

「この前のジロ・デ・イタリアは1カ月前の気がする」サガン

サガンはグランツール通算18勝目。これまでグランツールに15大会出場して、2014年のツール・ド・フランスでステージ優勝できなかったものの、それ以外は1勝以上している。

「非常に幸せだし、チーム全体に感謝したい。彼らは最後の2つの峠で素晴らしい仕事をした。彼らはレースを支配下に置いた。マチェイ・ボドナルとダニエル・オスは、勝利のためにスプリントできるように、最後のコーナーでリードしてくれた」とサガン。

「ステージ勝利したことで、マリアチクラミーノを獲得したが、それを維持するのは簡単ではない。まだジロ・デ・イタリアは半分しかやっていないし、最も難しい半分が待っている。いずれにせよ、再びジロ・デ・イタリアで走れてうれしい。最後のジロは1カ月前の気がする。イタリアでのレースが好きだな」

マリアローザを着用してスタート地点に登場したベルナル ©LaPresse

ベルナルと総合2位エベネプールとの差が1秒縮まる

総合成績では、前日に首位に立ったイネオス・グレナディアスのエガン・ベルナル(コロンビア)が首位を守った。

この日の中間スプリントポイントでは、15秒遅れの総合2位につけるドゥークニンク・クイックステップのレムコ・エベネプール(ベルギー)とボーナスタイムの獲得を巡って激突。エベネプールが2秒、ベルナルが1秒を獲得し、この日終わってその差は14秒となった。

マリアローザのベルナルを援護するイネオス・グレナディアス勢 ©Fabio Ferrari/LaPresse

「マリアローザを着用することは特別な気持ちだった。最終日のミラノでこのジャージがほしいが、まだ長い道のりだし、レース中は秒単位で集中し続ける必要がある」とベルナル。

「中間スプリントの前に、スポーツディレクターがジャンニ・モスコンとジョナタン・ナルバエスに行くように頼むのを聞いた。ピッポ(フィリッポ・ガンナ)の車輪にピッタリとつけていたのでフロントにいるのは簡単だった。ボーナスタイムを1秒取ったが、ジロ・デ・イタリアは1秒で勝つか負けるかが決まるものじゃない。上りでもっとタイムが開くからだ。レムコとマッチレースになるとは思わない。総合成績で1分以内にいるすべてのライダーが総合優勝を目指しているからね」

ステージ優勝とともにポイント賞でもトップに躍り出たサガン ©Massimo Paolone/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

マリアローザを守ったベルナル ©LaPresse

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ベルナルがジロ・デ・イタリア第9Sを制して首位に

第104回ジロ・デ・イタリアは5月16日、カステル・ディ・サングロ〜カンポフェリーチェ間の158kmで第9ステージが行われ、エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)が優勝。総合成績でも首位に立った。

ベルナルが未舗装区間でアタック ©Fabio Ferrari/LaPresse

ベルナルのグランツール区間勝利は初めて

ベルナルは2019ツール・ド・フランスで総合優勝している実力者だが、グランツールでステージ優勝を遂げたのはこれが初めて。ジロ・デ・イタリアではコロンビア勢として30回目のステージ勝利となった。コロンビア勢のマリアローザは、リゴベルト・ウラン、ナイロ・キンタナ、フェルナンド・ガビリア、エステバン・チャベスに続いて5人目。

2021ジロ・デ・イタリア第9ステージ ©LaPresse

「精神的にも肉体的にも、困難な2年間だった。改めて勝つことはボクにとってもチームにとっても重要なことだった。じつはまだ先に選手がいると思った。それだけ完全に集中していた。自分の世界にいた」とベルナル。

「勝ったと言われたとき非常に感情的になった。砂利道の最後の1.5kmは、他選手を見ることなく、ひたすら苦しい4分だった。まだ背中の痛みに疑問を持っている。ステージの前後にフィジオ治療を受けている。今はただこの勝利とマリアローザを楽しみたい」

2021ジロ・デ・イタリア第9ステージ ©LaPresse
2021ジロ・デ・イタリア第9ステージ ©LaPresse
ジロ・デ・イタリア第9ステージでアタックしたベルナル ©Fabio Ferrari/LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
マリアアッズーラ(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)
□マリアビアンカ(新人賞) エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

ベルナルがマリアローザ ©LaPresse

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