5月11日から6月2日まで行われる第102回ジロ・デ・イタリア。主催する RCS/ラ・ガゼッタデッロスポルトが出場選手の暫定リストを発表した。出場22チームで、1チームは8人編成。日本選手は NIPPOヴィーニファンティーニの西村大輝が出場予定。イネオスにリストアップされたエガン・ベルナルは骨折により欠場。


主催者のピックアップした区間優勝候補







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5月11日から6月2日まで行われる第102回ジロ・デ・イタリア。主催する RCS/ラ・ガゼッタデッロスポルトが出場選手の暫定リストを発表した。出場22チームで、1チームは8人編成。日本選手は NIPPOヴィーニファンティーニの西村大輝が出場予定。イネオスにリストアップされたエガン・ベルナルは骨折により欠場。
5月1日からチーム名称がイネオスとなり、その名を世界中にアピールする機会となる最初のメジャーレース、ジロ・デ・イタリアにエースとして参加するはずだったエガン・ベルナル(コロンビア)が直前の練習中に鎖骨骨折。レースを断念せざるを得なくなった。
Unfortunately we can confirm that @Eganbernal has suffered a broken collarbone in a training accident ahead of the Giro d'Italia. More details to follow pic.twitter.com/tvsTu5K0cs
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) May 4, 2019
第102回ジロ・デ・イタリアは11日、ボローニャで開幕するが、ベルナルが負傷したのは4日。チームメートで前年の覇者であるクリストファー・フルーム(英国)は7月のツール・ド・フランスに照準を合わせるために欠場する予定で、22歳のベルナルがエースとしてジロ・デ・イタリアに初参戦するはずだった。
2010年のチーム発足以来、ツール・ド・フランスで6度の総合優勝を手中にしてきた英国のスカイは、スポンサーとなるテレビ局が撤退したことにより、月1日から英国の大手化学企業イネオスの名称に変更。前年の覇者フルームが大会を欠場することで、再出発となった強豪チームはエースナンバーをベルナルに託す計画だった。
ベルナルは今季パリ〜ニースで総合優勝。ジロ・デ・イタリア初制覇の可能性も高かった。ケガの回復を見て7月のツール・ド・フランスに復帰することが想定される。
2019年5月11日から6月2日まで開催される第102回ジロ・デ・イタリアは、例年のように各ステージの距離が再計測され、最終のものに修正された。総距離は当初の発表より60kmほど長くなり、3578.8kmに。1ステージ平均170.4km。
5月11日(土) 第1ステージ ボローニャ〜ボローニャ(サンルーカ聖堂)8km(個人タイムトライアル)★★★
5月12日(日) 第2ステージ ボローニャ〜フチェッキオ 205km★★★
5月13日(月) 第3ステージ ビンチ〜オルベテッロ 220km★★
5月14日(火) 第4ステージ オルベテッロ〜フラスカーティ 235km★★
5月15日(水) 第5ステージ フラスカーティ〜テッラチーナ 140km★
5月16日(木) 第6ステージ カッシーノ〜サンジョバンニロトンド 238km★★★
5月17日(金) 第7ステージ バスト〜ラクイラ 185km★★
5月18日(土) 第8ステージ トルトレートリド〜ペザーロ 239km★★★
5月19日(日) 第9ステー リッチョーネ〜サンマリノ 34.8km(個人タイムトライアル)★★★★
5月20日(月) 休養日
5月21日(火) 第10ステージ ラベンナ〜モデナ 145km★
5月22日(水) 第11ステージ カルピ〜ノビリーグレ 221km★
5月23日(木) 第12ステージ クネオ〜ピネローロ 156km★★★
5月24日(金) 第13ステージ ピネローロ〜チェレゾーレレアーレ 196km★★★★
5月25日(土) 第14ステージ サンバンサン〜クールマイユール 131km★★★★★
5月26日(日) 第15ステージ イブレア〜コモ 232km★★★★
5月27日(月) 休養日
5月28日(火) 第16ステージ ローベレ〜ポンテディレーニョ 226km★★★★★
5月29日(水) 第17ステージ コンメッザデューラ〜アンテルセルバ 181km★★★
5月30日(木) 第18ステージ バルダオーラ〜サンタマリアディサーラ 222km★
5月31日(金) 第19ステージ トレビーゾ〜サンマルティーノディカストロッツァ 151km★★★
6月1日(土) 第20ステージ フェルトレ〜クローチェダウーネ・モンテアベーナ 194km★★★★★
6月2日(日) 第21ステージ ベローナ 17km(個人タイムトライアル)★★★ ★は難易度
5月11日から6月2日まで行われる第102回ジロ・デ・イタリア。総合優勝をねらう有力選手を、主催する RCS/ラ・ガゼッタデッロスポルトがピックアップ。バーレーン・メリダのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)、サンウェブのトム・デュムラン(オランダ)、ユンボ・ヴィスマのプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)、アスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)、そしてイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)の6選手だ。
2013、2016ジロ・デ・イタリア総合優勝。2017年に総合3位となって以来、2年ぶりに参戦。2010ブエルタ・ア・エスパーニャ、2014ツール・ド・フランスと合わせて今大会唯一の三大大会覇者。34歳にして総合優勝の有力候補。ツアー・オブ・アルプスで総合3位になり、カナリア諸島でのトレーニングをこなして万全の態勢で乗り込んでくる。
「ジロ・デ・イタリアに向けた調整はいつもの通り。標高の高いところでトレーニングを積み、ツアー・オブ・アルプスで実戦に突入。そしてリエージュ〜バストーニュ〜リエージュに出場。コンディションはいい感じで高まっている。短いタイムトライアルで始まる今年の大会は、総合優勝を争う有力選手にとってそれがキーとなってくる。
序盤戦は標高の高い山岳がないとはいえ、コースがとても難しいので過小評価するべきではない。だれもが第1週目から強さを見せつけたいという野望を持っているから、有力チームのキャプテンは驚くような動きをするかも知れない」(ニーバリ)
2017年の第100回ジロ・デ・イタリアで総合優勝した28歳。2016年大会が故郷とも言えるアペルドールン(オランダ)で開幕したのがきっかけで、ジロ・デ・イタリアとマリアローザの魅力に心を奪われたという。2018年はクリストファー・フルームと激闘して総合2位。今回は4年連続出場となる。
ニーバリとともに大会の優勝経験者として臨むが、これまでのマリアローザ着用日数は17日間で、ニーバリの記録にわずか3日少ないだけ。UAEツアーで6位、ティレーノ〜アドリアティコで4位。高地トレーニングキャンプをこなし、トップフォームで乗り込んでくる。
「常にジロ・デ・イタリアを念頭に置いてシーズンを戦っている。今回も偉大なレースであり、スゴいコースだ。激しい戦いになることが予想されるけど、そのための準備はできている。開幕地ボローニャにいい感じで乗り込むことができそうだ」(デュムラン)
スロベニア出身の29歳。その名前が初めて知れ渡ったのは3年前のジロ・デ・イタリア大会初日。オランダのアペルドールンで行われた個人タイムトライアルでトップタイムのトム・デュムランに100分の1秒のタイム差で2位になったときだ。ドイツ登録のサンウェブも事実上のオランダチームで、ログリッチェが所属するユンボ・ヴィスマとはライバル心がある。今回も両者が得意とするタイムトライアルの成績で3週間にわたるグランツールの戦い方が変わりそうだ。
今回の初日はボローニャのサンルーカ聖堂にゴールするヒルクライムタイムトライアル。ツール・ド・ロマンディーの前に参加した2レース、UAEツアーとティレーノ〜アドリアティコでログリッチェはだれにも負けていない。ジロ・デ・イタリア総合優勝は2019シーズン最大の目標と表明している。
「このジロ・デ・イタリアには素晴らしい選手が出そろった。マリアローザを獲得することがチーム最大の目標だ。タフなレースになるだろう。ボクに向いたコースだと報じられるけど、調子がよければだれにでもチャンスがあるコースだと思う。絶好調ならどんな山岳も行けるからね。個人タイムトライアルが3回あるのは、勝てるチャンスがある要因だ。山岳の要素も極めて多いのもボクは好きだ」(ログリッチェ)
2018年に13日間マリアローザを守り続けた26歳は、それをきっかけに選手として新たな可能性を見出した。トム・デュムランやクリストファー・フルームには個人タイムトライアルでかなわないが、最大限の犠牲をもって1秒でも攻撃の手を緩めなかったことで、歴史に残るバトルに加わった。
しかしアルプスで陥落し、最終的に総合21位に。グランツール制覇に失敗したことを経験値とし、半月後にはブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝。今回のジロ・デ・イタリアで1年前のリベンジを期す。
「特別なことはせず、他のレースと同様にジロ・デ・イタリアに乗り込む。どんなレースでも勝つために挑戦するのが大好きだし、プロとして普通のビジネスだ。昨年のジロ・デ・イタリアとやり方はほぼ同じ。事前に走ったレース数もほぼ変わらない。アグレッシブに走りたいが、最終週はとても厳しいものになることが想定できるので、それを見越してシェイプしていきたい」(イェーツ)
2018年はジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャで総合3位の表彰台に乗った25歳のコロンビア選手。シーズン序盤のステージレース2大会で総合優勝したのはログリッチェと同じ。ツアーコロンビアとボルタカタローニャだ。4月にはコロンビアに帰って高地トレーニングを積んだだけでなく、第一子の誕生を迎えた。2019シーズンは絶好調のアスタナチームにあって、押しも押されぬエースにまで成長した。山岳での走りが注目されている。
「ジロ・デ・イタリアの開幕を心待ちにしていた。昨年の成績は高いモチベーションとなったので、今年も同じくらいかそれ以上に活躍したい。少なくともチームは記憶に残るような成績を修めることが目標だ」(ロペス)
前年の覇者フルームが欠場し、22歳のルーキーがエースとしてジロ・デ・イタリア初参戦。2018シーズンはアシスト役としてフルームのジロ・デ・イタリア、ゲラント・トーマスのツール・ド・フランス総合優勝に大きく貢献していて、エースとして走るジロ・デ・イタリアでは最も注目されている。
イタリアとの縁は深い。ジュニア選手時代にイタリアのアンドローニジョカットーリ・シデルメックに所属してMTBレースを走っているからだ。2019シーズンはパリ〜ニースで総合優勝し、チーム名称を変更したディフェンディングチャンピオンチームのエースとしてボローニャ入りする。
【5月5日に追加されたニュース】エガン・ベルナルが鎖国骨折でジロ・デ・イタリア欠場へ
他の有力候補はボブ・ユンゲルス(ドゥークニンク・クイックステップ)、ミケル・ランダ(モビスター)、ラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)ら。
第102回ジロ・デ・イタリアが2019年5月11日から6月2日まで開催される。総距離3578.8km、1ステージ平均170.4km。「地上で最も美しい場所で繰り広げられる一番タフなレース」の言葉どおり、非常に過酷なコースとなる。
23日間のコースはイタリア半島の中にあるサンマリノ共和国に足を伸ばすだけで、ほぼイタリア国内を走る。個人タイムトライアルが3ステージあることが特徴で、スプリンター好みの起伏の少ないステージが6つ、中程度の山岳ステージが7、難易度の高い山岳ステージが5。頂上フィニッシュはボローニャとサンマリノで行われる個人タイムトライアルを含めて7つもある。
レオナルド・ダビンチの没後500年を弔う意で第3ステージはその出生地であるオルベテッロをスタートする。第7ステージのゴールは10年前の2009年に大震災に襲われたラクイラを訪れる。また1919年生まれのファウスト・コッピ生誕100年を記念して、故郷ピエモンテ州のノビリーグレにゴールする第11ステージ、クネオ~ピネローロ間を走る第12ステージが設定された。
大会中盤は第13、14ステージが厳しい山岳コース。さらに終盤は第16ステージが獲得標高としてこの大会最大の5700mを上る。大会最高峰の「チマコッピ」となる標高2618mのガビア峠も待ち構える。さらに第19、20ステージと超難関。そして最終日はベローナで個人タイムトライアルが行われ、最後まで総合優勝の行方がもつれる可能性を残す。
2019ジロ・デ・イタリア日程
5月11日(土) 第1ステージ ボローニャ〜ボローニャ(サンルーカ聖堂)8.2km(個人タイムトライアル)★★★
5月12日(日) 第2ステージ ボローニャ〜フチェッキオ 200km★★★
5月13日(月) 第3ステージ ビンチ〜オルベテッロ 219km★★
5月14日(火) 第4ステージ オルベテッロ〜フラスカーティ 228km★★
5月15日(水) 第5ステージ フラスカーティ〜テッラチーナ 140 km★
5月16日(木) 第6ステージ カッシーノ〜サンジョバンニロトンド 233km★★★
5月17日(金) 第7ステージ バスト〜ラクイラ 180 km★★
5月18日(土) 第8ステージ トルトレートリド〜ペザーロ 235km★★★
5月19日(日) 第9ステージ リッチョーネ〜サンマリノ 34.7km(個人タイムトライアル)★★★★
5月20日(月) 休息日
5月21日(火) 第10ステージ ラベンナ〜モデナ 147km★
5月22日(水) 第11ステージ カルピ〜ノビリーグレ 206km★
5月23日(木) 第12ステージ クネオ〜ピネローロ 146km★★★
5月24日(金) 第13ステージ ピネローロ〜チェレゾーレレアーレ 188km★★★★
5月25日(土) 第14ステージ サンバンサン〜クールマイユール 131km★★★★★
5月26日(日) 第15ステージ イブレア〜コモ 237km★★★★
5月27日(月) 休息日
5月28日(火) 第16ステージ ローベレ〜ポンテディレーニョ 226km★★★★★
5月29日(水) 第17ステージ コンメッザデューラ〜アンテルセルバ 180km★★★
5月30日(木) 第18ステージ バルダオーラ〜サンタマリアディサーラ 220km★
5月31日(金) 第19ステージ トレビーゾ〜サンマルティーノディカストロッツァ 151km★★★
6月1日(土) 第20ステージ フェルトレ〜クローチェダウーネ・モンテアベーナ 193km★★★★★
6月2日(日) 第21ステージ ベローナ 15.6km(個人タイムトライアル)★★★
★は難易度
2019ジロ・デ・イタリア出場22チーム
アージェードゥーゼル・ラモンディアル(フランス)
アスタナ(カザフスタン)
バーレーン・メリダ(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
CCC(ポーランド)
ドゥクーニンク・クイックステップ(ベルギー)
EFエデュケーションファースト(ドイツ)
グルパマFDJ(フランス)
ロット・スーダル(ベルギー)
ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
モビスター(スペイン)
ディメンションデータ(南アフリカ)
ユンボ・ビスマ(オランダ)
カチューシャ・アルペシン(スイス)
イネオス(英国)
サンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(ドイツ)
UAEエミレーツ(UAE)
アンドローニジョカトリ・シデルメク(イタリア)
バルディアーニCSF(イタリア)
イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル)
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ(イタリア)
5月11日から6月2日まで開催される第102回ジロ・デ・イタリアのスポンサーが最終発表された。主催者の RCSスポルトとラガゼッタデッロスポルトが4月29日にイタリアのミラノで明らかにした。
●トップスポンサー
エネル(電力会社)=マリアローザ
ディオラヌム銀行=マリアアッズーラ
セガフレードザネッティ(コーヒー店)=マリアチクラミーノ
ユーロスピン(スーパーマーケット)=マリアビアンカ
ネームドスポーツ(栄養補助食品)=ステージ優勝
ACI(イタリア自動車協会)=ラストkm
●公式タイマー
タグホイヤー
●オフィシャルスポンサー
コンチネンタル(タイヤ)=敢闘賞
トヨタ=オフィシャルカー
インティミッシミ・ウオモ(男性用アンダーウエア)
ピナレロ=独走選手賞
カステリ=リーダージャージ
アウトストラーデペルリタリア=中間スプリント賞
ロヴァナーティ
セッレイタリア
ウニベット
●オフィシャルパートナー
シマノ、フェルカム、ハスクヴァルナ、ヤマハ、アクア、ヴァルモーラ、ヨーロッパカー、グランデパルテンツァジロ・デ・イタリア2020(ハンガリー)、ヴァルジール、 TIM、エニット
●オフィシャルサプライヤー
アストリア、シティップ、モラートパーネ、パスティフィシオデアンジェリス、ビオプレスト、ファクシフィローラ、カステリ、BCD、ナヴィガーレ、ケロッグ
●協賛会社
アストリア、カステリ、エリート、ガジェットグループ、レ・フォルミーチェディファビオヴェットーリ、パニーニ、ピナレロ、サッカニー、セッレイタリア、セガフレードザネッティ、シディ、ボッカダーモ、ウーゴチレント、ファチェンティアルトミラノ、スポルティエール、コンペティティブグループ、ヂナミックブランズUK、ネオスヴァドリベーロ
●旅行代理店
カスタムゲートウェイ、グランドツアープロジェクト、ミューズメント、スポーツツアーズインターナショナル、イタリーバイクツアーズ
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