シマノがツール・ド・フランスとの契約を2028年まで延長

大阪府堺市に本社を置く自転車パーツメーカーのシマノと、ツール・ド・フランスを主催するアもリ・スポルト・オルガニザシオン(A.S.O.)は、自転車競技への取り組みを強調する動きとして、パートナーシップ契約を4年間延長し、2028年末まで継続することを発表した。

ニュートラルサポートをこなすシマノ。スタッフ7人で役割分担する

2021年3月に創業100周年を迎えたシマノは同年からツール・ド・フランスのニュートラルメカニックを担当すそ。これまでフランスのマビック社が務めていたが、2021年からニュートラルカーは黄色から水色に変わった。

両社のコラボレーションはツール・ド・フランスだけでなく、ツール・ド・フランスファム、ブエルタ・ア・エスパーニャ、パリ〜ルーベなどのワンデーレースなどを含める。さらにエタップ・デュ・ツール ド フランスなどの一般参加イベントも加わり、2028年まで世界最大のレースをサポートする。

2021パリ〜ニースのニュートラルアシスタンスはシマノ ©A.S.O. Fabien Boukla

ツール・ド・フランスディレクターのクリスティアン・プリュドムは、「プロとアマチュア両方のサイクリング界のキープレーヤーであるシマノとのパートナーシップを継続できることをうれしく思う」とコメント。

「彼らの技術的専門知識と革新への取り組みは、私たちが主催するレースの成功に不可欠な資産。彼らのプロフェッショナリズムは、すべてのライダーに最適で公平な条件を保証する。この更新は、私たちがお互いに抱いている相互信頼を反映している」と述べた。

何度となく取材で通ったシマノ本社。取り壊して新社屋を建設する計画があるという
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【ツール・ド・フランスファム第4S】パリ五輪MTBでメダルを逃したピーテルス優勝

ツール・ド・フランスファムは8月14日、オランダのファルケンブルクからベルギーのリエージュまでの122.7kmで第4ステージが行われ、フェニックス・ドゥクーニンクのパック・ピーテルス(オランダ)が首位デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)をゴール勝負で制して優勝。

2024ツール・ド・フランスファム第4ステージを制し、山岳賞でも1位になったパック・ピーテルス ©A.S.O. Charly Lopez

ピーテルスはMTBやシクロクロスの強豪選手で、2024パリ五輪ではMTBクロスカントリーオリンピックで4位。わずかにメダルに届かなかった。

2024ツール・ド・フランスファム第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

「デミ(フォレリング)を相手にスプリントで勝てたのは本当に夢が叶ったようなもの。彼女が総合優勝を狙っているのは知っていたし、私はステージ勝利のためにここにいるだけだから、元気なうちにポーカーフェイスを保ってスプリントで勝つようにした」とピーテルス。

カタジナ・ニエウィアドマ(左)とパウリナ・ロイジャッカーズ ©A.S.O. Thomas Maheux

「勝てて本当にうれしい。このために生きているんだ。パリ五輪に向けてたくさん練習してきたから、このレースでもかなり走れる脚力がある」

2024ツール・ド・フランスファム第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2024ツール・ド・フランスファム第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2024ツール・ド・フランスファム第4ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

【ツール・ド・フランスファム第3S】連覇を目指すフォレリングがTTを制して首位に

ツール・ド・フランスファムは8月13日、オランダのロッテルダムなどで集団スタートの第2ステージ(距離69.7km)、個人タイムトライアルの第3ステージ(6.3km)が行われ、大会連覇を目指すデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が個人タイムトライアルでトップタイムを記録。

トップタイムを叩き出したデミ・フォレリング ©A.S.O. Thomas Maheux

フォレリングはこの日の前半戦として行われた第2ステージ終了後の総合成績、20秒遅れの総合24位から一気に首位に立ち、DSMフィルメニッヒポストNLのシャルロット・クール(オランダ)からマイヨジョーヌを奪った。

2024ツール・ド・フランスファム第3ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

「個人タイムトライアルでは期待していなかったので、第2ステージをフィニッシュしてから二度寝した」というフォレリング。

「じつは翌日のリエージュのことばかり考えていた。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュが得意なのでわたしの出番だと思っていた。まさか優勝できるとは思っていなかったけど、家族が喜んでくれてうれしかった」

マイヨジョーヌのシャルロット・クールがタイムトライアルを走る ©A.S.O. Thomas Maheux
デミ・フォレリングが暫定1位のホットシートに座る ©A.S.O. Charly Lopez
デミ・フォレリングが第3ステージでマイヨジョーヌを獲得 ©A.S.O. Charly Lopez

【ツール・ド・フランスファム第2S】マイヨジョーヌのクールがスプリント制覇

女子版のツール・ド・フランス、ツール・ド・フランスファムは8月13日、オランダのドルドレヒトからロッテルダムまでの第2ステージが行われ、第1ステージで首位に立ったDSMフィルメニッヒポストNLのシャルロット・クール(オランダ)が連勝。マイヨジョーヌを守った。

マイヨジョーヌのシャルロット・クールが第2ステージ優勝 ©Rafa Gomez/SCA/Cor Vos 2024

この日は集団スタートの第2ステージ(距離69.7km)、個人タイムトライアルの第3ステージ(6.3km)が行われるというプログラム。まずはクールがゴール勝負を制して首位を堅持した。

第2ステージのスタートで声援に応えるマイヨジョーヌのシャルロット・クール ©A.S.O. Thomas Maheux
2024ツール・ド・フランスファム第2ステージ ©A.S.O. Thomas Maheux
オランダを走るツール・ド・フランスファム第2ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

2025ツール・ド・フランスはリール開幕…第3ステージまでのコース明らかに

2025年の第112回ツール・ド・フランスは、フランス北部のリールメトロポールとそれを取り囲むオードフランス地域圏で開幕する。すでに第1ステージから第3ステージまでのコースが発表されていて、第4ステージのスタートがアミアンメトロポールになることまでが明らかになっている。

2025ツール・ド・フランス最初の3日間

リールは首都パリの北250kmに位置する交通の要衝で、TGV、ユーロスターなどの鉄道、高速道路、空路を利用してパリ、ブリュッセル、ロンドン、アムステルダムといった首都にアクセスできる。

2023年11月30日に2025ツール・ド・フランス最初の3日間がリールとその周辺で開催されることが発表された

日本では馴染みがないが、フランス独自の地方行政に関わる法律(2014年施行)によって「メトロポール」という独自の共同体を形成。拠点となる大都市を中心に周囲の市町村が密接に結びついて発展していくことを目的としている。リールメトロポールやアミアンメトロポールもその一つ。

第1ステージ(7月5日)リールメトロポール〜リールメトロポール

2025ツール・ド・フランス第1ステージ
2025ツール・ド・フランス第1ステージ

第2ステージ(7月6日)ロワンプランク〜ブローニュシュルメール

2025ツール・ド・フランス第2ステージ
2025ツール・ド・フランス第2ステージ

第3ステージ(7月7日)バランシエンヌ〜ダンケルク

2025ツール・ド・フランス第3ステージ
2025ツール・ド・フランス第3ステージ

【ツール・ド・フランス第21S】ポガチャルが6勝目を挙げて3年ぶり3度目の総合優勝

ポガチャルがトップタイムで、今大会6勝目。そして3年ぶり3度目の総合優勝 ©A.S.O. Billy Ceusters

【東京中日スポーツ】
ポガチャルが3年ぶり3度目総合V 早くも視線は世界選手権制覇へ~山口和幸の「マイヨジョーヌを追いかけて」~

モナコをスタートした個人タイムトライアル ©A.S.O. Billy Ceusters
モナコのエルキュール港がスタート地点 ©A.S.O. Charly Lopez

【ダイヤモンド・オンライン】
ツール・ド・フランス2024の副読本
モナコはホテル料金が高い!→駐日モナコ大使の“ナナメ上をいく助言”がお金持ちすぎた

総合優勝のポガチャル、左が2位ビンゲゴー、右が3位エベネプール ©A.S.O. Billy Ceusters
カベンディッシュが最下位選手に着させる幻のジャージ、マイヨノワールを授与される ©A.S.O. Billy Ceusters
山岳王と総合敢闘賞獲得のカラパス ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)
□マイヨブラン(新人賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

総距離5016kmでフィニッシュ
最終週にシラミ罹患の憂き目に
免税で購入したシトロエンを無事にニースコート・ダジュール空港に返納
シラミ罹患の痕跡
現地で入手したグッズは東京中日スポーツでプレゼント