アスタナがジロ・デ・イタリアバーチャル第1S優勝…19日はレジェンド参戦

全7ステージで争うジロ・デ・イタリアバーチャルは4月18日、出場選手それぞれの自宅をオンラインで統合して距離32.1kmの第1ステージを行い、アスタナプロチームが優勝した。アスタナのアレクセイ・ルツェンコが個人最速タイムとなる44分41秒を出し、チームメートのダビデ・マルティネッリの記録と合わせて1時間35分04秒でバーチャルフィニッシュ。マリアローザを獲得した。

カザフスタンナショナルジャージを着るアレクセイ・ルツェンコ。イベント協賛メーカーのタックスを使用する

アスタナチームは、エリア・ビビアーニとU23選手のサムエーレ・ゾッカラートで構成されたイタリアナショナルチームに6分46秒差、フレッド・ライトとグレガ・ボーレのバーレーン・マクラーレンに9分40秒差をつけて首位に立った。プロカテゴリーはステージごとに選手が替わるため、個人総合成績ではなくチーム総合成績でマリアローザを争う。

ピンクレースはトレック・セガフレードが首位に

Garminエッジを見ながらダンシングするトレック・セガフレードのリジー・デイニャン

女子のピンクレースでは、1時間01分02秒の最速タイムを出したエリサ・ロンゴボルギーニとリジー・デイニャンのトレック・セガフレードが合計タイム2時間10分04秒でトップに。マリアジュリア・コンファルニエーリのアリアナ・フィダンツァからなるイタリアナショナルチームは4分18秒遅れ、モビスターは11分03秒遅れで3位。

欧州チャンピオンジャージでペダルをこぐエリア・ビビアーニ

イタリア代表として参加した欧州ロードチャンピオンのエリア・ビビアーニは、「このイベントは本当に素晴らしいと思う。苦難の時代にサイクリングというスポーツがイタリア赤十字社のために資金を集めながら、ファンになにかを返す新しい方法を見つけたからだ」と語っている。「アスリートとして私は参加して幸せだ。本当に実際のレースのように感じる上り坂で、正確なシミュレーションでペダルを踏んでいる選手にとっては本当の意味でチャレンジだ。いい経験なのでみんなにオススメしたい」


困難な時代にスポーツは真っ向から勝負を挑む

イタリア自転車競技連盟のレナート・ディロッコ会長は、「サイクリングがますます多くの人々にとってインスピレーションと活力の源になるのを見て大きな満足感を覚えた」と語った。

「私たちが直面しているこの困難な時代に、スポーツは多くの課題に立ち向かい続け、真っ向から勝負を挑んでいる。ジロ・デ・イタリアバーチャルもこの一例だ。ラ・ガゼッタデッロスポルトとRCSスポルトがバーチャルミラノ〜サンレモの成功を収めた後に立ち上がり、サイクリングコミュニティの新たな精神を具現化した。私たちはそれを誇りに思うべきだ」

今回のバーチャルレースにイタリア代表は男子、女子、23歳未満を派遣した。イタリアにとどまらず、世界中で行われているすべてのスポーツの中に存在するコミュニティを示したものだ。

「選手、スタッフ、ファン、私たちは今まで以上に一つのチームだ。チームとして私たちは成功する。ジロ・デ・イタリアが再びイタリア半島を縦横無尽に駆けめぐり、最高のシーンを示す日を楽しみにしている」

トレック・セガフレードのエリサ・ロンゴボルギーニ。スマートトレーナーはチーム契約「サリス」の前ブランド名「サイクルオプス」

バーチャルだけどテイストはコルサローザと同じだ

ジロ・デ・イタリアのマウロ・ベーニ統括ディレクターは「私たちの最愛のレースがイタリアの道路上に戻る日を待っている間、ジロ・デ・イタリアバーチャルが選手とファンの両方にとって魅力的な経験になると思った」とコメントしている。

「異なる特性を持つ選手を満足させるために7つのステージを選択した。このイベントには、トルトレートでの第10ステージのフィニッシュ、ノベコリのアップダウンの多いルート、マドンナ・ディ・カンピリオとラスト30kmで1000m以上の獲得標高となるセストリエーレ、ミラノでの15.7km個人タイムトライアルなど多様な課題がある。コルサローザ(ジロ・デ・イタリアの愛称)の本当のテイストが味わえる」

●Garminバーチャルライドのホームページ

🇮🇹ジロ・デ・イタリアバーチャル / 延期された2020ジロ・デ・イタリア特集サイト

ジロ・デ・イタリアバーチャル、4月18日開幕…ファンも参加可

ジロ・デ・イタリアバーチャルbyエネルが4月18日に開幕する。リアルなジロ・デ・イタリアに出場するレベルの「プロ」、自転車界の元スター選手「レジェンド」、女子の「ピンクレース」が連日開催され、世界中のサイクリストもオンラインで参加できる。全7ステージで5月10日まで行われる。

2017ジロ・デ・イタリア © LaPresse – Fabio Ferrari

開幕前日にイタリアのプロ2チーム、アンドローニジョカトリ・シデルメクとビーニザブKTMが参戦することになり、発表されていた6チームに加わった。プロカテゴリーは合計8チームが第1ステージ、リアル大会の第10ステージ最後の32.1kmに挑む。プロとピンクレースは各チーム2選手がステージごとに出走する。

第1ステージでは、2019欧州ロードレースチャンピオンのエリア・ビビアーニがイタリアナショナルチームとして出場し、アスタナのアレクセイ・ルツェンコとダビデ・マルティネッリ、バーレーン・マクラーレンのグレガ・ボーレ、ユンボ・ビズマのパウル・マルテンスらと戦う。

19日のレジェンドにはイバン・バッソ、ステファノ・ガルゼッリ、アレッサンドロ・バラン、クラウディオ・キャプーチ、アンドレア・タフィ、ステファノ・アロッキオ、アレッサンドロ・ベルトリーニらが同じコースに挑む。

ジロ・デ・イタリアバーチャル第1ステージはリアルジロ・デ・イタリア第10ステージのラスト32.1kmを走る

第1ステージ出場選手
●ジロ・デ・イタリアバーチャル

アスタナ=ダビデ・マルティネッリ、アレクセイ・ルツェンコ
モビスター=ヨハン・ヤコブス、ホルヘ・アルカス
バーレーン・マクラーレン=フレッド・ライト、グレガ・ボーレ
ユンボ・ビズマ=パウル・マルテンス、タコ・ファンデルホールン
アンドローニジョカトリ・シデルメク=マルコ・フラッポルティ、ニコラ・バジョーリ
バルディアーニCSFファイザネ=ミルコ・マエストリ、ニコラス・ダッラバッレ
ビーニザブKTM=シモーネ・ベビラクア、フランチェスコ・ボンジョルノ
イタリアナショナルチーム=エリア・ビビアーニ、サムエーレ・ゾッカラート

アスタナの第1ステージ出場選手はダビデ・マルティネッリとアレクセイ・ルツェンコ

第1ステージ出場選手
●ピンクレース
アスタナ=リリアナ・モレノ、カティア・ラグーサ
モビスター=バーバラ・ジュアリージ
トレック・セガフレード=エリサ・ロンゴボルギーニ、リジー・デイニャン
イタリアナショナルチーム=マリアジュリア・コンファルニエーリ、アリアナ・フィダンツァ

2015世界チャンピオンのリジー・デイニャンがトレック・セガフレードの選手としてマリアローザに挑む ©kramon
ジロ・デ・イタリアバーチャルの日程。アマチュアは自宅から毎日参加できる

ファンが自宅参加するにはどうしたらいいの?

ジロ・デ・イタリアバーチャルに参加するにはGarmin Edgeサイクルコンピュータが必要(使用できるGarmin Edgeはこちら)。www.garminvirtualride.com/itでガーミンコネクトアカウントを取得。登録は無料。登録後、ジロ・デ・イタリアバーチャルの7つのステージのGPXファイルをアップロードする。

自転車を搭載するスマートトレーナーは推奨されるTacx社製品でなくても、同様の機能を備えたインタラクティブなスマートトレーナーなら使用可能。

イベントにサインアップすると選手としてジロ・デ・イタリアバーチャルの7つのステージすべてで競うことができる。登録は個人総合成績を争う「アマチュア」と、「レジェンド」「プロ」「女性」の4つのカテゴリーに分かれている。登録ポータルは4つの言語でアクセスでき、イベントの公式ルールブックは英語とイタリア語の両方で確認できる。

●Garminバーチャルライドのホームページ

🇮🇹ジロ・デ・イタリアバーチャル / 延期された2020ジロ・デ・イタリア特集サイト

一般参加に関する詳細は下記ニュースを参照のこと。

カステリがマリアローザ販売。1枚5ユーロを赤十字社に

ジロ・デ・イタリアのリーダージャージを協賛するサイクリングウエアメーカーのカステリがバーチャルレースにも協力。マリアローザなどのリーダージャージレプリカを一般発売し、1枚につき5ユーロ(600円)をイタリア赤十字社に寄付する。

マリアローザ(個人総合成績)

●カステリのホームページ

バーチャルジロにログリッチら…一般参加優勝者にリアルなマリアローザが

新型コロナウイルス感染拡大により延期となったジロ・デ・イタリアだが、主催するRCSスポルトは4月18日から5月10日までジロ・デ・イタリアバーチャルとして7ステージを開催。過去と現在のトップ選手と対戦する一般サイクリストの参加を募集している。

ユンボ・ビズマのロベルト・ヘーシンクもジロ・デ・イタリアバーチャルに向けて自宅練習

ミラノで4月16日に発表された詳細によると、開催されるのは男子の「ジロ・デ・イタリアバーチャル」と女子の「ピンクレース」。6つのブランドが主催するイベントとなり、イタリア赤十字社を支援するため7つの仮想ステージに週に2回スマートトレーナー上でバトルする。

男子は5つのUCIチームとイタリア代表チームが参戦。これにサイクリング愛好家が加わることができる。女子はUCI女子3チームと女子イタリア代表チームが出場。両レースの順位は、午後6時(日本時間深夜1時)から勝利者インタビューを含めたライブポストステージ放送でチェックできる。

イタリア代表チームはビビアーニら最強メンバーを招へい

「ジロ・デ・イタリアバーチャル」に出場するのは6つの男子チーム(アスタナ、バーレーン・マクラーレン、モビスター、ユンボ・ビズマ、バルディアーニCSFファイザネ、イタリア代表のプロと23歳未満のメンバー、そしてイバン・バッソ、ステファノ・ガルゼッリ、アレッサンドロ・バラン、クラウディオ・キャプーチ、アンドレア・タフィ、ステファノ・アロッキオ、アレッサンドロ・ベルトリーニ。

プリモシュ・ログリッチ、ヤコブ・フルサンもチームメンバーに加わっている。イタリア代表のダビデ・カッサーニ監督は、エリア・ビビアーニ、アルベルト・ベッティオール、ダビデ・フォルモロ、マッテオ・トレンティン、ディエゴ・ウリッシ、ソニー・コルブレッリなどイタリアで最も強いライダーを招へいしている。

ピンクレースは3つのプロ女子チーム(トレック・セガフレード、モビスター、アスタナ)と女子イタリア代表が出場。参加するライダーの中には、レティツィア・パテルノスター(23歳以下の欧州ロードチャンピオン)、エリサ・ロンゴボルギーニ(2017ストラーデビアンケ優勝)、リジー・デイニャン(2015年世界ロードチャンピオン)、エレン・ファンダイク(2014ツール・デ・フランドル優勝)が含まれる。

4月12日に開催されたレジェンドバーチャルレースの高低マップ

アマチュア選手にマリアローザとビアンカが用意される!

ジロ・デ・イタリアバーチャルは、男女のアマチュア選手の総合優勝者にマリアローザが、新人賞部門ではマリアビアンカが授与される。またガーミン賞も設定される。一方、男女のプロ選手は個人総合としてではなく、チーム成績を争う。

各ステージの結果とイベントの総合順位は毎週火曜日と金曜日にwww.giroditalia.itで発表されます。さらに、毎週土曜日、日曜日、水曜日、木曜日には、ジロ・デ・イタリアのソーシャルメディアプラットフォーム(YouTube、Instagram、Facebook)を通じてライブポストステージ放送が視聴でき、レースの勝者や活躍した選手のインタビューが行われる。

●ジロ・デ・イタリアのレジェンドがバーチャルレース参戦(関連ニュース)

ジロ・デ・イタリアバーチャルbyエネル
イタリア赤十字社への募金を目的としたジロ・デ・イタリアバーチャルは、メインスポンサーがイタリア電力会社のエネル、ガーミン・エッジ、タックスと共同で運営される。ウエアのカステリ、自転車メーカーのビアンキ、栄養補助食品のネームドスポーツが後援。

バーチャルレースはGarminプラットフォームを介して登録

ジロ・デ・イタリアバーチャルの興奮を体験するには、www.garminvirtualride.com/itで無料でサインアップするために、ガーミンコネクトアカウントが必要。登録は無料。登録後、ジロ・デ・イタリアバーチャルの7つのステージのGPXファイルをアップロードし、Garmin Edgeサイクルコンピュータにインストールする。使用できるGarmin Edgeはこちら。

自転車を搭載するスマートトレーナーは推奨されるTacx社製品でなくても、同様の機能を備えたインタラクティブなスマートトレーナーなら使用可能。

イベントにサインアップすると選手としてジロ・デ・イタリアバーチャルの7つのステージすべてで競うことができる。登録は、それぞれ個人総合成績を争う「アマチュア」「レジェンド」「プロ」「女性」の4つのカテゴリーに分かれている。登録ポータルは4つの言語でアクセスでき、イベントの公式ルールブックは英語とイタリア語の両方で確認できる。

●Garminバーチャルライドのホームページ

🇮🇹ジロ・デ・イタリアバーチャル / 延期された2020ジロ・デ・イタリア特集サイト