デマルキがサバイバル戦を制す。首位はイェーツ…ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月5日(水)、モンブエイ~リベイラサクラ間の207.8kmで第11ステージが行われ、BMCのアレッサンドロ・デマルキ(イタリア)が今大会最長距離となる戦いを制し、3年ぶり通算3度目の区間勝利を挙げた。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ。第1集団で走るデマルキ(先頭)とピノ © Luis Ángel Gómez

数日前は気温40度だったが、舞台がスペイン北部に移動し、この日は冷雨にも見舞われて一時14度に。中盤から19人の第1集団が形成され、デマルキはこれに加わった。激しいアタック合戦でサバイバルレースになり、残り4kmからデマルキがゴールまで独走した。

「勝利から長い間離れていたが、この日は好調だった。それでも本当に厳しい戦いとなって、もう余力は残っていなかった。ゴール時のポーズは安堵を表現したものだ」とデマルキ。

デマルキのウィニングポーズは「安堵」を表現したものだという © Luis Ángel Gómez

総合成績の上位選手は2分02秒後の同一集団でゴール。ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位を守った。

冷たい雨にたたられた第11ステージを走る(左から)キンタナ、クビアトコウスキー、サイモン・イェーツ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ビビアーニが区間2勝目。首位はS・イェーツ堅持…ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月4日(火)、サラマンカ~フェルモセリェ間の177kmで第10ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエリア・ビビアーニ(イタリア)が得意のゴールスプリントを発揮して、第3ステージに続く2勝目を挙げた。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ © Luis Ángel Gómez

チームメートがすべてのアタックを封じ込めてゴール勝負に持ち込み、ビビアーニが得意とする残り150〜170mの位置までけん引した。
「これまでの選手生活の中で一番完ぺきな勝利だった」としてやったりのビビアーニ。勝ちパターンに持ち込めば、そのスプリント力は最強だ。
「平たんステージはまだ3つあるのでできるだけ勝ちたい。最終日のマドリードも勝つチャンスがある。その前日の厳しい山岳区間でボクが完走できればの話だけど」

ビビアーニ(右端)がブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージを制した © Luis Ángel Gómez

総合成績では前ステージで首位に躍り出たミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)がその座を守った。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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サイモン・イェーツが首位で前半戦を折り返す…ブエルタ・ア・エスパーニャ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月3日に最初の休息日を過ごした。前半戦を終了し、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位。わずか1秒遅れでアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)、14秒遅れでナイロ・キンタナ(コロンビア)のモビスター勢。総合10位までが48秒以内にひしめく大接戦となった。なかでもコロンビア3選手、スペイン2選手はすべて上りのスペシャリスト。後半戦は厳しい山岳区間が続くだけに、戦いはこれからだ。

© Luis Ángel Gómez

サイモン・イェーツは5月のジロ・デ・イタリアで13日間も首位を堅持しながら、終盤に大崩れした悔しさがある。双子のアダムも7月のツール・ド・フランスで思うような走りができず、計画変更で参戦。兄弟を献身的に援護するはずだ。もし2人のどちらかが総合優勝すれば英国選手が三大大会を全制覇するという史上初の記録となる。

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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キング2勝目、首位はサイモン・イェーツ…ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月2日(日)、タラベラデラレイナ~ラコバティリャ間の200.8kmで第9ステージが行われ、ディメンションデータのベンジャミン・キング(米国)が独走を決めて、第4ステージに続いて優勝。首位のルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)は6分23秒も遅れ、この日2分49秒遅れの区間9位でゴールしたミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)がトップに躍り出た。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ © Luis Ángel Gómez

ゴールまで高低差1000mの超級山岳に駆け上がるコースで、まさかの首位に躍り出たのが、双子のアダムとともに出場しているサイモン・イェーツ。5月のジロ・デ・イタリアでも大会終盤まで首位を守った。

「有力選手に着いていくだけを心がけたので首位になったのは驚きだ」とイエーツ。
「明日の休息日は赤いリーダージャージーとともにリラックスしたいが、大会後半戦の上りに強いコロンビア選手が何人も僅差にいるので、その対策を考えていきたい」

ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ © Luis Ángel Gómez
キングがブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージを制した © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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バルベルデがサガンを制してブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ優勝

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月1日(土)、リナレス~アルマデン間の195.1kmで第8ステージが行われ、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)が世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を制して、今大会2勝目、大会通算11勝目を飾った。

バルベルデ(右)がサガンを制してステージ通算11勝目 © Luis Ángel Gómez

総合成績ではグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が首位を守った。37秒差の総合2位にはバルベルデが浮上して、今大会最初の本格的山岳区間となる第9ステージに挑むことになった。

気温40度という灼熱の暑さのなか、カチューシャ・アルペシンのティアゴ・マシャド(ポルトガル)ら3選手がアタックして、後続集団に10分以上の差をつけた。ただし総合成績では大きく遅れている選手たちだけにメイン集団は終盤まで追撃することなく、残り6kmでこの逃げを吸収。最後の500mは上りとなり、こういったコースを得意とするサガンがスパートしたが、バルベルデが追走してフィニッシュライン手前で逆転した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ © Luis Ángel Gómez

「ボクもアップヒルフィニッシュは得意だから、チームが完ぺきに引っ張ってくれた。強敵のサガンの後ろにつけてスパートのタイミングをうかがっていて、唯一心配だったのは前方をふさがれて抜け出せなくなることだった。右から抜こうとしたが、左の他選手が加速したので、ちょっとこれは賭けだったけどそれに反応したら前が開けた」とバルベルデ。

「こんなフィニッシュでサガンに勝ったことはとてもモチベーションになる。調子がいい証拠だ。明日の山岳ステージでボクやチームメートのナイロ・キンタナにどんなことが起こるか見てみたい。ボクは絶好調で、しかもなんのプレッシャーもない」

マイヨロホを守ったモラール © Luis Ángel Gómez

「昨日までの2日間より楽だったけど、最後はとてもキツかった。でもいいポジションにいたので、タイムを失うことなくゴールできた」とリーダージャージのマイヨロホを守ったモラール。
「バルベルデの走りはとてもよく、明日の山岳でこのポジションを守るのはとても難しい。ゴールまで続く峠をボクは一度も走ったことがないし、4000mもの獲得標高があるコースだから、そのふもとまでに疲労してしまうだろう。どんな結末になるのかな」

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ガロパンがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…首位はモラール

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月31日(金)、プエルト・ルンブレラス~ポソアルコン間の185.7kmで第7ステージが行われ、AG2Rラモンディアルのトニー・ガロパン(フランス)が残り2kmアタックして追走集団を振り切った。

トニー・ガロパンがブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージを制した © Luis Ángel Gómez

ガロパンは2014ツール・ド・フランスで区間1勝し、マイヨジョーヌを着用しているが、ブエルタ・ア・エスパーニャで区間勝利したのは初めて。

「アンラッキーなシーズンだが、それでもボクを起用してくれたチームに報いるためにも、この勝利は果たさなければならないものだった」とガロパン。「減量して臨み、総合成績の上位を目指していくけど、区間勝利のチャンスを逃す手はないからね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ © Luis Ángel Gómez

総合成績ではグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が首位を守った。41秒遅れの総合2位ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)は終盤に落車。総合優勝を争う有力選手の集団から25秒遅れ、総合6位に後退した。

第7ステージ。クビアトコウスキーは落車でタイムを失う © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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