佐藤つば冴、レッドブル・クラッシュドアイス初参戦…気持ちは負けない!

日本初開催となるレッドブル・クラッシュドアイスが2018年12月7、8日に神奈川県横浜市の臨港パーク内特設トラックで行われる。前日の6日に会場入りした注目選手が意気込みを語った。

佐藤つば冴 © RED BULL JAPAN

女子アイスホッケーチーム「軽井沢フェアリーズ」の元キャプテン、佐藤つば冴(つばさ)は横浜大会がデビュー戦となる。チームのOGである山本純子がこの競技の第一人者であり、その姿に憧れて参戦を決意。2017-2018シーズン最終戦のカナダ・エドモントン大会の視察に訪れた経験がある。

「ついさっき横浜に入って、きょうはこれから試走をします。じつは2日ほど前にも軽井沢から下見に来ていて、そのときはスタート台がかなり高くてドキドキしてしまいました」

すでに周囲の選手からコース情報を集め、攻略法を検討している。落差12mのスタート台を飛び降りると「最初のジャンプにかなりのスピードでつっこむことになるので、あまり飛ばずに氷面をなめるように進んだほうがいい」などとコースを分析している。

「スタート台に立ってみると横浜の景色がメチャクチャきれいで、ぜいたくなコースだなあと感じました。しかも決勝は夜景になるので、7日の予選を突破して、ぜひ決勝に進出したいです」

これまではアイスホッケーの氷上練習ばかりだったが、このスポーツを知ってからはインラインスケートの練習も加えた。
「インラインスケート練習の導入は手応えがあって、だいぶ上達したかなと思います。エドモントンでコースを試走したときは足もともおぼつかなかったけど、今はだいぶ安定して滑れるようになり、自信もつきました」

クラッシュドアイスは個人競技ではあるが、今回の日本初開催にあたっては初参戦を目指す他の日本選手と合同練習するなどで、「アイスホッケーのようなチームスポーツと一緒で、みんなで頑張ってレベルアップを目指しました」という。

「今回の横浜大会をきっかけにして日本開催を継続していってほしいですね。いろんな方から『出るんだよね』とかなり声をかけられます。このスポーツがこれからもっとメジャーになっていってほしいです」

左から安床武士、安床エイト、佐藤つば冴

これまではアイスホッケーが中心となった生活だった。本業はパーソナルトレーナーで、健康維持を目指す熟年層を含めて一般の人たちの体力作りをサポート。それぞれの人のレベルに合わせてきめ細かく指導する。

「クラッシュドアイスの存在を知ってからはこの大会にかけてきました。自分のなかではいま8割がた力を入れています。気持ち的には絶対に決勝に残るつもりです」

シーズンは全3戦で、今回の結果次第で第2戦以降の参加を考えていきたいという。

「気持ちだけはだれにも負けない。そこで負けたら終わりだなあと思う。自分でもこの日のために追い込んできたので、その成果を出していきたい。それに、アイスホッケーの試合には来たことがない家族が来ているので、頑張りたいです(笑)」

そして最後に謙虚な口調ながら。

「純子さんを追い抜き………、いや、純子さんに追いつきたいです!」

佐藤つば冴 © Lisa-Marie Reiter / Red Bull Content Pool

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レッドブル・クラッシュドアイス横浜に挑む4人を追いかけたドキュメンタリー第2弾

異なるバックグラウンドを持った4人の日本人アスリート。母国でのレッドブル・クラッシュドアイス初開催までのそれぞれの道のりを追ったドキュメンタリーシリーズ 「Road to Yokohama エピソード2」が公開された。

佐藤つば冴は初めての海外で、憧れの先輩である山本純子に会う。コース上を滑るチャンスを得た彼女は競技の難しさを実感し、日本開催に向けて特訓を決意する。一方、なんとか予選を勝ち抜いた安床兄弟はTOP 64でまさかの事態に。レッドブル・クラッシュドアイスライダーの山本純子はシーズンの集大成とも言えるレースに張り切るが…。

Road to Yokohama エピソード1

Road to Yokohama ドキュメンタリーシリーズ
インラインスケートで圧倒的な強さを誇り、その強みを生かし異競技に挑む安床ブラザーズ、日本人女性として長年一人でレッドブル・クラッシュドアイスを戦ってきた山本純子。そして山本純子の背中を追いかけ競技に初挑戦する佐藤つば冴。レッドブル・クラッシュドアイスの横浜大会に向け、各々アスリートが動き出す。

Red Bull Crashed Iceとは?
アイスホッケー、ダウンヒルスキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り入れた競技 「アイスクロス・ダウンヒル」。世界選手権 ATSX Red Bull Crashed Ice World Championship (ATSX レッドブル・クラッシュドアイス・ワールドチャンピオンシップ) の2018‒19シーズン開幕戦を12月7日(金)、8日(土)に横浜市にある臨港パークで日本「初」開催。

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レッドブル・クラッシュドアイス横浜に挑む4人を追いかけたドキュメンタリー第1弾

12月7日(金)、8日(土)に高低差22メートの巨大な氷のコースが街中に出現! 横浜市で日本初開催されるレッドブル・クラッシュドアイス。この大会に出場するインラインスケートの世界チャンピオン安床ブラザーズと、日本人女性として長年一人でレッドブル・クラッシュドアイスを戦ってきた山本純子。そんな山本の背中を追いかけ大会出場を目指す佐藤つば冴。異なるバックグラウンドを持つ日本人アスリート4人の、母国大会までのそれぞれの道のりを追ったドキュメンタリーシリーズ(全3回)の第1弾が公開された。

レッドブル・クラッシュドアイス ロード・トゥ・ヨコハマ エピソード1

安床エイトと武士の安床ブラザーズは氷上での経験が浅く、練習に四苦八苦。そこで彼らはカナダへ飛び、現地で調整を行うことに。佐藤はレッドブル・クラッシュドアイスのエドモントン大会に参加する山本を訪ねて人生で初めて海外へ飛んだ…。

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世界一アツい氷上バトル、レッドブル・クラッシュドアイスに山本純子、安床ブラザーズ、佐藤つば冴参戦

日本初開催となるアイスクロスダウンヒルの世界大会「レッドブル・クラッシュドアイス横浜2018」が12月7日(金)、8日(土)に神奈川県横浜市の臨港パーク特設会場で、開催される。10月18日に大会アンバサダーの武井壮、スポーツディレクターのクリスチャン・パピヨン、大会出場予定選手らが登場してその意気込みなどを語った。

レッドブル・クラッシュドアイス横浜大会への意気込みを見せた(左から)大会ディレクターのクリスチャン・パピヨン、安床エイト、山本純子、佐藤つば冴、安床武士、大会アンバサダーの武井荘

レッドブル・クラッシュドアイスは2001年に初開催、2010年より世界選⼿権として毎年開催されている。夏季国際競技⼤会で正式種⽬になったスケートボードやサーフィンに続くべく、冬季五輪⼤会で正式種⽬化を目指しているアイスクロスダウンヒル競技最⼤規模の⼤会だ。

10年のキャリアを持つアイスホッケー出身の山本純子がレッドブル・クラッシュドアイスの第一人者。北海道の苫小牧ケーブルテレビに勤務しながら世界各地を転戦する。2010年に国内で開催されたクラッシュドアイス日本代表選考会で優勝し、本大会に派遣されたのがきっかけだった。

日本の第一人者、山本純子が初開催となる日本大会への意気込みを語った

「クラッシュドアイスって滑るっていうよりも飛んでいくって感覚なんです」という山本。
「今までで一番いい練習ができているので頑張りたい。日本が開幕戦となって海外選手も力を入れてきます。日本のみなさんも会場に足を運んでいただき、トップ選手の走りを見てほしいです」

女子アイスホッケーチーム「軽井沢フェアリーズ」のキャプテン、佐藤つば冴(つばさ)も横浜大会でデビューする予定だ。
「こんなスポーツがあるんだと多くの人に知ってもらえる機会でもあるので、私も挑戦したいです」

佐藤つば冴。「うーん、クラッシュドアイスより恋愛のほうが複雑で難しいですね」

冬季五輪の正式採用の可能性もあるこのスポーツに、「オリンピックはチャレンジできればしたいなと思います」と決意を新たにした。

記者会見では大会概要や特設コースが発表されたほか、世界70カ国。300カ所以上でスケートリンクを展開しているスイス製の人工アイス「Glice(グライス)」の協力のもと、会場となった室内パーク内に簡易コースを設置してデモ走行が行われた。

レッドブル・クラッシュドアイス横浜大会の記者発表で仮設リンクに登場した選手たち。左から山本純子、佐藤つば冴、安床武士、安床エイト
デモリンクでメイクを決める安床武士 ©Jason Halayko / Red Bull Japan
横浜大会の出場が予定される左から山本純子、安床エイト、安床武士、佐藤つば冴。左は大会アンバサダーの武井荘  ©Jason Halayko / Red Bull Japan