2021全日本パラサイクリング選手権ロード大会が10月22日に広島県中央森林公園サイクリングロードで開催され、2020東京パラリンピックで金メダル2箇を獲得した 杉浦佳子(VC福岡エリート)が 女子C2-3クラスで優勝した。
パラ女子⾃転⾞競技クラスC2-3は2020東京パラ金メダリストの杉浦佳子が2017年大会から4連勝 ©JCF
エリート男子タイムトライアルは増田成幸が優勝
89回目を迎える全日本自転車競技選手権ロードレースが広島県三原市の中央森林公園内サイクリングコースで10月22日から24日まで開催される。また、第24回全日本選手権個人タイムトライアル・ロードレース大会、2021全日本パラサイクリング選手権ロード大会が併催される。
エリート男子は増田成幸が49分25秒40で優勝 ©JCF
同大会は2019年6月に東京2020オリ・パラ競技会場である富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催されて以来、新型コロナウイルス感染症拡大により中止、延期を繰り返し約2年4カ月振りに開催されることになった。
男子U23は松田祥位が33分39秒57で優勝 ©JCF
国内自転車競技における同大会の位置付けは、当該年度の種目別優勝者(次大会までの1年間)を選出し、UCI(国際自転車競技連合)が定める国際ポイントを国内で獲得できる貴重な存在となっている。国際ポイントを獲得することは、世界選手権やオリンピックなどへの出場権を獲得する重要な要素でもある。
樫木祥子が38分55秒30で女子エリート優勝 ©JCF
今回の大会開催にはスポーツ庁、日本スポーツ協会、UCI、日本自転車競技連盟が定める新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを厳格に順守し行われる。大会参加する選手チーム関係者はもとより、競技役員、報道関係者など会場に入場する場合は72時間以内のPCR検査陰性結果が条件となり、入場時毎日の体調自己報告はオンラインにて行い、受け取ったQRコードを入場ゲートで大会スタッフがスキャンし入場する運用をしている。また感染対策の一環として残念ながら無観客としている。
石上夢乃が40分34秒51で女子U23優勝、エリート+U23でも2位に入った ©JCF
主な日程=1日目は個人タイムトライアルとパラサイクリング(個人タイムトライアル)。2日目は個人ロードレース カテゴリー:男子U23、女子エリート+ U23。3日目は個人ロードレース カテゴリー:男女年代別マスターズ、男子エリート。
大会参加者数は個人タイムトライアルで男子U23:20、女子エリート+U23:11、パラ:13、男子エリート:20の合計64人。はロードレース男子U23:135、女子エリート、U23:26、男子マスターズ(30-39):17、男子マスターズ(40-49):26、男子マスターズ(50-59):28、男子マスターズ(60-69):11、女子マスターズ:10、男子エリート:113の合計366人。
パラ⾃転⾞競技クラスC1-3で藤田征樹が3年ぶり7回目の全日本チャンピオンに ©JCF
第24回全日本選手権個人タイムトライアル・ロードレース大会 2021年10月22日(金) 広島県中央森林公園サイクリングロード
男子U23(24.0km)20名出走 第2ウエーブ1番目スタートの松田祥位(岐阜・EQADS)が33分39秒57で優勝。 [競技結果] 1 松田祥位 岐阜 EQADS 33:39.57 2 留目夕陽 東京 中央大 33:59.57 3 宮崎泰史 大分 Sparkle Oita Racing Team 34:09.55
男子U23優勝の松田祥位(中央)、左が2位留目夕陽、右が3位宮崎泰史 ©JCF
女子エリート+女子アンダー23(24.0km)10名出走 1番目スタートの樫木祥子(東京・Team illuminate)が38分55秒30で優勝。 5番目スタートの石上夢乃(神奈川・鹿屋体育大学)が40分34秒51で女子アンダー23優勝、エリート+U23では2位に入った。 [競技結果] 1 樫木祥子 東京 Team illuminate 38:55.30 2 石上夢乃 神奈川 鹿屋体育大 40:34.51 3 石田唯 京都 早稲田大 41:11.80女子アンダー23 のみ別途表彰 1 石上夢乃 神奈川 鹿屋体育大 40:34.51
女子エリート優勝の樫木祥子(中央)、左が女子U23優勝で総合では2位の石上夢乃、右が3位石田唯 ©JCF
石上夢乃が女子U23の全日本チャンピオンに ©JCF
男子エリート(36.0km)18名出走 、1名失格(規則に適合しない器材使用のため) 第2ウエーブ1番目スタートの増田成幸(栃木・宇都宮ブリッツェン)が唯一50分を切り、23回大会に続き49分25秒40で優勝。 [競技結果] 1 増田成幸 栃木 宇都宮ブリッツェン 49:25.40 2 山本大喜 奈良 KINAN Cycling Team 50:12.77 3 中根英登 愛知 EF Education-NIPPO 50:25.71
エリート男子優勝の増田成幸(中央)、左が2位山本大喜、右が3位中根英登 ©JCF
2021全日本パラサイクリング選手権ロード大会 2021年10月22日(金) 広島県中央森林公園サイクリングロード
男⼦ ⾃転⾞競技クラス C1-3(12.0km)4名出走 MC1,2,3を結合しての開催、係数計算での結果、2013〜2018年6連勝の藤田征樹が優勝。 [競技結果] 1 藤田征樹 藤建設 MC3 18:50.82 計算タイム:18:50.82 2 川本翔大 大和産業 MC2 19:57.91 計算タイム:19:11.79 3 多田尚史 acu-power Racing Team MC3 25:51.87 計算タイム25:51.87
パラ男⼦⾃転⾞競技クラスC1-3優勝の藤田征樹を中央に左が2位川本翔大、右が3位多田尚史 ©JCF
男⼦ ⾃転⾞競技クラス C5(12.0km)3名出走 MC5クラス3名での争いの中、梶鉄輝が初優勝 [競技結果] 1 梶鉄輝 JPF MC5 18:58.02 2 吉井常浩 – MC5 22:01.53 3 沼野康仁 usplab.VC SPLENDOR MC5 29:13.80
パラMC5クラスで梶鉄輝が初優勝 ©JCF
パラMC5クラス優勝の梶鉄輝 ©JCF
女子 ⾃転⾞競技クラス C2-3(12.0km)2名出走 WC2,3を結合しての開催、係数計算での結果、2020金メダリスト杉浦佳子が2017年大会から4連勝。 [競技結果] 1 杉浦佳子 VC福岡エリート WC3 21:37.61 計算タイム:21:37.61 2 藤井美穂 楽天ソシオビジネス WC2 27:50.77 計算タイム:26:46.44
杉浦佳子がパラWC2-3全日本チャンピオンに ©JCF
男⼦ トライシクルクラスT2(12.0km)1名出走 MT2クラス1人での出走、福井万葉が29分12秒21で2018年、2019年に続いて優勝。 [競技結果] 1 福井万葉 バタフライ・エフェクト MT2 29:12.21
パラ男⼦トライシクルクラスT2は福井万葉が29分12秒21で2018年、2019年に続いて優勝 ©JCF
パラ男⼦トライシクルT2優勝の福井万葉 ©JCF
男⼦ ハンドサイクルクラス MH2-3(12.0km)2名出走 MH2の官野一彦が欠場のため、MH3の2人がスタート、田中祥隆が優勝。 [競技結果] 1 田中祥隆 アイ工務店 MH3 31:07.27 2 村田成謙 ベリサーブ MH3 43:32.68
パラ男⼦ハンドサイクルMH2-3は田中祥隆が優勝 ©JCF
パラMH3を制した田中祥隆 ©JCF
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