別府史之と岡篤志が1月20日開幕のアミッサボンゴ参戦

NIPPOデルコ・ワンプロバンスの2020シーズン初戦は、1月20日から7日間にわたって開催されるアフリカ・ガボン共和国でのラ・トロピカル・アミッサボンゴ(UCIアフリカツアー2.1)となり、別府史之と岡篤志が出場する。

同大会の初開催は2006年。2008年よりUCI1クラスのステージレースとして開催されていて、アフリカでは比較的歴史のある大会。2020年はガボンの北側に位置する隣国カメルーンからの国外スタートが組み込まれた。

コースは細かな起伏はあるものの、平坦ステージが多く組み込まれていて、NIPPOデルコ・ワンプロバンスは、集団ゴールスプリントの展開を想定してミナーリやジュル、そして岡の3名のスプリンターがメンバー入り。さらに経験豊富なオールラウンダーである別府史之とナバルダウスカス、2019年に18歳にして同大会区間優勝を挙げたアフリカのギルマイというメンバーでシーズン初戦ながら“結果”を求めて戦う。

大会には、ワールドチームのコフィディス・ソルシオンクレディやプロチームのトタル・ディレクトエネルジーら強豪チームも参戦。また未知なるポテンシャルを秘めた地元アフリカ勢の活躍も期待されている。

ジュスタン・ジュル(フランス)
岡篤志(日本)
ラムナス・ナバルダウスカス(リトアニア)
リッカルド・ミナーリ(イタリア)
ビニヤム・ギルマイ(エリトリア)
別府史之(日本)
監督:水谷壮宏

水谷監督のコメント
「初めて参戦するガボンでのレースになるが、このメンバーでいつもどおりのレースができれば結果が出ると思う。プロフィールをみるとスプリンターが勝つコースだし、じっさいに去年もスプリントが多かった。まずはスプリンターのミナーリ、さらにアフリカでのレースのため、ギルマイも頑張ると思うので、その二人を軸にレースを進めたい。さらには裏をかいたような逃げ切る展開も考えている。そのような逃げに岡やナヴァルダウスカスが入ったら面白いと思う。ほかの欧州チームとうまく協力しながら、レースを優位に進めていきたい。トレーニングキャンプを通じて、メンバー一人一人の特長を把握した。いまはこのチームで一刻も早く結果を出したいという気持ち。2020シーズンの良いスタートを切れるように願っている」

La Tropicale Amissa Bongo
ラ・トロピカル・アミッサボンゴ


日時 2020年1月20日(月)〜26日(日)
開催国 ガボン共和国
レースカテゴリー UCIアフリカツアー2.1
ウェブサイト https://www.tropicaleamissabongo.com/fr
フェイスブック https://www.facebook.com/tropicaleamissabongo/
ツイッター https://twitter.com/tropicale2020

1月20日 Stage 1 – Bitam › Ebolowa (149k) ※カメルーン
1月21日 Stage 2 – Bitam › Oyem (107k) ※カメルーン
1月22日 Stage 3 – Mitzic › Ndjolé (186k)
1月23日 Stage 4 – Lambaréné › Mouila (190k)
1月24日 Stage 5 – Lambaréné › Kango (143k)
1月25日 Stage 6 – Port Gentil › Port Gentil (127.2k)
1月26日 Stage 7 – Nkok › Libreville (132.2k)

別府史之と岡篤志が新チームで2020シーズンに意気込み

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスが1月9日、マルセイユ近郊のシャトー・ド・ラ・ビュジーヌでチームプレゼンテーションを開催。岡篤志や別府史之が新シーズンにかける意気込みを語った。

別府史之

ホームに帰ってきた気持ち…別府史之

新規チームを除いて、最近はチームプレゼンテーションをやらない傾向にあるなか、多くのゲストを呼んでプレゼンテーションを行い、51のスポンサーを一つずつていねいに紹介していた。地域のスポンサーも多く、地域密着型のプレゼンテーションだった。会場には昔ながらの懐かしい顔ぶれがあり、また新しく入ってきたスポンサーの方もいたが、一人ひとり、マネージャーがあいさつをして迎え入れていたのが印象的だった。ジャラベールやツール・ド・プロヴァンスのディレクターを務めるマリアン・ルースもプレゼンテーションに駆けつけて華を添えた。

以前に所属した古巣に戻る形になるが、昔からの顔なじみが歓迎してくれたことが心強い。プレゼンテーションを終えて「ホームに帰ってきたな」という気持ち。リラックスできている。

初戦はガボンでのラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ。アフリカのレースを走るのは初めてで、とてもわくわくしている。近年、アフリカ人選手の驚異的なポテンシャルを見せているので、彼らの走りを間近に見れることもサプライズがあるのではと期待している。チームはスプリンターを3人、優秀なメンバーで迎えるシーズン初戦。いい成績を残したい。

岡篤志

最初から全開で走りたい…岡篤志

プレゼンテーションを終えて、いよいよ始まったという気持ち。2回のトレーニングキャンプですべての選手に会うことができ、非常にいいチームで活動できることを楽しみにしている。正直いまは時差ボケや移動の疲れがあるけど、日本でも年末年始にトレーナーからのメニューで、キツい練習を積んできた。シーズン最初からエンジン全開でいってほしいという期待を感じる。スペインでのトレーニングキャンプで調子を整えて、初戦のラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴに臨みたい。

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス

南フランス・マルセイユに拠点を構えるフランス籍UCIプロチーム。1974年のチーム設立以後、規模を拡大し続け、2011年にUCIコンチネンタルチーム(第3ディビジョン)に昇格し、2016年からはUCIプロコンチネンタルチーム(=2020年よりUCIプロチーム、第2ディビジョン)としてグローバルに活動。アマチュアチーム時代から積極的に地元フランスだけでなく、アフリカやアジア、バルト諸国の選手も受け入れ、これまでに50名近いプロ選手を輩出した名門チーム。2020シーズンは日本の株式会社NIPPOをメインスポンサーに加え、本場の環境のもと、日本人選手やスタッフが世界をめざすミッションも担う。23名の正規選手(8月から24名)とともに、UCIワールドツアーを含めた年間250日ほどのレースに参戦する予定。

●NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスのホームページ

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス始動…日本選手も所属

NIPPOをメインスポンサーに加えた2020シーズンのUCIプロチーム(旧UCIプロコンチネンタルチーム)、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスの体制が12月19日に発表された。2019シーズンのチーム名称はデルコ・マルセイユプロヴァンス。

ゼネラルマネージャーのフレデリック・ロスタンのもと、2020シーズンは10カ国、23選手が所属する多国籍チームとなる。日本人選手はすでに発表されているとおり、別府史之、中根英登、岡篤志、石上優大の4名が所属する。またアシスタントマネージャー兼監督として大門宏、監督として水谷壮宏、その他日本人スタッフも加入する。

チームは12月10日から、チーム拠点の南仏マルセイユにて第一次トレーニングキャンプを実施中。来季の所属選手やスタッフが顔を揃え、バイクフィッティング、写真・ビデオ撮影、監督とのミーティングなどのミッションをこなし、1月末のシーズンインに向けて準備を進めている。1月9日には正式なチームのお披露目となるチームプレゼンテーションをマルセイユで開催し、続けて第二次トレーニングキャンプをスペインで実施する予定。

チームジャージはフランス最大の港湾都市であるマルセイユのイメージで、またチームが拠点をおくオバーニュ(Aubagne)出身のマルセル・パニョルが執筆、映画製作した「マリウス」に登場するキャラクターが着用する紺色のマリンボーダーを全面に使用した新しいデザインを採用し、チームイメージを一新。

チームバイクはLOOK「795ブレードRS」をメインに「785ヒュエズRS」「785ヒュエズRSディスク」も使用。日本のKABUTO(ヘルメット)、R×L(レーシンッグソックス)、BTB輪行箱(バイク運搬用ケース)、アスレチカ(高機能ステッカー)もパートナーとしてチームを支える。

大門宏マネージャーのコメント

NIPPOにとって自転車競技を支援して9度目(1988年ソウル五輪〜2020年東京五輪)のオリンピックイヤーを迎える。僕自身が選手、監督として関わったのは1992年バルセロナ五輪の前年度からだが、チームの拠点をフランスに置くのはクレルモンフェランでシーズンを過ごした1999年以来、じつに20年振り。

今年まで7年間に渡り、スポンサーパートナーだったヴィーニファンティーニ(ファルネーゼヴィーニ社)とファイザネ社もプロチームのスポンサードを継続することは、スポンサー離れに歯止めが効かないイタリアの自転車競技界にとってはとても喜ばしいニュースであったと思う。これまでお世話になったスポンサーの活動も見守っていきたい。

スタッフを含めた来季の最終的なチームメンバーは今回のトレーニングキャンプで全容を知ることができた。地元のデルコ社はじめ、プロヴァンス=アルプ=コートダジュール地域の自治体も強力にバックアップするチームだけに、選手、スタッフ共に地元プロヴァンス(南フランス)の出身者が多いのも特徴だ。これまでと比べても選手だけで総勢23名の大世帯だが、日本人メンバー含めてベテランから若手まで多国籍を感じないほどバランスの取れたメンバー構成に満足している。

来季のチーム登録申請が終わった10月にフミ(別府史之)から、突然電話で相談された時はさすがに驚いたが、改めて彼のチャレンジ&アドベンチャースピリットに敬意を表したい。彼の持つ膨大な経験は、日本のロードレース界にとっても永遠に語り継がれるであろう「一生の財産」だが、チーム全体で積極的に共有していきたい。まだまだ若々しいので、新天地での完全燃焼、熱い走りを楽しみにしている。

岡はここ数年、国内をメインに活動していた選手だが、タイムトライアルのクオリティを含め、日本を代表するライダーとしても相応しい並外れたポテンシャルの持ち主。国内から海外へ環境のギャップに順応する努力も大切だが、まずは初戦から実力を発揮することも大事。シーズン初っ端から自ら成績を挙げたり、アシストとして存在感を示すことによって得られる自信が彼にとってシーズン全体を占う意味でも重要な鍵を握っていると思っている。

アンダー23を卒業し、プロ生活一年目を迎える石上にとっては、色々な意味でレベルも格段にアップした世界中の過酷なレースに身を投じていくシーズンになる。ひたすら耐える日々が続くことも、真正面から挑む覚悟ができてることはじつに頼もしいが、昨年まで過ごしてきたプロヴァンスでの生活環境を崩さず続行できることと、このチームのフランス国内のレーススケジュールが豊富なことも彼にとってプラス要因に違いない。

UCIプロチーム(プロコンチネンタルチーム)4シーズン目に挑む中根は、色々な意味でこのカテゴリーで戦う厳しさと怖さを散々体験した選手。彼は今年のジャパンカップでも激アツな走りを披露したが、ハイレベルでの起伏の激しい山岳コースでは間違いなく日本を代表する1人。別府同様、日本人所属メンバーの中では、未知の世界に飛び込む気負いも感じられず、落ち着いているのでまずは2月3月に参戦予定のプロシリーズに向けて準備させたいと思っている。

チーム名にも名前を連ねる「One Provence」とは、今年マルセイユ市で誕生した南フランス全体の市町村を束ねた経済産業、観光のブランド戦略のスローガン。ブランドイメージの普及活動を通し「世界のトップ20都市」の仲間入りを目標に掲げている。世界中のレースを舞台とした我々の活動が、日本人選手の成長やロードレースの普及だけでなく、グローバル化を目指す南フランス地域全体の活性化に貢献できることを願っている。

NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス所属選手

ピエール・バルビエ(BARBIER Pierre)**    フランス    1997年9月25日
別府 史之(BEPPU Fumiyuki)*    日本    1983年4月10日
ロマン・コンボー(COMBAUD Romain)    フランス    1991年4月1日
ルカ・ドゥロシ(DE ROSSI Lucas)    フランス    1995年8月16日
ホセマヌエル・ディアス(DIAZ José Manuel)*    スペイン    1995年1月18日
ジュリアン・エルファレス(EL FARES Julien)    フランス    1985年6月1日
アレッサンドロ・フェデーリ(FEDELI  Alessandro)    イタリア    1996年3月2日
デリオ・フェルナンデス(FERNANDEZ  Delio)    スペイン    1986年2月17日
マウロ・フィネット(FINETTO  Mauro)    イタリア    1985年5月10日
ビニヤム・ギルマイ(GIRMAY Biniyam)**    エリトリア    2000年4月2日
ジョゼ・ゴンサルヴェス(GONÇALVES  José)*    ポルトガル    1989年2月13日
エドゥアルド・グロス(GROSU Eduard)    ルーマニア    1992年9月4日
ムルー・ハイルミカエル(HAILEMICHAEL  Mulu)**エチオピア    1999年1月12日
石上 優大(ISHIGAMI  Masahiro)**    日本    1997年10月20日
ジュル・ジュスタン(JUSTIN Jules)*    フランス    1986年9月20日
リッカルド・ミナーリ(MINALI Riccardo)* イタリア 1995年4月19日
中根 英登(NAKANE Hideto)*    日本    1990年5月2日
ラムナス・ナヴァルダウスカス(NAVARDAUSKAS Ramunas)    リトアニア    1988年1月30日
岡 篤志(OKA Atsushi)**    日本    1995年9月3日
ドゥシャン・ラヨビッチ(RAJOVIC Dusan)**    セルビア    1997年11月19日
レミ・ロシャス(ROCHAS Rémy)    フランス    1996年5月18日
エヴァルダス・シシュケヴィチュス(SISKEVICIUS Evaldas)    リトアニア    1988年12月30日
ジュリアン・トラリウー(TRARIEUX Julien)    フランス    1992年8月19日
※8月から正規所属 / サイモン・カー(CARR Simon)** イギリス 1998年8月29日
*新規加入  **新規ネオプロ(プロ1年目)契約

別府史之と新城幸也が出場…全日本選手権ロード

第88回全日本自転車競技選手権大会ロードレースが2019年6月27日から30日まで、静岡県の富士スピードウェイで開催される。オリンピック前年の大会だけに、男子エリートでは海外で活躍する新城幸也(バーレーン・メリダ)や別府史之(トレック・セガフレード)が参戦する。

全日本選手権ロードのコースマップ(クリックすると拡大します)

U23では近年力を伸ばしてきている若手選手の石上優大(AVCエクサンプロバンス=タイムトライアルは欠場)や松田祥位(エカーズ)の走りに注目。女子では、2016年から3連覇中の与那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)にベテランの唐見実世子(弱虫ペダルサイクリング)とトラックで活躍する梶原悠未(筑波大)が挑む。

全日本自転車競技選手権ロードレース、個人タイムトライアルは日本一を決める大会。日本人だけで行われるロードレースでは唯一国際自転車競技連合(UCI)ポイントが付与される。また、それぞれのカテゴリーの個人タイムトライアルおよびロードレースで優勝すると、次大会までの一年間にわたって日本ナショナルチャンピオンジャージを着ることが義務付けられる。

今回のコースは2020東京五輪ロードレースのフィニッシュ会場、2020東京パラリンピックのロードレースでのスタート・フィニッシュ会場の富士スピードウェイの敷地を利用した特設周回コースで行われる。

ライブ配信情報
【オンデマンド限定】第88回全日本自転車競技選手権大会ロードレース 個人ロードレース 男子エリート
配信期間 : 2019年6月30日午後0:00 ~ 2019年6月30日午後3:30
https://jod.jsports.co.jp/p/cycle/japan_cycle/19612-14L

●個人タイムトライアル
​・6月26日(水曜日)
16:00-17:15 試走(個人TT)
​・6月27日(木曜日)​
08:00 バイクチェック(ピットビルB)
09:00 WJ+WU17 14.0km(1周)
     MU17+MU15 14.0km(1周)
     MJ 14.0km(1周)
        WE+WU23 28.0km(2周)
        パラ・タンデム 28.0km(2周)
12:05 パラサイクリング 14.0KM(1周)
          表彰式
          MU23 28.0km(2周)
      ME WAVE 1  42.0km(3周)
16:20 ME WAVE 2  42.0km(3周)
    表彰式

全日本選手権タイムトライアルのコースマップ(クリックすると拡大します)

●男子ロードレース
・6月27日(木曜日)​
16:30-17:15 試走  MJ, MU17+MU15​
・6月28日(金曜日)​
10:05 MU17+MU15 64.8km(10.8kmX6周)
        表彰式
12:10 MJ  119.0km(10.8kmX11周)
        表彰式  
16:30-17:15 試走 MU23​
・6月29日(土曜日)​
08:00 MU23  162.0km(10.8kmX15周) 
​18:00-18:45 試走 ME​
・6月30日(日曜日)
​09:00 ME  227.0km(10.8kmX21周)

●女子ロードレース
・6月27日(木曜日)​
16:30-17:15 試走 WJ+WU17 
・6月28日(金曜日)​
​08:00  WJ+WU17  54.0km(10.8kmX5周)
16:30-17:15 試走 WE+WU23​
・6月29日(土曜日)​
13:15 WE+WU23  140.0km(10.8kmX13周)

別府史之が男子個人タイムトライアルで3位…アジア競技大会

ジャカルタ・アジア競技大会は7日目となる8月24日、自転車競技の男子個人タイムトライアルが行われ、別府史之(トレック・セガフレード)が銅メダルを獲得。走行タイムは56分19秒20で、優勝したカザフスタンのアレクセイ・ルツェンコ(アスタナ)と1分42秒07差。男子個人タイムトライアルは女子と同じスバンからカガクまでのコースだが、前半に平坦区間が加わった43kmで争われた。別府はロードレースで銀メダルを獲得していて、2つ目のメダル獲得となった。

アジア競技大会自転車男子タイムトライアルの別府史之 ©2018 JCF

別府史之のコメント
昨日に引き続きのメダル獲得をうれしく思う。自分のリズムを大事にし、ラスト5kmはなにも考えずただ踏み続けた。自分のベストを尽くして走り、メダルを獲得できてすがすがしい気持ち。今回のアジア大会の結果に満足している。もちろん金メダルを獲得できなかったことは残念だが、チームとして次につながるレースができたと思う。

アジア競技大会自転車男子タイムトライアルで3位になった別府史之(右) ©2018 JCF

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悔しさはあるが素晴らしいチームワーク…アジア大会で銀の別府史之

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悔しさはあるが素晴らしいチームワーク…アジア大会で銀の別府史之

アジア競技大会は6日目の8月23日、自転車男子ロードレースで別府史之(トレック・セガフレード)が銀メダルを獲得。走行タイムは優勝したカザフスタンのアレクセイ・ルツェンコと同じ3時間25分25秒。中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)は5位。男子ロードレースはスバンからカガクまでの145.5kmで開催され、最後は3選手によるゴールスプリントとなった。別府は24日に開催される個人タイムトライアルにも出場する。

アジア競技大会男子ロードレース、別府史之はわずかにルツェンコ(左)にかわされた ©2018 JCF

コースは前日の女子のコースに40kmの平坦区間を加えた145.5kmのコースで、女子と同じくラスト15kmからの登り区間が勝負どころとなる。多くの有力国が4名参加の中で、アジア大会は日本選手団の総数に限りがあり、自転車競技全体でより多くのメダルを獲得するためにロード男子の参加選手は2名となった。日本チームからは別府と新城幸也が出場する予定だったが、新城が大会直前のレースでの落車の怪我により参加を見合わせ、急きょ中根が参加することとなった。有力選手はカザフスタンのルツェンコとエフゲニー・ジディッチ、イランのミルサマド・プルセエディらで、特にルツェンコが登りもスプリントも強力であり、最終局面ではルツェンコとの勝負になることが予想された。

スタートして数kmでアタックがかかり、中国、韓国、ベトナムの3名の逃げが決まる。乗り損ねた他の数カ国も追走をかけるが成功はせず、集団はカザフスタンのアシスト選手が2分弱のタイム差でコントロールをする。日本チームは他国に比べ少人数のためこの展開はありがたく、追走のアタックに気をつけながら後半に備える。85km地点を超えて先頭3名とのタイム差が1分ほどに縮まったところでイランのアタックを皮切りに集団から追走アタックがかかり、6名ほどが抜け出したが、別府と中根はメンバーだけをチェックして動かず最後の勝負どころまでカザフスタンのコントロールに任せる。

アジア競技大会男子ロードレースに出場する中根英登(左)と別府史之 ©2018 JCF

最初のアタックの3名から唯一残って独走を続けていた韓国のヤンから2分差で集団はラスト15kmの登りに入る。最初の1km強の登り区間で20名弱まで絞られ、そこからカザフスタンはエースのルツェンコが先頭を牽き集団を小さくしていく。ラスト5kmあたりで別府、中根、カザフスタンのルツェンコ、タイの2名という5名の先頭集団となる。中根が強さを見せて別府を強力にサポートする。中根のサポートを得て別府がスプリント力もあるルツェンコを相手にいいタイミングでスプリントをしたが、ゴール直前でかわされて2位。銀メダルを獲得した。

アジア競技大会男子ロードレースを走る別府史之 ©2018 JCF

別府史之のコメント
ラスト5kmは平坦基調なのでスプリントでねらったほうがいいと考え、登り区間で中根選手にアシストしてもらい、最後は万全の体制でスプリントに挑んだが、あと少しの差で勝つことができなかった。金メダルをねらっていたので悔しさはあるが、銀メダルという結果を残すことがよかったと思う。ここまで戦えたのはナショナルチームのおかげ。素晴らしいチームワークがいい結果につながった。中根選手とも同部屋でずっとレースについて話していた。どういう展開になるかわからないのがレースだが、うまくコミニュケーションが取れ、いいチームワークを発揮できたと思う。

中根英登のコメント
ラスト15kmの登り区間では集団前方で危険なアタックをチェックし、ラスト5、6kmの急勾配区間で再びアタックがあったため、その動きに対応しながら、自分も登りきる前に様子見のアタックを仕掛けた。しかし、苦しそうにしながらも他の選手たちが付いてきたので、そこからは自分が集団を引ききって別府選手のスプリントで勝ちに行く作戦に切り替え、ラスト300mまで集団を引き、最後は別府選手にスプリントをまかせた。別府選手と一緒に走るのは初めてだったにもかかわらず、数的不利な状況、無線もないなかでたくさんコミュニケーションを取れたこともあり、初めて走ったとは思えないチームワークを発揮できた。お互いが自分の持ち味を発揮できる動きができ、その結果でメダルが取れたと思う。

アジア競技大会男子ロードレースに優勝したルツェンコ(中央)。左が2位の別府史之 ©2018 JCF

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ルツェンコ金、別府史之が銀…アジア競技大会男子ロードレース

インドネシアで開催されているアジア競技大会は6日目となる8月23日、自転車男子ロードレースが行われ、カザフスタンのアレクセイ・ルツェンコ(アスタナ)がゴール勝負で先行した別府史之(トレック・セガフレード)をわずかに制して金メダルを獲得した。最後は5人の争いになり、中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)が先頭をけん引して、別府をアシスト。

アスタナのアレクセイ・ルツェンコ © Luca Bettini/BettiniPhoto

25歳のルツェンコは2012年にU23世界チャンピオンになった逸材。2017ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ1勝。2018ツアー・オブ・オマーン総合優勝。カザフスタンのアスリートオブザイヤー受賞者。

画像と詳細はのちほど掲載。

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別府史之がアジア選手権ロードで2位…新城幸也5位、畑中勇介16位、小野寺玲26位

ミャンマー・ネピドーで開催されている第38回アジア自転車競技選手権、第25回アジア・ジュニア自転車競技選手権はロード競技の最終日となる2月12日、男子エリート(176km)が行われ、UAEのミルザアルハマディがゴール勝負で別府史之(トレック・セガフレード)を制して優勝。3位はイランのメヒディ・ソフラビ。

アジア選手権エリート男子ロード。ゴール勝負で別府史之が2着 ©Kenji NAKAMURA/JCF

アジア選手権エリート男子ロードはスタート ©Kenji NAKAMURA/JCF

新城幸也(バーレーン・メリダ)は5位、畑中勇介(チーム右京)は16位、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)は26位。

アジア選手権エリート男子ロードの日本代表。左から別府史之、新城幸也、小野寺玲、畑中勇介 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの小野寺玲 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードを走る別府史之 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの畑中勇介(手前)と別府史之 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの別府史之 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロード ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの新城幸也 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの新城幸也 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの小野寺玲 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの畑中勇介 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードの別府史之(中央手前)。その向こうに新城幸也 ©Kenji NAKAMURA/JCF
アジア選手権エリート男子ロードで2位になった別府史之(左) ©Kenji NAKAMURA/JCF

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