2019シーズンの宇都宮ブリッツェンは小坂光と堀孝明を加えて8選手に

サイクルスポーツマネージメントが運営する地域密着型プロ自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」が2019シーズンの態勢を発表。2018シーズンに4年ぶりの日本一を達成した選手をベースに、小坂光と堀孝明というチームの創設期から成長期を知る選手たちを加えた8名体制。2014シーズンよりチームを率いている清水裕輔監督も続投が決定。

2019シーズンの宇都宮ブリッツェン © Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY

増田成幸
出身地:宮城県仙台市 生年月日:1983年10月23日(35歳) 176cm/61kg

増田成幸

「チーム創設10周年という節目の年にJプロツアーで4年ぶりに総合優勝できて、チームとしてはよかったのではないかと思います。個人的には甲状腺疾患のバセドウ病で療養していた状態から、ようやく身体が動くようになってきた1年でした。徐々に体調が回復してきているのも実感していますし、走れるようになってきていることがレースを通じ、徐々に感じているので、来シーズンに向けて明るい材料になったかなと思っています。
来シーズンは、今年にチームとしてたくさんの勝利を挙げたぶん、さらなる期待を背負うことになると思います。だからこそ、多くの勝利を挙げた2016年の翌年、2017年のようにならないようにしなければいけないな、と。たくさんの勝利を挙げた次の年は、ベテランでも若手でもどこかに気の緩みが出てしまうことが少なからずあると思うので、そこはしっかり気を引き締めて臨むべきだと思いますし、個人的には東京五輪に向けてUCIポイントをとにかく稼ぐということにフォーカスしてやっていきたいと思っています」

鈴木譲
出身地:神奈川県川崎市 生年月日:1985年11月6日(33歳) 170cm/57kg

鈴木譲

「今シーズンはチーム全体として、年間を通して安定した結果を出せたと思います。ただやはり、年間を通して安定したパフォーマンスを出せたかというと、6月の落ち込みがどうしても目立ってしまっているな、と。来シーズンに関しては、そういう落ち込む部分をなくして、チーム全体としてもう少し安定したシーズンにしたいと思っています。
個人的にも、今シーズンは6月に最大のピークを持ってくるつもりでいましたが、チーム事情もあって少し前倒しになり、ツアー・オブ・ジャパンやツール・ド・熊野にかなりの集中力を使うことになりました。来シーズン、チーム全体が安定してパフォーマンスを発揮できれば、自分としても6月にピークを持ってくることができると思います。
東京五輪に向けて重要なシーズンでもあるのでツアー・オブ・ジャパンもチームとしては重視すると思いますし、自分としても5月、6月にしっかりとピークを持ってこられるよう、シーズン前半からいい勢いで6月までいきたいと思います」

阿部嵩之
出身地:北海道古字郡 生年月日:1986年6月12日(32歳) 177cm/66kg

阿部嵩之

「今シーズン、個人的には非常に苦しいシーズンとなりました。なので、来シーズンはまず怪我をせず1シーズンを走り切るという単純なことを目標にしなければいけないと思っています。レースの目標としては、ツール・ド・熊野プロローグで3勝目を挙げることをはじめ、全日本選手権個人TT、JプロツアーのTTチャンピオンシップなど個人タイムトライアル競技すべてでタイトルが獲れるようにやっていきたいと思います」

小坂光
出身地:長野県佐久市 生年月日:1988年10月21日(30歳) 172cm/62kg
※シクロクロス専属からロードレース兼任選手として契約

小坂光

「運営会社からロードレースチームへの加入の打診があり、自分としてもぜひチャレンジしたいと思って加入を決断しました。8年ぶりのロードレースチームになりますし、過去の経験はあるとはいっても長いこと離れてもいました。自分としてはそういった過去は一旦忘れて、本当に新人として挑むような気持ちで、まずはしっかりチームの歯車のひとつになれるように頑張っていきたいと思っています。そして、ロードレースでの活動をまた冬のシクロクロスにつなげていきたいと思っています」

堀孝明
出身地:栃木県宇都宮市 生年月日:1992年7月1日(26歳) 175cm/56kg
※チームブリヂストンサイクリングより移籍、復帰

堀孝明

「自分自身の成長を目指し、宇都宮ブリッツェンを離れるという決断をして2年間、ブリヂストンという企業チームで走ってきました。その間、外から宇都宮ブリッツェンというチームを見てきて、本当に多くの人に支えられ、愛されているチームだということを再認識しました。自分も26歳で選手としてはもう若いとは言えなくなってきた状況で、この先の1年1年をどう過ごしていくか?と自問自答した時、選手なので当然勝つために走るのはもちろんですが、喜びをより多くの人と分かち合いたいという気持ちにもなって、宇都宮ブリッツェンに戻るという決断をするに至りました。
来シーズンのメンバーを見ると、自分だけタイトルというものを持っていないので、Jプロツアーのどこかのレースで優勝するということをまずは目標に来シーズンは走りたいと思います。また、地元出身選手として春先のツール・ド・とちぎ、そしてジャパンカップで結果を残すことを大きな目標にしたいと思います」

鈴木龍
出身地:宮城県仙台市 生年月日:1992年9月29日(26歳) 168cm/58kg

鈴木龍

「今シーズンは、Jプロツアーでは優秀な成績を皆んなで収めることができたと思うのですが、UCIレースでは勝利を逃してしまったという感じのレースが多かったと思います。なので、来シーズンはUCIレースでの勝利と、あと、今シーズン一番上手くいかなかった全日本選手権でリベンジというか、再チャレンジをしたいと思います。個人的にも、全日本選手権を勝つことを一番の目標にしていきたいと思います」

小野寺玲
出身地:栃木県鹿沼市 生年月日:1995年9月3日(23歳) 176cm/67kg

小野寺玲

「今シーズンは全日本選手権という大きな目標を達成することはできませんでしたが、シーズンを通して見ると自分の活躍の場も広がりましたし成績も残せたので、チームの中で必要とされる戦力になれてきたのかなと思います。来シーズンは、ロードレースで勝利を挙げるということを目標にしたいと思っています。ロードレースでアシストするのは苦ではないですし、むしろ好きな方です。チーム内の実力的に見てもアシストに回ることの方が多いと思いますが、今年のツール・ド・おきなわのように、いざ自分が勝負しなければいけないという状況になった時に、ちゃんと勝てる選手になってロードレースで勝利を挙げたいと思っています」

岡篤志
出身地:茨城県つくば市 生年月日:1995年9月3日(23歳) 163cm/57kg

岡篤志

「今シーズンはJプロツアーで2勝することもできましたし、昨年と比較しても力はついてきたと思いますが、全日本選手権やツアー・オブ・ジャパンなど狙っていたレースで成績を残せなかったので、その部分では非常に悔いの残るシーズンになったと思っています。来シーズンは、自分自身の実力を伸ばすということはもちろん、しっかり成績を残せるように準備していきたいと思います。個人的には、全日本選手権を狙っていきたいと思います」

飯野智行、馬渡伸弥、雨澤毅明が宇都宮ブリッツェンを退団

サイクルスポーツマネージメントが運営する地域密着型プロ自転車ロードレースチーム、宇都宮ブリッツェンに所属する飯野智行、馬渡伸弥、雨澤毅明が契約満了にともない2018年シーズンをもって退団することが発表された。

飯野智行

飯野智行のコメント
これまで宇都宮ブリッツェンで走ってきて思ったことはファンの温かさでした。レースを走るにしてもイベントにしても常にファンの人たちの熱い思いを感じ、それが自分にとっては走りにつながっていたと思います。2012年に加入させていただき実力のない無名の自分でもファンの人たちは優しく見守ってくれて支えてくれました。それが自分の強さを引き出してくれて2年間活躍することができたのだと思っています。
一度チームを離れ復帰したときもみなさんは温かく迎えてくれ、また頑張ろうという気持ちになれました。ですが、前みたいに思うように走れず結果全盛期のようにはいきませんでした。あっという間に3年が経ち、今の実力では足手まといになるのはわかっていますので、フロントとも話し合いを行い離れることになりました。
自転車のモチベーションがなくなりつつあり就職なども考えましたが、まだやりきれていない自分がいたので、また来年も頑張ってみようと思っています このチームで走る最後の年にチーム総合優勝ができて本当によかったです! 来年はブリッツェンで学んだことを活かせるように自分も頑張っていこうと思います。よろしくお願いします!

馬渡伸弥

馬渡伸弥のコメント
大学を卒業してからプロの道に進みたく、卒業後にプロの世界を宇都宮ブリッツェンで走れたのはとてもいい経験になりました。今シーズンは膝の故障もあり思った通りにいかない年ではありましたが競技はまだ続けて行こうと思っています。これからも引き続き宇都宮ブリッツェンへのご声援よろしくお願いします。

雨澤毅明

雨澤毅明のコメント
今シーズンをもちまして宇都宮ブリッツェンを退団することになりました。在籍は2016年から3年間ですが、自転車を始めるキッカケにもなったブラウブリッツェンの時からも大変お世話になりました。ブリッツェンがなかったら自分は自転車選手になっていなかったと思います。
また、これまでたくさんの方々に支えていたいたからこそ、代表でヨーロッパに挑戦することができ、UCIレースで優勝することもできました。チーム、スタッフはもちろんのこと、ご支援、ご声援をかけていただいたみなさんにも感謝しかありません。ありがとうございました。
今後に関しては、来季の所属先の発表がありましたら、改めてご報告させていただきます。ブリッツェンを離れても、1人の選手として見守っていただけたらと思います。

宇都宮ブリッツェンストアで『弱虫ペダル』コラボグッズ発売

栃木県宇都宮市を拠点とする地域密着型の自転車チーム「宇都宮ブリッツェン」は、宇都宮市内で開催されるアジア最高峰の自転車ロードレース大会「2018ジャパンカップ サイクルロードレース」(10月19日~21日)開催にあわせて、宇都宮ブリッツェンのオフィシャルポップアップストア『THE RED ZONE 2018』を10月1日(月)にオープンする。

恒例となった宇都宮ブリッツェンと弱虫ペダルのコラボレーション。チーム創立10周年を迎えた2018年は、人気キャラクター鳴子章吉が宇都宮ブリッツェンのチームウエアを身にまとった渡辺航先生書き下ろしイラストで登場。店内をはじめ、ポスターなどの販促物で展開される。10月19日(金)より発売。

弱虫ペダル 鳴子章吉×宇都宮ブリッツェン コラボTシャツ 2800円(税込)

弱虫ペダル 鳴子章吉×宇都宮ブリッツェン アクリルスタンド 1000円(税込)
弱虫ペダル 鳴子章吉×宇都宮ブリッツェン 手帳型スマホケース 3000円(税込)

宇都宮ブリッツェン オフィシャルポップアップストア『THE RED ZONE 2018』
住所:〒320-0802 栃木県宇都宮市江野町3-10 竹川ビル1F
営業期間:10/1(月)~10/21(日)
営業時間:平日 13:00~19:00 ※水曜定休
土日祝 11:00~19:00
10/19(金)、10/20(土) 11:00~21:00
10/21(日) 11:00~18:00

弱虫ペダル 鳴子章吉×宇都宮ブリッツェン マグカップ 1200円(税込)
弱虫ペダル 鳴子章吉×宇都宮ブリッツェン アクリルキーホルダー 700円(税込)
弱虫ペダル 鳴子章吉×宇都宮ブリッツェン ハンドタオル 800円(税込)

地元ホームレースとなる宇都宮ブリッツェンにとっては最大の目標と掲げる大舞台で表彰台を勝ち取るべく、宇都宮の街を赤く染めてレースに挑む。

弱虫ペダル 鳴子章吉×宇都宮ブリッツェン クリアファイル 300円(税込)
弱虫ペダル 鳴子章吉×宇都宮ブリッツェン 缶バッジ(2個セット) 600円(税込)

宇都宮ブリッツェンがジャパンカップで特別ジャージを着用

サイクルスポーツマネージメントが運営する地域密着型プロ自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」は、10月20日(土)~21日(日)に栃木県宇都宮市で開催される2018ジャパンカップサイクルロードレースで、同大会限定の特別ジャージを着用して出場する。

岡篤志

チームカラーであるレッドを全面に押し出すことで、2018年10月に創立10周年を迎えるチームの原点を印象づけ、両ソデ、両脇には2018年レギュラージャージに採用された稲妻モチーフのジオメトリー柄を施し、これまでの10年とこれからの未来に向けたチームのヘリテージを感じさせるデザインに仕上げた

2017年はチーム所属の雨澤毅明が3位表彰台という活躍を見せ、勝利まであと一歩のところまで詰め寄った宇都宮ブリッツェン。2018年はこの特別ジャージを身にまとい、ホームタウン宇都宮の街を赤く染めて勝利に向かってレースに挑む。

この特別ジャージは、選手着用モデルと同品質のオーセンティックジャージとして期間限定受注生産で一般発売する。


■2018JC限定 オーセンティックジャージ
・完全受注限定生産(注文専用サイトより申し込み ※サイズ交換・返品不可)
・受注期間:10月1日(月)~11月5日(月)まで (納品:2019年2月下旬~3月上旬予定)
・選手着用モデルと同等品(素材:ポリエステル80%、ポリウレタン20%)
・サイズ展開:SSS、SS、S、M、L、O、XO
・価格:2万7000円(税込み)

阿部嵩之

宇都宮ブリッツェンが「たいらや」と契約…セカンドキャリア支援も

サイクルスポーツマネージメントが運営する地域密着型プロ自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」は、栃木県内で26店舗を運営する食品スーパーマーケットチェーン、たいらやと2019年シーズンのユニフォームスポンサー契約を締結した。

サイクルスポーツマネージメントの柿沼章社長(左)と、たいらやの直井則夫取締役管理本部長

2019年シーズン着用のユニフォーム両ソデに「たいらや」ロゴの掲出、また宇都宮ブリッツェン所属選手と下部育成チーム「ブラウ・ブリッツェン」所属選手へのセカンドキャリア支援や選手の家族への就業支援なども包括した契約となる。

柿沼章社長のコメント
このたび、株式会社たいらや様と2019年シーズンのユニフォームスポンサー契約を締結できましたこと、大変光栄に思います。今回の契約では、ユニフォームへのロゴ掲出だけでなく、所属選手のセカンドキャリア支援や選手家族への就業支援も含まれており、チームとしても非常に心強い限りです。
選手にとって、誰もが避けて通ることのできない引退、そしてその後のセカンドキャリアという進路に対して、運営会社としてもバックアップできる体制を整備していきたいと考えておりますが、まずはチームと同じく栃木県内で事業を展開するたいらや様にご支援いただけることは非常にありがたい限りです。
たいらや様は26店舗中、15店舗を宇都宮市内で展開しており、チームとも非常に親和性が高いと考えております。これからも地域に根差した活動を継続し、地域振興と地域発展に努めてまいりたいと思います。

宇都宮ブリッツェンが手がけるヒルクライム対策講習会が7月29日に開催

地域密着型プロサイクルロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」を運営するサイクルスポーツマネージメントは、サイクリング講習会プログラム「ブリッツェンサイクリングメソッド」の第2回講習会を7月29日(日)に開催する。ブリッツェンサイクリングメソッドにおける講義内容はすべて清水裕輔監督と選手が監修し、レースで培ってきた”正しくロードバイクに乗るための技法”をもとにグッドライダーを育成するためのプロジェクトとなる。

ヒルクライム対策講習会は清水裕輔監督と鈴木譲選手が講師

2回目となる今回のプログラムは、前回と同様に清水監督とツアー・オブ・ジャパン2018で山岳賞を獲得した鈴木譲が実際に登りのコースをサイクリングしながらヒルクライムの講習を実施する。坂道をただ登るのではなく、ヒルクライムでのタイムの出し方や小技など、テクニックの部分を集中的にトレーニング。また、サイクリング講習の後は、宇都宮市サイクリングターミナルでランチ付きの懇親会も開催する。

ブリッツェンサイクリングメソッド 第2回「ヒルクライム対策講習会」
■日程:7月29日(日) 9:00~13:00 場所:宇都宮市森林公園サイクリングターミナル前
※雨天中止(小雨の場合は決行)
■参加費:1万円(消費税、保険料、昼食代込み)
■定員:10名(最少催行人数3人)

●詳細ホームページ

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