ジロ・デ・イタリアがコロナ猛威のフランスを回避

ジロ・デ・イタリアの主催者RCSスポルトは10月21日、最終日前日の最後の山岳区間として設定された第20ステージのコースを修正した。フランスのオートアルプ県で新型コロナウイルス感染拡大の防止法令が施行されたことで同県をレースが通行できなくなり、コース変更を余儀なくされた。

2020ジロ・デ・イタリア第20ステージの修正コース

10月24日に開催される第20ステージはアルバをスタートしてから国境となるアルプスを越えてフランス入りし、再びアルプスを越えてイタリアのセストリエーレにゴールする198kmが予定されていた。

しかしフランス入りができなくなったため、スタート後に平たん路を走ってピネロロへ。ゴールとなるスキーリゾートのセストリエーレに向かうが、ステージの難易度を維持するためにセストリエーレを3回上ることになった。

当初予定ではフランスのイゾアール峠や国境にあるモンジュネーブル峠など、山岳ポイントは1級が3つ、2級が1つだったが、新コースは1級が2つ、2級が1つとなりわずかに難易度が低くなった。総合成績の行方を左右する変更点になるかは定かではない。

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ガビリアが2度目のコロナ罹患…ジロ・デ・イタリア除外

UAEエミレーツのフェルナンド・ガビリア(コロンビア)が新型コロナウイルス感染によりジロ・デ・イタリアから除外された。ガビリアは2月のUAEツアーで新型コロナウイルスに感染した最初の自転車選手だった。

フェルナンド・ガビリア ©LaPresse

PCR検査は10月18、19日に行われ、492人が検査を受けた。選手で陽性となったのはガビリアのみ。AG2Rラモンディアールのチームスタッフ1人が陽性となり、医師によって隔離措置をとられた。

ジロ・デ・イタリアは10月11日と12日にもPCR検査を行い、ステフェン・クライスバイク(ユンボ・ビスマ)とマイケル・マシューズ(サンウェブ)が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、ジロ・デ・イタリアから排除された。

ミッチェルトン・スコットは4人のスタッフが感染し、チームはジロ・デ・イタリアから撤退。さらにエースのクライスバイクを失ったユンボ・ビスマチームも自主的に大会をあとにした。

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ブエルタ・ア・エスパーニャはツールマレーやアングリルなど閉鎖

10月20日に開幕する第75回ブエルタ・ア・エスパーニャは9つの峠を閉鎖し、スタートとゴールでの観客を制限すると発表した。スペイン国内において新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない現状から判断。さらに今後も感染者増が見られる場合は追加措置の発令も検討しているという。

ブエルタ・ア・エスパーニャ主催者が13日に発表した。

©Photogómez Sport

組織委員会はバスク政府の通達により、20日の第1ステージのゴールとなるアラーテ峠、27日の第7ステージに通過するオルドゥニャ峠を無観客とすると発表していた。今回はさらにフランスのツールマレー峠、激坂で知られるアングリル峠など7つの山岳での感染を制限すると発表。

組織委員会は、コース脇で観戦できないファンのためにソーシャルメディアチャンネルや公式ウェブサイトを使ってレースの模様をこれまで以上に伝えていきたいという。

「今年は自宅にいながらブエルタ・ア・エスパーニャを楽しむ必要性をファンに知せるためにコミュニケーションキャンペーンを開始した」と主催者。

その目的は、スタートやゴール、上り坂などに大観衆が押し寄せないためだ。スペイン政府やコースの自治体保健当局と密接に連らを取り合って、感染拡大防止をめざしたいという。

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ ©Photogómez Sport

2020ブエルタ・ア・エスパーニャ日程

10月20日(火) 第1ステージ イルン〜アラーテ 173km★★
10月21日(水) 第2ステージ パンプローナ〜レクンベリ 151.6km★★★
10月22日(木) 第3ステージ ロドサ〜ラグナレグナ・デ・ビヌエサ 166.1km★★★
10月23日(金) 第4ステージ ガライ〜エヘアデロスカバレロス 191.7km
10月24日(土) 第5ステージ ウエスカ〜サビニャニーゴ 185.5km★
10月25日(日) 第6ステージ ビエスカス〜ツールマレー峠(フランス) 136.6km★★★
10月26日(月) 休養日
10月27日(火) 第7ステージ ビクトリアガステイズ〜ビジャヌエバ・デ・バルデゴビア 159.7km★
10月28日(水) 第8ステージ ログロニョ〜アルトデモンカルビリョ 164km★★★
10月29日(木) 第9ステージ カンペアドール〜アグイラルデカンポ 157.7m
10月30日(金) 第10ステージ カストロウルディアレス〜スアンセス 185km
10月31日(土) 第11ステージ ビジャビシオサ〜アルトデラファラポナ 170km★★★
11月1日(日) 第12ステージ ラポララビアナ〜アングリル 109.4km★★★
11月2日(月) 休養日
11月3日(火)  第13ステージ ミュロス〜ミラドルデエザロ 33.7km (個人タイムトライアル)
11月4(水) 第14ステージ ルーゴ〜オウレンセ 204.7km★
11月5日(木) 第15ステージ モス〜プエルバデサンブリア 230.8km
11月6日(金) 第16ステージ サラマンカ〜シウダーロドリゴ 162km
11月7日(土) 第17ステージ セクエロス〜アルトデラコバチラ 178.2km★★★
11月8日(日) 第19ステージ ザルツエラ〜マドリード 124.2km
★は難易度

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ジロ・デ・イタリアでサンウェブとユンボ・ビスマの選手が陽性

ジロ・デ・イタリアの主催者RCSスポルトはUCI(国際自転車競技連合)の規定する健康プロトコルに従って、出場全選手とチームスタッフ、合計571人を10月11日と12日にPCR検査を行い、その結果を発表した。

2020ジロ・デ・イタリア第8ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

サンウェブとユンボ・ビスマからそれぞれ1選手、合計2選手が新型コロナウイルスの陽性反応を示し、各チームの医師に委託されて隔離措置を行うことになった。

ミッチェルトン・スコットから4人のスタッフ、AG2Rラモンディアールとイネオス・グレナディアスからそれぞれ1人のスタッフがCovid-19の陽性反応を示し、各チームの医師に委託されて隔離措置を行うことになった。

第1報では選手やスタッフ名は未発表。感染した選手は隔離措置を余儀なくされるので、ジロ・デ・イタリアはリタイアとなる。

複数の感染者を出したミッチェルトン・スコットはチーム全体がジロ・デ・イタリアから除外された。

ジロ・デ・イタリア第10ステージのスタート地点 ©Massimo Paolone/LaPresse

【続報】感染選手はクライスバイクとマイケル・マシューズ

ステフェン・クライスバイク(ユンボ・ビスマ)とマイケル・マシューズ(サンウェブ)が新型コロナウイルス感染でジロ・デ・イタリアから排除と、フランスのレキップ電子版が速報。

さらにユンボ・ビスマチームは他の7選手も休息日明けの第10ステージをスタートぜず、チームとして大会をあとにする決断をした。

2020ジロ・デ・イタリア第10ステージ ©Massimo Paolone/LaPresse

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パリ〜ルーベ中止…リールの感染拡大により当局が要請

10月25日に開催予定だったパリ〜ルーベが急きょ中止になった。当初は4月に開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により延期。フランスでは第一波を上回る感染拡大の渦中で、フランス当局が主催者ASOに中止を要請した。

北の地獄パリ〜ルーベ ©ASO Pauline Ballet

「北の地獄」と呼ばれる石畳の悪路を走ることで知られるパリ〜ルーベは2020年に開催されないことになった。初開催となるはずだった女子レースも中止となった。

フランスでは直近の2日間で、1万6000人と1万8000人以上の新規感染者が発表されている。首都パリではバーの営業が停止となり、レストランも時間短縮を余儀なくされた。パリ〜ルーベのコースに近い大都市リールも「最大の警戒ゾーン」となり、ついにASOも開催を断念。「2021年4月11日にパリ〜ルーベで会おう」というメッセージを発信した。

●パリ〜ルーベのホームページ

ツール・ド・フランス最高権威プリュドムがコロナ陽性

ツール・ド・フランスのレースディレクターを務めるクリスティアン・プリュドムが新型コロナウイルスに感染していることが9月8日に明らかになった。プリュドムは1週間ツール・ド・フランスを離れ、フランソワ・ルマルシャンが大会最高権威としての指揮を執る。

クリスティアン・プリュドム ©ASO_G.Demouveaux

ツール・ド・フランスは9月7日に出場選手とそのチームスタッフをPCR検査。全選手が陰性で、各チームも2人以上の陽性者がいなかったため、陽性者のみの除外にとどまり、全22チームがレースを続行すると発表したばかり。まさかの最高権威の感染が発覚した。

ただしツール・ド・フランスがストップすることはなく、プリュドムだけがツール・ド・フランスを7日間離れる。プリュドムは2回目の休息日の翌日、9月15日の第16ステージから役職に復帰する。

🇫🇷ツール・ド・フランス2020特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

自転車を愛するなら社会的義務を果たして…プロ協会が訴え

プロサイクリスト協会(CPA)がツール・ド・フランスの山岳ステージに集まった観衆の多さに、新型コロナウイルス感染への懸念を示し、「あなたがサイクリングを愛するのなら、社会的な義務を果たして!」と強く訴えた。

©Luca Bettini/BettiniPhoto

ツール・ド・フランスの沿道から、選手への声援とリスペクトを込めた歓声が再びわき起こった。新型コロナウイルス感染拡大により一時はすべての大会が中止あるいは延期となったが、関係者の努力によってリスタートすることができた。

第1週の山場、ピレネー山脈はフランスとスペインの国境線に位置するが、両国ともまさに第二波まっただ中。1日の新規感染者はどちらも1万人を突破する勢いだ。大会は感染予防のために、選手のみならずチーム関係者など全体が定期的なテストを受けている。またすべての関係者の健康を守るために、レースコースへのアクセスを一部制限している。

ツール・ド・フランスが停止することを避けるために、ファンも自分の役割を果たす必要がある、とCPA。ファンは、ツール・ド・フランスと世界中のすべてのサイクリストが活躍するべく再開されたレースに駆けつけ、選手を鼓舞するために沿道に陣取ることを歓迎されている。しかしファンは正しく行動する必要があり、マスクを正しく着用し、ソーシャルディスタンスを尊重してほしいと訴えている。

©Luca Bettini/BettiniPhoto

CPAのフランスの代理人、パスカル・シャントゥーは、「山岳ステージではスピードが遅くなり、また観客が選手に接近するエリアとなる。このエリアを規制強化するようにASOに依頼した」という。

CPAは、レースに行くファンに注意事項とリスペクトを呼びかける。

「安全な距離を取って選手らを奨励することで、この世界のチャンピオンにあなたの愛情を示してください。私たちは、選手が一生懸命仕事をしているにもかかわらず感染することを許しません。私たちの男の子と女の子が自分の仕事をして感染することを許すことはできません。選手とその家族に大きな打撃を与えるばかりでなく、検査で陽性となればレースからの即時追放となるので、選手キャリアを危険にさらすことになる」

上記はCPAのジャンニ・ブーニョ会長のコメント。

「握手をして抱き合い、スポーツスターからサインをもらい、お土産の写真のために彼らと一緒にポーズを取る日はいつか来る。それまでの間、私たちは選手の仕事と選手の努力に敬意を払うことによって、アスリートに対する尊敬を示すべきだ」

●プロサイクリスト協会のホームページ

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感染者2人でチーム除外…ツール・ド・フランス非常宣言

ツール・ド・フランスの主催者ASOは、選手とチームスタッフ30人の中から7日間で2人の感染者が出た場合、大会から除外すると各チームに通告した。第107回大会は8月29日にニースで開幕するが、各チームは滞在ホテル、チームバス、スタート、フィニッシュにアクセスできる30人(選手8人を含む)を申告する必要がある。

2019ツール・ド・フランス第12ステージ ©ASO Thomas MAHEUX

各チーム30人が「バブル」と呼ばれる閉鎖空間でレース活動をすることになる。これ以外の関係者は「バブル」内にアクセスすることが限定される。PCR検査は開幕6日前、3日前、そして2つの休息日に実施され、各チームの「バブル」内で2つの陽性者が出た場合、チームはレースから除外される。

9月20日にパリにゴールするまで、チームにプレッシャーをかけ続けることでクラスター感染を封じ込めることがねらいだ。

除外の原則は、検査で陽性と判断された場合だけでなく、非常に疑わしい症状が現れたときにも適用される可能性があ、医学的見地で判断される。

報道陣も、スタート地点では各チームのバスの前に待機して選手インタビューすることが禁止。ミックスゾーンが設定され、ソーシャルディスタンスを取って取材するという。

フランスでの新規感染者数は8月20日に4771人、21日に4586人と予断を許さない状況が続いている。

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