CCCは選手の給与削減とスタッフ契約停止で難局を乗り越える計画

ポーランドのプロロードチーム、CCCは新型コロナウイルスによるパンデミックの影響を受け、チームスタッフ契約の大半を停止せざるを得なくなり、全選手の給与をシーズンの残りの期間大幅に削減すると発表した。

©Tim de Waele/Getty Images

レースができない期間中にチームが最小レベルでも活動維持できるようにするために、わずかなサポートスタッフだけが役割を維持する。

CCCチームのジム・オショビッチ会長は、「チームは今年レースが再開されることを期待して、これらの措置を取らざるを得なくなった」と語った。

「広範囲にわたる削減の決定は、痛みを伴うプロセスであり、数週間前にさえ予見していなかったものだ。パンデミックの経済的な影響は、タイトルスポンサーCCCのビジネスに大きな影響を与え、他のプロチームと同様に、スポンサーシップの予期せぬ減少によりキャッシュフローの不足に直面している」とオショビッチ会長。

「私たちのビジネスのこの側面は、私たちの手に負えない。早くても6月までレースは行われないだろうが、状況は絶えず進化していて、今は短期的にしか行動できない。シーズンが再び始まったときにレース出場の予算を保持するためには、一握りのスタッフを除くすべてのスタッフを一時的に停止し、選手の給料を大幅に減らさなければならなかった。レースが再開できるとすぐに、我々はできるだけ多くのサポートスタッフを復活させ、予算を再評価する立場になることを望んでいる」

「今は誰にとっても困難な時期であり、スポンサーとファンを最大限に尊重し続ける一方で、素晴らしいレースシーンが戻ってくることを待ち続けたい。困難な時期でもチームを維持するために全力を尽くし、新型コロナウイルスの状況が改善したら跳ね返したいと考えている」

2020ツール・ド・フランスは韓国開催…仏週刊誌が4月1日に伝える

フランスの政治系週刊誌「Le Point=ル・ポワン」の電子版が4月1日、2020ツール・ド・フランスの開催地を韓国にするため、関係当局が調整に入ったと伝えた。記事は細部まで詳細に記述されていたが、最後の1行に「ル・ポワンはみなさまにとってよい4月1日でありますように」と締めくくられていた。いわゆるエイプリルフールとして発信された記事。

記事はまず同じAmaury Sport Organization(ASO)が主催するパリダカールが近年は南米大陸で開催されるようになり、さらにはサウジアラビアを舞台とする道を選んだという事実から始まった。ASOはツール・ド・フランスも周到に海外進出準備を進めていたとして、今回のコロナウイルス感染拡大阻止を目的とする無観客開催を回避するために韓国にコースを移す計画にいたったとしている。

「ツール・ド・フランスには観客、歓声、道端でグッズを一般に配布し、イベントの資金の一部を提供できる広告キャラバンが必要です」と主催者本部の1人は語ったと記述。

7時間の時差を考慮して、各ステージはフランステレビジョンで中継されるとした。スタートとゴールは韓国の首都ソウルで、日程は2週間に短縮。ツール・ド・フランス主催者は先週、韓国のムンジェイン大統領と連絡を取り、コース脇で警備をする警察官の派遣などの同意を得たと書かれている。

韓国ではピレネーやアルプスに相当する山岳がないが、中規模の山岳は多く、さらにこの時期の梅雨という気象条件によって優勝を目指すエガン・ベルナル、クリストファー・フルーム、ティボー・ピノらの走りに影響するのではと分析している。

最後の1行を読んでもこれがジョークとわかりにくいが、外出禁止令が長引くフランス国民にとって笑顔を取り戻す一助として作られたニュースだと想像できる。

●ル・ポワンのエイプリルフール記事

クリテリウム・ドーフィネ延期…UCIが6月1日まで大会中止措置

国際自転車競技連合(UCI)は4月1日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて自転車レースの開催中止措置を6月1日まで延長すると発表した。これによりASOは5月31日から6月7日まで開催される予定だったフランスのクリテリウム・デュ・ドーフィネを延期することを決めた。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第6ステージ © ASO/Alex BROADWAY

UCIは3月18日の通知で、大会中止は4月末までとしていたが、欧州を中心に依然感染拡大が続く状況により、延期を決めた。

クリテリウム・デュ・ドーフィネは同じ主催者が運営するツール・ド・フランスの前哨戦と言われ、シーズン中盤の重要なステージレースだった。ASOはUCI、レースの開催エリアとなるオーヴェルニュローヌアルプ地域や関係者と合意し、月31日にクレルモンフェランからスタートする予定だったレースのスケジュール変更を決定しました

今後はシーズン後半での開催を模索するが、ジロ・デ・イタリアなどの長丁場のレースも日程変更されるだけに新たな日程がUCIから割り当てられるかは保証されていない。

●クリテリウム・デュ・ドーフィネのホームページ

新型コロナウイルスで自転車レースも大幅に日程修正

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自転車競技界でも大きな影響が生じている。2020東京五輪が延期になったこともあり、2021年はすでに日程が発表されているツール・ド・フランスなどのメジャーレースも調整する検討に入った。さらには2020シーズン前半に開催できなかったジロ・デ・イタリアやモニュメントと呼ばれる伝統レースを終盤戦に組み込んでいく作業が行われる。

無観客のスタート地点となった2020パリ〜ニース ©ASO

国際自転車競技連合(UCI)が2020年3月18日、4月末までのすべての登録競技者クラスのロードレースを開催しないことを発表した。シーズン前半の主要大会が相次いで延期となる緊急事態で、ジロ・デ・イタリアなどの三大大会、ミラノ〜サンレモやパリ〜ルーベなどのモニュメントを最優先として後半戦に組み込んでいくという。

「他のメジャースポーツイベントの日程を考慮しながら、新たな日程を考えていきたい」とUCI。大会の重複、1チームあたりの参加選手数増もあり得るとした。

自転車競技界に影響が生じ始めたのは2月末のUAEツアーから。出場チームのスタッフが感染したことが発覚し、レース中止。UAEエミレーツに所属しているフェルナンド・ガビリア(コロンビア)も感染した。3月8日には8日間の日程でフランスのパリ〜ニースが開幕したが、感染拡大を受けて2日目からスタートとゴールに観客を入れない運営で継続。事態はさらに悪化し、最終日となる15日のレースを急きょ打ち切った

最も深刻なイタリアでは、3月21日のミラノ〜サンレモ5月9日から31日まで開催予定だったジロ・デ・イタリアが相次いで延期された。ベルギーの伝統レース、第二次世界大戦でも中止されなかったツール・デ・フランドル、「北の地獄」と呼ばれる石畳の悪路を走ることで知られるパリ〜ルーベも延期となった。日本では3月20日から22日に開催予定だったツール・ド・とちぎ、5月のツアー・オブ・ジャパンも中止になった。

沿道に観客がいないコースを走るパリ〜ニース第5ステージ ©A.S.O. Fabien Boukla

UCIは大会が中止になることで国際ランキングに不公正が生じないように、期間中のランキング制度も凍結させた。東京五輪・パラ五輪の予選大会はすべて白紙にした。五輪・パラの国別出場枠の配分は、すでにロード、トラック、パラサイクリング・トラックは終了しているが、マウンテンバイク、BMXレース、BMXフリースタイル、パラサイクリング・ロードは現在も進行中。今後は国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)と話し合って参加枠配分を調整するようだ。

UCIは東京五輪の延期を「最善の策だ」と歓迎し、「2020年シーズンの再開を視野に入れ、新しい日程を確立することを優先していく」という。

「選手や関係者の健康とスポーツの公平性を尊重しながら、選手のトレーニングとレース復帰を可能にする道筋をつけていく。UCIはパートナーとともに団結して前進し、決定事項を間もなく発表したい」

プロが自室から室内トレーナーを使ってのサイクリングを呼びかけ

室内スマートトレーナーを使ってトレーニング

3月21日に開催される予定だったミラノ〜サンレモは延期になったが、主催者RCSスポルトが意地を見せた。開催されるはずだった同時刻に、実際のコースと同じ負荷がバーチャルで再現されるアプリを提供。スマホやパソコン画面に映し出されるコースの起伏に連動して、室内トレーナーのペダルの重さが変わるシステムで、世界中のサイクリストがオンラインで一緒に汗を流した。

また、自宅などで室内練習するプロ選手らもSNSで一般サイクリストに呼びかけ、ネット上に集まって一緒に走る練習会を実施している。「困難な状況だけど、再び楽しく走れる日のために練習しよう」とメッセージを発信し続けている。

●新型コロナウイルスに影響を受けた自転車ロードレース
2月23日〜29日 UAEツアー(選手感染、2区間打ち切り)
3月8日〜15日 パリ〜ニース(無観客、1区間打ち切り)
3月21日 ミラノ〜サンレモ(延期)
4月5日 ツール・デ・フランドル(延期)
4月12日 パリ〜ルーベ(延期)
4月26日 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(延期)
5月9日〜31日 ジロ・デ・イタリア(延期)

●UCIのホームページ

KEENがコロナと戦う医療関係者に10億円分のシューズ提供を完了

アウトドアシューズブランドのKEEN(キーン)が新型コロナウイルスの脅威と戦うために長時間の業務に携わっている人の足元にすこしでも快適さを提供しようと全世界で最大10万足のシューズ(約10億円相当)を提供した。 

前例のない無謀な企画との意見もあり、さたには悪意あるソフトウェアの攻撃を受けて申し込みシステムがダウン。不正な申し込みの削除と不正防止対策を講じて、ようやく再開させたという。

「ここまでたどり着けたのは、本企画への皆さまのご賛同、温かいお言葉や励ましがあったからこそと感謝しております。本プログラムを通じて、大変な時こそ互いを支えあうという趣旨を実行いただき、本当にありがとうございました!」と同社。

プログラムは、予定数に達して終了したが、KEENはこれからも「一緒だから、できること」を実現していきたいという。

●KEENの詳細ホームページ

ツール・ド・フランスは無観客を想定して日程通りの開催か

2020ツール・ド・フランスは世界各地での新型コロナウイルス感染拡大を受けて、スタートやゴールに観客を入れない運営方法を視野に入れながら、予定通りの6月27日から7月19日までの日程を死守して開催する策が検討されている。

2019ツール・ド・フランス第10ステージ ©ASO

新型コロナウイルスの猛威が欧州各国を襲い、国民が自宅待機を命じられている現状。ツール・ド・フランスとともに二大大会と言われるジロ・デ・イタリアは5月9日から31日までの開催を断念し、主催者は大会延期という苦渋の決断を余儀なくされた。

国際自転車競技連合(UCI)の幹部が「ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスが中止になるようなことになれば、自転車競技の沽券にかかわる非常事態だ」と発言しているが、6月末に開幕するツール・ド・フランスはどうなるかが焦点。

ツール・ド・フランスは自転車競技最高峰の大会であり、その象徴と位置づけられる伝統レース。フランス政府としても自国文化の象徴であるツール・ド・フランスだけはそのステータスを守っていきたいという考えがある。

沿道に観客がいないコースを走るパリ〜ニース第5ステージ ©A.S.O. Fabien Boukla

真夏の祭典からテレビ中継による純粋レースへ

フランス政府スポーツ省のロクサナ・マラシネアヌ大臣は3月26日、SNSによるツイートで、「ツール・ド・フランスはスポーツの記念碑です。開催までにはまだ時間があるので、決めるのは時期尚早です。まずこの難局を乗り越えるために全力を注ぎましょう」と書き込むとともに、主催者ASOとの調整に乗り出した。

マラシネアヌ大臣自身が競泳背泳ぎの元世界チャンピオンであり、五輪メダリストだが、サッカーの欧州選手権と東京五輪が延期を選択した一方で、ツール・ド・フランスは現時点で延期を検討せず、これまで同様の夏に開催するという政府の考えをサポートしていく。

フランスの有力紙などで報じられている報道を総合すると、ツール・ド・フランス出場選手や関係者すべての安全確保を最優先としつつ、感染拡大を誘発しないために無観客、広告キャラバン隊中止などの措置を講じて、予定された日程で開催する方向で努力していくという。沿道で目撃できないことになる観衆にはテレビ観戦をすすめている。

ASOは同様の主催レース、パリ〜ニースでもスタート・ゴール地点に観客を集めないレースを実施(最終日のみ打ち切り)。新型コロナウイルスの感染状況をにらみながらも、それに向けた準備を続けているようだ。

●ツール・ド・フランスのホームページ

BMX世界選手権は延期…東京五輪の参加枠配分も未定に

国際自転車競技連合(UCI)は米国ヒューストンのロックスターエナジーバイクパークで2020年5月26日から31日まで開催される予定だったBMX世界選手権を延期する必要があると報告した。

UCI世界選手権BMXフリースタイル・パークの大池水杜 ©2018 JCF

東京2020オリンピックの予選プロセスについて、UCIは3月15日に声明を出し、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、3月3日からさかのぼって参加枠獲得に関わるシステムを中止するように要請している。新型コロナウイルスの感染拡大により予選として指定された大会に参加できない国が生じたため。

●UCIのホームページ

ボートの選考レース中止、活動自粛…東京五輪延期を受けて

日本ボート協会は東京五輪の延期が発表されたことを受けて、3月28日から熊本県菊池市で行う予定だった男女軽量級ダブルスカルの代表選考レース、24日から行っていた熊本合宿を中止した。

また、ナショナルチームとしての活動は1カ月間自粛するという。4月上旬に出される国際ボート連盟(FISA)からの予選システムの通知に従って、2021年に延期された東京五輪代表選手選考方針を立てて、代表選手の選考にあたるという。

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