【ジロ・デ・イタリア】バランタン・パレパントルが初優勝

第107回ジロ・デ・イタリアは1回目の休息日明けの5月14日、ポンペイ〜クザーノミュトリ間の142kmで第10ステージが行われ、デカトロンAG2Rラモンディアルのバランタン・パレパントル(フランス)がプロ3年目で初優勝。

パレパントルが2024ジロ・デ・イタリア第10ステージ優勝 ©LaPresse

2023年の兄オレリアンに続く兄弟ステージ優勝

頂上フィニッシュのこの日、バランタン・パレパントルはDSMフィルメニッヒポストNLのロマン・バルデ(フランス)と残り4kmから一騎打ちとなり、最後は10歳年上のバルデに29秒の差をつけてフィニッシュ。

兄のオレリアンは2023年の第4ステージで優勝していて、兄弟でジロ・デ・イタリア区間勝利を達成したのはスペインのイサギレ兄弟以来。ホンが2012年、、ゴルカが2017年にステージ勝利している。

2024ジロ・デ・イタリア第10ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

総合1位のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)は首位を守った。総合2位ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)との差は依然2分40秒。

ヴァランタン・パレパントルが兄オレリアンに祝福を受ける ©Marco Alpozzi/Lapresse
マリアローザのポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse
新人賞のキアン・アイデブルックス ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

【ジロ・デ・イタリア】オラフ・コーイがグランツール初優勝

第107回ジロ・デ・イタリアは5月12日、アベッツァーノ〜ナポリ間の214kmで第9ステージが行われ、ビスマ・リースアバイクのオラフ・コーイ(オランダ)がゴールスプリントでジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)を制してグランツール初優勝。

2024ジロ・デ・イタリア第9ステージ ©Marco Alpozzi/Lapresse

総合1位のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)は首位を守った。

2024ジロ・デ・イタリア第9ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse)
コーイがミランをわずかに制した ©Massimo Paolone/Lapresse
オラフ・コーイがグランツール初優勝 ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

ミランがジロ・デ・イタリア第9ステージでポイント賞1位を守る ©Massimo Paolone/ LaPresse

【ジロ・デ・イタリア】ポガチャルが2区間連続、山岳初日を制す

第107回ジロ・デ・イタリアは5月11日、スポレート〜プラーティディティーボ間の152kmで第8ステージが行われ、総合1位のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が有力選手との競り合いを制して優勝。第2ステージ、第7ステージに続く今大会3勝目。

マリアローザのポガチャルが2024ジロ・デ・イタリア第8ステージ優勝 ©LaPresse

不満が溜まるだろうが、僕たちは勝つために参加している

「他のライダーがフラストレーションを溜めているのは確かだけど、僕はお金を払ってくれるチームのためにレースをしているし、チームメイトは僕が勝つために走っている。彼らはジロ・デ・イタリアに向けて一生懸命準備をしてきて、自分たちが勝てる強さを見せてくれたので、勝てなかったら努力が報われなかったと思う。今日は勝ててとてもうれしい」と圧倒的な強さを見せるポガチャル。

「でも、総合成績を争うライバルたちは最後の登りで力強く走ったので、自信を取り戻したと思うし、これからのステージで大きなバトルを繰り広げることになると思う」

2024ジロ・デ・イタリア第8ステージはいよいよ山岳区間へ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2024ジロ・デ・イタリア第8ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
マリアローザのポガチャルが第8ステージのゴール勝負でライバルを振り切る ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

ポガチャルが2024ジロ・デ・イタリア第8ステージでマリアローザを守る ©Massimo Paolone/Lapresse

●ジロ・デ・イタリアのホームページ

【ジロ・デ・イタリア】ポガチャルがTT圧勝で総合2位以下に大差

第107回ジロ・デ・イタリアは5月10日、フォリーニョ〜ペルージャ間で第7ステージとして40.6km個人タイムトライアルが行われ、総合1位のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が優勝。第2ステージに続く大会通算2勝目。

マリアローザのポガチャル ©Marco Alpozzi/Lapresse

ボーラ・ハンスグローエのダニエル・マルティネス(コロンビア)が総合2位に浮上したが、ポガチャルとの差は2分36秒。前日まで46秒遅れの総合2位だったイネオスグレナディアーズのゲラント・トーマス(英国)は2分46秒遅れの総合3位に後退した。

ポガチャル ©Fabio Ferrari/LaPresse

トーマスとマルティネスとの差が予想よりも開いた

「昨年から新しいTTバイクを使っている。ポジションを変えて、快適に乗れるように取り組んでいる。今日のような超ロングTTでも、かなりのパワーをプッシュすることができた。努力が報われることを証明した。自分自身のポジティブに驚いたし、バイクでの自分のフィーリングにとても満足している」とポガチャル。

フィリッポ・ガンナは17秒遅れの区間2位 ©Fabio Ferrari/LaPresse

マリアローザを着用した選手がステージ優勝したのは、2021年のエガン・ベルナル以来。また5月10日は1931年に初めてマリアローザが制定された記念日で、この日にマリアローザを着用した選手が勝ったのはポガチャルが初めて。

最速ラップを刻むポガチャル ©Fabio Ferrari/LaPresse

「ゲラント・トーマスとダニエル・マルティネスとの差が予想よりも開いたが、ローマまではまだ長い道のりがある。まだちゃんとした山岳ステージが始まっていない。誰もがチャンスをうかがいながら攻めてくるので、レースをコントロールするのは本当に難しいだろう。

今回はチーム全体がとても強くて、全員がいい状態にあり、素晴らしい仕事をしてくれている。マリアローザを持っているのを楽しんでいて、それでレースをするのは素晴らしいこと。昨日はサポーターがボクとUAEチームを応援してくれているのが聞こえてきて、それがボクにさらなるモチベーションを与えてくれた」(ポガチャル)

マリアローザのポガチャルがトップタイムでフィニッシュ ©Massimo Paolone/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)

マリアローザを守ったポガチャル ©Lapresse

【ジロ・デ・イタリア】サンチェスがアラフィリップを撃破

第107回ジロ・デ・イタリアは5月9日、ヴィアレッジョからラポラーノ・テルメまでの180kmで第6ステージが行われ、モビスターのペラヨ・サンチェス(スペイン)がスーダル・クイックステップのジュリアン・アラフィリップ(フランス)、ジェイコ・アルウラーのルーク・プラップ(オーストラリア)を制して優勝。

ペラヨ・サンチェスがジロ・デ・イタリア第6ステージ優勝 ©Marco Alpozzi/Lapresse

総合成績ではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が首位を守った。

これぞ白い道、ストラーデ・ビアンケ ©Fabio Ferrari/LaPresse
マリアローザのポガチャルがジロ・デ・イタリアの未舗装区間に突入 ©Fabio Ferrari/LaPresse
先行するアラフィリップとペラヨ・サンチェス。追いすがるプラップ。ジロ・デ・イタリア第6ステージ ©LaPresse
ペラヨ・サンチェスがアラフィリップを制してジロ・デ・イタリア第6ステージ優勝 ©LaPresse
マリアローザを守ったポガチャル ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)

【ジロ・デ・イタリア】トラックレーサーのトマがロードでメジャー初勝利

第107回ジロ・デ・イタリアは5月8日、ジェノバ〜ルッカ間の178kmで第5ステージが行われ、コフィディスのバンジャマン・トマ(フランス)が初優勝した。4選手で抜け出したトマはゴール勝負で先着した。

バンジャマン・トマがジロ・デ・イタリア第5ステージ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

トラック競技では複数回の世界タイトルを持つ選手で、ロードレースではこれまでで最も価値のある勝利となった。パリ五輪ではトラック種目にエントリーしてメダル獲得を目指す。

2024ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

「私はいくつかのステージをブックマークしていたが、正直なところこのステージはブックマークしていなかった」とトマ。

「自分の直感に従い、誰か一緒に来ないかと周りに尋ねた。ミケル・ヴァルグレンはその気になっていた。グルパマFDJで4年間を過ごしたので、オリヴィエ・ルガックに尋ねたところ、エンゾ・パレニが適任だと答えた。4選手がうまくローテーションしたのでチームパシュートのよううだった。でも、まさかうまくいくとは思っていなかった。それは私に起こったクレイジーなこと。残り3kmで石畳の区間に入ったとき、優勝を狙えると思った」

2024ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

「自転車競技で遊ぶのが好きで、そうでなければ今ごろ辞めていただろうから、標高差が5000mあるステージよりもトラックサイクリングの方がずっと楽しい。イタリアのZitti e Buoni(黙って善良であれ)が信条。イタリアに住んで7年になるけど、ここで初めての大きな勝利をつかむことができてうれしい」

バンジャマン・トマらが第5ステージで逃げる ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

総合成績ではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が首位を守った。

2024ジロ・デ・イタリア第5ステージ ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)キアン・アイデブルックス(ベルギー、ビスマ・リースアバイク)