デュムラン擁するサンウェブがジロ・デ・イタリア布陣を発表

2018年5月4日にイスラエルのエルサレムで開幕する第101回ジロ・デ・イタリアに、2年連続の総合優勝をねらうトム・デュムラン(オランダ)を擁するサンウェブが出場8選手を発表した。山岳スペシャリストと経験豊富なキャプテンのバランスを取る布陣で、デュムランの総合優勝をサポートしていく。

トム・デュムラン © LaPresse -Gian Mattia D’Alberto

●サンウェブのジロ・デ・イタリア出場選手
ロイ・クルフェルス (オランダ)
ローレンス・テンダム (オランダ)
トム・デュムラン (オランダ)
チャド・ハガ (米国)
クリス・ハミルトン (オーストラリア)
レナード・ホフステッド (オランダ)
サム・オーメン (オランダ)
ルイス・ブルバーグ (ベルギー)

出場8選手は22歳から38歳まで。ハミルトン、ホフステッド、オーメン、ブルバーグがアシストの中核。キャプテンのクルフェルス、ハガ、テンダムのベテラン勢はグランツール合計28大会出場のキャリアを持つ。デュムランはオーメンやブルバーグとともにシエラネバダでの山岳トレーニングを積み、勝負どころの山岳ステージはビデオとデータ解析を頭にたたき込んでいるという。

「昨年の大会よりも山岳が厳しくなり、タイムトライアルの要素が少なくなった。ただし目標はデュムランを総合優勝させることに変わりはなく、万全の布陣でイスラエルに乗り込みたい」とチームのマーク・リーフ監督。

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5月4日に開幕する第101回ジロ・デ・イタリア。主催団体のRCSスポルトとラ・ガゼッタデッロスポルトは開幕まで10日になった4月24日、出場選手の暫定リストを発表した。大会はイタリア以外での国外スタートとしては13回目、今回は初めて欧州を離れ、イスラエルのエルサレムで開幕する。1チームあたりの出場選手は国際規定の変更によってこの大会から1人減の8選手構成となる。

トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)

トム・デュムラン © LaPresse -Gian Mattia D’Alberto

故郷であるオランダのアペルドールンで開幕した2016ジロ・デ・イタリアでは初日のプロローグでトップタイムをたたき出してマリアローザを獲得。第3ステージでマルセル・キッテルに首位を明け渡すが、その翌日には奪還。合計6日間もマリアローザを着用した。2017年は第10ステージの個人タイムトライアルで優勝して首位に。第19ステージでナイロ・キンタナにその座を奪われるが、最終日の個人タイムトライアルで逆転してオランダ勢として初めてとなる総合優勝を達成した。

クリストファー・フルーム(英国、スカイ)

クリストファー・フルーム © LaPresse/Gian Mattia D’Alberto

ツール・ド・フランス4勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ1勝。チームスカイは過去8年間でツール・ド・フランスを5回も制しているが、ジロ・デ・イタリアにおいては2013年にリゴベルト・ウランが2位になったのみ。チームは2018年に空白の栄冠を埋めるためにフルームを起用した。目指すのはだれも達成したことのない三大タイトル同一年制覇。その第一関門がジロ・デ・イタリアとなる。ジロ・デ・イタリアでは2009年に総合36位、2010年はリタイア。

ファビオ・アルー(イタリア、UAEエミレーツ)

ファビオ・アルー © LaPresse/Gian Mattia D’Alberto

2014年のジロ・デ・イタリアで総合3位、2015年は2位になったイタリア期待の選手。しかし過去2年は欠場。故郷サルデーニャ島での開幕だった2017年は直前の故障で出場を断念した。三大大会のタイトルは2015年のブエルタ・ア・エスパーニャのみ。UAEエミレーツに移籍した2018年のプランはジロ・デ・イタリアでの初優勝と、その後のブエルタ・ア・エスパーニャでのダブルツール達成。

ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)

ティボー・ピノ © Roberto Bettini/BettiniPhoto

2017年にジロ・デ・イタリアに初参加して第20ステージで優勝するとともに総合4位。2018シーズンは直前のツアー・オブ・アルプスでフルームを抑えて総合優勝した。シーズンオフはクロスカントリースキーでトレーニングを重ね、シーズン序盤からコンディションを高めて前半戦の重要レースをねらっていく。勝負どころのゾンコランと7つの頂上フィニッシュに勝負をかける。

エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)

エステバン・チャベス © Roberto Bettini/BettiniPhoto

2016年のジロ・デ・イタリアで最終日の2日前にマリアローザを獲得。最終日前日にビンチェンツォ・ニーバリに逆転され、52秒遅れの総合2位でフィニッシュ。2017年は腱炎などで失意のシーズンを過ごしたが、大好きなジロ・デ・イタリアにカムバックしてきた。2月にはチームの本拠地オーストラリアのヘラルドサンツアー制覇。その後は母国コロンビアの山岳区間でトレーニングし、ジロ・デ・イタリア終盤の上りのために走り込んできた。

ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

ミゲールアンヘル・ロペス © Luca Bettini/BettiniPhoto

24歳にしてグランツールで最も注目されている選手。2014年にはツール・ド・ラブニールで、ナイロ・キンタナとエステバン・チャベスに続く3人目のコロンビア人覇者となった。2017年のブエルタ・ア・エスパーニャでグランツール初デビューし、区間2勝と総合8位。新人賞の有力候補としてだけでなく、山岳ステージで最もカギを握る選手となる。

2018ジロ・デ・イタリア日程
5月4日 第1ステージ エルサレム(イスラエル) 9.7km=個人タイムトライアル
5月5日 第2ステージ ハイファ〜テルアビブ(イスラエル) 167km
5月6日 第3ステージ ベエルシェバ〜エイラト(イスラエル) 229km
5月7日 休養日
5月8日 第4ステージ カターニア〜カルタジローネ 198km★
5月9日 第5ステージ アグリジェント〜サンタニンファ 153km★
5月10日 第6ステージ カルタニセッタ〜エトナ 164km★★★
5月11日 第7ステージ ピッツォ〜プライアアマーレ 159km
5月12日 第8ステージ プライアアマーレ〜モンテベルジーネ・ディ・メルコリアーノ 209km★★
5月13日 第9ステージ ペスコサンニタ〜グランサッソディタリア 225km★★
5月14日 休養日
5月15日 第10ステージ ペンネ〜グアルドタディーノ 239km★
5月16日 第11ステージ アッシジ〜オジモ 156km★
5月17日 第12ステージ オジモ〜イモラ 214km★
5月18日 第13ステージ フェッラーラ〜ネルベーザデッラバッタリア 180km★
5月19日 第14ステージ サンビートアルタリアメント〜モンテゾンコラン 186km★★★
5月20日 第15ステージ トルメッツォ〜サッパダ 176km★★
5月21日 休養日
5月22日 第16ステージ トレント〜ロベレート 34.2km=個人タイムトライアル
5月23日 第17ステージ フランチャコルタステージ 155km
5月24日 第18ステージ アッビアーテグラッソ〜プラートネボーソ 196km★★★
5月25日 第19ステージ ベナリアレアレ〜バルドネッキア 184km★★★
5月26日 第20ステージ スーザ〜チェルビニア 214km★★★
5月27日 第21ステージ ローマ 115km
★は難易度

ジロ・デ・イタリアのSNS
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電力会社エネルなどジロ・デ・イタリア協賛各社が勢ぞろい…5月4日開幕

5月4日にイスラエルのエルサレムで開幕する24日間のステージレース、ジロ・デ・イタリアが電力会社エネルを冠スポンサーとする協賛各社を発表した。公式タイマーはタグホイヤー、オフィシャルカーはアルファロメオ、各賞ジャージはカステリ、パートナー企業として日本のシマノとヤマハがある。

ジロ・デ・イタリアのメインスポンサーは電力会社のエネル © LaPresse – Fabio Ferrari

個人総合1位選手が着用するピンク色のリーダージャージ「マリアローザ」のスポンサーはエネル。(Ente Nazionale per l’energia ELettrica=国営電気エネルギー会社)の略だが、現在は民間企業。イタリア国内の電力供給をほぼ独占している。

山岳賞のマリアアッズーラはメディオラヌム銀行、ポイント賞のマリアチクラミーノはセガフレード、新人賞のマリアビアンカはスーパーマーケットのエウロスピン。

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世界最軽量ボトル「フライ」に2018チームカラーと限定ジロ・デ・イタリア登場

全世界で入手可能なボトルのなかで最も軽く、柔らかで疲れているときも楽に飲めるエリート社の「FLY(フライ)」に、2018チームカラーとジロ・デ・イタリア限定デザインがラインナップに追加された。

これまでのボトルと比べると圧倒的に軽量で、柔らかく握りやすいボトル。無臭で柔らかさと耐久性を兼ね備えたプラスチック素材を使用している。新型の人間工学に基づいた吸い口は複合素材で作られていて、旧製品に比べて中身の流量がアップした。ドリンクも注ぎやすく、洗いやすい広口のボディスタイル。

●容量550mlm重量約54g
2018チームカラーはAG2R、BMC、CERVELO、DIMENSION DATA、FDJ、MITCHELTON-SCOTT、MOVISTAR、TEAM BHARAIN MERIDA、TEAM SKY、UAE TEAM EMIRATESの全10色。730円(税別)


●容量750ml
カラーはBMC、TEAM SKY、CERVELO、MOVISTARの全4色。870円(税別)


ジロ・デ・イタリア2018記念限定ボトルは完全数量限定の特別なデザイン。ベースとなるFLYボトルはエリートの実験的研究プロジェクトの結果、無臭で柔らかく耐久性のあるプラスチック素材を使用した最も軽いスポーツボトルで、最高のワールドツアープロチームに使用されている。人間工学に基づいた形状のキャップは複合素材を用いて作られていて、従来のキャップに対し液体の流れがより容易に、より理想的になった。


●FLYジロ デ イタリア2018(限定商品)
カラーはブラック、グレー、ビッグスタート。容量550ml。800円(税別)

●カワシマサイクルサプライのホームページ

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eバイク版ジロ・デ・イタリアに投入されるピナレロの電動自転車ニトロに注目

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eバイク版ジロ・デ・イタリアに投入されるピナレロの電動自転車ニトロに注目

イタリアのピナレロ社は、2018ジロ・デ・イタリアで併催されるeロードバイクを使った18区間のステージレース「ジロE」に、ピナレロ社が2018年初頭より欧州で販売を始めたeロードバイク「NYTRO=ニトロ」が使用されると発表した。

ピナレロの電動バイク、ニトロ

近年のツール・ド・フランスで連勝を重ねる正真正銘のロードブランドだが、欧州でのeバイク人気に後押しされて、本格的eロードバイクを作ってしまった。ニトロは極太のカーボン製ダウンチューブにモーターユニットとバッテリーを内蔵したモデル。さすがに重量は増すが、外観はディスクブレーキ仕様のロードバイクとあまり変わらない。

大型バッテリーを搭載した実用車と比べるとモーター駆動時間は落ちるようだが、ここ一発の勝負どころでスイッチオンすれば電動パワーでアタックすることが可能。そのスポーティなシルエットが実現したからこそ、ジロ・デ・イタリア姉妹レースとしてコースで出場選手がバトルするシーンが実現したといっても過言ではない。

ただし日本での販売は道路交通法などの制限で特殊な事情があるので発売時期などは未定。

ピナレロのEバイクで走るモスコンとEカーで追走するフィジケラ

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ジロ・デ・イタリアのイタリア国内18区間にeバイクカテゴリー新設

eバイクと呼ばれる電動自転車を使ったジロ・デ・イタリアの「ジロE」が開催される。2018年の第101回ジロ・デ・イタリアは5月4日にイスラエルのエルサレムで開幕するが、8日の第4ステージからイタリアでの区間が始まり、この日から27日の最終日までの全18ステージにわたって「ジロE」が行われる。ジロ・デ・イタリアで使用されるルートとほぼ同じで、出場5チーム、1チームは2人編成というジロEのレースは、本物のジロ・デ・イタリアの数時間前を走行する。

ピナレロのEバイクで走るモスコンとEカーで追走するフィジケラ

4月14日に最終日の舞台となるローマで、F1レーサーのジャンカルロ・フィジケラとスカイのジャンニ・モスコンが登場して「ジロE」の詳細が発表された。ピナレロのeバイク「ニトロ」に乗ったモスコンと、電動レーシングカーを操縦するフィジケラがパレード走行した。

スカイのジャンニ・モスコンが乗ったのがピナレロのEバイク、ニトロ

新しく始まる「ジロE」はジロ・デ・イタリアの公式パートナーを務めるエネルとピナレロ、そしてタグホイヤーが協賛する。

F1のジャンカルロ・フィジケラ(左)とスカイのジャンニ・モスコン

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