ブエルタ・ア・エスパーニャ覇者、世界1位のログリッチェ来日

2019ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝者、UCI(国際自転車競技連合)世界ランキング1位のプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)が、10月26・27日に開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに急きょ参戦することが発表された。

テレマークポーズを取る元ジャンプ選手のログリッチェ ©Massimo Paolone/LaPresse

モビスターに代わってユンボ・ビスマが来日することになった。ログリッチェ以外の3選手は現在調整中とのこと。

●世界ランキング(2019年10月22日現在)
1 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)4705.28
2 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥークニンク・クイックステップ)3569.95
3 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)3572.5
4 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス)3346.75
5 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)3297
太字はツール・ド・フランスさいたま出場選手

ツール・ド・フランスさいたまで盛り上がる5つの裏技

●ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのホームページ

悪魔おじさんがツール・ド・フランスさいたまに4年連続の来日へ

悪魔おじさん(エル・ディアブロ)の呼び名で世界中の自転車ファンに知られるドイツのディディ・センフトさんが2019年もツール・ド・フランスさいたまクリテリウムを応援するために来日する予定となった。10月25日午後に日本に到着し、同26日と27日にさいたま新都心駅周辺の大会会場に出没する計画。

ツール・ド・フランスの人気者、悪魔おじさんが弟子を引き連れて日本でも大暴れ! © Yuzuru SUNADA

毎年ツール・ド・フランスの全日程を赤い悪魔の衣装に身を包んで応援するセンフトさんはツール・ド・フランスファンならだれもが知る存在。右手には悪魔の小道具であるヤリを携え、手作りの自転車を沿道にディスプレーして選手や関係者を待ち構える。

ツール・ド・フランスさいたまに登場するのは2016年から4年連続。会場ではこれまで、ディアブロ娘を引き連れて神出鬼没の振る舞いをしていた。

ツール・ド・フランスのコース上でも「さいたま」をアピールしてくれている

職業は「自転車デザイナー」で、今回の来日に際して2020東京をイメージしたデザインバイクを持ち込む計画だという。

また今回は、Twitterで「#悪魔おじさん質問募集中」としてファンからの質問を集め、来日中にインタビューする機会を設定した。その回答は事後に報じられる予定。

●関連コラム
悪魔おじさん、いったいナニモノ? 意外と高尚な来日目的とは

2019年の来日は2020東京仕様のデザインバイクを持ち込むという

ツール・ド・フランスさいたまで盛り上がる5つの裏技

●ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのホームページ

ツール・ド・フランスさいたまで盛り上がる5つの裏技

ツール・ド・フランスのチャンピオンが着用する黄色のジャージ「マイヨジョーヌ」を初めて南米大陸にもたらしたイネオスのエガン・ベルナル(コロンビア)がやってくる。10月27日に「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」がさいたま新都心駅周辺で開催され、世界最高峰のレースで活躍した選手ばかりが参戦する。

ツール・ド・フランスさいたまの千羽鶴贈呈式が2019ツール・ド・フランスのビラージュで行われた

フルームとベルナルが待望のランデブー

さいたま新都心に豪華メンバーが並び立つ。しかも着用するジャージは7月のツール・ド・フランス最終日、パリ・シャンゼリゼの表彰台に登壇した時と同じ。総合優勝のベルナルはマイヨジョーヌ、山岳王のロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)は赤玉ジャージだ。

クリストファー・フルーム(左)とエガン・ベルナル ©A.S.O. Thomas Colpaert

最も注目したいのがイネオスのクリストファー・フルーム(英国)の復帰レースとなること。ツール・ド・フランス最多タイとなる5度目の総合優勝をねらったフルームだが、その直前に大腿骨などを骨折。手術を受け、リハビリに集中していた。待望の実戦復帰がさいたまとなったことで、このニュースは欧州でも大きく報じられている。

海外選手は6チーム25人、国内参加は7チーム27人、女子・男子ジュニアは7人、パラサイクリングは7組8人、予選を勝ち抜いたアマチュア4人、総勢71選手が出場する。

主な出場選手

2019ツール・ド・フランス総合優勝のエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス)

エガン・ベルナルが第20ステージを終えて総合優勝を確実にした ©ASO Alex BROADWAY

4度の総合優勝を誇るクリストファー・フルーム(英国、イネオス)

イネオスのクリストファー・フルーム(英国) © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

2019ツール・ド・フランス山岳賞のロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアル)

2019ツール・ド・フランスで山岳賞を獲得したロマン・バルデ ©A.S.O. Pauline BALLET

リオ五輪銀メダルのヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

2017クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝したヤコブ・フグルサング(アスタナ)

プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)が急きょ参戦へ

テレマークポーズを取る元ジャンプ選手のログリッチェ ©Massimo Paolone/LaPresse

2019ツール・ド・フランス区間1勝のマッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット)

マッテオ・トレンティンが第17ステージを制した ©ASO Alex BROADWAY

2019ツール・ド・フランス区間1勝のダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)

ダリル・インピーらが第9ステージで先行する ©ASO

①フルームとベルナルはどっちが2020年のエース?

大会前日の10月26日は13時15分からさいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ内のメインステージでツール・ド・フランス2020のルートの見どころやポイントなどについてゲスト選手を交えてショーが行われる。登壇選手は未定だが、例年どおりにマイヨジョーヌ着用者などが指名されるはず。5度目の総合優勝に意欲を見せるフルームに対し、ベルナルは連覇をねらうのか? あるいは10月24日に発表されるジロ・デ・イタリアのコースをチェックし、目標を変更するのか?

②3日本の伝統文化体験として空手に挑戦

来日選手が日本の伝統文化を体験したり、市民と交流するイベントがレース前日に開催される。2013年の第1回大会では埼玉栄中・高の相撲部に入門。フルームらがまわしを締めて稽古をつけてもらった。写真右の顧問横でほほえみながらそんな光景を見つめているのが高校生時代の現貴景勝。今回は空手を体験する予定。

2013年にツール・ド・フランス総合優勝のフルームらが相撲に挑戦したとき、右端の顧問のとなりでほほえましく見つめるのが現貴景勝 © Yuzuru SUNADA

③電撃引退のキッテルがその真意を明かす

日本の女性ファンの一番人気、マルセル・キッテル(ドイツ)が大会アンバサダーとして来日する。今シーズン途中に引退。「驚いた人もいると思うけど、プロ選手としての夢舞台を十分に過ごしてきた。人生の中で新しい挑戦や経験をするのに最適な時期だ」と語り、アンバサダー就任も新たなチャレンジとしている。「6回目の来日で、日本の人たちと交流できるのが楽しみです。でも相撲部はカンベンして。みんな強すぎるので」

マルセル・キッテル

④フランスのガストロノミーを味わうチャンス

2019年の大会は、さいたまスーパーアリーナを貫通する特設サーキットが復活し。大型スクリーンを備えた特別観覧席はレース展開の一部始終とナマの爆走シーンの2つが見られる。大会はタイムトライアル、スプリントレース、そしてメインのクリテリウムと3部構成されるので、その途中でフランスのガストロノミー(グルメ)を集めたさいたマルシェに立ち寄ってみるのもオススメ。

さいたマルシェで盛り上がろう

クリテリウムは何度も見られる市街地レーす。距離の短い周回レースなのでハイスピードで疾駆するシーンを何度も見られることが最大の魅力。直線路でのスピード、コーナーで見せるテクニックと加速力、ゴールスプリントの迫力などに注目。

⑤悪魔おじさんは無事に来日できるか?

ツール・ド・フランス沿道の名物男「悪魔おじさん」ことディディさんも来日する予定。ドイツの自宅を出るときからこの格好で、今回はトレードマークのヤリに加えて、2020東京仕様の自作自転車を持ち込むと意気込んでいる。ドイツ語以外はまったく通じないが、気軽に「ディディ!」と声をかければ大騒ぎしてくれるはずだ。

はずなのだが、毎年日本の入国管理で足止めを食らう風体なので、無事に入国できるかは定かではない。

ツール・ド・フランスの人気者、悪魔おじさんが弟子を引き連れて日本でも大暴れの予感 © Yuzuru SUNADA

悪魔おじさんがツール・ド・フランスさいたまに4年連続の来日へ

●ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのホームページ

Thanks!KITTEL PARTY、参加者にはオリジナルTシャツも

10月27日に開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムで大会アンバサダーを務める、元プロロードレーサーのマルセル・キッテル氏を招いて「Thanks!KITTEL PARTY」が10月27日(日)のレース終了後に開催される。

マルセル・キッテル ©Yuzuru SUNADA

キッテル氏は、世界トップクラスのスプリンターとして、ツー ル・ド・フランスをはじめとした数々のレースで活躍。さらに、さいたまクリテリウムにも過去5回出場し、レースを盛り上げるとともに、来日の度にファンサービスでも多くのファンの期待に応えてくれた。2019年で現役を引退したキッテル氏に直接感謝の気持ちを伝える機会としてイベントが実施される。

今回のイベントでは、キッテル氏との交流の時間を楽しんでもらうため、80名限定で募集される。また、参加者にはキッテル氏の写真がプリントされたオリジナルの「Thanks!KITTEL T シャツ」をプレゼント。パーティーに参加して、直接キッテル氏に感謝の気持ちを伝えよう!

Thanks!KITTEL PARTY

開催日時:2019年10月27日(日)17:30~18:30(受付時間17:15~17:30)
開催場所:さいたまスーパーアリーナ内 ※詳細は申込者へ別途連絡
受付場所:さいたまスーパーアリーナ内 ※詳細は申込者へ別途連絡
参加費:1万5000円(税込み)/1名
特典:「Thanks!KITTEL T シャツ」、キッテル氏サイン入りさいたまクリテリウムオフィシャルガイドブック、ワンドリンクサービス
参加者:マルセル・キッテル氏
実施内容:キッテル氏からの挨拶/キッテル氏との交流/キッテル氏へのメッセージフラッグ制作および贈呈/キッテル氏への質問コーナー/キッテル氏との集合写真撮影(予定)※実施内容は予告なく変更する場合も
募集人数:80名 ※先着順での受付
応募期間:2019年10月16日(水)12:00~10月18日(金)23:59 ※上記期間中でも募集人数に達し次第申込みを締め切り

Thanks! Kittel Tシャツ。サイズはLのみ

応募方法:以下の内容を入力し、メールで
【申 込 先 】saitama-criterium@saitamasc.jp
【件名】キッテルパーティー参加申込
【必要事項】代表者氏名、代表者住所、代表者電話番号、代表者携帯電話番号、申込人数

注意事項
・応募はメールに限ります。電話、FAXなどメール以外での応募は受け付けておりません。
・先着順での受付となります。
・受付完了後、お申込者様へメールにてご連絡いたします。あらかじめ「saitamacriterium@saitamasc.jp」からのメールを受信できるように設定をお願いいたします。
・複数応募はできません。
・申込1件につき、2名様までのお申込みとさせていただきます。
・参加費は当日受付時にお支払いいただきます。(お支払い方法は現金のみとなります。)
・受付時にご本人確認をさせていただきます。当日は身分証明書(免許証、パスポート、健 康保険証などお申込者(代表者)様が特定できるもの)をご持参ください。
・お申込者(代表者)様のご本人確認ができない場合、同伴者の方もご参加いただけませ ん。
・受付時間内に受付がなされない場合は、本イベントに参加することができません。
・特典はお支払い時にお渡しさせていただきます。
・参加権の転売及び他人への譲渡はできません。

●ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのホームページ

オフィシャルサポーターズヴィレッジ…ツール・ド・フランスさいたまを楽しむ特設エリア

「J:COM presents 2019ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」(10月27日、さいたま新都心駅周辺で開催)は、大会当日にさいたまスーパーアリーナ内に設置する「オフィシャルサポーターズヴィレッジ」の詳細を発表した。

20種類のマイヨジョーヌ ©ASO/Pauline Ballet

「オフィシャルサポーターズヴィレッジ」は、ツール・ド・フランス本大会で各ステージのスタートエリアに設置される、入場者へのホスピタリティとファンサービスをメインの目的とする「Village(ヴィラージュ)」に由来し、「オフィシャルサポーターズ」会員とゲスト招待関係者のみが入場できる限定エリア。

サポーターズヴィレッジは、「ツール・ド・フランスエリア」、「展示・体験エリア」、「スポンサーエリア」、「さいたまエリア」、「セレモニー エリア」の5つのエリアから構成され、各エリアのコンセプトに応じたサービスを楽しむことができる。

ツール・ド・フランスエリアには、 総合優勝者が着用するマイヨジョーヌの誕生100周年を記念して制作されたツール・ド・フランス2019全20種類のマイヨジョーヌを展示。

ステージ前に陣取れば全選手が確実に見られる ©Saitama city

オフィシャルサポーターズヴィレッジに入場できるオフィシャルサポーターズの申し込みは10月16日(水)正午まで。

オフィシャルサポーターズヴィレッジ応募(大会公式サイト)

オフィシャルサポーターズヴィレッジ会場マップ

会場コンセプト

ツール・ド・フランスエリア
ツール・ド・フランス公式フレグランス、さいたまクリテリウムオフィシャルグッズの販売、ツール・ド・フランス2019のマイヨジョーヌ全20種類の展示

展示・体験エリア
ARアプリを活用した合成写真撮影コーナー、オリジナルフェイスペイントの体験、ロードバイク・パラサイクリング車両の展示

スポンサーエリア
スポンサー企業の商品、サービスの提供

さいたまエリア
地元さいたまの文化の紹介、地元グルメの販売

セレモニーエリア
選手ピットエリア、各種セレモニー、表彰式の観覧、大型ビジョンでのレース放映

出展ブース

ステージイベント

さいたまクリテリウムの開幕を告げるオープニングセレモニーを実施。レース後には、特設コースでしのぎを削った世界トップレベルの選手たちの表彰式や記念撮影が行われる。また、当日のレースの模様もステージに隣接した大型LEDビジョンで放映し、ヴィレッジ内で観覧できる。

オープニングセレモニー
(11:55〜12:40)

表彰式
(16:30〜17:00)

クビアトコウスキーがツール・ド・フランスさいたま参戦

イネオスのミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド)が10月27日、さいたま新都心駅周辺で開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに出場する。コロンビアのイバン・ソーサに代わっての出場と、10月11日に主催者が発表した。

ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝のミハウ・クビアトコウスキー © LaPresse/Spada

同選手は2014年の世界チャンピオン。2016年から現チームの前身スカイに加入し、2020年も現チームで走る。2015アムステルゴールドレース、2017ミラノ〜サンレモとメジャーレースで優勝するとともに、2018ティレーノ〜アドリアティコ、同ツール・ド・ポーランドなど中規模のステージレースで総合優勝。

ツール・ド・フランスでクリストファー・フルームやゲラント・トーマスの頼もしいアシスト役として活躍し、信頼されている。さいたま大会は2017年以来2年ぶり2回目の出場となる。

●ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのホームページ