オコーナー初出場で初優勝【ツール・ド・フランス9S】

第108回ツール・ド・フランスは7月4日、クルーズ〜ティーニュ間の144.9kmで第9ステージが行われ、AG2Rシトロエンのベン・オコーナー(オーストラリア)が後続に5分07秒差をつける独走で初優勝した。

ベン・オコーナーが第9ステージで独走 ©A.S.O. Pauline Ballet

前年覇者で前日に首位に立ったUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)はこの日も総合優勝を争うライバルに差をつけ、区間6位でゴール。総合1位のマイヨジョーヌを守った。

2021ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
山岳賞を争うナイロ・キンタナ(中央)とオマール・フライレ(左) ©A.S.O. Pauline Ballet
山岳ジャージを着るワウト・プールスだが苦しい走りとなった ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
第9ステージを走るオコーナー ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2021ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte

第8ステージにもどる≪≪   ≫≫第10ステージにすすむ

🇫🇷ツール・ド・フランス2021特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

バルベロの手書きマスクで難易度がわかる【ツール・ド・フランス】

ケベカアソスのカルロス・バルベロ(スペイン)がコロナ禍のツール・ド・フランスで、毎日のスタート地点に着用してくるマスクにメッセージを手書きしている。2020ブエルタ・ア・エスパーニャから始めたもので、2021ツール・ド・フランスではゲームのパラメーター風で話題を呼んでいる。

2021ツール・ド・フランス第6ステージのカルロス・バルベロ ©A.S.O. Pauline Ballet

バルベロのユニークな手書きマスク作戦は、コロナ禍中に開催された2020ブエルタ・ア・エスパーニャで始まった。当初は自らの体力消耗度をバッテリー残量で表示。これに選手仲間へのメッセージや自らのツイッターアカウント、ハッシュタグなどを書き込んだ。

6月26日に開幕した2021ツール・ド・フランスでは、ゲーム画面がモチーフに。ステージ数をレベルで表示し、HP、ステージの難易度、メッセージを手書きして、各ステージの出走サイン台に登壇する。

2020ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2020
2021ツール・ド・フランス第1ステージのカルロス・バルベロ ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第2ステージのカルロス・バルベロ ©A.S.O. Charly Lopez
アレハンドロ・バルベルデ、ホセ・ロハス、カルロス・バルベロ。2020ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2020

バルベロはスペインのブルゴス出身の30歳スプリンター。スペインの中規模ステージレースで区間勝利するなどの実績があり、ツール・ド・フランス出場は今回が初めて。

ブエルタ・ア・エスパーニャで声援を受けて笑顔のカルロス・バルベロ ©PHOTOGOMEZSPORT2020

🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

アルプス初日でポガチャルが首位に【ツール・ド・フランス8S】

第108回ツール・ド・フランスは7月3日、オヨナ〜ル・グランボルナン間の150.8kmで第8ステージが行われ、バーレーンビクトリアスのディラン・トゥーンス(ベルギー)が独走を決めて、2年ぶり2度目の区間優勝。チームとして連勝し、チーム総合成績でも1位に立った。

ポガチャルがマイヨジョーヌ ©A.S.O. Charly Lopez

総合成績では、前年の覇者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)がライバルを突き放して49秒遅れの区間4位でゴール。総合5位から一気に首位に立った。

2021ツール・ド・フランス第8ステージは雨 ©A.S.O. Charly Lopez
03/07/2021 – Tour de France 2021 – Etape 8 – Oyonnax / Le Grand-Bornand (150,8 km) – Tadej Pogacar (UAE TEAM EMIRATES)
2021ツール・ド・フランス第8ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第8ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
第2ステージから頑張ったファンデルプール最後のマイヨジョーヌ姿 ©A.S.O. Pauline Ballet
ディラン・トゥーンスが独走でゴールを目指す ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ワウト・プールス(オランダ、バーレーンビクトリアス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

雨を得意とするポガチャルがライバルに差をつけた ©A.S.O. Charly Lopez

第7ステージにもどる≪≪   ≫≫第9ステージにすすむ

🇫🇷ツール・ド・フランス2021特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

スロベニア勢明暗、モホリッチ初V【ツール・ド・フランス7S】

第108回ツール・ド・フランスは7月2日、ベルゾン〜ル・クルーゾ間で今大会の最長距離となる249.1kmを走る第7ステージが行われ、スロベニアチャンピオンのマテイ・モホリッチ(バーレーンビクトリアス)が独走で初優勝。ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャを加えた三大大会すべてで勝利した選手となった。

第7ステージで独走するモホリッチ ©A.S.O. Pauline Ballet

総合1位のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は第1集団に加わる積極的な走りを見せ、1分40秒遅れの4位でゴールしてマイヨジョーヌを守った。

2021ツール・ド・フランス第7ステージ©A.S.O. Charly Lopez
マイヨジョーヌのファンデルプールは第7ステージで先頭集団に加わった ©A.S.O. Pauline Ballet
マイヨジョーヌのファンデルプールがサポートを受ける ©A.S.O. Charly Lopez
パトリック・コンラッド(オーストリア) ©A.S.O. Pauline Ballet
ボーイ・ファンポッペル(左)とファンデルプール ©A.S.O. Pauline Ballet
ブレント・ファンムール(左)とモホリッチが逃げる ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーンビクトリアス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ポガチャル苦戦の第7ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

第6ステージにもどる≪≪   ≫≫第8ステージにすすむ

🇫🇷ツール・ド・フランス2021特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

2021ツール・ド・フランス第7ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte

カベンディッシュが初勝利の地で32勝目【ツール・ド・フランス6S】

第108回ツール・ド・フランスは7月1日、ツール〜シャトールー間の距離160.6kmで第6ステージが行われ、ドゥクーニンク・クイックステップのマーク・カベンディッシュ(英国)が大集団のゴール勝負を制し、第4ステージに続き2勝目。大会通算32勝目を挙げた。

2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte

総合1位のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)は同タイムの34位でゴールしてマイヨジョーヌを守った。

世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ ©A.S.O. Pauline Ballet
第6ステージのスタート地点で待つマイヨジョーヌのファンデルプール ©A.S.O. Pauline Ballet
2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte
アンボワーズを通過 ©A.S.O. Charly Lopez
2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte
2021ツール・ド・フランス第6ステージ ©Aurélien Vialatte
リオ五輪の金メダリスト、グレッグ・ファンアーベルマートが逃げる ©A.S.O. Charly Lopez
大会通算32勝目を2008年に初勝利を挙げたシャトールーで達成したカベンディッシュ ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)
マイヨベール(ポイント賞)マーク・カベンディッシュ(英国、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)イーデ・スヘリンフ(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

新人賞ジャージを着るポガチャル ©A.S.O. Pauline Ballet

第5ステージにもどる≪≪   ≫≫第7ステージにすすむ

🇫🇷ツール・ド・フランス2021特集サイト
🇫🇷ツール・ド・フランス公式サイト

ツール・ド・フランスは悠久のロワール川へ…古城と自転車道と

2021ツール・ド・フランスは7月1日にツール〜シャトールー間で第6ステージが、2日にベルゾンをスタートする第7ステージが行われる。ロワール川沿いにある数々の古城が国際映像で映し出されるのは間違いない。

ブールジュの町はずれにあるベリー運河沿いに気持ちのいいサイクリングロードがある ©AD2T

ロワール渓谷周辺280kmは「ロワールの古城群」としてユネスコ世界遺産に指定されていて、シャンボール城やシュノンソー城などの観光名所が人気だ。

2021ツール・ド・フランス第7ステージの25.8km地点にあるブールジュ ©Ch. Mouton
第7ステージの25.8km地点、ブールジュのカテドラル ©AD2T

こういた古城をツール・ド・フランスは通過していくが、知られざるロワール情報として、トログロディット(洞窟住居)がある。

チュフォーと呼ばれる石灰岩を建築材として切り出した跡を、キノコ栽培場、ワイン貯蔵庫はもちろん、おしゃれな民宿(シャンブルドット)として使われている。

トログロディット(洞窟住居)はシャンブルドットというホテルタイプで宿泊できる ©Jean-Christophe COUTAND

第6ステージのパレード区間が終わり、KMゼロ地点を通過して500m走ったところにあるロシュコルボン Rochecorbon にある。

ベリー運河のグラベルロード。現地のレンタルサイクルはタイヤが太めなので快適に飛ばせる ©AD2T
第6ステージの41.9km地点にあるシュノンソー城と、シェール川沿いのサイクリングコース ©Jean-Christophe COUTAND

フランスでサイクリングするならロワール川沿い

サイクリストなら、ロワール川沿いのサイクリングロード、ロワール・ア・ベロが世界各国からのサイクリング旅行者を楽しませてくれる。自転車レンタル+お宿+食事+コース説明のガイドブックがセットになった至れり尽くせりパックがおすすめ。
●ロワール・ア・ベロのホームページ

その名もシャトーロワイヤル。ロワール川沿いにはこんな古城がいっぱいある ©Loïc Lagarde

●J SPORTSの連載コラム
Tourの景色に誘われて | ロワール

●フランス観光開発機構のホームページ