ツール・ド・フランス2021公式プログラム6月14日発売

ツール・ド・フランス2021公式プログラムが八重洲出版から6月14日に発売される。特別付録は高低図入りの全21ステージ特大ルートマップ。1650円。

ツール・ド・フランス2021公式プログラム

世界最大のサイクルロードレース、ツール・ド・フランスのすべてがわかるオフィシャルガイドブック。2021年の大会は6月26日にスタート。

ツール・ド・フランス主催者A.S.O.公認のガイドブック

6月26日(土)にブルターニュで開幕するツール・ド・フランス第108回大会を観戦する際の必携本。チクリッシモ特別編集の『ツール・ド・フランス2021公式プログラム』は、ツール・ド・フランス主催者A.S.O.公認のオフィシャルガイドブック。

出場チームや全ステージのコース・プロフィール&行程・タイムテーブルを詳しく知ることができる。2010年以来、すでに11回刊行していて、ツール・ド・フランスを観戦するファンにはおなじみのプログラム。2021年バージョンも仏版のオリジナル記事をベースに編集している。

INDEX

●前回大会覇者 T・ポガチャル 独占インタビュー
●2021年大会要チェックの有力チーム&選手たち
●出場23チーム パーフェクトデータファイル
●全21ステージ コンプリートガイド
●秘蔵写真やデータで振り返る… 開幕地・ブルターニュ
●ツール勝者&4賞受賞者の全記録ほか

ツール・ド・フランス2021 公式プログラム【電子書籍】[ CICLISSIMO編集部 ]

価格:1,340円
(2021/6/13 21:10時点)
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●八重洲出版の詳細ホームページ

ツール・ド・フランス公認カフェ@TOKYOが2021年も期間限定オープン

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局、ジェイ・スポーツ(J SPORTS)が第108回ツール・ド・フランスの放送・配信にあわせ、3度目となるツール・ド・フランス公認カフェ「Tour de France CAFE@TOKYO 」を東京・渋谷に期間限定でオープンさせる。

2019年のツール・ド・フランスカフェ @J SPORTS

2019年の国内初の試み以来好評のツール・ド・フランス公認カフェ「Tour de France CAFÉ@TOKYO」のオープンが2021年も決定した。入口の物販スペースではツール・ド・フランスのオフィシャルグッズや日本限定グッズ、出場チームのオフィシャルグッズを販売。日本では入手が難しいグッズの数々は、J SPORTSオンラインショップでも販売するものだ。

2021年はツール・ド・フランスにちなんだオリジナルフードとドリンクも楽しめる。オリジナルメニューの情報は追って特設サイトで公開。一部商品はテイクアウト可。
●特設サイト

Tour de France CAFÉ@TOKYO
場所:サイクルカフェ&ダイニングTORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT
〒150-0002  東京都渋谷区渋谷3丁目21-3 渋谷ストリーム4階
期間:6月21日(月)~7月19日(月)
営業時間:午前11:00~午後8:00(FOOD ・ DRINK L.O.午後7:00)
緊急事態宣言・まん延防止等重点措置等により営業時間が変更になる場合も

2021年も3大ツールの記念ボトルが同時発売開始

イタリアの自転車関連グッズメーカー、ELITE(エリート)が2021年も3大ツールの記念ボトルを発表。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの記念ボトルが同時に発売開始された。取り扱いはカワシマサイクルサプライ。

2021ジロ・デ・イタリア

新しい「FLYGiro」シリーズは、100年以上にわたってイタリア全土を結びつけてきた伝統の温かさを表現し、その象徴的な色である明るいピンクの色合いを通してジロ・デ・イタリアの物語を表している。

FLY Giro d’Italia 2021 550ml 限定記念ボトル

ジロ・デ・イタリアの総合優勝カップ「Trofeo Senza Fine(Never Ending Trophy)」を表した象徴的なロゴは、特徴的なピンクと調和し、これからも続いていく伝統を祝う。

FLY Giro d’Italia 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:ピンク、ブラック
税込み定価:900円

2021ツール・ド・フランス

新しい「FlyTour de France」シリーズは、2021年も大会公式カラーを使用した3本のFLYボトル(2本の550mlと750ml)で構成されている。各ボトルには、2002年にフランスのデザイナーJoel Guenounによって作成されたツール・ド・フランスの有名なロゴがあしらわれている。

FLY Tour de France 2021 550ml 限定記念ボトル

FLY Tour de France 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:イエロー、ブラック
税込み定価:900円

FLY Tour de France 2021 750ml 限定記念ボトル
容量:750ml
カラー:ホワイト
税込み定価:1100円

FLY Tour de France 2021 750ml 限定記念ボトル

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ

FLY La Vuelta 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:レッド、ブラック
税込み定価:900円

FLY La Vuelta 2021 550ml 限定記念ボトル

●カワシマサイクルサプライのホームページ

ミッフィーとアトムの立ち位置にコロナ禍対応違いが

ほぼ同学年のミッフィーちゃんと鉄腕アトムの共通点は、どちらにもその姿があしらわれた信号機があるということだ。ミッフィーちゃんはオランダのとある町の繁華街に。一方のアトムは交通公園のなか。なにか昨今のコロナ禍における海外と日本の感染防止対策の施政にも通じるところがあるような。

ミッフィーの信号機はまぎれもなくオフィシャル

世界でひとつしかないミッフィーの信号機があるのは、オランダ第4の都市ユトレヒトだ。3万人の学生が生活する学園都市なのだが、ミッフィーを生んだ絵本作家ディック・ブルーナ(1927-2017)の出身地でもある。

2015年のツール・ド・フランスがこのユトレヒト開幕だったので、レースが始まる前に世界で一番有名なこのウサギの信号機を探してみることにした。

ボクのシゴト場であるサルドプレスは中央駅の裏手にあるユトレヒト会議場に置かれていた。取材活動の合間に駅構内を突っ切って駅向こうにある繁華街に足を伸ばすと、バイエンコルフ・デパート前の歩行者信号がミッフィーのシルエットになっていた。道行く人はあたりまえの緑か赤の歩行者信号機で、望遠レンズを手にして撮影している観光客は間違いなくボクしかいなかった。

当時のオランダ政府観光局からもらった資料では、ミッフィーの信号機はくたびれた旧式だったが、訪れたときは省エネタイプのLED式に取り替えられていた。せっかくなので撮影した画像を「差し替えてください」と観光局に提供しておいた。

世界でひとつしかないミッフィーちゃんの歩行者信号。©Mercis bv

市民の愛着あってこそ信号機になっても違和感なく

ウサギはこのあたりでは親しみやすい動物のようで、ディック・ブルーナがウサギの絵本を発行したのもうなずける。日本では地域ネコがそこにいるように、ウサギの姿があちこちで目撃できるのだ。

開幕前日の朝、滞在ホテルの近くをのんびり走っていると野ウサギがピョンピョンと跳ねている姿に出くわした。でもこれがクセモノで、草むらを走っているとウサギが掘った穴に足を突っ込んで何度もねんざしそうになった。

2015年はミッフィー誕生60周年でもあって、世界最大の自転車レースを招致したという。だからミッフィーは堂々たる2015ツール・ド・フランス公式キャラなのである。

ちなみに日本ではかつて「うさこちゃん」と命名されたというが、オランダでは「小さなウサギ」という意味のナインチェ(nijntje)と言うらしい。

WACHTは「止まれ」というオランダ語。©Mercis bv

未来の子アトムは楽しみながら学習するイメージに起用される

じつは日本にも国民的アイドルキャラクターが歩行者用の信号機になっている場所がある。手塚治虫(1928-1989)の「鉄腕アトム」だ。神奈川県藤沢市の辻堂海浜公園内の交通公園にある。つまりこちらのほうは公道に信号機として設置することはできず、子供たちが遊びながら交通ルールを学ぶ敷地内に設置されている。

親世代は知っている鉄腕アトムだが、いまの子にはあまり認知されていないようだ(2021年4月27日取材)

神奈川県が藤沢市などを「さがみロボット産業特区」とした際に、イメージキャラクターとして鉄腕アトムを起用して、話題づくりのために歩行者用信号機を設置したのだが、この話には笑えないエピソードがある。

神奈川県の記者会見では、設置場所などの詳細資料を用意しつつ、「場所はあえて公表せず、ゲーム感覚で楽しみながら探してほしい」と報道陣に依頼した。ほとんどの新聞社はその意向を汲んだのだが、朝日新聞だけは見出しと本文でその場所を明かしてしまったという。

押しボタンを押すとすぐに緑の鉄腕アトムが出現する

ミッフィーとアトムはほぼ同学年

1963年にテレビアニメとなり大人気を博したアトム、一方ミッフィーは耳をぴょんと立った現在の姿になったのが1963年。翌年に日本で初めて絵本が発売されたのだから、同学年とも言える。

しかしながら、歩行者用信号機の立ち位置に海外と日本の差がかいま見られる。それはまさしくコロナ禍での防疫対策に似ているところがあるような気さえする。

全土ロックダウン、自宅から規定距離以上の外出は罰金刑という厳しい措置を取る欧州各国。それに対する日本は既存の法律や条令をふまえた上での善後策。力で封じ込まないけど、飲食店や公共施設は営業時間制限や閉鎖。

●辻堂海浜公園のホームページ

フランス入国にわずかな明かり…連載コロナ禍のフランスへ

新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない状況で、果たして2021ツール・ド・フランス取材に行けるのか? その道すじはかなり厳しい。2020年は現地取材を見送り、23年間続けてきた全日程取材がストップした。果たしてフランスに行けるのか。(第1回/2021年3月24日)

日本からの入国は特例としてOKになった

フランスは感染第二波が一向に収まらず、そのままの流れで変異株による第三波に移行。パリを含むイルドフランスなど16県ではみたびのロックダウンに追い込まれた。3月20日午前0時から最低4週間の外出制限が施行されている。生活必需品(本・音楽含む)を除くすべての店舗・施設は閉鎖されている。

その一方でわずかな明かりも差してきた。フランス政府は3月12日、感染状況が落ち着いているオーストラリア、韓国、イスラエル、日本、ニュージーランド、英国、シンガポールを到着地または出発地とする移動には、やむを得ない理由を証明する必要をなくした。皮肉なもので、フランス国内で英国型変異株の広がりが極めて広範囲におよぶ現状であり、比較的安定している国からの入国を拒否する理由がないからだ。

日本は外務省が海外安全情報でフランスをレベル3に指定し、渡航中止勧告を施行している。ただし法的な強制力をもって渡航を禁止するものではない。だから、「それにもかかわらず行く」という人の意志は曲げられない。結論として、日本からフランスには渡れるのである。

ただし、新型コロナウイルス感染拡大の防止のために、いくつものハードルをクリアしていく必要がある。

出発前72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書の提示は当然のことながら必要。しかも日本では容易に受けられる「唾液によるPCR検査」は正規のものと認定されず、フランスの空港に到着したあとに再度「鼻咽頭によるPCR検査」を受けなければならない。

また旅行前14日間に陽性者と接触した覚えがないことを証明するとともに、フランス入国後7日間の自主隔離を行うこと、この7日間の隔離期間終了後に2回目のPCR検査を受けることを誓約する宣誓書も日本の空港で搭乗する時に提示しなければならないという。

鼻咽頭によるPCR検査での陰性証明書などをフランス入国時に提示して入国できたら、フランス当局が決めたリストに掲載されたホテルで7日間の自主隔離を行わなければならない。その自主隔離を終えて、改めて2回目のPCR検査が実施され、陰性となればフランス国内を移動できるようになる。

フランス入国後は接触確認アプリ「TousAntiCovid」(フランス語)をダウンロードし、感染予防措置と対人距離確保措置を厳守し、マスクを着用、発症または感染の場合は慎重かつ責任ある行動をとる必要があるという。【継続調査中】

3月24日現在、フランスは依然として感染高止まりの状況が続く

7日間の隔離にかかるホテル滞在費用は自己負担

ちなみに日本に帰国した際は、さらに長い14日間の自主隔離が求められる。感染拡大が収まらないフランスからの帰国者は、まず政府指定のホテルでの7日間の隔離を余儀なくされるのだが、この費用はフランスと違って日本政府が負担してくれる。隔離期間を終えたら、14日からその期間を差し引いた日数を自宅などで過ごすことが求められる。

といっても取材記者の場合は、パソコンと通信環境があれば日常業務が行えるので、日本に帰ってくることさえできればこっちのものだ。

さて話をもとに戻して、フランスに到着して7日間の隔離にかかるホテル代金など。フランス当局が決定したホテルリストをチェックしてみた。パリのシャルルドゴールに5つ、パリのオルリーが4、それ以外にミュルーズ、リヨン、マルセイユ、モンペリエ、ニース、トゥールーズのホテルが掲載されている。日本からの国際線はパリのシャルルドゴール空港に到着するので、5つのホテルから選択する必要があるようだ。

ツール・ド・フランスへの道のりはまだまだ遠い ©ASO Pauline BALLET

気になる料金はヒルトン・ロワシーポールが1泊3食付きで145ユーロ。これ以外に1人につき1泊2.88ユーロの滞在税が追加される。さらにメルキュール、マリオットなどの高級ホテルがあり、庶民派ホテルのカンパニールが最安値となる。シングルの素泊まりで49ユーロ、朝食7.9ユーロ、夕食は3品目と飲み物1杯つきで25ユーロと細かい料金表も掲載されている。ちなみにロワシーポールの夕食にはソフトドリンクがつくらしい。

ただし7日間の拘留期間、ではなく自主隔離期間は精神的なストレスを感じずに過ごしたい。カンパニールの質素な部屋で7日間の滞在に耐える精神力はない。カンパニールはどれも同じ作りのホテルで、広いガラス窓の外が屋外通路となり、他の宿泊客や従業員がひっきりなしに通過する。

一方のヒルトンはホテルガイドを見る限り、プールなどの施設があって快適に過ごせそうだ。ただし自主隔離者がどこまで立ち入りを許されるのか? このあたりを問い合わせてみたい。

🇫🇷ツール・ド・フランス2021特集サイト
●フランス政府のコロナ関連ホームページ

ツール・ド・フランスが町の自転車愛を4段階で格付け

ツール・ド・フランスは2021年、全国の市町村がどれだけ自転車フレンドリー度に満ちているかを4段階評価する「Ville à Vélo du Tour de France」という看板を設置する。Ville à Vélo(ビル・ア・ベロ)は英語にするとサイクルシティ。Riding in to the Futureキャンペーンの一環として展開していく。

自転車フレンドリー度を示す最大4つの自転車マークが町の看板の下に設置される

1903年にツール・ド・フランスが創設されてから、少なくとも1回はスタートあるいはゴールを務めたすべての都市に立候補する権利が与えられているという。

フランス自転車ユーザー連盟(FUB)の専門家によって定められた基準に従って、4段階のラベリングが定義されていて、立候補した町が格付けされる。大都市と地方自治体というそれぞれの特性が考慮されるので、小さな町でも高評価を得る可能性があるという。

フランスではすでに花木で美しく装飾された町を評価するビル・ド・フルールという格付け制度があり、フランス政府も後援している。その町に入ったところに表示される町名看板の下に4段階のビル・ド・フルール看板が設置されている。最高ランクは花が4つだ。

今回のツール・ド・フランスの新企画は自転車マークの数によってランキングがわかるようになっている。

フランス政府後援で展開している「花の町」看板

自転車に優しいコミュニティに栄誉ある看板を授与

自転車を毎日の移動手段として愛用している人の割合は、フランスでもここ数年で大幅に増加している。フランスの自治体やコミュニティの多くが電気やガソリンで動く交通手段の代替案として自転車利用促進に注力している背景もある。ツール・ド・フランスはそういったトレンドを見すえ、自転車ロードレースの象徴的イベントとしての役割に加えて、毎日のサイクリング利用の促進に取り組んでいこうというのが今回の看板設置企画の柱だ。

4段階の看板は、その町の境界となる道路脇に設置する町名標識に添付される。小さな黄色い自転車マークによってランキングが分かるという仕組みになるという。格付け基準は、自転車インフラの開発戦略、サイクリングをサポートするための具体的なアクション(学校での学習、意識向上キャンペーン)、地域のサイクルスポーツに関与するクラブやさまざまな団体が提供するサポート態勢などが審議される。

「パリやロンドンなどの大都市と数百人の住民しかいない地方自治体とでは、そのリソースに大きな格差がある。たとえば、自転車道を新設する予算を捻出するのが難しい町も多くある。そういった環境の違いを考慮し、公平に審査するために別基準を設定している」とオペレーションコーディネーターのカリーヌ・ボッツァッキ。

各都市の立候補は2月3日から3月15日まで。3月31日に自転車モビリティの専門家グループによる書類審査、4月14〜15日に審議され、5月3日に発表される予定。