欧州覇者のウィーブスが第3S優勝…ツール・ド・フランスファム

女子レースの第2回ツール・ド・フランスファムは7月25日、コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー間の147.5kmで第3ステージが行われ、SDワークスのロレーナ・ウィーブスが優勝した。

欧州チャンピオンのロレーナ・ウィーブスが第3ステージ優勝 ©A.S.O. Charly Lopez

総合成績では初日に首位に立ったベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキー(SDワークス)がタイム差を守って首位を堅持した。

華やかな女子レース ©A.S.O. Charly Lopez

フェニックス・ドゥークニンクのジュリー・ファンデベルデが単独でゴールを目指し、残り200mまで逃げたが捉えられた。

2023ツール・ド・フランスファム ©A.S.O. Charly Lopez
ジュリー・ファンデベルデが残り200mまで逃げたが捉えられた ©A.S.O. Thomas Maheux
世界チャンピオンのファンフルーテン ©A.S.O. Thomas Maheux

●2023ツール・ド・フランスファム・アベックズイフトのコース
7月23日(日) 第1ステージ クレルモンフェラン〜クレルモンフェラン 124km
7月24日(月) 第2ステージ クレルモンフェラン〜モリアック 152km
7月25日(火) 第3ステージ コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー 147.5km
7月26日(水) 第4ステージ カオール〜ロデズ 177.5km
7月27日(木) 第5ステージ オネルシャトー〜アルビ 126.5km
7月28日(金) 第6ステージ アルビ〜ブラニャック 122.5km
7月29日(土) 第7ステージ ランヌムザン〜ツールマレー 90km
7月30日(日) 第8ステージ ポー〜ポー 22.6km(個人タイムトライアル)

2023ツール・ド・フランスファム ©A.S.O. Charly Lopez

ツール・ド・フランスファムはリペールトが第2ステージ優勝

女子レースの第2回ツール・ド・フランスファムは7月24日、クレルモンフェラン〜モリアック間の152kmで第2ステージが行われ、ドイツチャンピオンのリアンヌ・リペールト(モビスター)が優勝した。

大会ディレクターはマリオン・ルス ©A.S.O. Charly Lopez

総合成績では前日に首位に立ったベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキー(SDワークス)がタイム差を守って首位を堅持した。

エレオノラ・ガスッパリーニ ©A.S.O. Thomas Maheux
マリーモルガンヌ・ルデュンフ ©A.S.O. Charly Lopez
ツール・ド・フランスファム avec Zwift ©A.S.O. Charly Lopez
ロッテ・コペッキーが首位を守った ©A.S.O. Charly Lopez

●2023ツール・ド・フランスファム・アベックズイフトのコース
7月23日(日) 第1ステージ クレルモンフェラン〜クレルモンフェラン 124km
7月24日(月) 第2ステージ クレルモンフェラン〜モリアック 152km
7月25日(火) 第3ステージ コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー 147.5km
7月26日(水) 第4ステージ カオール〜ロデズ 177.5km
7月27日(木) 第5ステージ オネルシャトー〜アルビ 126.5km
7月28日(金) 第6ステージ アルビ〜ブラニャック 122.5km
7月29日(土) 第7ステージ ランヌムザン〜ツールマレー 90km
7月30日(日) 第8ステージ ポー〜ポー 22.6km(個人タイムトライアル)

ヤーラ・カステリン ©A.S.O. Charly Lopez

ツール・ド・フランスファム開幕…コペッキーが優勝しマイヨジョーヌ

ツール・ド・フランスの女性版ステージレース、ツール・ド・フランスファム avec Zwiftが7月23日にクレルモンフェランで開幕し、第1ステージはベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキー(SDワークス)が後続に41秒差をつけて優勝。総合成績でも首位に立ち、マイヨジョーヌを獲得した。

ツール・ド・フランスファム avec Zwift ©A.S.O. Thomas Maheux

女子レースはツールマレー峠が天王山

女子レースの第2回ツール・ド・フランスファムは男子レースがパリにゴールする7月23日、フランス中部のクレルモンフェランで開幕した。全8ステージで、猛暑のフランス中南部を走り、最終日前日にピレネーのツールマレー峠で大決戦。そして最終日となる30日は22.6km個人タイムトライアルを行ってフィナーレとなる。総距離は956km。

キャノン・スラム ©A.S.O. Thomas Maheux
世界チャンピオンのファンフルーテン ©A.S.O. Thomas Maheux
ツール・ド・フランスファム avec Zwift ©A.S.O. Thomas Maheux
ロッテ・コペッキー(SDワークス)が第1ステージ優勝 ©A.S.O. Thomas Maheux

●2023ツール・ド・フランスファム・アベックズイフトのコース

7月23日(日) 第1ステージ クレルモンフェラン〜クレルモンフェラン124km
7月24日(月) 第2ステージ クレルモンフェラン〜モリアック 152km
7月25日(火) 第3ステージ コロンジュラルージュ〜モンティニャックラスコー 147.5km
7月26日(水) 第4ステージ カオール〜ロデズ 177.5km
7月27日(木) 第5ステージ オネルシャトー〜アルビ 126.5km
7月28日(金) 第6ステージ アルビ〜ブラニャック 122.5km
7月29日(土) 第7ステージ ランヌムザン〜ツールマレー 90km
7月30日(日) 第8ステージ ポー〜ポー 22.6km(個人タイムトライアル)

2023ツール・ド・フランスファム・アベックZwiftのコース。距離は発表時のもの
ツール・ド・フランスファム avec Zwift ©A.S.O. Thomas Maheux

【ツール・ド・フランス現場雑感】全日程を完走して共有できることがある

ビンゲゴーがポガチャルに圧勝して2年連続の総合優勝

第110回ツール・ド・フランスは最終日となる7月23日、サンカンタン・アン・イブリーヌ〜パリ・シャンゼリゼ間の115.5kmで第21ステージが行われ、ユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)が2年連続で総合優勝した。

2023ツール・ド・フランス総合優勝のビンゲゴー ©A.S.O. Pauline Ballet
サンカンタン・アン・イブリーヌのベロドロームナシオナルが最終ステージのスタート地点。2024年、ツール・ド・フランスの5日後に開幕するパリ五輪の自転車トラック競技会場だ ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランスの主役はタデイ・ポガチャルだったかもしれない ©A.S.O. Pauline Ballet
シャンパングラスを持って撮影に応じるビンゲゴー ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランスの4賞ジャージ ©A.S.O. Pauline Ballet
2023ツール・ド・フランス総合優勝のビンゲゴーを中央に、左が2位ポガチャル、右が3位アダム・イェーツ ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2023ツール・ド・フランスの4賞ジャージ ©A.S.O. Pauline Ballet

34歳で始めた一人旅。まさか60歳まで続けているとは

最終日はパリまで377kmの距離を残してブズールという町に当宿。朝に体温が上昇する程度のランニングに出かけると、ホテル周辺は総合病院などが林立するエリアでした。丘の上に尖塔がありましたが、そこまで上ると体力を消耗してしまいそうなので断念。パリへの最後の移動、そして日本への長時間移動など、この後のことを考えると、どのくらい疲れていて、どのくらい体力が残っているのかわからないので。

コンコルド広場に到着しました

パリ行きの道は順調でした、およそ80kmほどのどかなN国道をノンビリと走り、スピードに慣れたあたりでA5高速へ。序盤はとても空いていて、時速130kmを出してもドキドキすることなく、堅実に距離を稼いでいきました。

パリまで377kmほどの田舎町のホテルで最後の朝ごはん

前日に、今回のフランス取材で初めて進行方向に「パリ」の標識を発見。この日はパリまでの残り距離をにらみながらの運転。数字が小さくなっていくと、「ツール・ド・フランスもあとこの距離で終わってしまうんだな」と感慨深くなりました。

パリ・シャンゼリゼは暑さもなくさわやかな天候だった ©A.S.O. Pauline Ballet

そしていつものようにエッフェル塔が見えてくるとパリ。環状線がかなり渋滞していましたが、南から右回りに半周してツール・ド・フランスの推奨コースに沿ってパリの北からコンコルド広場にアクセス。ツール・ド・フランスを追いかける旅が終わりました。

フランスのイメージはこれかなと思う

プレスセンターで知り合いにあいさつしてお別れ。毎年、「それじゃあ来年」と声をかけあっていましたが、今年はちょっと説明が増えました。もちろん来年もこの夏祭りの現場に戻ってきたいという気持は強いです。

購入したフランス車の納車場所まで、あらかじめアポイントした時間よりも1時間半も遅れて到着。さらに後部トランクの荷物の整理をしていなかったので、その場で2つのバッグに収納。各地でいただいた瓶詰めのお土産は申し訳なかったですが捨てました。

日本のみなさんが選手の健闘と大会の成功を祈って作った千羽鶴とともにパリに凱旋

原稿を書き上げ、あとは画像のアップを待って、メール添付して送るだけ。明日の朝は早いですが、今夜はホテルのレストランに繰り出しますかね。

初めて全日程を単独で駆け巡ったのは34歳のときでし。正直なところ、60歳になっても駆け巡っているとは思いませんでした。選手とともにパリに到着するのは、コロナ禍で現地取材を断念した2年を差し引いて25回目となりました。

新車で購入したシトロエンC3エアクロスは3997km走った

雑誌編集部時代の10年は会社員だったのでスポット参戦でした。機会があってフリーになってからは全日程を選手とともにフランスを一周することを最低限のこととして駆け巡っています。23日間という長い日程の果てに、パリ・シャンゼリゼに到着した選手の感慨を共有したいという思いがあったからです。

原稿をと切らせないという最低限のルーティーンをこなして、終盤はちょっとバテてしまいましたがあなんとか完走しました。つたなく殴り書きの現地日記にお付き合いいただき、ありがとうございました。

2023ツール・ド・フランス第21ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

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🇫🇷ツール・ド・フランス2023特集サイト

【ツール・ド・フランス現場雑感】ごほうびは美しい村々を最後に目撃できたこと

最後に魅せたポガチャルの意地、そしてビンゲゴーが連覇に王手

第110回ツール・ド・フランスは7月22日、ベルフォール〜ル・マクルスタイン・フェレルリン間の133.5kmで第20ステージが行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)がユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)らをゴール勝負で制して優勝。

新人賞のポガチャル ©A.S.O. Charly Lopez

区間3位のビンゲゴーは2年連続の総合優勝をほぼ確実にした。

最後のツール・ド・フランスとなるピノの応援がすさまじかった ©A.S.O. Charly Lopez
ベルフォールを出発 ©A.S.O. Pauline Ballet
ジャイ・ヒンドレー ©A.S.O. Charly Lopez
2023ツール・ド・フランスはボージュ山系へ ©A.S.O. Charly Lopez
最後にステージ優勝を狙いにいったピノ ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

マイヨジョーヌのビンゲゴー ©A.S.O. Charly Lopez

絵葉書のような景色を楽しみ、翌日はいざパリ!

23日間の長丁場で争われるツール・ド・フランスもいよいよ22日目。最終日はパリの凱旋パレードという位置づけがすべての選手にあって、この最終日前日で事実上の総合成績の行方が決着します。ゴール後のプレスセンターで総合1位の選手が各国同時通訳者を横に配置しながら、コメントするのが恒例でもあるからです。

最終日前日のスタート前、選手全員と監督らが記念写真をせがむ

最後の勝負どころはボージュ山系。最近はプランシュデベルフィーユのゴールがよく設定されているエリアです。ドイツ国境にも近く、牧歌的な美しい村々が点在しています。プランシュデベルフィーユにゴールしたあとは、近くの大都市ブザンソンまで田舎道をつないで目指すのですが、どこを切り取っても絵葉書のような景観が楽しめます。

この日は前日のステージとちょっと離れたところにあるので、スタートまでが200kmの大移動。序盤は真っ直ぐなN国道を高速で飛ばしていけましたが、ブザンソンから北は村々をつなぐ細い道路の連続で、かなり苦労しました。それでも絵葉書のような景色を楽しめたのは幸いです。

2023ツール・ド・フランス ©A.S.O. Charly Lopez

最終日のパリまではA5高速をひた走ることになるので、のんびりと景色を楽しむのもこれが最後です。

スタートを見届けてから一路パリ方向へ。終盤に来てやはり疲れがたまってきたのを自覚していること、すこし風邪気味なことがあってここはいったんホテルでおとなしくしていたほうがいいかなと。最終日前夜はワイワイやりたかったんですが、クスリを服用することにしたので、ホテからすぐのマクドナルドでテイクアウトのみ。

最後にこののどかな道を走れたのはごほうびかな

ホテルは勝手知ったるイビスです。ホテル予約サイトの10泊で1泊無料のリワードで予約しました。ちなみにこの旅で3回リワードがたまったので、最後のシャルル・ド・ゴール空港のイビスもリワードで予約してから、従来の予約をキャンセル。イビスのフロントに為替相場が表示されていて、日本円は167円と出ていたのは心がざわつくので見なかったことにしました。

町の真ん中には必ず教会がある

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🇫🇷ツール・ド・フランス2023特集サイト

【ツール・ド・フランス現場雑感】美食のブルゴーニュから恐竜のジュラへ

写真判定でモホリッチが涙のステージ優勝

第110回ツール・ド・フランスは7月21日、モワラン・アンモンターニュ〜ポリニー間の173kmで第19ステージが行われ、バーレーンビクトリアスのマテイ・モホリッチ(スロベニア)が写真判定にもつれ込む僅差でスーダル・クイックステップのカスパー・アスグリーン(デンマーク)を制した。

モホリッチがアラフィリップと抱き合う ©A.S.O. Charly Lopez

モホリッチは2021年の2勝に続く3勝目。アスグリーンは前日に続く勝利を逃した。

総合成績では首位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)がその座を難なく守った。

2023ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
アレクセイ・ルツェンコがアタック ©A.S.O. Pauline Ballet
涙ぐむモホリッチ ©A.S.O. Charly Lopez
ポガチャルが新人賞ジャージを獲得 ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2023ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

朝のランニングは滞在地の素顔を知るのにちょうどいい

第19ステージの朝は前日のゴール、ブールカンブレスから北に20kmほど、モントルベルアンブレスという小さな町で迎えました。夜遅くまでにぎわっていたバーの2階にある部屋でしたが、深夜には酔客も散会したこと、部屋そのものが気持ちよかったことも幸いして、前日に感じた疲れも消えました。

ブーランジュリーはパン屋、パティスリーはケーキ屋、フロマジュリーはチーズ屋さん

いつもの午前6時の目覚まし時計で起きて、水分補給をしてから朝のランニング練習に。街道筋は走りにくいのでホテルの裏から郊外に出る道を見つけて走っていくと、シュマンと呼ばれる未舗装の小径を発見。1台だけMTBとすれ違いましたが、それ以外の人の姿はなく、用水路沿いの道を気分よく走ることができました。

この小径はサッカーとラグビー場がそれぞれ3面ずつあるグラウンドを取り囲むように伸びていくんですが、これだけプレーがのびのびできるんだからフランスは強くなるはずです。朝からスプリンクラーが稼働していて、グラウンドの芝(というより草)を養生していました。

バーとは異なるフロアに朝食会場があって、これが意外と落ち着いて過ごすことができた

フランス各地の草地のことで一つ気づいたのは、家庭の庭やグラウンドはもちろん道路沿いの草地まで定期的に草刈りしているんですね。自治体が乗用芝刈り機を駆動させてきれいにしているみたいです。無造作に伸び放題というのが少ないなあとフランスに来て感じるようになりました。

ジュラ産の白の発泡ワイン

レースは美食のブルゴーニュからジュラへ。ジュラ紀やジュラシックパークの語源で、大昔は恐竜がいっぱいいたはずです。 翌日は一気に200km以上も北上してボージュ山系で最後の山岳ステージとなりますが、ホテルが予約できなかったのでさきほど迂回路で通過したはずのロンスルソニエへ逆戻り。

ホテル予約サイトの「10泊すると1泊無料」の条件を使って、ちょっといいホテルに宿泊しました。カジノが併設されていて、その隣りにあるレストランのテラスで食事。服装規定があるとネットに出ていたので、裏起毛のジャケットを着ていったのですが、他のお客さんは短パンなど。でもテラス席は裏起毛のジャケットを着込んでボクにはちょどいい感じでした。

心地よい外気の中でのディナーはフランスならではのもの

ツール・ド・フランス取材も最終日前日のスタートまでと、そして最終日パリまでの370km移動を残すのみとなりました。プレスセンターの取材陣も、大勢がビンゲゴーの圧勝で収束していることもあり、もう最後のまとめに入っています。

駆け出しのころは最年少でした。当時は名物記者がいて、電話をかけて口述筆記させているクロード・シュドルとか、タイプライター記者とかユニークな年長者がたくさんいて、それはもうプレスセンターになくてはならない存在でした。

2023ツール・ド・フランス第19ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

欧州は世襲的なところがあるので、そのうちに息子たちが役割を引き継ぐようになり、ボクの知るベテラン勢は1年ごとに姿が見えなくなっていき、いまはもう誰も残っていません。年寄はボクだけになってしまった感があります。

パリに入ってしまうとそんな感傷は怒涛の喧騒で消しさられてしまうので、郊外にいるうちに過去の記憶を思い返しておきました。

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🇫🇷ツール・ド・フランス2023特集サイト