2020年の第75回ブエルタ・ア・エスパーニャのコース全容は12月17日にスペインのマドリードで発表される。

2020年の大会は東京五輪開催の影響で、ツール・ド・フランスとともに例年より1週間早い開催。8月14日にオランダのユトレヒトで開幕することがすでに発表されていて、今回の全容発表はそれ以降のコースが明らかになる。レースは9月6日にマドリードにゴールする。

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2020年の第75回ブエルタ・ア・エスパーニャのコース全容は12月17日にスペインのマドリードで発表される。
2020年の大会は東京五輪開催の影響で、ツール・ド・フランスとともに例年より1週間早い開催。8月14日にオランダのユトレヒトで開幕することがすでに発表されていて、今回の全容発表はそれ以降のコースが明らかになる。レースは9月6日にマドリードにゴールする。
グランツールと呼ばれる三大ステージレースの最後を飾る第74回ブエルタ・ア・エスパーニャが8月24日から9月15日までスペイン全土で開催され、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェが総合優勝。スロベニア勢としてのグランツールも初制覇だったが、総合3位と新人王も同国のタデイ・ポガチャル(UAEエミレーツ)が獲得した。
5月のジロ・デ・イタリアはエクアドル選手、7月のツール・ド・フランスはコロンビア選手。どちらも大会史上初の優勝者国籍だった。迎えたブエルタ・ア・エスパーニャも開幕前はコロンビア選手の総合優勝が濃厚という大方の予測。2018年は英国勢がグランツールを完全制覇したが、今季は南米勢が席捲するのでは言われていた。
その予測通り、初日はコロンビアのミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ)が首位に。2日目はコロンビアのナイロ・キンタナ(モビスター)が区間勝利。ロペスは7日目までに3度も首位に躍進し、そして大会9日目の山岳でついにキンタナが首位となった。
最初の休息日を過ごした翌日、第10ステージの個人タイムトライアルで圧勝したのがログリッチェだ。5月のジロ・デ・イタリアでは開幕にピークを合わせ、初日の個人タイムトライアルに勝って首位に。ところが23日間の長丁場という戦いで、終盤に調子を落として優勝争いから脱落した。ジロ・デ・イタリアで疲れ果てたログリッチェは、ツール・ド・フランスを回避。ブエルタ・ア・エスパーニャをパスすることも選択肢のひとつだったが、将来に向けて経験値を積むことを選んだ。
現在29歳のログリッチェはもともとスキーのジャンプ選手。ジュニア時代の世界選手権では団体種目で金メダルを獲得している。21歳の時に自転車競技に転向した。ジャンプ選手時代から瞬発力と持久力のバランスに優れていて、集団走行に慣れるとすぐに好成績をマークしていく。2017、2018年とツール・ド・フランスの終盤ステージで各1勝。2018年は総合4位に。ジロ・デ・イタリアでは個人タイムトライアルで2016年に1勝、2019年に2勝した。
「今年のジロ・デ・イタリアでは総合優勝を争っていた終盤に失速してしまったが、それ以外は最終週に好成績を挙げている。今回のブエルタ・ア・エスパーニャも最後に調子を上げるつもりで調整した」とログリッチェ。第10ステージの個人タイムトライアルで首位に立つと、鉄壁のアシスト陣の援護もあって最終日までコロンビアやスペイン勢の攻撃をしのいだ。
さらにスロベニア勢はポガチャルが区間3勝と大活躍し、いきなりの総合3位に。第9ステージで初勝利したときは、「最終日の表彰台でログリッチェの隣に立てたらうれしい」と夢を語ったが、それを実現してしまった。
スロベニアの格下チームに所属していた2018年にアマチュア版ツール・ド・フランスと言われるツール・ド・ラブニールで総合優勝したのがポガチャルだ。今季になって現在のトップチームに移籍し、グランツールは初参戦だった。
スロベニアは自転車競技が盛んなイタリア北部に隣接することから、強豪国となる下地はあった。ジロ・デ・イタリアが国境を越えてスロベニアを訪問することもある。最新の世界ランキングは、個人でログリッチェが1位、国別でスロベニアが3つ順位を上げて8位に浮上している。
第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは最終日となる9月15日(日)、フエンラブラダ〜マドリード間の106.6kmで第21ステージが行われ、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチェがスロベニア選手として初めての総合優勝を達成した。2分33秒遅れの総合2位はモビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)。同3位はUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)で新人賞も獲得した。
レースは最初の9日間でのべ7選手が、総合1位の深紅のリーダージャージ、マイヨロホを着回すという混戦で前半戦を終えた。大会10日目にこの大会唯一の個人タイムトライアルがあり、第9ステージの過酷な山岳で6秒差の総合2位まで迫っていたログリッチェが圧勝。初めて総合1位に躍り出た。
ログリッチェはバルベルデを擁するモビスターの波状攻撃をかわし、徐々にタイム差を開いていく。第13ステージ以降は2分以上の差をつけ、チームメートの援護を受けて最終日のマドリードまでその座を死守した。
グランツールにおけるスロベニア選手の過去最高順位は、ログリッチェ自身が2019年のジロ・デ・イタリアで記録した総合3位。今回はグランツールで初優勝するとともに、若手のポガチャルが3位に食い込んだ。
「ブエルタ・ア・エスパーニャで勝てるなんて素晴らしい気持ちでいっぱいだ。しかも、もう1人のスロベニア選手と一緒に表彰台に上ることができるなんて。ボクたちの国の自転車競技界にとってはいいニュースだ。ボクたちの歴史は書き始めたばかりで、ボクがレースをやめるころにどんな歴史を積み重ねているかと考えると、とても楽しみだ」とログリッチェ。
最終ステージの優勝者はドゥークニンク・クイックステップのファビオ・ヤコブセン(オランダ)で、今大会2勝目。チームとしても今大会5勝と大暴れした。
スーパー敢闘賞はアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)。
バーレーン・メリダの新城幸也は4時間13分18秒遅れの総合110位。3度目の完走を果たした。
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
●マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
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第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月14日(土)、アレナスデサンペドロ〜プラタフォルマ・デグレドス間の190.4kmで第20ステージが行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が独走を決めて、第9、13ステージに続く今大会3勝目を挙げた。ポガチャルは総合成績でも5位から3位に浮上するとともに、新人賞でも1位に躍り出た。
「多くのスロベニアファンがボクに声援を送ってくれた」とポガチャル。
「スタート後は積極的に行けるとは思えなかったが、みんなが冷たい雨に苦戦しているのを見てアタックした。区間3勝を挙げ、最終日の表彰台にスゴい選手たちと立てるなんて夢のようだ」
大会最後の山岳ステージでは、同じスロベニアのプリモシュ・ログリッチェ(ユンボ・ビスマ)が堅実な走りを見せ、前日までの貯金を守ってゴール。全23日間の大会は残り1日となり、同国選手として初の総合優勝を確実にした。
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
●マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
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第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月13日(金)、アビラ〜トレド間の165.2kmで第19ステージが行われ、ドゥークニンク・クイックステップのレミ・カバニャ(フランス)が残り25kmから独走し、三大大会で初優勝。カバニャはスタート直後に形成された11人の第1集団に加わり、最後はメイン集団に5秒まで差を詰められたが、逃げ切った。チームは今大会4勝目。
「後ろの集団にエースのフィリップ・ジルベールが残っていたのでボクは先頭に立って走る必要がなく、アタックの瞬間をうかがった。でも独走してからは強い向かい風で、後続に捕まるかと思った。ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝するのが夢だった」とカバニャ。
残り60km地点では大きな落車があり、首位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)が巻き込まれた。総合2位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)と同3位のナイロ・キンタナ(コロンビア)を擁するモビスター勢がログリッチェを置き去りにしたメイン集団をペースアップしたため、ログリッチェは一時1分も遅れたが、必死の走りで集団に追いつき、ことなきを得た。しかしこの落車でチームキャプテンでけん引役のトニー・マルティン(ドイツ)がリタイアを余儀なくされた。
大会は残り2区間で、最終日前日に最後の山岳ステージを迎える。
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
●マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
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第74回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月12日(木)、コムニダドデマドリード〜ベセリルデラシエラ間の177.5kmで第18ステージが行われ、EFエデュケーションファーストのセルジオ・イギータ(コロンビア)が50kmを独走。グランツールと呼ばれる三大大会初出場で初優勝を飾った。
カテゴリー1級の峠が4つある山岳区間。序盤から山岳賞ジャージを着るAG2Rラモンディアルのジョフレ・ブシャール(フランス)、イギータを含む13選手が第1集団を形成。メイン集団が活性化してその差が詰まってきたところで、イギータがゴールまで50kmを残して単独アタック。1分以内の差で先行し、ゴールまで逃げ切った。
「総合10位に入る希望がなくなり、前日は身体を休めることにしてこの日にかけていた。最後は余力が残っていなかったが、これまで位緒続けていた夢のことを考えて走った。コロンビアの観衆が多く、それが力になった」とイギータ。
総合優勝争いでは、首位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)が15秒遅れの2位でゴール。総合3位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は同タイムでゴールしたが、前日に果敢な逃げで総合2位に浮上したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)は1分16秒遅れ。バルベルデが総合2位、キンタナが3位と入れ替わった。大会は残り3区間で、ログリッチェは初優勝に前進した。
新人賞争いは、第13ステージで2度目の区間優勝を飾って1位に躍り出たUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が脱落。この日果敢な走りを見せたアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が純白のジャージを奪還した。
「また苦しい1日だったが、チームもまた強かった。昨日、チームはkm0地点から集団を引っ張って、誰もがアタックすることを阻止した。今日、アスタナが上りで攻撃を仕掛けた時、私は1人になっていたが、先行していたニールソン・ポーレスが私を待ってくれた。そのおかげで最終的にはリーダージャージを守ることができた」とログリッチェ。
「脚の動きもよかったが、いい仕事を続ける必要がある。毎日が大事で、昨日は失敗したがそれを学び、毎日全力を尽くしている。楽な日は期待できない。我々はマドリードでの勝利に1日ずつ近づいている。私とチームにとっていい1日となった。ここは楽観的に考えて、マドリードまで集中力を保とうと思う」
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
●マイヨルナレス(山岳賞)ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rラモンディアル)
□マイヨブランコ(新人賞)ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
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