ツール・ド・フランス記録集(1903年から2019年まで)

●個人総合優勝回数
5勝
ジャック・アンクティル(フランス)1957,1961,1962,1963,1964
エディ・メルクス(ベルギー)1969,1970,1971,1972,1974
ベルナール・イノー(フランス)1978,1979,1981,1982,1985
ミゲール・インデュライン(スペイン)1991,1992,1993,1994,1995
4勝
クリストファー・フルーム(英国)2013,2015,2016,2017
3勝
フィリップ・ティス(ベルギー)1913,1914,1920
ルイゾン・ボベ(フランス)1953,1954,1955
グレッグ・レモン(米国)1986,1989,1990

●マイヨジョーヌ着用日数
エディ・メルクス(ベルギー)111*
ベルナール・イノー(フランス)79*
ミゲール・インデュライン(スペイン)60
クリストファー・フルーム(英国)59
ジャック・アンクティル(フランス)52*
*ドゥミタップ(午前と午後にそれぞれ行われる半ステージ)を含む

●ステージ優勝回数
エディ・メルクス(ベルギー)34
マーク・カベンディッシュ(英国)30
ベルナール・イノー(フランス):28

●1大会のステージ優勝回数
シャルル・ペリシエ(フランス、1930)8
エディ・メルクス(ベルギー、1970・1974)8
フレディ・マルテンス(ベルギー、1976)8

●ポディウム(総合1位から3位までの表彰台)
レイモン・プリドール(フランス)8

●参加回数
シルバン・シャバネル(フランス)18
ジョージ・ヒンカピー(米国)17
イェンス・フォイクト(ドイツ)17

●ポイント賞
ペテル・サガン(スロバキア)7

●山岳賞
リシャール・ビランク(フランス)7

●新人賞
ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)3
アンディ・シュレック(ルクセンブルク)3

●国籍別の総合優勝回数
フランス:36勝
ベルギー:18勝
スペイン:12勝
イタリア:10勝
英国:6勝
ルクセンブルク:5勝
米国:3勝
オランダ:2勝
スイス:2勝
ドイツ:1勝
オーストラリア:1勝
コロンビア:1勝
デンマーク:1勝
アイルランド:1勝

●優勝者と2位の最小タイム差
8秒:1989年(優勝グレッグ・レモン、2位ローラン・フィニョン)

●優勝者と2位の最大タイム差
2時間49分21秒:1903年(優勝モーリス・ガラン、2位ルシアン・ポチエ)

●最年長優勝
フィルマン・ランボー(ベルギー、1922):36歳

●最年少優勝
アンリ・コルネ(フランス、1904):20歳
第二次世界大戦後の最年少優勝はエガン・ベルナル(コロンビア、2019):22歳

●メディア

取材メディア数:500
記者・カメラマン:45カ国・1800人
テレビ放送:190カ国、100系列局、うち生中継60局
総放送時間:7000時間
公式サイト:1700万ユニークユーザー、2億2200万ページビュー
SNS(Facebook・ツイッター・インスタグラム・YouTube):7500万フォロワー
モバイルアプリ230万ダウンロード
映像視聴者7340万人

🇫🇷ツール・ド・フランス特集サイト
●ツール・ド・フランスの公式サイト

賞金総額2億9000万円、山岳区間8…2020ツール・ド・フランス分析

2020年6月27日から7月19日まで開催される第107回ツール・ド・フランスのルートが発表された。23日間で総距離3470km。ニースで開幕してパリにゴールするまで一度も海外に出ないルートとなり、フランスの6地域、32県を訪問する。

有力選手らが壇上に並ぶ ©A.S.O. Thomas Colpaert

●ステージ
平たんステージ:9
起伏のあるステージ:3
山岳ステージ:8、うち頂上ゴール4(オルシエール・メルレット、ピュイメリー、グランコロンビエール、メリベル・ラロズ峠)
個人タイムトライアル:1
休息日:2

●山岳(カテゴリー超級、1級、2級の数)
アルプス13
中央山塊7
ピレネー5
ジュラ3
ボージュ1

●ボーナスタイム
個人タイムトライアルを除くステージで1着10秒、2着6秒、3着4秒のボーナスタイム

●ボーナスポイント
8カ所の峠にボーナスポイントを設定。1着通過8秒、2着5秒、3着2秒のボーナスタイム第2ステージ カトルシュマン峠
第6ステージ リュゼット峠
第8ステージ ペイルスールド峠
第9ステージ マリーブランク峠
第12ステージ ショメイ
第13ステージ ヌロンヌ峠
第16ステージ サンニジエ・デュ・ムシュロットの上り
第18ステージ プラトー・デ・グリエールの上り

●賞金
賞金総額230万ユーロ(約2億9000万円)
うち総合優勝50万ユーロ(約6300万円)

第2ステージはオートペイと名づけられたニースの大回りコース
第4ステージのオルシエール・メルレット
第6ステージのモンエグアル
第8ステージ カゼール・シュル・ガロンヌ〜ルダンビエル
第9ステージ ポー〜ラランス
第13ステージ シャテルギヨン〜ピュイマリーカンタル
第15ステージのサルドフロマンテルとラビシュ峠
第15ステージのゴールはグランコロンビエール
第16ステージ ラツールデュパン〜ビラールドランス
第17ステージのマドレーヌ峠とメリベル・ラロズ峠
第18ステージ メリベル〜ラロシュ・シュル・フォロン
第20ステージはラプランシュ・デ・ベルフィーユに駆け上がる36km個人タイムトライアル

ツール・ド・フランス記録集(1903ー2019)

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●ツール・ド・フランスの公式サイト

ぜんぶ山だ! 2020ツール・ド・フランスのコース発表

2020年6月27日から7月19日まで開催される第107回ツール・ド・フランスのルートが、10月15日にフランスのパリ国際会議場で発表され、タイトルホルダーのエガン・ベルナル(コロンビア)や4度の総合優勝者クリストファー・フルーム(英国)を含む4000人の観客の前で発表された。

その特徴をひとことで表せばフランス全土の山岳ツアー。山岳スペシャリストに有利なコース設定となった。オルシエール・メルレットのゴール。ラ・プランシュ・デ・ベルフィーユでのタイムトライアル。ピュイメリー。グランコロンビエール。メリベルなど。

有力選手らが壇上に並ぶ ©A.S.O. Thomas Colpaert
クリストファー・フルーム(左)とエガン・ベルナル ©A.S.O. Thomas Colpaert
ジュリアン・アラフィリップとティボー・ピノ。後列にはかつての総合優勝者ベルナール・テブネやベルナール・イノーが見守る ©A.S.O. Thomas Colpaert
最終日のパリを含めて3ステージしか平たんステージがない

ツール・ド・フランスがフランスにある5つの山岳地帯をすべて訪問するのは異例。山岳ステージは大会2日目から始まり、パリにがい旋する前日まで、20日間に渡って断続的に出現する設定は前例がない。

第10ステージは西海岸に隣接した2つの島もコースに。第15ステージはピラミッドの形をしたグランコロンビエール峠にゴールする勝負どころ。さらに最終日前日にはラ・プランシュ・デ・ベルフィーユに駆け上がる唯一の個人タイムトライアルが設定された。つまり最終日前日を終えないとマイヨジョーヌの最終着用者が決まらないということだ。

●2020ツール・ド・フランスのコース

6月27日 第1ステージ ニース〜ニース 156km
6月28日 第2ステージ ニース〜ニース 187km★★
6月29日 第3ステージ ニース〜システロン 198km★
6月30日 第4ステージ システロン〜オルシエール・メルレット 157km★★
7月1日 第5ステージ ガップ〜プリバ 183km★
7月2日 第6ステージ ルテイユ〜モンエグアル 191km★★★
7月3日 第7ステージ ミヨー〜ラボール 168km
7月4日 第8ステージ カゼール・シュル・ガロンヌ〜ルダンビエル 140km★★★
7月5日 第9ステージ ポー〜ラランス 154km★★★
7月6日 休日
7月7日 第10ステージ オレロン島〜レ島 170km
7月8日 第11ステージ シャトライヨン・プラージュ〜ポワティエ 167km
7月9日 第12ステージ ショビニー〜サランコレズ 218km★
7月10日 第13ステージ シャテルギヨン〜ピュイマリーカンタル 191km★★
7月11日 第14ステージ クレルモンフェラン〜リヨン 197km★
7月12日 第15ステージ リヨン〜グランコロンビエール 175km★★★
7月13日 休日
7月14日 第16ステージ ラツールデュパン〜ビラールドランス 164km★★
7月15日 第17ステージ グルノーブル〜メリベル・ラロズ峠 168km★★★
7月16日 第18ステージ メリベル〜ラロシュ・シュル・フォロン 168km★★★
7月17日 第19ステージ ブールアンブレス〜シャンパニョール 160km★
7月18日 第20ステージ リュール〜ラプランシュ・デ・ベルフィーユ 36km(個人タイムトライアル)★★
7月19日 第21ステージ マントラジョリ〜パリ・シャンゼリゼ 122km
★は難易度

ピレネーの第8ステージ
ピレネー山脈が舞台となる第9ステージ
中央山塊で行われる第13ステージ
第16ステージ
第18ステージはアルプス
第20ステージは大会唯一の個人タイムトライアル
左から4人目がクリスティアン・プリュドム、その右がニースのクリスティアン・エストロージ市長、右端が元政府閣僚でオクシタニー地域圏議会のキャロル・デルガ議長 ©A.S.O. Thomas Colpaert

ツール・ド・フランス記録集(1903ー2019)

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●ツール・ド・フランスの公式サイト

2020ツール・ド・フランス コースは10月15日18時30分発表

2020年6月27日に開幕する第107回ツール・ド・フランスのコース全容が10月15日(火)にWebで世界同時配信される。発表会場はパリ国際会議場で、現地時間11時30分から。日本時間は同日18時30分から。インターネットのライブストリーミングで視聴できる。

2020ツール・ド・フランスはニース開幕 ©ASO / Timothe RENAUD

●ツール・ド・フランス公式サイト
●ツール・ド・フランス公式facebookページ

ツール・ド・フランスの最初の2日間のステージは3月18日にすでに発表されている。第1ステージと翌28日の第2ステージともにスタートとゴールはニース。初日は小さな周回コースを回り、2日目は大きな周回コースで内陸地の山岳も含まれる。

地中海に面したニース ©Atout France/Jean François Tripelon−Jarry

23日間の日程で開催されるツール・ド・フランスは近年は7月の第1土曜日に開幕してきた。しかし2020年は東京オリンピックが7月24日(金)に開幕。25日(土)には男子ロードが最初の決勝種目として行われる。例年のように7月第1週にツール・ド・フランスが開幕すると、有力選手のほとんどは東京五輪に出られない事態となった。

主催者ASOは開幕日を開催期間を1週間前倒しして6月27日(土)開幕とした。ツール・ド・フランスが東京オリンピックに譲歩したことになる。

●2020年のグランツールと東京五輪の開催日程
5月9日〜31日 ジロ・デ・イタリア(ハンガリー・ブダペスト開幕)
6月27日〜7月19日 ツール・ド・フランス(ニース開幕)
7月24日〜8月9日 東京五輪
8月14日〜9月6日 ブエルタ・ア・エスパーニャ(オランダ・ユトレヒト開幕)

2020ツール・ド・フランスの開幕地はニースに

2020年ツール・ド・フランスの開幕地が南フランス、地中海に面したニースに決まった。最後にツール・ド・フランスが訪問したのは2013年の第100回大会のときで、初日から3日間を地中海に浮かぶコルシカ島で過ごした後、大会4日目にニースに移動している。

©Atout France/Emmanuel Valentin

ニースのあるアルプマリティーム県をツール・ド・フランスが訪問したのは36回。1906年に、のちの総合優勝者ルネ・ポチエがステージ優勝した。開幕地となったのは1981年で、世界チャンピオンのアルカンシエルを着用したベルナール・イノーがスタートした。

2020年といえば東京オリンピックがある。毎年7月に23日間の日程で開催されるツール・ド・フランスが日程重複しないかが問題になる。東京オリンピックの開会式は7月24日(金)。25日(土)から29日までロード競技が行われて、男子ロードは最初の決勝種目として定着しているので25日。例年のように7月第1週にツール・ド・フランスが開幕すると、有力選手のほとんどは東京五輪に出られない事態となる。

今回の2020年ニース開幕の発表において、主催者ASOは開幕日を発表していないが、主催者系スポーツ紙のレキップWEB版は有料コンテンツで6月27日(土)開幕としている。おそらくはツール・ド・フランスが東京オリンピックに譲歩して開催期間を1週間前倒しすることが想定される。

2019年に開催される第106回ツール・ド・フランスはベルギーのブリュッセルで開幕。2018年のツール・ド・フランスは7月7日にフランス西部、ビスケー湾に面したノワールムーティエアンリルで開幕する。

©Atout France/Jean François Tripelon−Jarry

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2019ツール・ド・フランスの開幕地はベルギーのブリュッセル

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