西窪友海がトライアルバイクで陸上五種競技を提案

レッドブルアスリートに新たに加わったトライアルバイクの西窪友海が、2020東京五輪の熱戦で日本中が盛り上がる中、トライアルバイクによる陸上五種競技を提案した。西窪は奈良県出身の29歳。

110mハードルの西窪友海(左端) ©Satoshi Saijo / Red Bull Content Pool

西窪がトライアルバイクを使って挑戦した種目は5つ。
・110mハードル
・走幅跳
・3000m障害
・走高跳
・100m

ハイジャンプに挑む西窪友海 ©Satoshi Saijo / Red Bull Content Pool
3000m障害 ©Satoshi Saijo / Red Bull Content Pool
西窪友海の走り幅跳び ©Satoshi Saijo / Red Bull Content Pool

トライアルバイクの五種競技について、西窪は「自転車で陸上五種目にチャレンジしたのはおそらく世界初だと思いますが、幅跳びや3000m障害など想像以上にトライアルとの相性がよくてめっちゃ楽しかったです!」とコメントしてた。

競技として採用される日は果たして来るのか?

西窪友海 ©Satoshi Saijo / Red Bull Content Pool

エンターテイメントを追求し続ける日本屈指の忍者ライダー

西窪友海(にしくぼともみ)
父の影響で幼い頃にオートバイのモトクロスに没頭するも次第に自転車に興味を持ち、12歳でバイクトライアルを始める。

2013年に初めて日本代表として世界選手権に出場すると、2016年の全日本エリート26クラスで優勝し、翌2017年にも全日本タイトルを獲得。その後はトライアルバイクのみならず、さまざまな自転車を使って映像制作をするなど活躍中。

西窪友海 ©Satoshi Saijo / Red Bull Content Pool

●レッドブルのホームページ

東京2020オリンピック公式電動アシスト自転車XU1

パナソニック サイクルテックは、東京2020オリンピック公式電動アシスト自転車「XU1」新製品を2021年8月5日から発売する。価格は25万1000円。

マットロイヤルブルー

ケイリンの先導バイク開発から得たノウハウを投入

同社は電動アシスト自転車スポーツタイプの商品を強化。新製品は、東京2020オリンピックに納入するケイリン先導車の開発を通じて得られた、時速50kmの高速域においてフレーム角度・寸法の変化が走行安定性に及ぼす影響などのデータを開発にフィードバック。実用速度域においても安定したハンドリングとこぎやすさに配慮した新フレームを実現した。初めてスポーツバイクに乗る人から経験者まで、 幅広い層に乗りやすい走行フィーリングを提供。 

シャインパールホワイト
フレームと一体化したセミインテグレーテッドバッテリー搭載

従来機種より好評のスポーツドライブユニットやセミインテグレーテッドバッテリーによるスポーティな走行感と幅50mmの700×50Cタイヤによるエアボリュームが生み出す快適性を両立。さらにアルミリヤキャリヤ・アルミフェンダーも標準装備。通勤などの日常使いから、休日のサイクリングなど生活のあらゆるシーンで使いやすさに優れた性能を充実させている。 

快適性が高い700×50Cタイヤと利用シーンが広がるアルミリヤキャリア・アルミフェンダーを標準装備

パナソニック サイクルテックのホームページ

男子ロードはNHK見逃し配信で…BS1でもダイジェスト

東京五輪は競技初日の7月24日、最初の決勝種目として自転車競技男子ロードレースが行われ、エクアドルのリチャル・カラパスが優勝。この模様は民放テレビ局によるインターネットでのオリンピック公式競技動画配信サイト「gorin.jp」で配信されたが、NHKの東京2020オリンピック特設サイトで「見逃し配信」として視聴できる。

25日の午前4時から8島でのNHK BS1のダイジェスト枠で、ボクシングと水球とともに自転車競技男子ロードレースが放送される。解説は飯島誠。

●NHKの東京2020オリンピック特設サイト「自転車競技男子ロードレース」

自転車競技(ロード)女子ロードレースもLive配信

自転車競技女子ロードレースは7月25日12時50分から17時38分までgorin.jpでLive配信される。

自転車競技女子ロードレースのLive配信

2020東京五輪自転車競技男子ロードレース出場選手リスト

レース
番号
名前
1BELグレグ・ファンアバマート
2BELティーシュ・ベノー
3BELレムコ・エベネプール
4BELワウト・ファンアールト
5BELマユリ・ファンセベナント
6SLOタデイ・ポガチャル
7SLOヤン・ポランツ
8SLOプリモジュ・ログリッチ
9SLOヤン・トラトニク
10FRAレミ・カバニャ
11FRAブノワ・コスネフロワ
12FRAケニー・エリソンド
13FRAダビド・ゴド
14FRAギヨーム・マルタン
15ESPオマル・フライレ マタランス
16ESPヘスス・エラダ
17ESPゴルカ・イサヒレ インサウスティ
18ESPジョン・イサヒレ インサウスティ
19ESPアレハンドロ・バルベルデ
20GBRタオ・ゲーガン ハート
21GBRゲライント・トーマス
22GBRサイモン フィリップ・イェーツ
23GBRアダム・イェーツ
24ITAアルベルト・ベティオル
25ITAダミアノ・カルゾ
26ITAジュリオ・チコネ
27ITAジャンニ・モスコン
28ITAビンチェンツォ・ニバリ
29NEDトム・デュムラン
30NEDユーリ・ハビク
31NEDウィルコ・ケルデルマン
32NEDバウケ・モレマ
33NEDダイラン・ファン バールレ
34COLホアン エステバン・チャベス ルビオ
35COLセルヒオ アンドレス・イギタ ガルシア
37COLナイロ・キンタナ
38COLリゴベルト・ウラン
40AUSルーク・ダーブリッジ
41AUSルーカス・ハミルトン
42AUSリッチー・ポート
43DENカスパー・アスクレーン
44DENヤコブ・フグルサング
45DENミカエル バルグレン・フナル
46DENクリストファー・イエンセン
47GERニキアス・アルント
48GERエマヌエル・ブフマン
49GERジモン・ゲシュケ
50GERマキシミリアン・シャハマン
51SUIマルク・ヒルシ
52SUIシュテファン・クング
53SUIギノ・マデル
54SUIミヒャエル・シュアル
55PORジョアン・アルメイダ
56PORネルソン・オリベイラ
57IRLエドワード・ダンバー
58IRLダニエル・マーティン
59IRLニコラス・ロシュ
60ECUリチャード・カラパス
61ECUホナタン マヌエル・ナルバエス プラド
62ROCパベル・シバコフ
63ROCアレクサンドル・ブラソフ
64ROCイリヌル・ザカリン
65NORトビアス S.・フォス
66NORマルクス・ヘルゴール
67NORトビアス ハラン・ヨハンネセン
68NORアンドレアス・レクネスン
69POLマチェイ・ボドナル
70POLミハウ・クフィアトコフスキ
71POLラファウ・マイカ
72NZLジョージ・ベネット
73NZLパトリック・ベビン
74RSAステファン・ド ボド
75RSAニコラス・ドラミニ
76RSAライアン・ギボンズ
77CANギヨーム・ボワバン
78CANヒューゴ・ウル
79CANマイケル・ウッズ
80CZEミハエル・ククルレ
81CZEミカル・シュレゲル
82CZEゼネク・シュティバル
83AUTパトリック・コンラート
84AUTグレゴア・ルベルガー
85AUTヘルマン・ペルンスタイナー
86USAG ローソン・クラドック
87USAブランドン・マクナルティ
88SVKユライ・サガン
89SVKルカシュ・クビシュ
90KAZドミトリー・グルズジェフ
91KAZアレクセイ・ルツェンコ
92KAZワジム・プロンスキー
93UKRアナトリー・ブディアク
94ESTタネル・カンゲルト
95ESTペーテル・プルース
96ERIアマヌエル・ゲブレイグザブヒエル
97ERIメルハウィ・クドス
98LATクリスツ・ネイランツ
99LATトムス・シュクジンシュ
100LUXケビン・ゲニーツ
101LUXミシェル・リエス
102BLRアレクサンドル・リアブシェンコ
103ALGアゼディヌ・ラガブ
104ALGハムザ・マンスーリ
105ROUエドゥアルド ミカエル・グロズ
106LTUエバルダス・シシュケビチウシュ
107HUNアッティラ・バルテル
108GREポリクロニス・ゾルザキス
109PANチリストフェル・フラド ロペス
110MEXエデル・フライレ モクテスマ
111JPN新城幸也
112JPN増田成幸
113GUAマヌエル オセアス・ロダス オチョア
114RWAモイゼ・ムギシャ
115NAMトリスタン・ド ラング
116VENオルルイス アルベルト・アウラル サナブリア
117TURウヌル・バルカン
118TURアフメト・エルケン
119CROヨシプ・ルマツ
120BURポール・ダウモント
121CHN王瑞東
122IRIサイード・サファルザデヘ
123ARGエドゥアルド・セプルベダ
124UZBムラジャン・ハルムラトフ
125MARモホシネ・エル クーラジ
126CRCアンドレイ・アマドル
127AZEエリチン・アサドフ
128PERロイネル・ナバロ カジェ
129TPE馮俊凱
130HKG蔡暁鋒

●2020東京公式サイトのスタートリストページ

日本で行われる五輪。準備はできている…新城幸也インタビュー

3大会連続で五輪代表となった新城幸也が7月15日、日本オリンピック委員会が統括するオンライン取材に応じ、「コロナ禍で大変な中、できることは自転車に乗ること。東京五輪が開かれることは素直にうれしい。みなさんに楽しんでもらえることができれば」と語った。

新城幸也

2021年7月24日、東京五輪最初の決勝種目として自転車競技男子ロードレースが開催される。日本代表は新城と増田成幸のベテラン2人。強豪国は参加枠最大の5選手、あるいは4選手を起用するなどで組織的な動きが可能になる。これに対し日本勢2選手はどんな走りを見せるのかが注目される。

希望としては序盤から動くレースのほうがいい

獲得標高4865mという山岳コースに加えて、暑さ対策が求められる過酷な2020東京五輪レースだが、沖縄県出身の新城は「暑ければ暑いほどボクにとっては有利」と恐れはない。

「紙の上では(上りの厳しさなど)そうだけど、ロードレースはそれだけではなくて展開というものがある。紙の上で判断したらボクなんて上位と遠いところにいる。いまの実力では世界の中の順位は分かっているけど、あらゆる可能性をもって日本で行われる五輪レースに臨みたい。展開を判断してどう動くのか。レース全体を見ながらいろんなことができるように準備してきました」

どんな展開が望ましいかという質問には、「逆に、一番望んでいない展開は三国峠までスローペースで行くことです」と答えた。コース終盤に位置する三国峠は欧州でもそれほどないような激坂で、メダルを争う有力選手らがそこだけを待ってレースが動くのだけは避けたいという。

「コースはすぐに東京を出て、中盤から難易度はキツいけど、ボクにはそれがいいと思う。希望としては序盤から動くレースのほうがいいです」

気になる順位予想は、「数字で言えば簡単ですよ」という。「30位以内に入るのはかなり難しいです。でも日本で行われる五輪だし、いい準備ができている」

5月のジロ・デ・イタリアでグランツール14回目の完走を果たした。五輪直前のツール・ド・フランスもリザーブの筆頭となっていて、開幕ギリギリまで現地にとどまっていたという。

「仮にツール・ド・フランスを走ったとしても、五輪もしっかりと走れる準備はできていた。世界の中の実力では30位になるのがやっとだけど、自転車レースは展開次第で状況が変わる。大会会場にしっかり前に入ってトレーニングできたのはアドバンテージになる。いい結果をつかめるようにしっかりと練習してきたので、当日は楽しみしかないです」

こんなにレースを走らないで走る五輪はないので、不安でもあり楽しみでも

新型コロナウイルスにより大会は1年延期になり、開幕直前も大会を取り巻く世論は荒れている。

「そればかりはしょうがないです。それは人命に関わること。ヨーロッパのロードレースではその環境下でなんとかやってきた。中止になることなく、五輪が開かれることはうれしいです」

主戦場となる欧州からはオリンピックバブルという大会がプログラムした感染対策の中で帰国。ホテルでの自主隔離3日間は免除されるものの、毎日のPCR検査と居所申請をしなくてはならない。

「コンビニにも行けないし、ご飯を食べるのは宿泊先だけと決められています」

ナショナルチームのスタッフとサポートされて、コースは部分的に分けて、自転車通行不可の有料道路と富士スピードウェイを除いて何度も試走している。試走できていない部分もレース直前には走る予定だ。

「印象としてはデータで見たとおりの厳しい上りです。計り知れないのは天候ですね。過去2回の五輪でも男子ロードは競技初日。今回は地元開催なので日本選手としていいスタートになれるように。みなさんに喜んでもらえる走りができるように頑張ります。天気がいいことを願うばかりです」

プレッシャーは全くないという。そのときになったら感じるんじゃないですかねと笑顔もこぼれる。こんなにレースを走らないで走る五輪はないので、それは不安でもあり楽しみでもあるという。

「練習がどんなにできていても結果を出すのはレースなので。優勝候補は30人くらいいます。増田さん以外の全員が敵ですよ。他の強豪国は5人や4人なので、増田選手と2人でレースを動かせるというものではなく、レースを走りながら2人で協力して日本選手としてどちらかがいい成績を残せばいいです」

●自転車競技(ロード)男子ロードレース 決勝Live配信サイト

東京五輪ロード開催で静岡県内は大規模交通規制

東京2020オリンピック自転車競技ロードレースが7月24日(土)に男子、 25日(日)に女子が開催される。自転車競技ロードレースは公道で実施する競技で、大会当日は静岡県内で大規模な交通規制が行われる。 

富士山と富士スピードウェイ

7月24日(土)に行われる男子ロードレースは総距離244km。静岡県内は小山町、御殿場市、裾野市の公道でレースが行われる。東京・武蔵野の森公園をスタートし、東京都神奈川県、 山梨県を通過した後、籠坂峠から静岡県に入る。

小山町の須走を通過し、富士山麓周回コースと呼ばれる南富士エバーグリーンラインや富士山スカイラインを走り、富士スピードウェイ方面に進む。その後、明神峠・三国峠を超えて山梨県山中湖を走行し、再度籠坂峠から静岡県に入り富士スピードウェイを目指す。

東京オリンピック自転車競技ロードレース(男子)コース詳細

7月25日(日)に行われる女子ロードレースは、小山町、御殿場市の公道を走行。静岡県に入るまでは男子と同じコース。籠坂峠から静岡県に入った後は、小山町の須走を通過し富士スピードウェイを目指す147kmのコースとなる。

東京オリンピック自転車競技ロードレース(女子)コース詳細

公道でのレースのため、静岡県内では大規模な交通規制が行われる。静岡県内は長時間の規制となるので、あらかじめ規制箇所、規制時間、迂回路を確認して移動する必要がある。

富士山の登山をする人は、登山口の近くで交通規制が行われるので、周辺道路の混雑等の可能性もある。時間に余裕を持った行動が必要。詳細は、大会組織委員会のホームページで。 

●自転車競技ロードレース交通規制のホームページ

静岡県男子
(7月24日(土))
12時15分~18時25分
女子
(7月25日(日))
14時35分~18時05分
籠坂峠⇔須走12時15分~18時15分14時35分~17時20分
須走⇔(株)オカムラ御殿場事業所12時20分~18時20分14時40分~17時25分
(株)オカムラ御殿場事業所⇔
仁杉⇔玉穂支所入り口
12時25分~16時35分
(株)オカムラ御殿場事業所⇔
富士スピードウェイ東ゲート⇔
富士小山病院⇔霊園入口⇔富士霊園前
14時45分~18時05分
玉穂支所入口⇔原里小前⇔須山12時35分~15時25分
須山⇔水ヶ塚公園⇔玉穂支所入口12時50分~16時25分
上野⇔富士小山病院⇔霊園入口⇔
富士霊園前
14時00分~17時25分
(株)オカムラ御殿場事業所⇔
富士霊園前⇔富士スピードウェイ東ゲート
14時00分~18時25分
上野⇔明神峠14時45分~17時45分