話題のeMTBが体験できるパークでPowerfly 5が気軽に乗れる

トレック・ジャパンは2020年9月にオープンしたトレイルアドベンチャー・フジで電動アシスト付きマウンテンバイク“eMTB”のPowerfly 5の試乗車を期間限定で設置した。1号パークとなるトレイルアドベンチャー・よこはま以上に初心者が気軽に安心して楽しめるコースを展開。eMTB以外にもマウンテンバイク、グラベル、シクロクロスなどで三密を避けながらアウトドアを楽しむことができる。

世界トップクラスのトレックeMTB「Powerfly 5」とは

トレックのeMTB はまずマウンテンバイクとして優れている。40年以上にわたりマウンテンバイクを開発して生まれたトレック独自の技術やフレーム素材がマウンテンバイクの質を世界トップクラスまで高めている。また、最新の「eMTBモード」は適材適所でアシスト力が調整され、登りですら楽しさを与えてくれる一台になった。

Powerfly5

POWERFLY
電動アシストの力とハードテールがもたらす効率のいいペダリングが体力を奪うことなく、登りですら楽しみへと変えてしまう。通常のマウンテンバイクとは異なり、乗れるフィールドがさらに増え、思わず笑みがこぼれてしまうくらい楽しめる。

ドライブユニット:Bosch Performance Line CX

<Powerfly5 スペック>
・フレーム:Alpha Platinum アルミ
・フロントサスペンション:RockShox Recon 120mm
・ドライブユニット:Bosch Performance Line CX
・サイズ:M
・価格:48万5000円(税抜) ※2021 年モデル

Powerfly5の価格は48万5000円(税別)

初心者大歓迎!快適で気持ちいい。多目的フロートレイル「トレイルアドベンチャー」

トレイルアドベンチャーは、MTBツーリズムを推奨するスイスのアレグラ社と自然共生型アウトドアパーク、フォレストアドベンチャーのコラボレーションから生まれた。気持ちいい森を体験するツールであると同時に、森林を再生するきっかけを作る自然共生型アウトドアパーク第2弾となる。レッスンやレンタルも備え、トレイルランニングやマウンテンバイクの練習フィールドに最適な新しいタイプのトレイルを目指している。

trek Powerfly launch in Bad Ragaz, Switzerland, May 2018

トレイルアドベンチャー・フジ
所在地: 山梨県南都留郡鳴沢村字富士山 8545-1
●トレイルアドベンチャーのホームページ
料金:試乗は無料(別途施設利用料金が必要)
予約方法:事前予約制 【予約は電話にて 070-4170-7354】
期間:2020年11月末まで
※期間は予告なく変更となる可能性があります ※試乗については、当施設のルールに従いお楽しみください ※詳細は当施設 HP を確認

レースからトレイルライドまで…フルサスMTB「NINETY-SIX」

メリダジャパンはXC(クロスカントリ ー)、マラソンなどのレースからトレイルライドまで幅広く活躍するモデル「NINETY-SIX」シリーズを2021年ラインナップからフルモデルチェンジをして新発売した。

NINETY-SIX RC 9000

2008年に初登場し、ワールドカップと世界選手権で優勝したフルサスペンションレースバイクNINETY-SIX は、この10年で大幅な変更や改良が施されてきたが、最新モデルは過去のモデルからもっとも顕著に進化した。

現代のXC、マラソン、ステージレースだけでなく、軽量なショートトラベルバイクでのトレイルライドへのメリダなりの答え、それがトレイルからレースコースまでを全開で楽しめる NINETY-SIXだった。

下りでのハンドリングを向上させるヘッドアングル

過去にはMultivan-MERIDA Bikingチームに所属していたガンリタ・ダール・フレシャ、ホセ・アントニオ・ ヘルミダ、ラルフ・ナフ、オンドレイ・チンクが乗り、国際的なマウンテンバイクレースの最高峰で輝かしい成績を残してきた。しかし近年のより過酷なレースコースが設定される傾向や、超高性能の軽量ショートトラベル フルサスペンションバイクを求めるライダーの増加から、MERIDAのR&DチームはNINETY-SIXのデザインを一から見直し、まったく新しいバイクを作り上げた。

P-FLEX システム搭載のリヤ

新たなNINETY-SIXで次の10年を戦うべく、チームは今までとは別物となるフレームを造り上げ、数々の特徴を最新ジオメトリーや改良したサスペンションプラットフォームと組み合わせた。新型NINETY-SIXでは、2種類のグレードのカーボンフレームが用意され、最上級グレードのRC CF5のフレームは重量がわずか1695g、RC CF4 /Mサイズのフレーム重量が1845gとなっている。

その昔、XCやマラソン競技用レースマシンは、登坂性能に主な焦点を当てていた。しかし現在はコースの登り以上に下りで技量が問われるようになったため、下りの性能がますます重要となっている。そこで下りの性能と荒れたセクションでのハンドリング性を向上させるべく、ヘッドアングルを1.5度寝かせ、リーチを伸ばし(Lサイズで449mmから473mmへ)、BBハイトとスタンドオーバーハイトを下げる形でジオメトリーを変更した。この変更からバイクの安定性がより高まり、バイクを操作する際のポジションにさらなるゆとりが生まれるようになった。

また、NINETY-SIXではバイクとの一体感が高まって、トレイルやコースが荒れ出したときにバイクを確実に操作できる。

トレイルとレースコースを全開で楽しめる、NINETY-SIX史上最速の1台

しかし、現代の仕様に進化したのは、下りの性能だけではない。 シートアングルを1.5度(サイズによっては2度)立たせ、ペダルにより多くの力を簡単にかけられるようになっているため、効率性と反応性により優れた登坂性能も備えた。

しかし、優れたジオメトリーも、完璧に機能するサスペンションプラットフォームがあってこそのこと。 新型NINETY-SIXのレバー比は、旧世代のものよりプログレッシブになっている。その割合は7%以上で、これは 現在のクロスカントリー用ショックの小さなエアチャンバーと完璧にマッチしている。トラベル初期での高めのレバー比が、サスペンションを小さな衝撃に対して敏感に反応させ、トラベル中間域になると優れたサポ ート性を発揮する。

より立てたシートアングルでペダル効率を向上。2カ所のボトル台座も

加えて、今回からP-FLEXシステムも新たに導入した。この新しいシステムは、シートステーとチェーンステーにピボットを持たない。そのため、フレームの軽量化と剛性の向上という好影響をもたらした。フレーム素材の特性や板バネのようなフレームデザインにより、耐久性を損なうことなく、十分なしなりを生み出した。新しいサスペンション構造から、NINETY-SIXは下りや荒れたセクションで衝撃吸収性が驚くほど高いだ けでなく、走行距離をどんどん稼ぎ、過酷な登りでさえ挑めるようにする優れたペダリング効率を発揮する。

ワイヤーポートヘッドセット

その他にも「ワイヤーポート」ヘッドセットを介した新たなケーブルインテグレーションや2 カ所のウォーターボトル台座、専用チェーンガイド、トレイルマウントなどさまざまなスペックを備えている。

ジオメトリーとサスペンションはどちらも軽さを併せ持ち、互いに完璧に作用しあい、トレイルとレースコースを 全開で楽しめるよう、最も高性能でサポート性に優れ、NINETY-SIX史上最速の1台となった。

●メリダのホームページ

ずれない足で自由な走り…MTBシューズ「2FO ROOST」

スペシャライズドからMTBシューズ「2FO ROOST」が登場した。Body Geometryの哲学から生まれた最新シューズは快適さとパフォーマンスを向上。ペダルに足をしっかりと乗せたまま、スタイリッシュな走りを決めて走り回れる。

シューズがライドにおいてとても重要なエキップメントだというのは、食生活にタンパク質は欠かせない栄養素と言うくらいに当たり前のこと。スペシャライズドは、ライドに多くの時間を費やし、よりよいサイクリングシューズの開発方法を常に追求している。そこから生まれたのがBody Geometoryデザイン。そのアーチサポート、内反ウェッジ、中足骨ボタンの特徴は、パフォーマンスと快適さを向上させた。すべてのライダーのニーズを満たすエキップメントの開発でポイントとなるのは、ライダー自身やチームライダーの体がなにを求めているのか耳を傾けることだという。

ピンを包んで離さない  
ラバーというと、ポンポンと跳ねる弾力性素材をイメージするかもしれない。しかし、フラットペダル用シューズにその特性があっては困る。ふにゃふにゃと潰れずにペダルのピンをしっかりと掴むラバーソールなら、足がペダルからずり落ちず、安心して走りに集中できるようになる。2FO Roostシューズは新たな第3世代のSlipNot ラバーソールを採用し、ペダルのピンをガッシリと掴むように設計されている。

荒れ たブレーキバンプや木の根、岩などの段差を走り抜けても、暴れずにペダルに吸い付く足裏感覚が得られる。少なくとも、テストライダーたちはそう主張しているという。2FO Roostシューズのフラットモデルも最新のSlipNotアウトソールを採用し、クリートの開口部が広いので、荒れに荒れたセクションを走っているときでもペダルをキャッチするのが簡単。

ピンがはまりやすいパターン 
第3世代のSlipNot ラバーは六角形のパターンを採用し、その中にペダルのピンが入り込むことで、ペダルをガッチ リと掴んでいるような足裏感覚が得られる。このパター ンはまた、バイクを降りて歩き回るときの摩耗を減らすため、機能性と耐久性がより長持ちする。

ラバーは六角形のパターンを採用

トレイルライダーは、機能性、快適さ、スタイルを求める。2FO Roostシューズは、トレイルでライバルを凌ぐ走りを可能にし、同時にスタイリッシュな見た目を演出。バイクを降りてからも快適に歩き回れるシューズを目標に開発された。あらゆるシーンを想定して作られたシューズなのだ。そして、すでにプロライダーのお気に入りのシューズになっているという。

どんなシーンでも完璧なスタイルで過ごせる

どんなシーンにもぴったり  
クリップ、フラットどちらのモデルも十分な硬さがあるため、ロングライドで足をサポートし、それでいてしなやかさも残されているため、バイクを押し担がなければならない場合や、ライド後に馴染みのバイクショップでおしゃべりするときも快適なまま、予備のシューズは必要ない。2FO Roostシューズを履いていれば、どんなシーンでも完璧なスタイルで過ごせる。

いつでもフレッシュな履き心地  
アッパーに従来のフォームパッドではなく Xpel Airmeshを採用し、2FO Roostシューズ の軽量化を図った。この通気性に優れた Xpel Airmeshは、従来のフォームパッドと同等の衝撃緩和性を持ちながら、重量を大幅に削減し、速乾性を向上させた。濡れたままのシューズでライドを続けたい人などいないわけだからだ。

高度な技術を用いた内側をスタイリッシュな外観で包む  
これらすべてのテクノロジーを、見た目がかっこいいシューズに組み込むにはどうしたらいいか? 馴染みのバーでも浮かない見た目で、思い描く大胆なラインも攻められるシューズを作るには、デザイナーの魔法の力が必要だ。しかし、実際にはいくつもの工夫が必要になった。アッパーの痛みやすい部位をスエードで強化し、耐久性を高めて擦れによる磨耗を減らした。スッキリとしたローカットのデザインを採用し、バイクの上でもバーでも映える見た目を生み出している。そこに控えめなカラーと小さいロゴを合わせ、トレイルライド後にそのままどこかへ繰り出すことになっても、安心してRoostシューズを履き続けられるようにした。

2FO Roost Flat Mountain Bike Shoes(Oak Green/Blk) 1万4300円

●スペシャライズドの詳細ホームページ

山本幸平と今井美穂の五輪代表が全日本選手権クロスカントリー制覇

第33回全日本自転車競技選手権マウンテンバイク(クロスカントリー競技) が、11月8日に富士見パノラマリゾート(長野県富士見町)で行われ、ともに東京五輪代表の山本幸平(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM)と今井美穂(CO2bicycle)が優勝した。

全日本チャンピオンの山本幸平 ©日本自転車競技連盟
今井美穂 ©日本自転車競技連盟

コロナ対策をとりつつ大勢のギャラリーが見守 る中、レースではオリンピック代表内定の2人がビッグレースで安定した強さを見せつけ優勝した。

全日本自転車競技選手権マウンテンバイク(クロスカントリー競技)のエリート男子 ©日本自転車競技連盟
山本幸平 ©日本自転車競技連盟
山本幸平 ©日本自転車競技連盟
全日本選手権エリート女子レース ©日本自転車競技連盟
今井美穂 ©日本自転車競技連盟
全日本選手権を制した今井美穂 ©日本自転車競技連盟

男子エリート 4.40km x 5Laps = 22.00km
優勝:山本幸平 DREAM SEEKER MTB RACING TEAM 北海道 1:18:25.05
2位:平野星矢 TEAM BRIDGESTONE Cycling 長野 1:19:40.40
3位:沢田時 TEAM BRIDGESTONE Cycling 滋賀 1:20:10.36

山本幸平を中央に左が2位平野星矢、右が3 位沢田時 ©日本自転車競技連盟
全日本自転車競技選手権を制した山本幸平 ©日本自転車競技連盟

女子エリート 4.40km x 3Laps = 13.20km
優勝:今井美穂 CO2bicycle 群馬 58:13.31
2位:末政実緒 ヨツバサイクル 兵庫 1:02:48.78
3位:橋口陽子 AX MTB team 東京 1:07:06.99

今井美穂を中央に左が2位、末政実緒、右が3位橋口陽子 ©日本自転車競技連盟
全日本チャンピオンの今井美穂 ©日本自転車競技連盟

●日本自転車競技連盟のホームページ

清水一輝と岩崎美智恵が全日本選手権ダウンヒルで連覇

第33回全日本自転車競技選手権マウンテンバイク(ダウンヒル競技)が11月7日に富士見パノ ラマリゾート(長野県富士見町)で行われ、男子エリートで清水一輝(BLAZE A TRAIL)、女子エリートで岩崎美智恵(TRIPCYCLE GLOBAL RACING)が優勝。ともに2連覇。

岩崎美智恵が2年連続でダウンヒルの全日本を制す ©日本自転車競技連盟

新型コロナウイルス感染症対策も講じて行われ、ダウンヒルの公式戦は本レースのみとなったため、開催を待ちに待った選手が全国から集まり、熱いライディ ングで盛り上がりを見せた。

清水一輝がダウンヒルの全日本チャンピオンに ©日本自転車競技連盟
清水一輝 ©日本自転車競技連盟

ダウンヒル競技男子エリート
優勝:清水一輝(愛知)BLAZE A TRAIL 2:11.642
2位:泉野龍雅(愛知)自転車道 2:11.794
3位:井本はじめ(兵庫)SRAM/Santacruz 2:13.184

清水一輝を中央に左が2位泉野龍雅、右が3位井本はじめ ©日本自転車競技連盟

ダウンヒル競技女子エリート
優勝:岩崎美智恵(神奈川)TRIPCYCLE GLOBAL RACING 2:42.967
2位: 松本璃奈(長野)TEAM SCOTT JAPAN 2:48.454
3位: 富田敬子(奈良)Acciarpone racing 2:48.869

岩崎美智恵を中央に左が2位松本璃奈、右が3位富田敬子 ©日本自転車競技連盟

8日のクロスカントリーでは、東京オリンピック代表の山本幸平と今井美穂が出走する。ともに大会連覇がかかっている。

●日本自転車競技連盟のホームページ

子どもたちがいなかったらあきらめていた…東京五輪MTBの今井美穂

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)自転車マウンテンバイク競技の日本代表女子選手である今井美穂(CO2bicycle)が1年後の大会に向けて抱負を語った。6月5日13時からオンラインWeb会議サービスのZoomを使って行われた。

今井美穂

「小学校の子どもたちが喜んでくれました。五輪代表に決まったときは学校の廊下でハイタッチ。昨年度に担任したクラスの子どもたちが円陣になってお祭り騒ぎで囲まれました」

群馬県出身として東京五輪の代表選手第1号となった今井。出身は富岡市で、現在は前橋市立新田小の教員を務めながら、平日の夜と週末に練習を続ける。

職場も練習時間にあてられるようにと、今学期からクラス担任を外してくれた。現在は5、6年生に算数や音楽、書写を教える。

勤務先の小学校でNHKや共同通信のインタビューに応える今井美穂 ©JCF

教員になってから自転車に乗り始め、まずシクロクロスで頭角を現してからMTBにも参戦するようになった。急成長の女子選手だけに、海外レース経験はほとんどない。

「五輪代表になれてホッとしています。これまでの1年間は代表に選ばれるためのレースをしてきましたが、大会が1年延期になったことでこれからの1年間はしっかり走るための準備をしていきたいです」

全日本MTB選手権で今井美穂(CO2bicycle)が2連覇 ©2019 JCF

新型コロナウイルス感染拡大による東京五輪の延期もポジティブに考える。

人里離れた山間部で練習するMTBは、人との接触をできるだけ避けろと命じた今回の措置にあまり影響されない。

「仕事をしているので、平日はもともと帰宅後に自宅で2時間ほどのローラー練習だけでした。週末も人のいないところを走ることができるので、これまでとあまり変わらない練習ができました」

今井美穂 ©JCF

前橋市は赤城山や榛名山を見下ろす環境にあり、今井はクルマにロードバイクを積んで郊外まで移動し、長いときで100kmのロード練習をこなす。しかしオフロードを走り込む環境は整っていない。MTBを使っての練習がなかなかできず、テクニカルな部分のスキルアップは今後1年間の課題だ。

「応援してくれる子どもたちがいなかったら、五輪なんてあきらめていたかも知れません。その恩返しとして子どもたちになにかを伝えられたら。いくつになっても夢を追いかける。こういう生き方もあるんだなって」

日本勢として過去最高の成績を修められるように…鈴木雷太コーチ

日本MTBチームの鈴木雷太コーチは、「1996年のアトランタ五輪から採用されて7大会目。まだ新しい種目と言えますが、日本勢として過去最高の成績を修められるように準備していきたい。今井選手はまだ経験が浅いが、多くの声援が後押ししてくれるのでぜひその走りに注目してほしい」と語った。

鈴木雷太コーチ ©JCF

自転車マウンテンバイク競技の補欠選手は男子が平野星矢(ブリヂストンサイクリング)、女子が川口うらら(日本体育大/FUKAYA RACING)。

自転車マウンテンバイク競技で日本が獲得した参加枠はクロスカントリー・オリンピック男子1、クロスカントリー・オリンピック女子1で、どちらも開催国枠として得た。

今井美穂(IMAI Miho)
1987年5⽉29⽇(33歳) 群⾺県富岡市出⾝ ⾝⻑:161cm 体重:54kg
所属:CO2bicycle
出⾝校:東京⼥⼦体育⼤

●東京五輪のホームページ

間違いなくキャリア最後のレース…東京五輪MTBの山本幸平

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)自転車マウンテンバイク競技の日本代表男子選手である山本幸平(ドリームシーカーレーシング)が1年後の大会に向けて抱負を語った。6月5日13時から、日本自転車競技連盟が主催するオンラインWeb会議サービスのZoomを使って行われた。

山本幸平 ©JCF

「2月以降は自分の思い描くような日々が送れませんでした」と、新型コロナウイルス感染拡大による余波から切り出した山本。それでも、「五輪が1年伸びてしまったけれど、常にエネルギッシュにこれからの1年の準備期間を過ごしていきたい」と気持ちは途絶えていない。

いまでこそ結婚し、家族も増えたが、ずっと一匹狼だった。
「これまでも長野県松本市を拠点として1人での練習が多かったので、外出禁止で多くのアスリートが活動を制限されているのとは異なり、通常とは変わらない。練習環境も人と出会うことのない山の中ですから。日ごろから変わらないリズムで過ごせたのかなと思う」

遠隔インタービューに臨む山本幸平 ©JCF

それでもスポーツクラブは休業を余儀なくされたので、コアトレーニングをするために自宅の一室を改造してトレーニング機材をそろえたという。

2008年の北京、2012年のロンドン、2016年のリオに続く4大会連続の出場。
「リオ五輪のあとに選手をやめようと思っていたが、リオ五輪の閉会式で演出が次回開催地の東京に変わったときに、自国開催の五輪でも走ってみたいと、鈴木雷太コーチに話したことを覚えています」

山本幸平は11度の全日本チャンピオンに輝いた第一人者だ ©2019 JCF

過去3回の五輪では46位、27位、21位という成績だ。東京五輪では8位入賞を目指す。

「間違いなくボクのキャリア最後のレースとなります。ゴールにたどり着けなくてもいいから、スタートから積極的に行きたい」と決意を語る。

山本幸平 ©JCF

選手としての集大成を迎えるので、競技生活の中でベストパフォーマンスを見せたい。

「少しでも多くの人たちに興味を持っていただけたら。地元北海道で応援してくれる人たちは遠いのでテレビ観戦になると思いますが、できれば生で見てもらい、MTBって楽しいんだなと思ってほしい。それと同時に、若手選手の人たちにバトンを渡せる走りを。彼らが強い日本を作ってくれることを楽しみにしています」

延期により1年の準備期間が増えたと考えたい…鈴木雷太コーチ

日本MTBチームの鈴木雷太コーチは、「新型コロナウイルス感染拡大による延期や外出自粛はだれも経験したことのないこと。延期により1年の準備期間が増えたとポジティブに考え、最高の成績を修められるようにサポートしていきたい」と語った。

鈴木雷太コーチ ©JCF

自転車マウンテンバイク競技の女子代表選手は今井美穂(CO2bicycle)。補欠選手は男子が平野星矢(ブリヂストンサイクリング)、女子が川口うらら(日本体育大/FUKAYA RACING)。

自転車マウンテンバイク競技で日本が獲得した参加枠はクロスカントリー・オリンピック男子1、クロスカントリー・オリンピック女子1で、どちらも開催国枠として得た。

⼭本幸平(YAMAMOTO Kohei)
1985年8⽉20⽇(34歳) 北海道幕別町出⾝ ⾝⻑:182cm 体重:70kg
所属:Dream Seeker MTB Racing Team
出⾝校:北海道帯広農業⾼

●東京五輪のホームページ

今井美穂は初、山本幸平4大会連続…東京五輪MTB代表に

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)の自転車マウンテンバイク競技日本代表選手に山本幸平(ドリームシーカー)と今井美穂(CO2bicycle)が選出された。日本自転車競技連盟が6月3日に発表した。山本は2008北京、2012ロンドン、2016リオに続く4大会連続。今井は初選出。

東京五輪MTB代表の今井美穂(左)と山本幸平
山本幸平
今井美穂

期待に応えるため練習に励み、本番で最高の走りを…山本幸平

「東京オリンピック内定が決まったこと、今までの競技人生の中でも一番うれしい報告でした。まずは、ここまで応 援と支援していただいた多くの方への感謝の想いを伝えたいと思います。本当に、ここまでサポートしてくれてありがとうございます」と山本。

山本幸平

「山本ファミリーや妻と娘のサポートがなければ、リオ五輪後から競技者としてのメンタルを保つことができなかったと思います」

「感染症問題で1年延期となりましたが、僕が1年前から日本代表に内定をいただいたことはとても素晴らしく、本番に向けて準備を確実に進められる期間を与えてくれたことに感謝します。そして、日本代表として、みんなの期待に応えるために、練習に励み、本番で最高の走りをします。 それと同時に、残された期間で若手選手と切磋琢磨してみんなで強い日本チームを作り上げ、今後のマウンテンバイクの発展に貢献していきたいです」

今から胸が高まり、楽しみでいっぱい…今井美穂

「はじめに、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、医療機関に大きな影響が及んでおりますが、最善を尽くして感染予防や診療などの業務に携わり、地域医療を支えてくださっている医療従事者の方々や、私たちの生活を支えてくださっている多くのみなさまに、心より敬意を表します」と今井。

今井美穂

「2020東京オリンピックMTB−XCO代表選手として、正式に内定をいただきました。 幼い頃 から漠然と「オリンピック選手になりたい」という夢を描いてきましたが、自国開催でもある記念すべき東京オリンピックの代表選手に選出され、幼い頃からの夢を叶えることができたことを本当にうれしく思っております。 新型コロナウイルス感染症の影響により、開催が1年間延期という形になってしまいましたが、全世界においてコロナウイルス感染症が1日でも早く終息されることを願いながら、この延期された期間をプラスにとらえ、自分自身のフィジカル面・スキル面をともに向上させることができるよう、トレーニングを重ねていきたいと思います」

「自国開催の東京オリンピック。 たくさんの方に応援してもらいながら走れることを想像すると、今から胸が高まり、楽しみでいっぱいです。みなさんに最高の走りをお見せすることができるように1日1日を大切に、準備をしていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」


MTB選手選考について日本自転車競技連盟は選考基準発表から約2年間の実績と、さらに直近1年間の成績(UCIポイント)を基準とするとしてきた。しかし新型コロナウイルスの影響による2020年のオリンピック延期、そして3月15日以降UCIポイントの付くすべてのレースは停止となり、 選考期間は5 月28 日を待たずして約75 日間のチャンスが失われた。

これらの影響を考慮した選考期間の延長、また5月15日付けのUCI追加発表を受けた2021シーズンのワールドカップ2大会追加なども検討してきたというが、
・資格基準期間2年間の約90%、個人ランキング換算期間1年間の約80%はすでに消化されていて、一定の判断ができる期間と判断できること
・今後の世界的な活動計画も定まらない中、また、安全性についても不安のある遠征の助長を促しかねない期間設定は得策ではないこと
・期間延長を行うよりも選考を早期に決着させることが選手への配慮、安心感を与え、1年後の大会に向けて最大限調整することができること

これらのことから当初の基準に従って、競技者の選考したという。

●日本自転車競技連盟のホームページ