2021ツール・ド・フランス出場184選手

ツール・ド・フランス出場23チーム/1チームは8人編成

UAEエミレーツ(UAE)

1 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
2 ミッケル・ビョーグ(デンマーク)
3 ルイ・コスタ(ポルトガル)
4 ダビデ・フォルモロ(イタリア)
5 マルク・ヒルシ(スイス)
6 ベガールステイク・ラエンゲン(ノルウェー)
7 ラファウ・マイカ(ポーランド)
8 ブランドン・マクナルティ(米国)

ポガチャルが2020ツール・ド・フランス第20ステージで首位に ©A.S.O. Pauline-Ballet

ユンボ・ビスマ(オランダ)

11 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
12 ワウト・ファンアールト(ベルギー)
13 ロベルト・ヘーシンク(オランダ)
14 ステフェン・クライスバイク(オランダ)
15 セップ・クス(米国)
16 トニー・マルティン(ドイツ)
17 マイク・テウニッセン(オランダ)
18 ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでツール・ド・フランスと世界選手権の雪辱を果たしたログリッチ ©A.S.O. Gautier Demouveaux

イネオス・グレナディアーズ(英国)

21 ゲラント・トーマス(英国)
22 リチャル・カラパス(エクアドル)
23 ジョナタン・カストロビエホ(スペイン)
24 テイオ・ゲイガンハート(英国)
25 ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)
26 リッチー・ポート(オーストラリア)
27 ルーク・ロウ(英国)
28 ディラン・ファンバーレ(オランダ)

イスラエルスタートアップネイション(イスラエル)

31 クリストファー・フルーム(英国)
32 ギヨーム・ボワバン(カナダ)
33 オメル・ゴールドスタイン(イスラエル)
34 アンドレ・グライペル(ドイツ)
35 レト・ホレンシュタイン(スイス)
36 ダニエル・マーティン(アイルランド)
37 マイケル・ウッズ(カナダ)
38 リック・ツァベル(ドイツ)

トレック・セガフレード(米国)

41 ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア)
42 ジュリアン・ベルナール(フランス)
43 ケニー・エリッソンド(フランス)
44 バウケ・モレマ(オランダ)
45 マッズ・ピーダスン(デンマーク)
46 トムス・スクインシュ(ラトビア)
47 ヤスパー・ストゥイベン(ベルギー)
48 エドワード・トゥーンス(ベルギー)

ドゥクーニンク・クイックステップ(ベルギー)

51 ジュリアン・アラフィリップ(フランス)
52 カスパー・アスグリーン(デンマーク)
53 ダビデ・バッレリーニ(イタリア)
54 マティア・カッタネオ(イタリア)
55 マーク・カベンディッシュ(英国)
56 ティム・デクレルク(ベルギー)
57 ドリス・デベナインス(ベルギー)
58 ミケル・モルコフ(デンマーク)

モビスター(スペイン)

61 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
62 ホルヘ・アルカス(スペイン)
63 イマノル・エルビティ(スペイン)
64 イバン・ガルシア(スペイン)
65 エンリク・マス(スペイン)
66 マルク・ソレル(スペイン)
67 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
68 カルロス・ベローナ(スペイン)

ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)

71 ペテル・サガン(スロバキア)
72 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ)
73 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)
74 パトリック・コンラッド(オーストリア)
75 ダニエル・オス(イタリア)
76 ニルス・ポリッツ(ドイツ)
77 ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア)
78 イーデ・スヘリンフ(オランダ)

グルパマFDJ(フランス)

81 ダビド・ゴデュ(フランス)
82 ブルーノ・アルミライル(フランス)
83 アルノー・デマール(フランス)
84 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア)
85 イグナタス・コノバロバス(リトアニア)
86 シュテファン・キュング(スイス)
87 バランタン・マデュアス(フランス)
88 マイルズ・スコットソン(オーストラリア)

コフィディス(フランス)

91 ギヨーム・マルタン(フランス)
92 ルーベン・フェルナンデス(スペイン)
93 シモン・ゲシュケ(ドイツ)
94 ヘスス・エラダ(スペイン)
95 クリストフ・ラポルト(フランス)
96 アントニー・ペレス(フランス)
97 ピエールリュック・ペリション(フランス)
98 イエール・ワライス(ベルギー)

アルペシン・フェニックス(ベルギー)

101 マチュー・ファンデルプール(オランダ)
102 シルバン・ディリエ(スイス)
103 ティム・メルリール(ベルギー)
104 クサンドロ・ムーリッセ(ベルギー)
105 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー)
106 ジョナス・リカールト(ベルギー)
107 クリスティアン・ズバラーリ(イタリア)
108 ペトル・バコッチ(チェコ)

EFエデュケーションNIPPO(米国)

111 リゴベルト・ウラン(コロンビア)
112 シュテファン・ビッセガー(スイス)
113 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル)
114 セルヒオ・イギータ(コロンビア)
115 ミケル・バルグレン(デンマーク)
116 マグナス・コルト(デンマーク)
117 ニールソン・ポーレス(米国)
118 ヨナス・ルッチ(ドイツ)

AG2Rシトロエン(フランス)

121 ブノワ・コスヌフロワ(フランス)
122 ドリアン・ゴドン(フランス)
123 オリベル・ナーセン(ベルギー)
124 ベン・オコーナー(オーストラリア)
125 オレリアン・パレパントル(フランス)
126 ナンス・ペテルス(フランス)
127 ミヒャエル・シェアー(スイス)
128 グレッグ・ファンアーベルマート(ベルギー)

©Vincent Curutchet

アルケア・サムシック(フランス)

131 ワレン・バルギル(フランス)
132 ナセル・ブアニ(フランス)
133 アントニー・ドゥラプラス(フランス)
134 エリー・ジェスベール(フランス)
135 ダニエル・マクレー(英国)
136 ナイロ・キンタナ(コロンビア)
137 クレモン・ルッソ(フランス)
138 コナー・スウィフト(英国)

DSM(ドイツ)

141 セーアン・クラーウアナスン(デンマーク)
142 ティシュ・ベノート(ベルギー)
143 ケース・ボル(オランダ)
144 マーク・ドノバン(英国)
145 ニルス・エーコフ(オランダ)
146 ヨリス・ニューエンハイス(オランダ)
147 カスパー・ピーダスン(デンマーク)
148 ヤシャ・ズッタリン(ドイツ)

ロットスーダル(ベルギー)

151 カレブ・ユアン(オーストラリア)
152 ジャスパー・デブイスト(ベルギー)
153 トーマス・デヘント(ベルギー)
154 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
155 ロジャー・クルーゲ(ドイツ)
156 ハリー・スウェニー(オーストラリア)
157 トッシュ・ファンデルサンド(ベルギー)
158 ブレント・ファンムール(ベルギー)

バーレーンビクトリアス(バーレーン)

161 ジャック・ヘイグ(オーストラリア)
162 ペリョ・ビルバオ(スペイン)
163 ソンニ・コルブレッリ(イタリア)
164 マルコ・ハラー(オーストリア)
165 マテイ・モホリッチ(スロベニア)
166 ワウト・プールス(オランダ)
167 ディラン・トゥーンス(ベルギー)
168 フレッド・ライト(英国)

バイクエクスチェンジ(オーストラリア)

171 マイケル・マシューズ(オーストラリア)
172 エスデバン・チャベス(コロンビア)
173 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)
174 ルーカス・ハミルトン(オーストラリア)
175 アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー)
176 クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク)
177 ルカ・メズゲッツ(スロベニア)
178 サイモン・イェーツ(英国)

アスタナ・プレミアテック(カザフスタン)

181 ヤコブ・フルサン(デンマーク)
182 アレクサンデル・アランブル(スペイン)
183 ステファン・デボッド(南アフリカ)
184 オマール・フライレ(スペイン)
185 ドミトリー・グルズジェフ(カザフスタン)
186 ユーゴ・ウル(カナダ)
187 ヨン・イサギレ(スペイン)
188 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)

ケベカアソス(南アフリカ)

191 セルヒオルイス・エナオ(コロンビア)
192 カルロス・バルベロ(スペイン)
193 ショーン・ベネット(米国)
194 ビクトール・カンペナールツ(ベルギー)
195 サイモン・クラーク(オーストラリア)
196 ニコラス・ドラミニ(南アフリカ)
197 ミヒャエル・ゴグル(オーストリア)
198 マキシミリアン・バルシャイド(ドイツ)

トタルエネルジー(フランス)

201 ピエール・ラトゥール(フランス)
202 エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)
203 ジェレミー・カボ(フランス)
204 ビクトル・デラパルテ(スペイン)
205 ファビアン・ドゥべ(フランス)
206 クリスティアン・ロドリゲス(スペイン)
207 ジュリアン・シモン(フランス)
208 アントニー・テュルジス(フランス)

アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ(ベルギー)

211 ルイス・メインチェス(南アフリカ)
212 ヤン・バークランツ(ベルギー)
213 ヨナス・コッホ(ドイツ)
214 ロレンツォ・ロータ(イタリア)
215 ボーイ・ファンポッペル(オランダ)
216 ダニー・ファンポッペル(オランダ)
217 ロイック・ブリーヘン(ベルギー)
218 ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ)

B&BホテルズKTM(フランス)

221 ブライアン・コカール(フランス)
222 シリル・バルト(フランス)
223 フランク・ボナムール(フランス)
224 マキシム・シュバリエ(フランス)
225 シリル・ゴティエ(フランス)
226 シリル・ルモワンヌ(フランス)
227 カンタン・パシェ(フランス)
228 ピエール・ロラン(フランス)


●ツール・ド・フランスの公式ホームページ

2021ツール・ド・フランス区間距離が最終のものに修正

2021ツール・ド・フランス公式サイトが各ステージの競技距離を最終のものに修正した。これまでは発表時の暫定距離だったが、コースを検証して安全性などを確保したルートを確定。改めて各ステージの正式な距離を通達することなく修正した。

2021ツール・ド・フランス開幕地のブレスト ©A.S.O. / JM Liot

●2021ツール・ド・フランスのコース

6月26日(土) 第1ステージ ブレスト〜ランデルノー 198km★
6月27日(日) 第2ステージ ペロギレック〜ミュールドブルターニュ 183.5km★
6月28日(月) 第3ステージ ロリアン〜ポンタビー 183km
6月29日(火) 第4ステージ ルドン〜フジェール 150.5km
6月30日(水) 第5ステージ シャンジェ〜ラバル・エスパスメイエンヌ 27.2km(個人タイムトライアル)★
7月1日(木) 第6ステージ ツール〜シャトールー 161km
7月2日(金) 第7ステージ ベルゾン〜ル・クルーゾ 249.5km★★
7月3日(土) 第8ステージ オヨナ〜ル・グランボルナン 151km★★★
7月4日(日) 第9ステージ クルーズ〜ティーニュ 145km★★★
7月5日(月) 休日
7月6日(火) 第10ステージ アルベールビル〜バランス 191km
7月7日(水) 第11ステージ ソルグ〜マロセーヌ 199km★★★
7月8日(木) 第12ステージ サンポールトロワシャトー〜ニーム 159.5km
7月9日(金) 第13ステージ ニーム〜カルカッソンヌ 220km
7月10日(土) 第14ステージ カルカッソンヌ〜キラン 184km★★
7月11日(日) 第15ステージ セレ〜アンドラ・ラビエイユ 191.5km★★★
7月12日(月) 休日
7月13日(火) 第16ステージ パスデラカセ〜サンゴーダン 169km★★
7月14日(水) 第17ステージ ミュレ〜サンラリースラン 178.5km★★★
7月15日(木) 第18ステージ ポー〜リュザルディダン 130km★★★
7月16日(金) 第19ステージ ムラン〜リブルヌ 207km
7月17日(土) 第20ステージ リブルヌ〜サンテミリオン 30.8km(個人タイムトライアル)★
7月18日(日) 第21ステージ シャトゥ〜パリ・シャンゼリゼ 108.5km
★は難易度

ツール・ド・フランス2021公式プログラム6月14日発売

ツール・ド・フランス2021公式プログラムが八重洲出版から6月14日に発売される。特別付録は高低図入りの全21ステージ特大ルートマップ。1650円。

ツール・ド・フランス2021公式プログラム

世界最大のサイクルロードレース、ツール・ド・フランスのすべてがわかるオフィシャルガイドブック。2021年の大会は6月26日にスタート。

ツール・ド・フランス主催者A.S.O.公認のガイドブック

6月26日(土)にブルターニュで開幕するツール・ド・フランス第108回大会を観戦する際の必携本。チクリッシモ特別編集の『ツール・ド・フランス2021公式プログラム』は、ツール・ド・フランス主催者A.S.O.公認のオフィシャルガイドブック。

出場チームや全ステージのコース・プロフィール&行程・タイムテーブルを詳しく知ることができる。2010年以来、すでに11回刊行していて、ツール・ド・フランスを観戦するファンにはおなじみのプログラム。2021年バージョンも仏版のオリジナル記事をベースに編集している。

INDEX

●前回大会覇者 T・ポガチャル 独占インタビュー
●2021年大会要チェックの有力チーム&選手たち
●出場23チーム パーフェクトデータファイル
●全21ステージ コンプリートガイド
●秘蔵写真やデータで振り返る… 開幕地・ブルターニュ
●ツール勝者&4賞受賞者の全記録ほか

ツール・ド・フランス2021 公式プログラム【電子書籍】[ CICLISSIMO編集部 ]

価格:1,340円
(2021/6/13 21:10時点)
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●八重洲出版の詳細ホームページ

ツール・ド・フランス公認カフェ@TOKYOが2021年も期間限定オープン

国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局、ジェイ・スポーツ(J SPORTS)が第108回ツール・ド・フランスの放送・配信にあわせ、3度目となるツール・ド・フランス公認カフェ「Tour de France CAFE@TOKYO 」を東京・渋谷に期間限定でオープンさせる。

2019年のツール・ド・フランスカフェ @J SPORTS

2019年の国内初の試み以来好評のツール・ド・フランス公認カフェ「Tour de France CAFÉ@TOKYO」のオープンが2021年も決定した。入口の物販スペースではツール・ド・フランスのオフィシャルグッズや日本限定グッズ、出場チームのオフィシャルグッズを販売。日本では入手が難しいグッズの数々は、J SPORTSオンラインショップでも販売するものだ。

2021年はツール・ド・フランスにちなんだオリジナルフードとドリンクも楽しめる。オリジナルメニューの情報は追って特設サイトで公開。一部商品はテイクアウト可。
●特設サイト

Tour de France CAFÉ@TOKYO
場所:サイクルカフェ&ダイニングTORQUE SPICE & HERB, TABLE & COURT
〒150-0002  東京都渋谷区渋谷3丁目21-3 渋谷ストリーム4階
期間:6月21日(月)~7月19日(月)
営業時間:午前11:00~午後8:00(FOOD ・ DRINK L.O.午後7:00)
緊急事態宣言・まん延防止等重点措置等により営業時間が変更になる場合も

2021年も3大ツールの記念ボトルが同時発売開始

イタリアの自転車関連グッズメーカー、ELITE(エリート)が2021年も3大ツールの記念ボトルを発表。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの記念ボトルが同時に発売開始された。取り扱いはカワシマサイクルサプライ。

2021ジロ・デ・イタリア

新しい「FLYGiro」シリーズは、100年以上にわたってイタリア全土を結びつけてきた伝統の温かさを表現し、その象徴的な色である明るいピンクの色合いを通してジロ・デ・イタリアの物語を表している。

FLY Giro d’Italia 2021 550ml 限定記念ボトル

ジロ・デ・イタリアの総合優勝カップ「Trofeo Senza Fine(Never Ending Trophy)」を表した象徴的なロゴは、特徴的なピンクと調和し、これからも続いていく伝統を祝う。

FLY Giro d’Italia 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:ピンク、ブラック
税込み定価:900円

2021ツール・ド・フランス

新しい「FlyTour de France」シリーズは、2021年も大会公式カラーを使用した3本のFLYボトル(2本の550mlと750ml)で構成されている。各ボトルには、2002年にフランスのデザイナーJoel Guenounによって作成されたツール・ド・フランスの有名なロゴがあしらわれている。

FLY Tour de France 2021 550ml 限定記念ボトル

FLY Tour de France 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:イエロー、ブラック
税込み定価:900円

FLY Tour de France 2021 750ml 限定記念ボトル
容量:750ml
カラー:ホワイト
税込み定価:1100円

FLY Tour de France 2021 750ml 限定記念ボトル

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ

FLY La Vuelta 2021 550ml 限定記念ボトル
容量:550ml
カラー:レッド、ブラック
税込み定価:900円

FLY La Vuelta 2021 550ml 限定記念ボトル

●カワシマサイクルサプライのホームページ

ミッフィーとアトムの立ち位置にコロナ禍対応違いが

ほぼ同学年のミッフィーちゃんと鉄腕アトムの共通点は、どちらにもその姿があしらわれた信号機があるということだ。ミッフィーちゃんはオランダのとある町の繁華街に。一方のアトムは交通公園のなか。なにか昨今のコロナ禍における海外と日本の感染防止対策の施政にも通じるところがあるような。

ミッフィーの信号機はまぎれもなくオフィシャル

世界でひとつしかないミッフィーの信号機があるのは、オランダ第4の都市ユトレヒトだ。3万人の学生が生活する学園都市なのだが、ミッフィーを生んだ絵本作家ディック・ブルーナ(1927-2017)の出身地でもある。

2015年のツール・ド・フランスがこのユトレヒト開幕だったので、レースが始まる前に世界で一番有名なこのウサギの信号機を探してみることにした。

ボクのシゴト場であるサルドプレスは中央駅の裏手にあるユトレヒト会議場に置かれていた。取材活動の合間に駅構内を突っ切って駅向こうにある繁華街に足を伸ばすと、バイエンコルフ・デパート前の歩行者信号がミッフィーのシルエットになっていた。道行く人はあたりまえの緑か赤の歩行者信号機で、望遠レンズを手にして撮影している観光客は間違いなくボクしかいなかった。

当時のオランダ政府観光局からもらった資料では、ミッフィーの信号機はくたびれた旧式だったが、訪れたときは省エネタイプのLED式に取り替えられていた。せっかくなので撮影した画像を「差し替えてください」と観光局に提供しておいた。

世界でひとつしかないミッフィーちゃんの歩行者信号。©Mercis bv

市民の愛着あってこそ信号機になっても違和感なく

ウサギはこのあたりでは親しみやすい動物のようで、ディック・ブルーナがウサギの絵本を発行したのもうなずける。日本では地域ネコがそこにいるように、ウサギの姿があちこちで目撃できるのだ。

開幕前日の朝、滞在ホテルの近くをのんびり走っていると野ウサギがピョンピョンと跳ねている姿に出くわした。でもこれがクセモノで、草むらを走っているとウサギが掘った穴に足を突っ込んで何度もねんざしそうになった。

2015年はミッフィー誕生60周年でもあって、世界最大の自転車レースを招致したという。だからミッフィーは堂々たる2015ツール・ド・フランス公式キャラなのである。

ちなみに日本ではかつて「うさこちゃん」と命名されたというが、オランダでは「小さなウサギ」という意味のナインチェ(nijntje)と言うらしい。

WACHTは「止まれ」というオランダ語。©Mercis bv

未来の子アトムは楽しみながら学習するイメージに起用される

じつは日本にも国民的アイドルキャラクターが歩行者用の信号機になっている場所がある。手塚治虫(1928-1989)の「鉄腕アトム」だ。神奈川県藤沢市の辻堂海浜公園内の交通公園にある。つまりこちらのほうは公道に信号機として設置することはできず、子供たちが遊びながら交通ルールを学ぶ敷地内に設置されている。

親世代は知っている鉄腕アトムだが、いまの子にはあまり認知されていないようだ(2021年4月27日取材)

神奈川県が藤沢市などを「さがみロボット産業特区」とした際に、イメージキャラクターとして鉄腕アトムを起用して、話題づくりのために歩行者用信号機を設置したのだが、この話には笑えないエピソードがある。

神奈川県の記者会見では、設置場所などの詳細資料を用意しつつ、「場所はあえて公表せず、ゲーム感覚で楽しみながら探してほしい」と報道陣に依頼した。ほとんどの新聞社はその意向を汲んだのだが、朝日新聞だけは見出しと本文でその場所を明かしてしまったという。

押しボタンを押すとすぐに緑の鉄腕アトムが出現する

ミッフィーとアトムはほぼ同学年

1963年にテレビアニメとなり大人気を博したアトム、一方ミッフィーは耳をぴょんと立った現在の姿になったのが1963年。翌年に日本で初めて絵本が発売されたのだから、同学年とも言える。

しかしながら、歩行者用信号機の立ち位置に海外と日本の差がかいま見られる。それはまさしくコロナ禍での防疫対策に似ているところがあるような気さえする。

全土ロックダウン、自宅から規定距離以上の外出は罰金刑という厳しい措置を取る欧州各国。それに対する日本は既存の法律や条令をふまえた上での善後策。力で封じ込まないけど、飲食店や公共施設は営業時間制限や閉鎖。

●辻堂海浜公園のホームページ